1. 短期売買のメリット、デメリット |
5. タートルスープ系のトレード 5.1 売買ルール 5.2 過去データによる検証 5.3 トレード例と実践のポイント 6. OOPS のトレード 6.1 売買ルール 6.2 過去データによる検証 6.3 トレード例と実践のポイント 7. 季節性、曜日性、時間帯による考察 8. マネー・マネージメント 8.1 建玉枚数の調整法 8.2 何が一番良い ? 9. まとめと質疑応答 |
「絶対の短期売買セミナー」テキスト一部公開(26p-38p/190p)
今まで日本では、あまり馴染みのなかった短期売買で、本当に儲かるのでしょうか?
答えを先に言うと確かに儲かります(1年ほど前の言語道断的に高かった日本の手数料体系では、それは難しいかったと言わざるを得ませんが)。そして、この短期売買の一番良いところは、仕掛けの位置、手仕舞い、損切りの位置などが長期売買より明確で、手仕舞いあるいは損切りまでの過程が短いため途中で引かされる額が少ない、ということです。これは実際に身銭を切って、トレードする者にとって、心理的に非常にやりやすい売買手法です。
確かに、長期売買でも明確な仕掛けや手仕舞い、損切りの規定はありますが、勝率が低いことと、引かされ幅が大きいなど、普通の「少額(?)」投資家には難しい面が多々あります。儲かったときは天にも上るような気持ちになっても、損をしたときは地獄の苦しみを味わうことになります。
ここで大切なことは、戦略を実行することです。冷静になって考えて、このトレードはある基準を設けて仕掛けたのか、自分の「カン」で仕掛けたのか、を見極めないと、次に何もできなくなる可能性があるということです。簡単な確率を考えても、「カン」で儲け続けることは不可能です。儲かる戦略を規律を持って実行してこそ、実力で儲けることが達成できるのです。
短期売買に向いたトレーダーの性格のようなものはあるのでしょうか?
『マーケットの魔術師』の中でも登場するマーティン・シュワルツはその著書『ピット・ブル』の中で、自分はとにかく毎日、少しでいいから儲けたい、せっかちなタイプだと書いています。そういう意味では、1日、1週間、1カ月と、少しでもいいから儲けたい、儲からないことは我慢ならないという投資家には向いている売買手法です。
良い戦略が幾つかあっても、自分の性格とその戦略が合致していないと儲からないというのは、儲けているウィザード(『マーケットの魔術師』『新マーケットの魔術師』で登場している世界のチャンピョントレーダーたちのこと)たちが口を合わせて言っていることです。自分をじっくりと見つめ直すこと、これは大変重要なことで、いくら素晴らしい儲かる戦略でも、ある人には儲けることのできない戦略になる可能性があります。
素晴らしい本を読んだだけで儲けることができるでしょうか?
この回答は、イエスでもあり、ノーとも言えます。素晴らしい本の戦略は一つひとつよく考えられた戦略ですが、実際のマーケットに接したときは様々なことが起こります。それは決して本だけから学べるものではないのです。そのため実際に経験しないと分からないこともたくさんあります。それは、つもり売買では決して分からないことで、つもり売買をやることはタブーという人もいるくらいです。
では、刻々と変わるマーケットで、本の戦略通りに行かないことを学ぶのはどうすればいいのでしょうか? 相場の未知の事態に対応しながら不安な時期を少しでも早く終わらせる唯一の方法は、その戦略を駆使し、儲けている人に学ぶことではないでしょうか。
毎日、相場を見ていても実際にそのマーケットに参加し、その戦略を使っている人とでは全く感覚が違うことはよくあることです。セミナーの利点はまさに、この実際の感覚を聞け、本のように一方通行の学習でなく、双方向の学習ができるという点にあります。
では、ここで1つだけ、短期売買で一番有名な「タートル・スープ」戦略を紹介します。この戦略は、最強のトレーダー集団である「タートルズ」の長期トレンドフォロー戦略をまねするものです。「タートルズ」の戦略は、過去20日間の高値(安値)を更新したら買い(売り)と言われるトレンドフォロー戦略で、勝率は低いが最終的には勝つことが知られています。しかし、勝率が低いことでも「定評」があるように、「タートルズ」戦略で出動した投資家は多くのだましに遭います。このだましを逆手に取る短期戦略が「タートル・スープ」です。
この戦略の基本は、過去20日の高値を更新したら売り、過去20日の安値を更新したら買うというのが基本です。ただし、前回の高値や安値の更新は4日以上前に付けていなければならない。そして、仕掛け値は前回の高値や安値が基準になっています。
これでも分かるように、上で紹介した「タートルズ」の戦略の全く逆です。短期的に見た場合、この戦略は逆張りであり、仕掛けは逆指値を使う順張りで行います。その日にトレードが終わることもありますし、数日間持続することもあります。
では、実際のチャートを検証しながら、タートル・スープがどんなものか見てみましょう。
このチャートはゴム指数2000年11月限で、6月6日に買いのタートル・スープになりました。また、6月30日は1日遅れでタートル・スープになっていますが、これはタートル・スープ・プラス・ワンと言われる戦略です。この2つの戦略は双子のようなもので、その日に仕掛けるか、1日遅れで仕掛けるかの違いです。
これを見ても分かるように、1つのトレードで資金が2倍も3倍もなることはありませんが、着実に利益を重ねていることが分かります。
また、これらの戦略の素晴らしい点は逆指値を多用することです。それは仕掛けの位置まで上がってきたときに逆指値で仕掛けるので、買いのタートル・スープになっても、そのままマーケットが下げれば、仕掛け自体が通らず、損失につながることはありません。一方、損切りになっても損切りの位置は仕掛けたときに明確に分かるので、長期売買にありがちな仕掛けた当初は損切りの位置が分からないということがなく、その間に様々な雑音が入って、「戦略変更→引かされ玉の持続」ということもありません。
セミナーではその他に、最強のデイ・トレード戦略であるウップスの解説もあります。これは、ラリー・ウィリアムズが考案した非常に単純ですが、多くの市場で利く戦略で、誰にも非常に分かりやすく、やりやすいものです。
また、海外の著名なセミナーなどでは、最後に教える最も高度なもので、最も高額なセミナー料を徴収する日中レンジのブレイクアウト型トレードも含まれています。
また、マネー・マネジメント、季節性、曜日性、時間帯の考察もあり、実際にやっている者しか語ることのできない心理面にも言及されます。
このセミナーは初心者・中級者向けですが、非常に高度な内容もマスターできます。1週間後に上がっている具体的な銘柄を教えて欲しいと思って参加されるような方はお断りします。また、自分は実力でよく儲かっているという方も参加していただく必要はないと思われます。
一方、ウィザード・ブック・シリーズを読んでこの中の戦略を実行していますが、今、ひとつよく分からないところがあるとか、自分が実際に実行してみてこういう場合の対処の仕方が分からないとか、具体的な疑問・質問・問題点がある方に最適のセミナーです。セミナーの最大利点は、上にも書きましたが、本のような一方通行の学習でなく、双方向のもので、疑問がすぐに解消することにあります。この利点を十二分に利用してください。
このセミナーをきっかけに、ジリ貧を脱したい、戦略を確固としたものにしたい、実力で儲けているという実感を味わいたい方にはお勧めです。なおこのセミナーは証券会社などが企画する「低金利時代の資金運用」とか、「投信の勧め」とかの無責任な集金セミナーではありません。真剣に個人投資家として、自立を目指す方のみを対象とした日本初の、個人投資家の、個人投資家による、個人投資家のためのセミナーです。
相場に対して、真摯な方のみ、参加してくださることを望みます。