羽根英樹のサヤ取りブログ
中期経営計画発表時のインパクト-その9 自社株買いの発表
03月06日
自社株買いは、株主への利益還元としてよく使われます。自社株によって需給が締まりますし、その後償却をすれば1株あたりの株式の価値が上がる事になります。ただし自社株買いを発表したからと言って必ず買わなければならないわけではないので、発表だけして、全く買わない企業も存在します。ラフをみると、発表直後の寄りは平均約0.8%程度のアップでそれなりにインパクトがあります。翌日は更に1%以上上がっており影響力はあるようです。
中期経営計画発表時のインパクト-その8 目標ROICのアップ
03月03日
ROICは投下資本利益率を指し、ROEやROA同様経営効率を測る指標です。投下資本を税引き後営業利益で割ったものがROICになりますが、ROEやROAは純利益を使っていますが、ROICでは営業利益を使うことで、本業のみでの経営効率がわかり、投下資本を分母にする事で数字の操作がしにくくなっています。
グラフをみると、発表直後の寄りは平均約0.7%程度のアップでそれなりにインパクトがあります。やはりROEに比べてリターンが良く、ROA同様、ROICも中計に載せる企業が少なく、インパクトがあるのかもしれません。
中期経営計画発表時のインパクト-その7-
02月10日
今回は目標ROAのアップです。ROAは総資産利益率のことです。ROEと似ていますが、分母に自己資本(純資産)を用いたものがROEで、分母に総資産を用いたものがROAです。ROEがバランスシートの右側のうちの純資産を分母にしますが、ROAではバランスシートの左側の総資産を分母にすると言った方がわかりやすいでしょうか。ROE同様、経営効率を測るために使いますが、資産を効率よく使っている企業はROAが高くなります。ただしROAはセクターにより目安が違うため、通常、異業種でのROAを比較はできません。
さてグラフをみると、発表直後の寄りは平均約0.5%程度のアップですが、少しずつその後も上がっています。ROEに比べてリターンが良いのですが、これはROEに比べてROAアップを中計に載せる企業が少ないため、インパクトがあるのかもしれません。
節分天井? 2日新甫は荒れる? アノマリー
02月02日
「節分天井」「2日新甫は荒れる」
両方とも相場格言です。以前この二つについて検証してみたことがあります。
まず節分天井ですが、節分付近が天井になりやすいというデータはありませんでした。但し節分の日は比較的荒れやすい。(下落が多い)という結果になりました。
次に、2日新甫は荒れる。です。2日新甫とは暦の2日がその月の最初の営業日にあたる事を指します。今月は「3日新甫」になります。こちらも特に「2日新甫」が荒れるという検証にはなりませんでした。しかしながら、「3日新甫」は荒れやすいつまり下落率が高いという結果でした。
今日が節分ですので、正確には明日は立春になるのですが、2つのアノマリーが重なった2月3日の相場はどうなるのでしょう?
あくまで過去のデータからの結果ですので参考程度に。
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