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国際分散投資・基礎の基礎 オフショア金融センターを使いこなせ！ 定価 本体 1,500円+税 ◆目次 A5判 207頁 |
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●海外投資を楽しむ会 ISBN4-8402-1454−9 |
大海へ船を漕ぎ出そうとしている皆様へ
本書は、1999年４月から４カ月にわたって開催しました「リチャード・マイケル・ナッシュの資産運用の学校」（海外投資を楽しむ会・主催）の講義内容をまとめたものです。
日本ではまだ実行している人がほとんどいない「国際資産運用」に興味を持ち、自力で未知なる大海へ船を漕ぎ出そうとしている皆様の力に少しでもなれればという気持ちで、講義をさせていただきました。
1997年12月、私は一冊の本を上梓しました。それが、『日本人のためのオフショア金融センターの知識』（ダイヤモンド社）です。この本を書いたきっかけは、本の中にも書きましたが、日本の国民が、グローバル・スタンダードからみて、あまりに理不尽な状況に置かれていることに対する憤り、そうした状況に国民を追い込んで平気でいる日本の官僚、とくに自分たちの利権ばかりを心配している大蔵官僚と政治家、そして金融機関に対する怒り、ただそれだけでした。
ところが、この本が思いもかけずベストセラーになり、そしてそれがきっかけで、多くの人たちと出会い、「資産運用の学校」という勉強会の実現にまでなったわけです。
この学校を通して私が皆様にお伝えしたかったのは、資産運用を行なうための普遍的な基本姿勢と基礎知識です。これをぜひ身につけていただきたいと思います。スポーツでも、音楽でもそうですが、基本をしっかり身につけていなければ、けっしてうまくはいきません。逆に、基本さえしっかりしていれば、あらゆる市場環境下で生きた資産運用が行なえると私は信じています。専門的な知識は徐々に、実際に資産運用を行ないながら身につけていけばいいのではないでしょうか。
その意味で、「資産運用の学校」は自動車教習所と同じことです。中には、つまらないと思われる部分もあるでしょう。「そんなこと言われなくたって、もう知ってるよ」ということもあるかもしれません。しかし、本書ではあえてそのことを強調しています。基本を身につけるということは、すでに知っていると思っていることをあえて意識し、初心に戻ることだと考えるからです。
本書に書かれていることは、資産運用における基礎の基礎です。自動車教習所と同様、必要最低限の基本的な内容を中心に、講義は行なわれています。ぜひ、そのことを理解して、最後までお読みいただきたいと思います。
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「資産運用の学校」の講義終了後、ほんとうに多くの方々から、「私も学校に参加したかった」「２回目の講義はいつからですか」とのご質問やご要望をいただきました。そうしたご希望にお応えするかたちで本書が出版できたことを、心からうれしく思います。
ひとりでも多くの方が、勇気をもって大海に船を漕ぎ出されることを、そして、その先に明るい未来があることを、心からお祈りいたします。本書が大海でのよき羅針盤になれば、これに勝る喜びはありません。
国際資産運用コンサルタント
リチャード・マイケル・ナッシュ