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| ブルベア大賞 2006-2007受賞  |
＞＞『生涯現役のトレード技術 』 詳細はこちら
トレードにおいて、大切なことは、まず自分の売買の型を決めることです。
そして、その売買の型と相性が良い銘柄群を絞り込み、その売買の型の間合い
に飛び込んできた銘柄のみを、その売買の型の通り手掛けることです。
間違っても、誰かが推奨したからとか、知人が買っているからという理由で、
自分も買うような行為はしないでください。あなたの資産を増やせるのは「あ
なた」だけなのです。あなたがすべてを決断するのです。だから、あなたがし
っかりしなければいけないのです。この事実を脳に刻み込み、心に焼きつけて
ください。
以下に、単純な売買の型（売買ルール＝戦術＋戦闘法）を紹介します。
このような要領で、各自、自分の売買ルールを決めてみてください。
【スイングトレードの場合の売買の型（買いの場合）】
1) 保ち合い中は手を出さず、保ち合い放れにより短期トレンドが発生したと
きのみ出動する。
2) 買い場（押し目、大幅マイナス乖離後の自立反発、直前高値の上抜け）を
意識しながら、安値が切り上がったら10日移動平均線上抜け直後を逆指値待ち
伏せ買い。
3) 約定後はストップロスを設定して損は数％以内に限定する。
ストップロスは直前安値の少し下（買いの場合）におくことを基本とする。
4) 約定と同時に、チャートでロスカットポイントを決め、逆指値でロスカッ
トまたは反対玉の予約を入れておく。また、逆行が止まったと判断し、反対玉
を手仕舞いするタイミングもルールで事前に決めておく。
5) トレーリングストップを活用して、順行する値動きに付いていくことにより
利はできる限り伸ばす。
6) 安値が切り上がる限りは買い狙う。
特に、3〜6ヶ月の下降トレンドラインを上抜けし、かつ、その前後で2点底を
形成しているなら買い狙い。その後、安値が切り上がる限りは買い狙い継続。
さて、暫定売買ルールが決まったら、そのルールの有効性を過去に遡って、で
きるだけ長く検証します。検証しながら、売買ルールを微調整します。この検
証を自分自身で苦労して行わない限り、そのルールの有効性を確信できません。
結局、期待や恐怖が邪魔をしてルール通りの売買ができなくなります。逆に言
うと、自ら苦労して検証した人のみが自信をもって自分の型通りのトレードが
できるのです。そして、すぐに結果を出せるのです。実戦売買を試合に例えれ
ば、売買ルールに則ったシュミレーションによる訓練は普段の練習に相当しま
す。スポーツと同様、試合で安定した成果を上げるためには、日々の単調な練
習の積み重ねが必要です。
ただし、売買ルールではなく変動感覚で売買する人はシュミレーションによる
訓練は効果が少ないか逆効果かもしれません。
なぜなら、実戦売買と比べて精神的ストレスが少ないからです。また、“変動
感覚”の場合は、実践者の勘に依存する部分がほとんどと言えるからです。同
じ状況でも常に同じ売買ができるとは限らないため検証が難しいと思われます。
さて、検証することで有効性が確認できたら、自分だけの売買ルールが決まっ
たことになります。この後で毎日やるべきことは、そのルールにしたがって機
械的に決断し、売買する訓練をすることです。
チャートソフトの画面を見ながら先を隠し、いろいろな銘柄で、いろいろな局
面でルールを適用しながらシミュレーションを繰り返すのです。その主な目的
は、相場の先を当てることではありません。歴史認識と現状認識を的確に行い、
ためらわず決断をすることに慣れるための訓練をすることにあります。
(『生涯現役の株式トレード技術』から一部改編)
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