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あなたにピッタリの投資手法がきっと見つかる投資実践ノート

あなたにピッタリの投資手法がきっと見つかる
投資実践ノート

著者 石川臨太郎
A5判 ソフトカバー 224頁
定価 本体1,600円+税
2006年06月15日発売
ISBN4-7759-9034-9 C0033

トレーダーズショップから送料無料でお届け

目次 | 掲載されました

儲け続けるためのカギは“己”にあり!
自分を知り、投資力を養うことで、
稼げる投資家から稼ぎ続けられる投資家へ。

 中国の有名な戦略家である孫子は、その兵法のなかで「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」と述べている。

 株式投資という名の戦いにおいて、敵(=自分以外)を知る方法は増えている。だが、孫子が述べている「己」についてはどうだろうか。実際のところ、自分のことは棚に上げたまま放置している投資家が多いのではないだろうか。

 ここで、ちょっとした質問をしてみよう。あなたは、「自分がどんな投資家で、自分にはどんなクセがあって、どういうときに買いたくなって(=どういう理由で買って)、どういうときに手仕舞い(=どういう理由で利食いあるいは損切った)したくなるのか」、すぐに答えることができるだろうか。

 すぐに答えることができたあなたは自分のことを知っている投資家と言えよう。逆に、答えられなかったあなたは、まずは「自分のこと」を知る必要があると言えよう。自分がどういう人間なのかわからなければ、優れた投資手法を学んだとして、それを“自分流”に合わせていくことができないからである。

 本書は、己を知ることを目的に作られた、おそらく投資本としては初の試みである。毎日毎日、同じこと繰り返し続けることで、目的を再確認して潜在意識の中にインプットし続ける。この行動を重ねていくことで、「どういうときに成功しやすく、どういうときに失敗しやすいか」がわかってくるはずだ。何となく稼げていた投資家から、しっかりとした根拠を持って稼げる投資家、つまり稼ぎ続けられる投資家になれるはずだ。

 相場でうまくいっている人の多くは記録をつけているという。このことは、面倒ではあるが地道な作業の連続が「稼ぐ」には必要になることの表れと言えよう。本書に載せてあるノートを使って、まずは1ヶ月、自分と見つめ合ってみてはいかがだろうか。

【お知らせ】
本書にはお試しとして1ヶ月ぶんのノートが載せてあります。もし追加でノート部分がほしいという方には追加でノート部分を送ります。詳しくはこちらを覗いてください。


目次

まえがき

第1部 投資実践ノートをつける意味

第1章 投資ノートは儲け続ける力をつけるための魔法のアイテムです
相場環境が良くても儲けられるわけではない?/1000万円以上の損……。私も稼げない投資家でした/自分を見つめ直してからは成績が安定/“儲け力”を養う道具が投資実践ノートです

第2章 投資実践ノートの効用

 第1節 本当の自分がわかる(効用1)
 投資実践ノートをつけることで、本当の自分を把握できる/投資実践ノートをつけることで己の何を知るのか/投資実践ノートをつけることで、失敗の原因を知る/投資実践ノートをつけることで成功の要因についても知る/

 第2節 投資実践ノートで自分のノウハウ集を作る(効用2)

 第3節 投資に必要な基本能力が鍛えられる(効用3)
 毎日を振り返ることで自分を着実に変化させる力がつく/計画的に物事を進める力がつく/分析力が身につく

第2部 投資実践ノートの使い方

第1章 「自分の夢」欄に目的を書く(ビジョンを掲げる)
第2章 目標を作る(具体的な数値目標を書く)
第3章 適正ポジション(最大損失額)を決める
第4章 「アイデア」欄に思いついた知恵を書き留めておく
第5章 毎日のチェックで自分自身を見つめ直し、明日へつなげる
第6章 「今日のヒント」から知恵を学ぶ
第7章 資産残高表に日々の成績をつけながら投資の成果を全体で把握する

第3部 投資実践ノートをつけるとき意識すべき大切なヒント

その1 投資実践ノートとともに持続的に着実に
その2 自分のメンタル・タフネス度を強化しよう
その3 相場における罪とは?
その4 投資のルールは見直しを
その5 撤退する(ポートフォリオを縮小する)勇気をもつ
その6 投資手法の学び方(自分流を付け加える)
その7 万能の投資手法を求めず、自分用の投資手法を強化する

第4部 実際にノートをつけてみましょう


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まえがき

 株式投資で毎年、毎年、安定的に利益を上げ続けられる投資家に自分を鍛える。自分を鍛えていくためには日々どんなことを実行していくのかを考えるのがこの本の目的です。

 私は平凡きわまりない投資家です。でも、そんな私だからこそ役に立てることがあるのではないか、いろいろ失敗をしながら学んで一歩一歩、自分を鍛えた道筋をご紹介することが普通の投資家たちの成長のヒントになるのではないか、そう考えて今回、筆をとりました。

 カリスマ投資家たちに比べると、私の株式投資の利益額ははるかに少ないです。ここ3年間合計でも6000万円程度です。この程度稼ぐ投資家はたくさんいると思います。もし、あなたが自分には天才的な才能があると考えているなら、天才的な投資家に学ぶべきです。天才は天才に学ぶのが良いのです。天才の手法を身につけるには、弟子にも天賦の才能がいります。

江戸時代の剣豪達も自分の流派を伝えるために、その天才を受け入れる才能のある弟子を探し求めました。現代のスポーツの世界を見ても同じことが言えるのではないでしょうか。例えば、天才長嶋監督が一生懸命身をもって教えても、ほとんどの巨人の選手は長嶋選手にはなれませんでした。イチロー選手に学んだとしても、すべての選手がイチロー選手のようなバッターになれるわけではないでしょう。

 つまり、あまりにも優秀で才能ある投資家に学んでも、その才能を受け入れる能力がなければ、弟子たちが一挙に大きく稼げる投資家に変身するのは難しいということなのです。普通の投資家には、天才投資家ではなく、自分でも苦しみながら成功と失敗を繰り返し、失敗を良い経験に変えて稼げる投資家に成長してきた、私のような凡人投資家の成長戦略を学んで実行してもらうのも役に立つのではないかと考えたのです。それが、冒頭部分で述べた「そんな私だからこそ」の根拠になっています。

 野球評論家の中畑清氏を紹介しましょう。彼はドラフト3位で巨人軍入団を果しましたが、最初は「中畑香車」と揶揄されたように、かろうじて打てるのはストレートのみで変化球はまったく打てませんでした。しかし、どんな苦しいときでも「きょうも絶好調!」「俺は3割打てる男」だと叫び続け、ついには変化球も打てるようになりお客を呼べる選手、記憶に残る男になったのです。自分を信じきることで、自称「超2流」選手となったのです。私は「超2流」というフレーズが大好きです。自分の才能を信じて、頭でも体でも「汗」をかきまくって自分を信じて頑張れば、凡人でも「超2流」の力を身につけることは可能なのです。「超2流」は努力しない一流を軽く凌駕することが可能なのです。

 今までの私の本を読んでくださった読者の感想で、一番多いのが「石川さんの投資法なら私にもできそうだ」でした。そのとおり。私の投資法は凡人である私にもできた方法だから、ちっとも難しくありません。誰にでも実行できる方法だと思います。毎日毎日を2度と来ないかけがえのない一日だから、充実して生きていこう。精一杯自分にできることをやっていこうと考えて生きています。

 株式投資についても、毎日、株式市場と向き合って、実践を繰り返しています。毎日の投資を通じて、自分の投資力を成長させようと努力しています。よく失敗もします。しかし、くじけません。失敗は良い経験に変えることができれば、自分を成長させる大きな宝物になると、過去の実践の中で身に染みて納得してきたかです。ピンチの影には大きなチャンスが隠れているのです。株式投資を実践しながら自分を鍛えていく方法を、具体的に説明した本はあまりありません。そんな投資の参考書を作ってみたいと考えてできたのがこの本です。

 この本で説明した方法で、自分が行った株式投資の取引を振り返れば、自分はどんな投資家で、自分に何が足りなくて、自分の何が優れているのかが見えてきます。  中国の有名な戦略家である孫子は、その兵法のなかで「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」と述べています。現在の経済戦争の中でも、株式投資の中でも通用する素晴らしい教えだと感じます。孫子は『不知彼、不知己、毎戦必敗』(相手も自己も知らなければ、必ず負ける)ともいっています。そんな投資家だった過去を持つ私には耳の痛い言葉です。残念なことに日本で株式投資を行っている投資家の中には敵も自分も知らないで、株式市場に参加している投資家が多いように思えます。これでは損をするのも当たり前ではないでしょうか。

 株式市場で闘っている投資家のひとりとして、このように自分も敵も知らないで市場に参加している投資家が多いことは喜ばしいことかもしれません。そんな投資家が多いと、その分、自分も敵も知っている投資家にとっては市場で利益を上げやすくなるからです。

 しかし私は自分のミッションとして「サラリーマン仲間の経済的独立を支援する」という大それた目標を掲げました。自分がサラリーマンの仕事のストレスでどん底に沈み込んだとき、多くの支援をしてくださった勉強仲間や家族の恩に報いるために、このような使命を掲げました。そして、誰にでもできるやさしい方法で、ひとりでも経済的独立を達成するサラリーマン仲間が出てくればこんなにうれしいことはないと考えています。

 これからは少子高齢化が進み若者ひとりが支えなければならない老人が増えてくる。ひとりでも自立している老人が増えれば若者の負担も少なくなります。これからはひとりひとりが仕事でも投資でも利益を上げられるプレイヤーになることが望ましいのです。

 ただ、投資には為替取引のようにゼロ・サムゲームで、誰かが勝てば、誰かが損をしているという投資もあります。株式投資も短期的に見れば、ゼロ・サムゲーム的側面もあるかもしれません。しかし、株式投資は中・長期的に考えれば企業の成長にかけるという面もあるのです。つまり、投資した企業が成長していけば、株価も高くなっていき、その企業に投資したすべての投資家が儲かるというプラス・サムゲームでもあるわけです。 まずは本書を使うことで「稼いだり損したりしていた平凡な普通の投資家が損をしない投資家に自分を鍛えなおした投資能力改善手法を学んでいただきたい」と思います。そして、必ず実践してみてほしいのです。

まずは、慌てないで、ゆっくり10年くらいで1億円程度、まず株で実際に稼いでほしいと思います。そういう「自分を鍛える実践投資」を続けていれば、あなたはきっと、どんな投資環境になっても生き残れる力を持った投資家に成長できるでしょう。そうすれば2005年のような勝ちやすい相場環境がまたやってきたときにはガッポリ利益を上げることも可能となっているはずです。

 株式投資の方法にはいろいろなやり方があり、どの方法でも稼いでいる投資家はいます。テクニカル系の短期投資を得意とする投資家でも、ファンダメンタルズ系の中・長期の投資家でも、自分の投資手法を磨きこみ、切れ味の良い武器に変えている投資家は、きちんと利益を上げ続けています。

 1998年に大損をする――本文にて紹介――までは、よく考えて振り返ってみると、私は自分の責任で決断をして株式投資を行っていませんでした。マネー雑誌を読んだり、ある投資顧問株式会社の会員になったり、とにかく自分ではなく他人の考えに頼って投資を実行するという、なんとも情けない投資家だったのです。もちろん、それまでも株の売買の注文を出すのは私でした。しかし、その株を買って損をしたときの責任は自分にあるという自覚に欠けた投資家だったわけです。それでは一時的に稼げることはあっても、稼ぎ続ける投資家に成長するのは難しいでしょう。

 ところが大損をして、悔しい思いをたっぷりして、損をしたのが自分の甘さからだったと自覚しました。それからは自分の責任で投資を実行していこうと覚悟を決めました。もちろん覚悟を決めただけで、すぐ勝てる投資家に変われるわけではありませんでした。でも、損をしたら自分の責任だと覚悟を決めて、真剣に自分を鍛え始めたことで、だんだんと安定的に利益を上げられる投資家に成長することができたのです。

 株式投資を資産形成に活用するかどうかによって、資産増加のスピードはまったく違ったものになります。自分の責任で株式投資を実行することによって、資産を加速度的に増加させることも可能なのです。

 株式投資には確かにリスクがあります。しかし、リスクにはチャンスと同じ意味もあるのです。人生にもリスクはつきものです。リスクは避けるものではなく、自分でコントロールして管理するものなのです。ぜひこの本でリスクをコントロールする方法を学び実行していただければと思います。


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第1章 投資実践ノートは儲け続ける力をつけるための魔法のアイテムです

1 相場環境が良くても儲けられるわけではない?

 2005年は株式投資を資産形成の手段として取り入れた人にとってはうれしい相場環境であったといえます。特に、2005年後半には日経平均――2006年4月には1万7000円を突破――も上昇、それに伴い、個別銘柄も全体的に盛り上がりました。極論するならば、「買えば儲かる」ような状況が作られていたわけです。  しかし、雑誌などを読むと、これだけ儲けやすい環境にありながら、実際に儲けることができた個人投資家は10〜20%程度だったとか。多くの人は、うまく儲けの波に乗れなかったようです。

 株ブームを反映してか、2006年現在、ちまたには短期間に株式投資で1億円とか2億円を稼いだ、優れた投資家たちの本が溢れています。また、これが大変よく売れています。売れているということは、皆さん、本を買って勉強している、というわけです。それなのに、何故、世間には勝てない、儲けられない投資家が多いのでしょう。

2 1000万円以上の損……。私も稼げない投資家でした

 私は21年間ほど株式投資を実践してきました。今でこそ勝てるようになりましたが、始めた当初から毎年毎年、利益を残せたわけではありません。毎年コンスタントにプラスの成績を残せるようになったのは8年前くらいからです。

 1985年1月に初めて東芝の株を買ったとき、最初はビギナーズラックで稼ぐことができましたが、その後は儲けたり、損したりの繰り返しで、安定的に利益を上げられる投資家ではありませんでした。  もちろん、株式投資の本をたくさん、かつ、よく読んで勉強はしていましたよ。200冊以上の本を読んだでしょう。でも、なかなか稼げる投資家に成長することはできなかったのです。

 あるとき、そんな私にも転機が訪れました。それは決して良い転機ではありませんでした。少なくともそのときはそう思っていました。1年間に1000万円以上損をするという手痛い失敗をやらかしたからです。  でも、今思えば、これは実に素晴らしい経験だったといえます。なぜなら、その後、安定的に利益を出し続けられる投資家に成長できたからです。1000万円以上という大きな損をどうやって取り返せばいいのか。自分自身に真剣に向き合い、本気になり、それまで以上に株式投資に力を注いで自分の投資能力を鍛えることができたからです。

3 自分を見つめ直してからは成績が安定

 優秀な投資家の多くは「日々の記録」をつけているという話を聞いたことがあります。

 今日はいくら儲かったのか、いくらの損失を出してしまったのか、どの銘柄を買ったのか、売ったのか、買った理由は何か、売った理由は何かなどについてはもちろんのこと、自分にどんな癖があるのか、失敗してしまった原因は何か、うまくいった理由はどこにあるのかといった記録をつけることで、おそらく自分自身を見つめ直しているのでしょう。だからこそ、儲けることができるのだと思います。いや、「そうだ」と断言できます。

 断言できる理由。それは、似たような経験が私にもあるためです。1000万円以上の損を出したとき、私はまず、自分が行った投資を振り返りました。自分はどんな投資家で、自分に何が足りなくて、自分の何が優れているのかを本当に真剣に考えました。それからです、安定的に利益を出せるようになったのは。もちろん、すぐに利益を出せたわけではありません。しかし、自分自身のことをよく知り、真剣に自分を鍛え始めたことで、徐々にではありますが、毎年、安定的に利益を上げられる投資家に変身することができたのです。

4 “儲け力”を養う道具が投資実践ノートです

 中国の有名な戦略家である孫子の兵法書の中に「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」という言葉があります。また孫子は「不知彼、不知己、毎戦必敗(=相手も自己も知らなければ、必ず負ける)」とも言っています。  この孫子の言葉は、現在の経済戦争においても、株式投資においても通用する素晴らしい教えだと感じます。

 勝つためには敵を知るだけでは足りないのです。自分自身のこともよく知らなければならないのです。特に株式投資においては、孫子が言うように、自分のことを把握しない限りは安定的に儲けることはできないでしょう。

 さて、ここからが本題です。これから、株式投資で儲けたいと思うのであれば、儲け続けたいと思うのであれば、ぜひ自分の投資活動を記録してください。そして、記録したことを参考に「何をしてはいけないのか」「何をすればいいのか」といった、あなただけのノウハウ集を築き上げてください。それは、明日のあなたの役に立つものだと確信しています。  己を知り、オリジナルノウハウ集を作ることで、あなたの“儲け力”をアップさせていきましょう。  なお、何を記録すればいいのか、どういうことに注意して記録すればいいのかについては、本書『投資実践ノート』にて、順次、詳しく説明していきます。


日経ビジネス 2006年11月号 日経ビジネス 2006年11月号

掲載されました

『日経ビジネス』 2006年11月発売号(日経BP社)44ページ「上げても下げても「全天候型投資法」で勝負」Step4 上級者編に石川流バリュー投資法と本書が紹介されました。 [
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