目次


はじめに 2
Part1  TFブレイクアウトの基本
第1章 TFブレイクアウトについて
1. 手法発見のきっかけ 8
2. TFブレイクアウトの特徴 10
3. ブレイクアウト手法とは何? 11
4. ティックチャート 13
5. トレンド 14
6. 押目と戻り高値 16
7. トレンド転換の原理 20
8. ブレイクアウトポイント 24
9. トレンド転換の検証 27
10. TFブレイクアウトの注意点 32
第2章 TFブレイクアウトの取引方法
1. 取引の概要 35
2. 押目と戻り高値 36
3. トレンドの転換 41
4. チャートの修正 50
5. リスクと損切り 55
6. 利食い 67
7. フィルター 78
Part2  TFブレイクアウトの実践
第3章 為替の取引
1. 為替取引について 82
2. 為替でのバックテスト・ 86
3. 為替でのバックテスト・ 89
4. 為替でのバックテスト・ 92
5. 為替でのバックテスト・ 96
6. 為替でのバックテスト・ 100
7. 為替取引のまとめ 105
第4章 株式の取引
1. 株式取引について 106
2. NTTをTFブレイクアウトで売買する 107
3. 押目と戻り高値の重要性 113
4. トレンドは長く続くことがある 116
5. 損切りの重要性 117
6. 高い可能性の取引 123
7. 株式取引のまとめ 129
第5章 株価指数先物(日経225)の取引
1. 株価指数先物取引について 131
2. 日経225をTFブレイクアウトで売買する 133
3. 利食い目標値とトレイリング・ストップの併用取引 145
第6章 商品先物の取引
1. 商品先物とTFブレイクアウト 150
2. 小豆の取引をする 152
3. 東京小豆2001年7月限のトレード 154
4. 東京小豆2001年9月限のトレード 159
5. 東京小豆10月限のトレード 162
6. 商品先物の取引のまとめと注意 164
Part3 TFブレイクアウトとリスクマネジメント
第7章 リスクマネジメント
1. マネーマネジメント 169
2. バックテスト 176
3. 集中力 177
4. コーチングというもの 179
あとがき 182

はじめに

わたしは自分の手法をまとめるために、この本を書き始めました。普段使っている手法を整理して明確にすることは、とても意味のあることだからです。
人間は必ず間違いをおかします。特に、瞬時の判断を求められる相場(トレード)の世界では、さまざまな間違いをおかして損失を発生させてしまいます。その間違いは、明確でないゆえに間違えてしまうものと、整理されていないために混同して間違えてしまうものの2つが大半を占めます。
これから本書で紹介する取引手法は、わたしはとても優れたものだと思っています。なぜなら、自然の節理にかなっているからです。おそらく多くの人に、納得して受け入れてもらえるでしょう。その優れた手法を知りながら、体系立てて整理していないために混同したり、あやふやなものを放置していたために間違えたりしたら、大変もったいないことです。

わたしは本にまとめようと思い立ってから1年を費やして、不明確な部分を研究しながら明確なものとし、わたしのトレード手法を整理してまとめあげました。その結果、初めに発表する予定だったものとは異なる、より優れた手法が完成しました。これはわたしにとって、喜ぶべき誤算です。
本書で発表する「TFブレイクアウト」という手法は、予定していたものとは比べものにならないくらい精度の高いものになりました。まだまだ研究の余地はあり、発展性のある手法ではありますが、基礎の取引手法として発表することにしました。きっと読者のみなさんに受け入れられるものと信じています。

書名と著名について 本の題名にもなっているTFブレイクアウトは、本書で解説するトレード手法の名前です。
ブレイクアウトとは手法の種類のことで、頭についているTFは「TrendFabric」の略です。これはトレンドの構造という意味で使いました。さらに、わたしのペンネームであるTokyoFoxにかけてあります。
わたしは生まれも育ちも東京です。別にずるがしこいからキツネを名乗っているわけではありません。わたしはかなりウエットタイプの人間ですから、キツネのような賢さやスマートさにあこがれてこのペンネームを使ってきました。また、わたしは超自然現象を信じるほうで、知人のインド人占い師にペンネームを「TokyoFoxにすると運勢が開ける」といわれたことも影響しています。
本書のなかではなるべくわたし自身の個性を出さず、手法をわかりやすく説明することに終始しました。決してキツネが化かすわけではありませんので、安心してお読みください。

2003年1月
トウキョウフォックス(TokyoFox)


あとがき

本書を書き上げるには、とても多くの時間がかかりました。2001年の10月ごろには出版の話が決まり、2002年の2月には原稿を上げる予定でしたが、結局1年以上かかってしまいました。本書を編集していただいたマイルストーンズの細田聖一氏には、ご迷惑をかけたと思っています。また、氏の指導がなければ、文章を書くなどということはできませんでした。感謝します。
実は為替取引の原稿を書いているころ、出版を中止しようかなと思ったことがあります。それは、自分がトレードしている為替取引があまりに儲かったからです。こんなに儲かる方法は本を書いて人に教えるしまうよりも、だれにも教えないで自分ひとりでやったほうがよいと考えるのは人の常でしょう。
そんな時期、人生の師匠ともいえる人から1枚の色紙をいただきました。仏教の八正道(はっしょうどう)が書かれたものです。八正道とはお釈迦様の教えで、人間は生きていること事態が苦しみであり、その苦しみから逃れるための8つの方法を示しています。 人間の苦しみの多くは、欲から派生する未練や執着がもたらします。わたしの悩みも、お金に対する執着と、せっかく作り上げたものを手放す未練からきていたのです。 八正道の1つ正定(しょうじょう)では、正しい瞑想を説いています。瞑想では、すべてのことから精神を解放し、精神を無に集中させます。無はすべての始まりであり、無であるから新しいものを手にすることができるのです。
わたしもこれにならい、自分の持つすべての知識を公開して、無になることにしました。

これからがわたしの新しい第1歩の始まりです。 本書では手法をわかりやすく説明したつもりではいますが、執筆という作業に不慣れなため、説明が十分でないところもあると思います。もしも、理解しづらい個所がありましたら、メールで質問してください。できるかぎり返答をしたいと思っています。また、わたしのホームページでも随時、手法などを公開していくつもりですから、ご覧くだされば幸いです。

メールアドレス info@tokyofox.com
ホームページ  http://www.tokyofox.com


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