2019年1月発売/四六判 184頁 ISBN978-4-7759-4207-9 C0045 定 価 本体1,300円+税
著 者 ニック・カルーソ、ダニー・ラバイオッティ 訳 者 永井二菜
子どものとき誰もが持っていたオナラへの好奇心 そして人智を超える生き物の世界への科学的好奇心
本書はこの二つの好奇心を満たす、世界初の生き物事典です。「ヘビってオナラするか知ってる?」と親子の会話や飲み会でのネタとして盛り上がれるのはもちろん、身近な生き物(人間も!)に対する視点も変わります。
たかがオナラ、されどオナラ。 オナラを知ればその生き物の食物、消化や排せつシステム、くらしが見えてきます。ときには、オナラはその生き物の命に関わる役割を果たします。動物学者、生態学者が豊富な知識と科学的な見地から大まじめに80種の生き物のオナラを論じている本書を読むと、生き物への理解も深まります。動物園や水族館の楽しみ方も変われば、イヌやネコ、ハムスターやキンギョなどのペットからクモやゴキブリなどの虫まで身近にいる生き物への見方も広がります。
イヌはオナラする。タコはしない。クモはするかもしれない。トリはしないけれど、しようと思えばできるかも。ニシンはオナラで仲間とコミュニケーションをとる。
動物学者である著者が「ヘビってオナラするの?」と家族に聞かれ、動物学者、生態学者などがSNS上で「#DOES IT FART? (#オナラする?)」で知識を結集させたことで生まれた本書 は、ユニークなイラストとあふれるユーモアで大好評。ニューヨークタイムズ紙でもベストセラーリスト入りしています。 ■目次 はじめに――この本が誕生するまで/そもそもオナラとは? 1 ニシン オナラ信号で仲間とやりとり 2 ヤギ 空の上でも歌の中でもガスを放出 3 アリゾナサンゴヘビ 尾を上げて威嚇放屁 4 ヒヒ 百年の恋も冷める爆音 5 ヤスデ オナラと体格が正比例 6 ケカゲロウ シロアリだけに効く化学屁器 7 ウマ 腸の長さは顔以上 8 カンガルー オナラで地球を救うはずだった 9 ボルソンパプフィッシュ オナラが生死の分かれ目 10 リカオン ペットに向かない臭気 11 コウモリ 食べて出すまで40分弱! 12 カツオノエボシ ガスのもとも出口もない 13 オウム オナラのモノマネもうまい 14 ユニコーン 幻の動物のオナラの正体は? 15 イソギンチャク オナラもどきをすかす 16 クモ 研究(費)不足でいまだミステリー 17 サイ 長い、大きい、臭いの三拍子 18 ゾウ ガーリックライスでにおい消し 19 フトアゴヒゲトカゲ 悪臭のもとはカボチャ? 20 チーター 意外な食物がオナラを促進 21 シマウマ 逃げっ屁が大平原に鳴り響く 22 恐竜 一日のメタン排出量は約2kg! 23 ライオン 放屁も放尿も百獣の王 24 キンギョ 長いフンはオナラ入り 25 シロアリ ガスも積もれば温暖化効果 26 クジラ 放屁現場を抑えるのは至難の業 27 アフリカスイギュウ オナラとゲップが半端ない 28 ドブネズミ 豆を食べてピーッ 29 ラーテル ミツバチもおびえるガス攻撃 30 キリン 長い首は悪臭よけ? 31 シマスカンク スカンク臭はオナラにあらず 32 アカギツネ 愛犬家には悪夢のマーキング 33 フェレット 自分のオナラにびっくり 34 アザラシ&アシカ 夜間でも大音量の魚臭 35 モルモット 鳴き声もオナラもソプラノ 36 ハイイログマ ガス需要で絶滅の危機 37 ナマコ お尻から内臓を放出! 38 鳥類 その気になれば出せるかも 39 ラマ 回数もにおいも控えめ 40 ナマケモノ ウンチも数日に一度 41 サラマンダー 聞こえなくても確かににおう 42 チンパンジー 尻グセの悪さが栄養食で解消 43 ギンモンセセリ 幼虫はフン飛ばしの達人 44 トウブシシバナヘビ 死んだふりして悪臭かます 45 シロワニ 空気を放ち、浮力を調整 46 カエル 騒々しいのは鳴き声だけ 47 ワモンゴキブリ ヒトの食べ物にも放屁 48 オランウータン 上下の口からブーイング 49 ウサギ ガスだまりが死を招く 50 イヌ 屁害を減らす三種の神器 51 ニシキガメ 尻呼吸という偉業を達成 52 コロブスモンキー 食べて休んでオナラして 53 アメリカマナティー オナラを浮き袋として利用 54 ブチハイエナ 肉食+ラクダの腸=極悪臭 55 ボブキャット リスが腸内フローラを刺激? 56 ニシキヘビ 濃厚な香りが静かに漂う 57 ネコ オナラだってマイペース 58 リクガメ 進化ものろいが屁ものろい? 59 ラクダ ウシと違って環境にやさしい!? 60 イグアナ 湿っぽい音が特徴 61 ヤモリ ウンチの前に一発 62 タコ オナラ煙幕で天敵をかく乱 63 マングース 仲間割れの原因になる屁力 64 ゴリラ 悪びれもなくとどろかす 65 ダンゴムシ 放ガス時間の記録保持者 66 フォッサ 名前もオナラも獰猛 67 オオノガイ こかずに吐いて被害甚大 68 ユキヒョウ 厚い毛で音はこもりがち? 69 ウシ 有毒ガスの出所は肛門より口 70 イルカ 生臭いすかしっ屁 71 キツネザル オス同士で悪臭バトル 72 ゲンゴロウ 尾の先でガス交換 73 カバ 放屁もすれば、放糞もする 74 コアラ 100時間かけてオナラを熟成 75 バク 森林を揺らす波動砲 76 ムカシオオホホジロザメ 世界の海を泡立てた? 77 ウォンバット 臭くてつらい幼児期 78 イボイノシシ 『ライオンキング』とは大違い 79 ハムスター お腹のはりに要注意 80 ヒト 誰でも毎日20発 用語集 謝辞 ■著者紹介 ニック・カルーソ(Nick Caruso) アメリカ・アラバマ大学で生物学の博士号を取得。現在はバージニア工科大学の博士研究員として主にアメリカサンショウウオを研究している。 ダニー・ラバイオッティ(Dani Rabaiotti) ロンドン動物学会とユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにて動物学や生態学、アフリカに生息するリカオン(最高にカワイイ動物!)を研究中。 ページのトップへ 関連書籍
ダニー・ラバイオッティ(Dani Rabaiotti) ロンドン動物学会とユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにて動物学や生態学、アフリカに生息するリカオン(最高にカワイイ動物!)を研究中。
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