まえがき 3 第1章 商品先物取引ってどんなもの? 7 第2章 「サヤ取り」ってなあに? 36 第3章 サヤ取りを始める前に 〜準備するもの〜 57 第4章 サヤ取りの手法 〜適した銘柄と売買パターン〜 101
商品先物取引というと、抵抗のある方もいるかもしれません。ハイリスク・ハイリターンであることに加えて、どこか恐い、あるいはダーティーというイメージがつきまとっていたのも確かです。しかしインターネットが急速に普及してホームトレードが盛んになり、状況はずいぶん変わったと言えます。今までは取引をためらっていた人も、ホームトレードで自分のペースで売買できるようになり、商品先物取引に対するイメージが変わったという声もよく聞きます。元来、相場は自己責任が原則ですから、自分自身で戦略を選択して売買することは好ましいことだと言えます。ホームトレードの普及はまた、手数料を大幅に下げる結果となりました。ここ数年でわれわれ投資家にとっては、商品先物取引の売買環境は格段に向上したのです。サヤ取りを実行する場合、売りと買いを同時に行うため、手数料がかさむのが大きな障壁でした。これが劇的に下がった手数料のおかげで、非常に売買しやすい環境が整ったわけです。
本書は、サヤ取りというものを知ってみたい、あるいは、これからサヤ取りをやってみたいという方のための入門書です。商品先物取引について今までまったく知らなかった方でも、これからサヤ取りを実際にやってみようと思った方は、ぜひ、『サヤ取り入門』も併せてお読みください。サヤ取りというものを理解することで、単純な、売りのみ、買いのみといった片張りの手法のほかに、相場の上げ下げが直接影響しない利益の出し方を知ることは、非常に有益だと思います。皆さんが、先行きが見えない今の世の中でサヤ取りを自分の売買法に取り入れて、資産を形成する一助となることを願ってやみません。 最後に、本書の出版にあたっては以下の方々に心から感謝の意を表します。この本が世に出る原動力となり、素晴らしい漫画を描いてくださった高橋達央氏、デザイン担当の新田和子氏、短期間でこれだけの本をまとめていただいた編集の蔦林幸子氏、そしてパンローリング社社長の後藤康徳氏。皆様のご尽力に深く感謝いたします。
2003年 12月 羽根英樹
■第1章 |
■第2章 |
■第3章 |
■第4章 |
→つづきは本書で!! |