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ウィザードブックシリーズ Vol.146

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フィボナッチ逆張り売買法
――パターンを認識し、押し目買いと戻り売りを極める

『フィボナッチ
トレーディング』
好評発売中!

『フィボナッチブレイクアウト売買法』
もついに刊行!

2008年11月14日発売
ISBN 978-4-7759-7113-0 C2033 
定価 本体5,800円+税
A5判 上製本 280頁

著 者 ラリー・ペサベント、レスリー・ジョウフラス
監修者 長尾慎太郎
訳 者 関本博英

トレーダーズショップから送料無料でお届け
目次 | 著者紹介 | 立ち読みページ | 参考文献 | 正誤表 | 読者のご意見

従来のフィボナッチ法とは一味違う!!
フィボナッチ比率で押しや戻りを予測して、トレードする!
デイトレード(5分足チャート)からポジショントレード(週足チャート)まで売買手法が満載!

トレーディングはけっして簡単なことではないが、それでも正しいアプローチで臨めば成功することができる。このことをだれよりもよく知っている本書の2人の著者は、トレーダー兼トレーダーの教育者として、パターン認識のアプローチによってマーケットから一貫して利益を引き出してきた。

テクニカルパターンの分析を扱った本書には、今まであまり知られていなかったいろいろなパターンの形成を見極め、それを効果的にトレードする方法が述べられている。そうしたパターンのなかにはかなり以前から多くのトレーダーたちが利用してきたものも含まれるが、本書で焦点が当てられているのは幾何学的なパターンとフィボナッチ比率に基づいたトレード方法である。本書には株式や株価指数をはじめ、その他のFXや商品先物などいろいろな銘柄とあらゆる時間枠のチャートに形成されるパターンがふんだんに盛り込まれている。そうした幾何学的なパターンの形成プロセスとそのトレードの仕方が分かれば、パターン認識とそのトレードはぐっと身近なものになるだろう。不安定なマーケットでは買いと売りを自在に操ることが資産を築く第一歩になる。本書の主な内容は次のようなものである。

このようなテクニカルパターンのトレードで利益を上げるには、それぞれのパターンの特徴をよく理解し、正しいトレードマネジメントのルールを適用しなければならない。本書にはそのためのトレーディングプランの作成法、確率で考えることの大切さ、資金とリスクのマネジメント、仕掛けと手仕舞い・ストップロスの位置・利益目標値の設定などの方法が詳述されている。このほか、トレーディングをひとつのビジネスとして考えること、不測の事態に対する対処法などにも詳しく言及されている。長年にわたるマーケットの経験と知恵に裏付けられた本書は、トレードの初心者はもとより、ベテラントレーダーにとっても実用的で、ワンランク上を目指す者には必携のハイレベルなトレードの指南書となるだろう。

本書への賛辞

「パターン認識のテクニカルトレーディングに関する素晴らしい本だ。いろいろなチャートが満載されているのもいいね」
――マーク・ダグラス氏(『規律とトレーダー』『ゾーン』の著者)



「本書には2人の優れたトレーダーのパターン認識とテクニカル分析の知恵が随所に盛り込まれている。いろいろなパターンのフィボナッチ比率に基づくトレード手法のほか、トレーディングで成功するための心の準備といった問題も取り上げられている。トレードの初心者はもとより、ベテラントレーダーにもぜひとも読んでほしい一冊である」
――ジョン・ヒル・フューチャーズ・トゥルース社社長

「本書は当社のテクニカル分析のアプローチには欠かすことができない。新しい視点のトレード手法が詳述されている本書は、すべてのトレーダーの本箱に置かれるべきだ」
――クレイグ・コロンブス・アドバンスト・エクイティーズ・アセット・マネジメント社社長兼チーフマーケットストラテジスト

「ペサベントとジョウフラスは本当に良い仕事をしてくれた。トレーディングで自信をつけるにはまずは本書を読めと言いたい」
――ディクスン・ヤップ・トレーダーズ・ジャーナル誌編集長

「本書にはベテラントレーダーをもうならせる深いトレーディングの知識が盛り込まれている」
――ダー・ウォン氏(アキュート・プレシジョン&スタディーズ・リサーチ社)



原書
Trade What You See: How To Profit from Pattern Recognition』



■著者紹介

◇ラリー・ペサベント(Larry Pesavento)
40年のキャリアを持つベテラントレーダーで、商品先物取引委員会(CFTC)、全米先物協会(NFA)、証券取引委員会(SEC)の登録会員。インディアナ州立大学で薬学士とMBA(経営学修士)の学位を修得。著書は『Astro-cycles : The Traders Viewpoint』『Fibonacci Ratios with Pattern Recognition』『Essentials of Trading』など多数。そのウエブサイト(http://www.tradingtutor.com)を通じて、多くのトレーダーたちにマーケットの分析情報を提供している。トレーディングに関する定期講演を行っているほか、大きなヘッジファンドも運用している。そのパターン認識のアプローチはマーケットのランダムなノイズを排除し、利益の源泉にストレートに切り込むものである。

◇レスリー・ジョウフラス(Leslie Jouflas)
1996年からトレードを始め、17年にわたる航空会社勤務を経て2000年にプロのトレーダーとなる。最初は株式と株式オプションをトレードしていたが、現在は主にミニS&P500先物や商品先物をトレードしている。その研究分野はエリオット波動、オプション戦略、モメンタムトレード、伝統的なテクニカル分析、フィボナッチ比率に基づくパターン認識など広範にわたる。トレーダーズ・ジャーナルなどいろいろなトレーディング専門誌に執筆しているほか、『Essentials of Trading』の共著者。そのウエブサイト(http://www.tradingliveonline.com)を通じて、トレーディングコーチとして若いトレーダーたちの指導に当たっているほか、自己資金も運用している。



目次

監修者まえがき

序文
 学問の世界におけるテクニカル分析の研究
 本書の内容について

謝辞


第1部 パターン認識に基づいたトレードについて

第1章 はじめに
 本書の利用法
 トレーディングの成否
 成功するトレーディングに至るステップ

第2章 幾何学的なパターンとフィボナッチ比率
 マーケットの幾何学の歴史
 フィボナッチ比率
 チャートパターンにおけるフィボナッチ比率
 要約

第3章 調和のとれた数字とその使い方
 調和のとれた数字の由来
 調和のとれた数字の定義
 価格のスイングという振動
 価格のスイングの反復
 調和のとれた数字を見つける
 S&P500以外のマーケットにおける調和のとれた数字


第2部 いろいろなチャートパターンとそのトレード方法

第4章 AB=CDパターン
 AB=CDパターンの歴史
 AB=CDパターンとはどのようなものか
 AB=CDパターンの形
 AB=CDパターンの重要な特徴
 変形AB=CDパターンのCDの長さ
 BCのこう配と時間
 AB=CDパターンの心理
 AB=CDパターンのトレード

第5章 ガートレー222パターン
 ガートレー222パターンの歴史
 ガートレー222パターンとはどのようなものか
 ガートレー222パターンの形
 ガートレー222パターンの重要な特徴
 ガートレー222パターンの心理
 ガートレー222パターンのトレード

第6章 バタフライパターン
 バタフライパターンの歴史
 バタフライパターンとはどのようなものか
 バタフライパターンの形
 バタフライパターンの重要な特徴
 バタフライパターンの心理
 バタフライパターンのトレード

第7章 三段上げ・三段下げパターン
 三段上げ・三段下げパターンの歴史
 三段上げ・三段下げパターンとはどのようなものか
 三段上げ・三段下げパターンの形
 三段上げ・三段下げパターンの重要な特徴
 三段上げ・三段下げパターンの心理
 三段上げ・三段下げパターンのトレード

第8章 フィボナッチ・リトレイスメントに基づいたトレードといろいろな時間枠のチャートの使い方
 フィボナッチ比率に基づいた仕掛け
 フィボナッチ・リトレイスメントに基づいた仕掛け
 フィボナッチ・リトレイスメントに基づいたトレード
 寄り付きから直近の高値・安値までのリトレイスメントに基づいたトレード手法
 寄り付きから直近の高値・安値までのリトレイスメントに基づいたトレード手法のセットアップ
 寄り付きから直近の高値・安値までのリトレイスメントに基づいたトレード
 いろいろな時間枠のチャートの使い方

第9章 伝統的なテクニカルパターン
 テクニカル分析の簡単な歴史
 テクニカル分析の基礎
 ダブルトップとダブルボトムのパターン
 トレンドのある相場でトレンドに反するトレードをマネジメントする
 ヘッド・アンド・ショルダーズのパターン
 拡大型天井と拡大型底のパターン

第10章 トレンドデイの理解とそのトレード
 トレンドデイの理解
 トレンドデイに出現するパターン
 トレンドデイでのフィボナッチ比率
 トレンドデイにおけるリスクコントロール
 トレンドデイのトレード


第3部 トレーディングでの大切な条件

第11章 トレードマネジメント
 確率で考える
 警戒のシグナルと確認のシグナル
 マネーマネジメント

第12章 フィボナッチ比率に基づいたオプションのトレード
 コールオプションとプットオプション
 オプションの価格に影響を及ぼす要因
 オプションによるリスクのコントロール
 エクステンションパターンによるオプショントレードの一例

第13章 トレーディングプランの構築
 日々のトレーディングプラン
 ビジネスとしてのトレーディング
 危機管理プラン
 まとめ

第14章 毎日すべきこと
 トレードの準備と作業
 心の準備
 肉体的な準備

付録――参考文献

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監修者まえがき

 本書はラリー・ペサベントとレスリー・ジョウフラスがテクニカルなアプローチによるトレード手法を初級者向きに解説した“Trade What You See”の邦訳である。本書に述べられている分析手法は題名のとおり、チャート分析を主体としたシンプルなものであり、特に複雑な計算や特定の情報の入手といった手続きを必要とせず、だれにでも問題なく取り組めるものとなっている。

 順番に見ていこう。
 第1部は主にフィボナッチ数の応用の話。そして、第2部は独特なパターン分析による具体的なトレード手法の話である。この第1部と第2部はいわゆるテクニカル分析が好きなトレーダーであれば、興味深く読めることだろう。そして第3部はトレーダーとしての基本的な行動についての指針が書かれている。この第3部はテクニカル分析を好まずとも、すべての個人トレーダーにとって必見の内容である。実によくまとまっている。

 さて、個人投資家にとって重要なこととは何であろうか? 儲かる手法を発見することだろうか? それとも未来を見通す目を持つことだろうか? 私の意見では、個人投資家にとって最も大切なことのひとつは、そのときどきにおいておおまかな状況を的確に判断するということである。どんな手法であれ、それによって儲かる時期とそうでない時期がある。たまたまそのときの相場付きに適した手法を採り、リスクを大きくとった投資家は一気に資産を増やせるだろうが、相場付きが変わってもリスク量を減らさなければ築き上げたものを失うことになる。だからと言って、常にそのときどきの相場付きに適した手法に乗り換えていくことなど、神ならぬ身ではできるはずもない。

 したがって、個人投資家として成功するためにはいくつかの手持ちの売買手法の技術を磨き、相場付きがそれらに向かない時期にはほどほどにリスクをとってマーケットから付かず離れずし、自分にとってフォローの風が吹き、利益が膨らんできたときにはそれを担保にしっかりとリスクをとって一気に資産を増やすというスタンスをとるべきなのだ。そして、そのためには、現在の相場付きが自分にとってフォローなのかアゲインストなのかを見極める目を持たなければならないとともに、常に自分を律してチャンスを待てる状態に自らを置かなくてはならない。

 その意味では本書の第3部はたいへん参考になるであろう。本来ベテランのトレーダーだけが持つ経験からくる知見や習慣について、本書を読むことで相当分を概観することができる。読者の方がすでにしかるべき相場の実体験を積んでいるのならば、なおさら修得は速くなるであろう。

 最後に、本書の出版に当たっては、訳者の関本博英氏、編集者の阿部達郎氏、パンローリング社の社長である後藤康徳氏に感謝の意を表したい。本書はテクニカル分析を好むトレーダーにとって目新しいアイデアを提供しているだけでなく、すべての投資家、トレーダーにとって普遍的に必要な事項を手際よく学べるガイドにもなっている。本書が読者の成功の一助になることができれば、関係者にとってまた望外の幸せと言えよう。

 2008年10月

長尾慎太郎


第14章 毎日すべきこと

 毎日すべきことというのは、トレードに向けた重要な準備作業である。このような日々の作業はトレーダーによって異なり、それはトレードのチェックリストのようなものである。これは、これまでのトレードを見直し、来るトレードに備え、注意力と精神力を整える役目を果たす。さらに、マーケットが不安定なときに精神のバランスを保ち、調和的なトレードをするための対策ともなる。
 以下では、.肇譟璽匹僚猗と作業、⊃瓦僚猗、F体的な準備――の3つについて検討していこう。
 こうした毎日の作業のやり方に善し悪しはないが、トレーダーとして成長していくにつれ、日々の作業もレベルアップしていくことは間違いない。


◎トレードの準備と作業

 トレーダーは良い習慣を身に付けるべきである。良い習慣のひもを毎日束ねていくと、最後には切れることのない大綱になる。トレードの準備に時間をかけるトレーダーは、あまり準備をしないでマーケットがオープンしたときにあわててトレードに臨むトレーダーよりもはるかに勝率が高い。トレードの準備や作業は、取引前、取引中、そして取引後の3つに分けられるが、以下ではまずトレード前の準備から説明していこう。


◎トレード前の準備

 トレード前のチェック項目

  • 前日の株式指数や個別銘柄の価格をチェックする。
  • 前日に発表された関連ニュースを調べる。
  • 業績の発表日を調べる。すでに業績が発表されていれば、株価に対するその影響を予測する。
  • 取引前に発表された経済報告をチェックする。それらの報告は株価に大きく影響するからである。
  • その日のトレーディングプランを練る。株価指数や個別銘柄がオープニングギャップを空けそうなときは、当初のプランを手直しする。
  • 前日の売買報告書にミスがないかどうかをチェックする。
  • その日の未決済ポジションをもう一度チェックする。
  • トレード資金をチェックする。
 前日のトレードに関する観察記録を、トレードに先立ってもう一度読み直そう。例えば、支持線や抵抗線の位置、この日に完成しそうなパターンなどを見直すのである。と言うのも、トレードの最中にはそうしたことをよく忘れるからである。


◎トレード中の作業

 トレード中のチェック項目

  • 形成されるパターンや株価、未決済ポジションなどをチェックする。もっとも、極めて短期のトレーダーでなければ、日中の値動きを詳しくフォローすべきではない。このようなことは精神衛生上もよくないし、衝動的なトレードの原因にもなる。どうしても日中の値動きが気になるときは、音声によるアラートなどを使う。
  • あとで読み直すための株価やパターンの観察記録をつける。
  • ときどき休息を取る。
  • レベルアップするために、オンラインのチャットルームを利用するのも悪くはないが、自分で作成したものでないかぎり、他人のトレーディングプランをトレードに使ってはならない。
  • デイトレーダーであれば、大引けまでにすべてのポジションを手仕舞う。評価損の出ているポジションを翌日に持ち越すようなことはしない。
 5分足チャートを使っている短期トレーダーは、日中に形成されるいろいろなパターンや株価の値動きをフォローしなければならないが、比較的長い足(60分足や日足)のチャートを使用しているトレーダーは、ザラ場の動きは見ないほうがよい。
 現在の多くのマーケットはほぼ24時間オープンしているが、トレーダーは自分のトレーディングスタイルに合ったマーケットをトレードすべきである。特にパートタイムでトレードしているトレーダーは、トレードが本業の妨げとならないように、マーケットを選ぶべきである。


◎トレード後の作業

 トレード後のチェック項目
  • 大引けまでに未決済になっているポジションと、約定済みのポジションについて、売買報告書と照らし合わせる。
  • その日の損益状況をチェックする。
  • トレード株数(枚数)に間違いがないかどうかを調べる。
  • トレードの記録をつける(図14.1を参照)。
  • スプレッドシートにデータを書き込む。
  • 手書きのチャートやデータを更新する。
  • マーケットの動きや個別銘柄のパターンのチェックなど、翌日のトレードの準備をする。
  • 未決済ポジションのストップロスの位置、利益目標などを再確認する。
 チャートやパターンなどを手書きするのも効果的である。私はミニS&P500先物の5分足チャートを手書きし、その日の高値と安値、形成されたパターンなどの観察記録をつけているが、図14.2はその一例である。こうすれば株価の変化や形成中のパターンなどがよく分かる。手書きでこうした記録をつけていると脳が活性化され、株価のパターンが直感的にとらえられるので、ぜひとも試していただきたい。


◎心の準備

 トレードに臨むときの心の準備として、毎日チェックする項目には次のようなものがある。

  • 十分な睡眠をとったか。
  • トレード以外のストレス要因から解放されているか。
  • 毎日のトレードの準備やトレーディングプランに手抜かりはないか。
  • トレードに悪影響を及ぼす大きな要因はないか(トレードの前日はアルコールを飲まないことをお勧めする)。
  • 一定の損失を受け入れる心の準備はできているか。
 毎日のトレードに臨む際の心の準備は、ある意味ではトレーディングプランよりも重要である。こうした心の準備がないと損失を被ったときに心が大きく動揺するからである。心の準備ができないときには、1〜2日ほどトレードを休むのも悪くはない。
 一方、大きな評価損を抱えてその日のトレードを終えるのは精神的にかなりの打撃となる。このようなときは、少しトレードから離れて気分転換を図ったほうがよい。また、トレードミスが続くようなときも数日間ほどトレードを休むと気分もリフレッシュする。
 トレーダーとしての経験を積むと、トレードに適した自分の精神状態が分かるようになる(今は精神的に安定しているか、心のバランスが取れているかなど)。ベテラントレーダーは、トレードの初心者よりも心の許容範囲が広く、損失からも比較的早く立ち直ることができる。損失を含めたトレードのあらゆる状況に適切に対処できる心の余裕を持つことが大切である。

 さらにトレーダーにとって重要なことは、トレードに対する前向きの姿勢と確率による考え方である。私が勧める参考図書のひとつはマーク・ダグラスの『ゾーン』であり、この本を読むとマークがわれわれ読者に直接語りかけてくるようである。
 このような有益な本を読むときに、感動した部分を書き留めておくとあとで役立つときが必ず来る。このほか、トレードに関していろいろなことを語り合える友人やパートナーを持つことも大きな慰めとなる。特にトレードがうまくいかないときなど、何でもしゃべれる友のありがたさがつくづくと思い知らされる。

 損失が続くと次第に心が沈んでくるが、損失もトレーディングのひとつであると割り切ることも必要である。連敗は往々にして連勝のあとにやってくるものであるが、前向きな考え方を維持していれば、次のトレードでまた頑張ろうという気持ちになってくる。損失になるというのは間違ったトレードをしている証拠であるが、損失を小さく抑えてくれるのがストップロスである。もしも自分だけが損失を出しているのではないかといったような負け犬根性が台頭してきたら、確率で考えることの大切さを思い出してほしい。
 トレーダーにとって前向きな考え方は、実証済みのトレード手法や優れたトレーディングソフト、そして指標などよりも重要である。トレーダーのモチベーションを高める参考図書としては、ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』(きこ書房)、ジェームズ・アレン著『「原因」と「結果」の法則』(サンマーク出版)、リリアン・ワトソン著『ライト・フロム・メニー・ランプス(Light from Many Lamps)』、ラリー・ペサベントとレスリー・ジョウフラス著『エッセンシャルズ・オブ・トレーディング(Essentials of Trading)』などがある。

 巻末にも推薦図書を掲載したので、ぜひそれらを参考にしていただきたい。
 最後に、ドイツ軍が連日ロンドンを空爆していた第二次世界大戦中に、イギリスの名門男子校のハロースクールで講演したときのウィンストン・チャーチルの有名な言葉を引用しておこう。それは次のようなものである。「絶対にあきらめちゃダメだ。どんなにささいなことでも、またどんなに偉大なことでも、絶対に絶対にあきらめるな」


◎肉体的な準備

 肉体的に健康であれば、エネルギーがわき、ストレスも少なく、心も前向きになる。これらはすべてトレーディングスキルのレベルアップにつながる。また、定期的に運動したり、良い食事の習慣をつけることも大切である。
 トレーディングはストレスの多い行為であり、そうした状況に立ち向かうには心身を鍛えなければならない。日常生活に運動を取り入れるとトレードのストレスも少なくなり、また心がリフレッシュして物事を新しい観点から見ることができるようになる。
 トレードの前日にはなるべくアルコールを控えたほうがよい。アルコールは脳の働きを鈍くするうえ、24時間も体の働きを阻害するからである。アルコールや薬物を必要以上に摂取すれば、トレードのパフォーマンスを大きく妨げるので要注意である。

 肉体的な健康に関するポイントは次のようなものである。

 いったん決めた日々の作業を何らかの理由で怠ると、精神的に動揺するトレーダーもいる。例えば、遅く帰宅した翌日にデイトレードをしたり、翌日のトレードに向けたチェックリストを見直す時間がないときなどである。そうしたトレーダーも、普段の生活のリズムを取り戻すと精神的に安定する。
 ときに数週間もトレードから離れているとトレードの感じがつかめないこともあるが、そのようなときは時間をかけて以前のトレードの感覚や心身の健康状態を徐々に取り戻すことである。


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正誤表

【訂正とお詫び】

88ページ下から3行目の
「もしも点Cが点Aの水準を超えれば」を、
「もしも点Dが点Xの水準を超えれば」に訂正してお詫びします。



■付録――参考文献

 トレーダーに勧めたい良書はたくさんあるが、ここでは特に読んでほしいものだけをリストアップした。書籍以外にも参考となる専門誌やウエブサイトも掲載した。


◆テクニカル分析書

・ケネス・グラント著『
投資家のためのリスクマネジメント』(パンローリング)
・ジョン・ヒル、ジョージ・プルート、ランディ・ヒル著『究極のトレーディングガイド』(パンローリング)
・ジョー・ディナポリ著『ディナポリの秘数』(パンローリング)
・Bulkowski, Thomas N., Encyclopedia of Chart Pattterns(New York : John Wiley & Sons,2000)
・Garrett, William, Investig for Profit with Torque Analysis of Stock Market Cycles(Englewood Cliff, NJ : Prentice-Hall, 1973)
・Gartley, H.M., Profit in the Stock Market(Pomeroy,WA : Lambert-Gann Publishing, 1935)
・Gilmore, Bryce, Geometry of Markets(Self-Published, 1989)
・Pesavento, Larry, Fibonacci Ratios with Pattern Recognition(Greenville, SC : Traders Press, 1997)
・Pesavento, Larry, and Peggy MacKay, The Opening Price Principle(Greenville, SC : Traders Press, 2000)
・Schabacker, R.W., Stock Market Theory and Practice (n.p. : B.C. Fofbes Publishing Company, 1930)
・Nison, Steve, Japanese Candlestick Charting Techniques(New York : New York Institute of Finance,1991)
・Nison, Steve, Beyond Candlesticks(NewYork : John Wiley & Sons, 1994)


投資家のためのリスクマネジメント

究極のトレーディングガイド

ディナポリの秘数

スティーブ・ニソン(Nison Steve) 関連DVD

◆トレーダーのモチベーションを高める書

・ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』(きこ書房)
・エドウィン・ルフェーブル著『欲望と幻想の市場』(東洋経済新報社)
・マーティン・シュワルツ著『ピット・ブル』(パンローリング)
・リチャード・スミッテン著『世紀の相場師ジェシー・リバモア』(角川書店)
・Allen, James, As a Man Thinketh(Mount Vernon, NY : Peter Pauper Press, 1960)
・Bristol, Claude M., The Magic of Believing(NewYork : Pocket Book/Simon & Schuster, 1969)
・Longstreet, Roy, Veiwpoints of a Commodity Trader(Greenville, SC : Traders Press, 1967)
・Mack, Gary, with David Casstevens, Mind Gym(New York : Contemporary Books/McGraw-Hill, 2001)
・Pesavento, Larry, and Leslie Jouflas, Essential of Trading ; It's NOT WHAT You Think, It's HOW You Think (Greenville, SC : Traders Press, 2004)
・Watson, Lillian, Light from Many Lamps(NewYork : Simon & Schuster, 1951)

ピット・ブル


◆トレーダーとのインタビュー書


マーケットの魔術師【大損失編】

マーケットの魔術師

新マーケットの魔術師

マーケットの魔術師(株式編)


◆トレーダーの心理に関する書

・マーク・ダグラス著『規律とトレーダー』(パンローリング)
・マーク・ダグラス著『ゾーン』(パンローリング)
・アリ・キエフ著『トレーダーの心理学』(パンローリング)
・ブレット・スティーンバーガー著『トレーダーの精神分析』(パンローリング)
・ブレット・スティーンバーガー著『精神科医が見た投資心理学』(晃洋書房)
・Maltz, Maxwell, M.D., F..C.S., Psycho-Cybernetics(Englewood Cliff, NJ : Prentice-Hall, 1960)
・McCall, Richard D., The Way of the Warrior Trader(New York : McGraw-Hill,1997)
・Murphy, Shane, and Doug Hirschhorn, The Trading Athlete(NewYork : John Wiley & Sons, 2001)
・Phillips, Larry W., Tao of Poker(Avon, MA : Adams Media Corporation, 2003)
・Sun Tzu, The Art of War, trans. Thomas Cleary(Boston : Shambhala Publications, 1991)


規律とトレーダー

ゾーン

トレーダーの心理学

トレーダーの精神分析

◆トレーディング専門誌

・Active Trader
・Future Magazine [FUTURES JAPAN]
・Technical Analysis of Stocks and Commodities
・Trader Monthly
・Trader's Journal


◆フィボナッチ比率を取り入れたトレーディングソフト

Ensign Software
eSignal(also operates QCharts)
TradeStation [トレードステーション日本語版]


◆トレーディング関連のウエブサイト

http://www.brettsteenbarger.com/
http://www.cboe.com/
http://www.cbot.com/
http://www.cme.com/
http://www.enSignsoftware.com/help/simbroker.htm (SimulatedTrading)
http://www.markdouglas.com/
http://www.tradingliveonline.com/
http://www.tradingtutor.com/

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◆関連書籍


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[DVD]フィボナッチ入門

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[DVD]エリオット波動

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