低位バリュー株投資・アノマリー・行動ファイナンス
株式運用戦略セミナー
2005年10月23日(日)開催
好評つき終了しました
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渡辺幹夫のレポート
1999年、講師の著書『ファンドマネージャーの株式運用戦略』(同友館)の初版が発行されました。同書は、日本におけるバリュー株投資の参考書として、草分け的存在です。当時、バリュー株投資が不調を極める時代において、なぜ中長期的にはバリュー株が有利であるのかを論理的に説明する等、実践に裏打ちされた株式投資戦略を惜しみなく伝えたものであり、今なお色褪せていない内容を持った本です。現在、多くのバリュー株投資本が書店に並び、また同著が多くの投資本の参考文献として取り上げられていることからも、同書のメッセージが正しかったことがよくわかります。
本セミナーはファンドマネージャーとして15年の経歴を持ち、同著も含め幅広く個人投資家のノウハウ研究を行っている渡辺幹夫氏による株式運用戦略セミナーです。バリュー株運用戦略を中心に、個人投資家にとって有益な様々な株式運用ノウハウを説明していきます。「投資家としてどう行動すべきか」という大きなテーマについて、学ぶことを目的としています。
■講師/渡辺幹夫
82年上智大学経済学部卒業。約15年間に渡り、ファンドマネージャーとして株式運用に従事。大手信託銀行、投資顧問会社において、年金・公的資金・特金・ファントラの株式運用の経歴を持つ。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式運用に勝るものなし」との基本観から、個人投資家にも実践的な株式投資手法の研究を続けている。ファンドマネージャーのキャリアを通して体得した運用ノウハウを熱心な投資家に伝えたいとの想いが強く、このような視点から書かれた著書として『ファンドマネージャーの株式運用戦略』『ファンドマネージャーの知恵』(共に同友館)がある。
現在、渡辺幹夫のエトセトラを執筆中
■講師コメント
今回のセミナーは、熱心な株式投資家向け・中級者向けの内容になります。「投資家としてどう行動すべきか」というテーマについて、みなさんと一緒に考えていければと思っています。私が身につけた知識やノウハウの中から、個人投資家が株式運用を行ううえで「価値がある」「本質的に大切だ」と考えることにスポットを当て、説明していきます。拙著「ファンドマネージャーの株式運用戦略」「ファンドマネージャーの知恵」(共に同友館)、および現在「相場のエトセトラ」で書いている(あるいは今後書こうとしている)テーマを中心に、様々な角度から肉付けを行い、本では語り尽くせなかった話および昨今の時事的な話も加え、さらに踏み込んだ説明を展開する予定です。既に拙著を読んでいただいている方が出席すれば、より理解を深めることができるような内容にするつもりです。またディスカッションの時間を長く取り、株式運用に関するみなさんの素朴な疑問についても、私なりにお答えしていきたいと思います。
拙著に書かれている株式運用戦略は全て、私が実現益を継続して稼得することに成功した手法を具体的に紹介するものであり、机上の空論は一切ありません。拙著は初版発行後、それぞれ6年、8年が経過していますが、これら戦略が現状ではどのような状況になっているのか、諸戦略の「近況報告」も含めご説明します。なかでもかねて拙著で、「足元ではともかく、長期的には有効」としてページを割いて提唱したバリュー株投資は、2002年についに大ブレイクした状況です。「日本株市場は時間の問題でバリュー株相場へ転換」との想いから、パンローリングホームページの「相場のエトセトラ」コーナーで低位バリュー高配当利回り銘柄株式運用を継続的にお勧めしてきた経緯もあり、万感胸に迫る想いがいたします。当セミナーでは今後この状況がいつまで続くのか等の考察も含め、「低位バリュー株のポートフォリオ運用戦略」という具体的な戦略に落とし込んだ上で、さらに掘り下げた説明を行う予定です。
■プログラム
■講師の株式運用の基本観
- 「予測に頼る」のではなく、「現状を正しく認識する」運用を目指すのが得策。
- 「過小評価を買い、過大評価を売る」スタンスを重視(株価の「平均回帰」を取り
にいく戦略を重視)。
- 「長期的に見た場合、より多くの局面で有効な手法」を追求するべき。
- 時節を待つ。⇒「これ」と決めた投資戦略で「やさしく儲かる局面」が到来するま
で粘り強く待ち、その局面が訪れたら、離れる理由が発生しない限り市場に留まる。
- 常に投資家の邪魔をする、人間に本来的に存在する「性」を知り、投資行動を自ら
微調整するべき。
- (誤解を恐れずに言えば)株式運用で成功する上では、以下の認識が重要。
- 相場の子羊・アマチュア・不勉強者に対し合理的に差をつけ、彼らが自滅し負
担してくれる損失部分をフトコロにいれるゲーム。
⇒「相場は、情報の追っかけをしている人が自滅することで儲けのチャンスが
まわってくるということを、知識として理解している人たちが儲かる図式となっている」
- 他人の過剰反応・知識不足・行動力不足に起因し繰り返される「間違い」こ
そ、自らの収益の源泉。
- 少数の勝ち組になるために必要なのは 「(早耳)情報」ではなく、実践的な
「知識」と経験に裏打ちされた 「知恵」。
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