著者 梶山季之
定価 本体1,000円+税/2004年12月17日発売
(上巻) B6変形判 477頁 ISBN4-7759-2001-4 C0393
(下巻) B6変形判 516頁 ISBN4-7759-2002-2 C0393
一度死んだ男、木塚慶太はひとときも“心の恋人”井戸美子を忘れることができなかった。ユダヤ系米国人を恋人に持つその美子と組み会社を興した木塚だが、巧妙なカラクリで命の恩人“森玄”に一杯食わせた高利貸しのジョージ・高瀬から多額の借金をしていた彼女の窮状を知り、借金を棒引きさせる。しかし、それも束の間、美子は木塚が北海道から運んできた小豆の強奪を計画! 一方、売り手・松辰側の汚い手口に怒った政界の黒幕・押田は買い手・森玄側の支援に回る。木塚は絶世の美女・美子との愛を成就できるのか? 財界人、マスコミ、政界をも巻き込み、壮絶な波乱を巻き起こす“赤いダイヤ”をめぐる売りと買いの仕手戦の行方は……? 沸騰する相場のからくりとそこにうごめく投資家心理を見事に描ききった不朽の相場小説の金字塔!
著者紹介
梶山季之(かじやま・としゆき)
1930年、韓国ソウル(旧・京城)生まれ。1945年末に引き揚げ、広島高等師範学校(現・広島大学)国文科卒業。在学中また1953年上京後も同人誌活動を行う。ルポライターとして『文藝春秋』や創刊時の『週刊明星』『週刊文春』で活躍、“トップ屋”の異名をとる。1962年に『黒の試走車』で作家デビューし、同時期の新聞連載『赤いダイヤ』も好評で、たちまち流行作家となる。“朝鮮もの”でスタートした修業時代は純文学を目指したが、作家活動は推理・政治・経済・人物・社会風俗・ポルノなどと、編集者の“注文”に応じ、また“読者サービス”に徹し、さまざまな分野の作品を発表した。1975年5月、取材先の香港で客死。享年45。2005年5月に没後30年を迎えるいま、その膨大な作品群を再評価する動きが出ている。
『赤いダイヤ』が各紙誌で紹介されました
FX攻略.com 9月号
FX攻略.com 2010年9月号「良書の旅」に「一気に読ませるエンターテインメント小説」として紹介されました。
日経ヴェリタス
日経ヴェリタス 第28号 8面に「巨利を得ようと知略を巡らす相場師の心理描写は古さを感じさせない」として掲載されました。[記事全文]
中国新聞
中国新聞 2005年3月16日の16面に「相場小説 再刊に注目」として掲載されました。[記事全文]
読売新聞
読売新聞 2005年2月20日の読書欄13面に掲載されました。[記事全文]
週刊新潮
週刊新潮 2005年2月17日号の128ページ「十行本棚」に紹介されました。西日本新聞
西日本新聞 2005年2月27日朝刊の書評欄に掲載されました。
サンデー毎日 3.13号
「サンデー毎日 3月号」40〜41頁の特集「いま『復刻本』ブームの、なぜ?」に、「読み手の静かな、しかし力強い欲求が、復刻本を生む例である」として、『赤いダイヤ』が紹介されました。
[記事全文]
ダ・ヴィンチ 3月号
「ダ・ヴィンチ 3月号」の196頁に特集された「今月の注目本 130」に『赤いダイヤ』が掲載されました。
日刊新周
日刊新周南 2005年1月1日に「戦後の相場小説の傑作」として掲載されました。
読者様からの声 New!!
日曜日でよかった……読み始めたら止まらなくなり、結局一気に読んでしまいました。 [Y.M様 32歳 女性]
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