オプション倶楽部

What a small world!

02月22日
萌絵ちゃん、What a small world!(世界はなんて狭いんだろう!)今年1月の懇親会で女性FXトレーダーとしてご活躍の池田ゆいさんにお会いしました。名刺交換しただけで、あまりお話はできませんでした。先日、ゆいさんから直接メール連絡をいただきました。なんと萌絵ちゃんと懇意にしているお友達というではありませんか!!What a pleasant surprise!(なんとすてきな驚きでしょう!)3・4のお誕生日のパーティに参加させていただきますのでそのときにオプションのお話をさせていただきますよ。僕のメールアドレスはmasuda@optionclub.netです。

通貨オプション

02月14日
日本の個人投資家の間でFXがなお人気である。
われわれは通貨オプションを通じてFX市場に参加している。
そこで、通貨オプションについて少し述べたい:

通貨オプションとして欧米の個人投資家の中で最も人気があるのがFXEである。
出来高が最も高いのもFXEである。

FXEはユーロ連動型ETFである。
(通貨オプションは他にFXY=日本円、FXB=英国ポンド、FXC=カナダドル、FXF=スイスフラン、FXA=豪州ドルがあるが、FXEほど人気がなく、出来高は少ない。出来高は少ないが取引は可能だ。通貨オプションに興味があるならこれらをお勧めする。)

通貨オプションは他に相対取引(銀行や業者間)、GLOBEXで取引できるが、
ユーロに関していえば個人投資家にとってFXEに適うものはないだろう。

サイズは株式オプションと同じく100株(倍率100)を1単位にしている。
通貨オプションはFXオプションのように短期で多くの取引を繰り返すと確実に資金を失う。
通貨オプションで利益を上げる最も確実な方法は長目のトレンドに「オプション買い戦略」で乗ることだ。

FXで10ピップスを取るといったトレードではなく、1回の取引で1,000ピップス以上を取るイメージを持つ。
通貨オプションを売ってプレミアムをとってもいいが、通貨オプション売りは恐らく最終的には負けるゲームになるであろう。

株式オプションと異なりボラティリティが低く価格の歪みが少ない。
そのようなオプションでは売り戦略には優位性がないのだ。
通貨オプションの“売り”で最終的に成功したトレーダーをいまだ知らない。
(実際のところ、われわれも試験的に通貨オプションを売ったことがあり利益は出したがその後継続して実行していない。“通貨オプション売り”で成功できるという確信がもてなかったからだ。)

FXEの取引時間は米株式オプションの取引時間と同じである。
FX市場は24時間市場なのでこれがネックになると考えるのは理解できないわけではないが、長めのトレンドを取るオプション買い戦略を取るトレーダーにはそれはネックにはならない。

さて、ユーロはまだ下降トレンドを継続している。
われわれはユーロが1.50を切ったところで150プットを買い、さらに、1.40を切ったところで140プット買いの増し玉をおこない、それらのプットをまだ保有している。

S&P500 NOPS戦略

02月09日

2008-2009には封印していたS&P500オプションNOPS戦略を久々に開始した。
ボラティリティトレードと絡めて進化させた、
今後の展開次第で、まだ新戦略の成否はわからないが以前より自信がある。

さて、1月後半から崩れた相場は立ち直るにはしばらく時間がかかる様相である。
新戦略が炸裂してくれるとうれしいのだが・・。

ボラティティティはバロメーター

02月05日
今日は、ちょっと難しい話になるかもしれない・・・。

昨夜、S&P500が久々に急落し、ボラティリティ指数が26ポイントまで跳ね上がった。1月22日も株式市場が急落してボラティリティ指数が27ポイントに跳ね上がったが
そのときからボラティリティを売る戦略に賭けて、前日までにボラティリティが22ポイントまで下落していた。ポジションのほとんどは前日まで解消し、昨夜は寄り付きで残玉を解消した。ボラティリティはある意味で市場参加者の感情を表している。低水準にいるときは参加者が安心しきっているので、そのようなときは株式市場が急落することがある。逆に、市場が急落してボラティリティが跳ね上がると、株式市場が反発する。われわれはこのような市場参加者の感情の起伏を利用しえいるとも言える。
オプション取引は株式の代替商品として利用することができるが、ボラティリティに目を向けると一般の株式投資家には見えないものが見えてくる。
実は、昨夜の米株式市場が急落する前に、S&P500プットを買い、ナスダック100コールを買うというスプレッドを組んだのだが、これもボラティリティの動きの習性に基づいて取った行動だった。サヤ変動はしばしばボラティリティの動きと一致するのだ。別の言い方をするとボラティリティは均衡点を求めて増加減少を繰り返す。均衡点から離れれば離れれるほど、均衡点に戻ろうとする力が働く。それをボラティリティが示しているように見える。

OPS

09月27日
オプション倶楽部のBLOGはあまりにも面白くない、という評判が聞こえてきそうだ。われわれもそう思いながらいつも堅い話をここで紹介してきたので、ちょっと趣向を変えようか、と思っている。われわれは今年もここまで順調だが、対外的に、あまり、儲け話をするのは好きではない。少しは興味をひくような話をしてみたい。そもそもオプションは一般投資家の多くにとって無縁の世界かもしれない。理由は、難しく複雑そうに見えるからだ。FXや株の方がずっとシンプルに見える。FXはシンプルで小金でも勝負できるのが多くの投資家に受けいられている理由の一つであろう。われわれはオプションが専門なので、オプションが一番だと思っている。

実は、オプションはそんなに難しくはない。基本は安いプレミアムを買って高く売るだけだ。その反対も可能だが、小資金の個人投資家なら基本的には「安く買って高く売る」戦略しかできない。しかし、それで十分だろう。例えば、AMZN(われわれのお得意の銘柄の一つだが・・)は9/25現在、90ドル50セントである。これを100株買うのに必要なお金は9050ドル(手数料を除く)。コールオプションなら、10月限100コール(=権利行使100ドルのコールオプション)は1枚(=100株に相当)65ドル程度。レバレッジは140倍程度だ。もっとも、われわれはこのようなオプションは買わないが・・。われわれが買うなら権利行使価格がもっと低いコール、たとえば、85コールを買う。10月限(=10月が期限)は7ドルなので、700ドルで株式100株投資とほとんど同じ効果を得ることができる。一方、空売りの代わりに、プットを買う。今度は1月限100ドルプットを買う。1枚(100株の空売りに相当)で1000ドルあればこの空売りと同じ効果が期待できるトレードが可能なのだ。信用取引では証拠金が9050ドルの半分=4525ドルかかる。いかがだろうか?小金で高い値段の株式の売買ができる。

以上のコール買いとプット買いを組み合わせてサヤ取りも可能だ。われわれがOPSと呼んでいるサヤ取りである。株式のサヤ取りなら大きな資金が要るが、これはオプションでやることに意味がある。例えば、ある銘柄を空売りして同時にある別の銘柄の株を買う「株式サヤ取り」信用取引を利用してやると最少ロット100株ずつのサヤ取りで資金は約1万ドル必要だ。代わりにオプションを利用すれば1000〜1500ドルの資金量でそれと全く同じ効果のあるサヤ取りポジションを組める。そして、リスクは株式サヤ取りよりずっと小さく、期待利益は株式サヤ取りと同じである。

ボラティリティの波に乗る

09月21日
「トレード」を「株価変動とボラティリティあるいはそれらのサヤ(スプレッド)の波に乗って利益をあげること」と定義するなら、このような目的を遂げる技能を身につけるには、ラーニングカーブ(学習曲線)の中にいる間に、守らなければならないことがある。それは「手を広げない」ということ、一つの銘柄と一つの手法・戦略に特化するということである。

これは今までに何度も繰り返し述べてきたことであるが、上達しない人は初めから手を広げる人に多いので強調したい。「投資」とは異なる「トレード」で利益を生むのは、結局のところ「技術」なのだ。この技術は一夜にして身につくものではない。ひとつのことに集中し、自分の「専門」(銘柄の専門、手法・戦略の専門)をもち、同じことを繰り返し実行することではじめて技術が身につき、さらに、向上させることができる。その技術こそが基調な財産になるだろう。

さて、オプショントレードについては、様々なことが述べられているが、われわれに関する限り、結局、それは「ボラティリティの売買」である。買い戦略だろうが、売り戦略だろうが、スプレッドだろうが、結局はボラティリティを売買することなのだ。われわれは株価の波とは異なるボラティリティの波に乗るための技術を磨いている。ボラティリティの波は大きく歪むので、これほど面白いものはない。

(以上、オプション倶楽部ニュースレターから一部抜粋)


ひとつ知って、ふか〜く知って・・・

09月13日
ベストセラー『思考の整理学』の著者、外山滋比古氏が文藝春秋(2009年)十月号に寄稿した「あなたを救う忘れる力」からの抜粋である。
「知識を習得するということは、いってみれば、ものを食べるようなものである。食べすぎると消化不良をおこしてしまう。そればかりか、食べるだけ食べて、エネルギーを消費しなければ、すぐ栄養過多になる。知的メタボリックだ。
元来、知識は有用なものである。そこから何か新しいものを考え出したり、作りだすことができれば、その知識は生きているといえよう。
しかし、自分が消費したり、利用することができないほどに、知識を貯めこんでしまうと、体と同じように、メタボリックになってしまう。
知識の蓄積ではコンピューターに勝てるわけもないのに、知的メタボリックになろうとしている人の何と多いことか。
単に知識を集めて、量的な増大を喜んでいるのは、栄養のあるものをたくさん食べればいいと思いこむようなもので、幼稚な考えである。」(以上、同誌325頁より引用)

オプションは他の金融商品と比べると複雑で、どういうわけか、知的な人に受けるようでオプションに関する多くの知識をもつ知的な投資家が多いのは事実である。しかし、相場(マネーゲーム)の世界では知識がどんなにあっても勝てない。マネーゲームで最も大切なことは一つのことを深く知ることだ。「ひとつ知って、ふか〜く知って。」(故人大原麗子のCM“ちょっと愛して、なが〜く愛して”を捩った)そして、知識よりも「実行力」の方がずっと大切なのである。われわれの経験から言わせていただくと、知ってからやるよりやってから考える、あるいはやりながら考えるタイプの人の方が伸びる。

(オプション倶楽部ニュースレターより抜粋)

ストラングルスワップ

09月05日
スプレッド取引にはいろいろあるが、
倶楽部はその中で「ストラングルスワップ」を最も好み、
過去、長年にわたってこのスプレッドが最も勝率が高く、
最も多く利益を上げている。
われわれに関して言えば、最も仕掛け易く、
わかり易いのが最大の理由かもしれない。

「ストラングスワップ」はATMを対象にした限月間のプレミアムのサヤ取りを
コールとプットの両方で仕掛ける戦略であり、
期近限月を買って、期先限限月を売る。
これが利益になるのはそれらのスプレッドの合計が縮小した場合である。
では、どのような場合に縮小するのか?
ひとつはIVが減少したときであり、
もう一つは株価が中心(ATM)から上下いずれかに大きく変動した場合、
またはそれらの2つが同時に起こった場合だ。
反対に、IVが上昇した場合や株価があまり変動しない場合における
タイムディケイによってスプレッド合計が拡大して損失が発生する。

このスプレッドがなぜ仕掛けやすいのか?
これはあくまでわれわれの経験による感覚から来る意見に過ぎないので、
それを割り引いて聞いてほしい。
われわれは上述のVIXオプションでもそうであるが、
ボラティリティを売る戦略
(VIXプットを「買う」戦略はボラティリティを「売る」戦略と同じである)
を好む。
その理由は、大きく増加したボラティリティはやがて(あまり時間をおかずに)
減少に向かう傾向が強い。
高い水準のボラティリティはやがて低い水準へと向かう。
これが逆だと時間がかかるし、仕掛けのポイントが明確でない。

ストラングルスワップは「ボラティリティを売る戦略」の一種だと考えると
わかり易いかもしれない。
また、仕掛けのポイントもわかり易いかもしれない。

(以上、オプション倶楽部ニュースレターから一部抜粋)

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