|
ナスダック・ジャパン始動 100億円も夢じゃない! 定価 本体 1,600円+税 ◆目次 A5判 237頁 |
●海外投資を楽しむ会 ISBN4-8402-1564−2 |
史上最大の合法的“富”創造のビジネス
本書は、ベンチャー企業のIPO株(新規公開株)やプライベート・エクイティ(Private Equity未公開株)への投資マニュアルというよりも、この「現代の錬金術」がどのような仕組みで成立しているかを、素人の素朴な疑問を出発点に、わかりやすく解説することを目指したものです。
新聞やテレビには、20代で何十億円もの資産を築き上げたベンチャー起業家たちが続々と登場しています。アメリカでは、20代、30代のビリオネアBillionaire(資産10億ドル≒1,000億円以上の富裕層)も珍しくはありません。
80年代後半から本格化したこうした現象は、アメリカの野心あふれる若者たちの人生観を大きく変えました。彼らは大学を卒業した後、いったん大手企業に就職し、そこでお金を貯めてから大学に戻り、MBAを取得した後、経営幹部としてベンチャー企業に乗り込むか、自分で会社を設立します。5年以内に会社をIPOさせるか、M&Aで売却して、30代前半のうちに一生働かなくてもいいだけの資産を形成する、というのが彼らの目標です。そして驚くべきことに、“黄金の90年代”を通して実証されたことには、これはかなり確率の高いゲームなのです。
こうした“ニュー・スーパーリッチ”の誕生を可能にしたのが、IPOを含む、プライベート・エクイティの錬金術です。その凄まじいパワーを目の当たりにするにつけ、これが「史上最大の合法的“富”創造ゲーム」(世界最高のベンチャー・キャピタリストであるジョン・ドーアの言葉)と呼ばれる理由もわかります。こうして、文字通り世界中から、優秀な若者たちがアメリカ、とくにシリコンバレーを目指すようになったのです。
では、私たちがこの「富の創造」に参加するにはどうしたらいいのでしょうか?
残念なことに、この「富の創造」ゲームで成功するのは、簡単なことではありません。もし誰でも“富”が創造できるのなら、今ごろは世界中に億万長者が溢れていることでしょう。
しかし一方で、一部の特権層や富裕層だけしかこのゲームに参加できない、ということもありません。ごく普通の(と思われていた)若者が、たった数年の間に信じがたいほどの巨富を築き上げることができるからこそ、世界中の起業家・投資家たちが、このゲームに夢中になるわけです。
“富”創造のゲームに成功するためには、そのルールを正しく理解している必要があります。「なんだかよくわからないけど、儲かりそうだから投資してみた」というのでは、成功はおぼつきません。欲に目が眩んだこうした人たちがカモられて丸裸にされるのは、投資も博打も同じです。
「史上最大の“富”創造ゲーム」に参加する方法は、ふたつしかありません。
起業家になるか、投資家になるか、どちらかです。
起業家として成功するためには、アイデアと才能と人脈と、そしてなによりも幸運が必要になります。それらをすべてあわせもった選ばれた人は少数でしょうが、しかし、莫大な富を手にすることが約束されています。
一方、投資家として“富”創造ゲームに参加することは、誰でもできます。 ただし、「成功するゲーム」に参加することは、容易ではありません。
では、IPOやプライベート・エクイティは、どのようにして富を創造するのでしょうか?
そのゲームに参加するには、どうすればいいのでしょうか?
ゲームのルールと成功の秘訣は、いったい何でしょうか?
そうしたことを、これからひとつひとつ検討していきましょう。
*本書は、「海外投資を楽しむ会」によって制作されたこれまでの「ゴミ投資家」シリーズとは異なり、大手ベンチャー・キャピタルや証券会社の引受・販売業務に詳しい方々に原稿を書いていただき、オルタブックス編集部がまとめたものです。なお、文責はすべて編集部にあります。
オルタブックス編集部