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1億円儲かる方法って、ホントにあるの? 定価 本体 1,600円+税 ◆目次 A5判 317頁 |
●海外投資を楽しむ会 ISBN4-8402-1545−6 |
INTRODUCTION ゴミ投資家だって株に勝つ!?
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99/01/04 | ファナック | 3,700円 | 1万3,290円 | 2.592 |
99/01/08 | オリックス | 7,710円 | 2万2,150円 | 1.873 |
99/01/08 | ソニー | 7,600円 | 2万6,300円 | 2.461 |
99/01/08 | アドバンテスト | 8,270円 | 2万4,950円 | 2.017 |
99/01/08 | エイチ・アイ・エス | 2,450円 | 7,940円 | 2.241 |
99/01/20 | ソディック | 250円 | 561円 | 1.244 |
99/01/20 | ヤマト運輸 | 1,624円 | 3,940円 | 1.426 |
99/01/20 | ミネベア | 1,270円 | 1,729円 | 0.361 |
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ここに掲げたのは、1999年4月発売の『ゴミ投資家のためのインターネット株式入門』制作のために、いくつかのオンライン証券会社を通じて私たちが購入した株式と、その12月末時点の株価、および騰落率(パフォーマンス)です。ご覧になっていただければわかるように、ほとんどの銘柄が2〜3倍になり、ポートフォリオ全体パフォーマンスも177.7%と、2.8倍になっています。これなら、『ゴミ投資家だって株に勝つ!』というような本だって書けそうです(どこぞの本のように証券会社の売買明細を載せてもいいのですが、ミニ株ばっかりでみっともないのでやめることにしました)。
でも、ここで言いたいのは、私たちがいかに儲かったかという自慢話ではありません(もうちょっと投資金額が大きければなあ)。もちろん、エラそうにみなさんに株式投資の指南をしたいわけでもありません。
最近になって、書店には株式投資の指南本がずらりと並ぶようになりました。「私は株で成功した。私の言うとおりにすれば1億円儲かる」みたいな本も、いっぱいあります。たしかに、その人は成功したのかもしれません。でも、種明かしはちゃんとあります。私たちのようなド素人だって儲かったのですから、要するに、99年の最初に日本株に投資をした人は、誰だって儲かったわけです。それで本が書けるんなら、こんなラクなことはありません。
私たちの銘柄選びの基準は、ハイテク情報通信系を中心とした国際優良株で、ミーハーな人間でも知っているような会社に投資することでした(プロ好みの銘柄では、全員の賛同を得られなかったからです)。こうしたいい加減な銘柄選定が、典型的な成長株相場だった99年の日本株市場にぴったり合って、予想外の好成績を生んだわけです(ミニ株では買えない銘柄も多かったことが残念!)。もちろんこれはただのラッキーで、道を歩いていたら当たり馬券を拾ったようなものですが、株式投資指南本で「私を信じなさい!」と言っている人だって、似たようなものかもしれません。
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私たちが『インターネット株式投資入門』を制作していた99年初頭は日経平均も1万4,000円前後をウロウロしていて、ほとんどの経済学者・経済評論家・エコノミスト・アナリスト・経済紙誌が「景気はこれからますます悪くなる。マイナス成長は当たり前」と予測し、なかには自信たっぷりに「株価は8,000円台まで下がる」と宣言している人までいました。当然、株式投資なんかもってのほかで、そのかわり、ジャンク債を利用した外貨建ての毎月分配型ファンドなどというワケのわからない代物が、「債券ファンドだから安全だ」というとてつもない誤解とともに、一世を風靡していました。
しかしあれからたった1年で、世の中は大きく変わりました。今から振り返ってみれば、日本の株式相場は98年11月が大底で、99年に入ってからはほぼ一本調子で上げつづけ、年末には1万9,000円台に届きました。ソニーや富士通などの国際優良銘柄、ソフトバンク、ヤフーなどのインターネット銘柄、さらには店頭株市場などはそれに輪をかけて急上昇し、終わってみれば、バブル崩壊以来久々の大相場の1年だったのです。こうしていつのまにか、「株式投資をしない奴は無能だ」と言わんばかりの雰囲気ができあがってしまいました。たった1年で、浦島太郎のような世界です。
でも、あなたはこんな疑問を感じませんか?
「本当にそんなに簡単にお金儲けができるの?」
この本は、誰もが知りたいけれど、誰も教えてくれない、そんな素朴な疑問から出発しています。ついでに、これまでほとんど知られていなかった、インターネットを使ってアメリカ債券市場に投資する方法や、ミューチュアル・ファンドの購入の仕方なども、実際に試してみた経験をもとにして、具体的に説明しています。どちらも、あなたの資産運用の可能性を大きく広げるものですから、覚えておいて、絶対に損はありません。
では、「儲かる方法」はほんとうにあるのでしょうか?
もちろん、答えは読んでのお楽しみ、です。
海外投資を楽しむ会