■サヤ取り 仕掛ける限月の選択方法


 まずサヤ取りの準備の第一歩はブロックの作成からです。日々の終値をブロックに書き込みサヤを計算します。そして仕掛けを考えるわけです。
 小豆の場合6限月制なのでサヤ取り出来る組合せは15通り考えられます。ではどの組合せが最適なのでしょうか。それは一言でいうと「好み」です。しかし、選択するセオリーはあります。それを順を追ってご説明します。




※1日1枚、ブロックをかきます。
※終値は赤字でかきます。
※マイナスを前につけずに赤字でかいてもよい。(プラスは黒字)
※ブロック用紙は自作したもので構いません。購入も可能です。


(1)当限(この時点なら6月限)との組合せは避ける。何故かといいますと、
・当限は15日以降ストップ制限がなくなり突発的な動きをして慣れない とサヤ取りはしずらい
・証拠金アップのため投資効率もよくない
・これが一番重要なのですが、時間的な余裕がない、ということです。当 限は月末で消滅するのですから、それまでに手仕舞いしなければならず 焦りが生じます。
 すると15通りのうち5通りは最初から考えなくてもよいということです。
つまり、図2のように網掛け部分は仕掛ける候補から外します。



更に仕掛ける候補を絞ります。

(2)隣同士の組合せは避けるべし
 サヤ取りは通常(片張り)取引にくらべて手数料が倍です(両建て故に)。それが隣の限月同士の仕掛けでは手数料抜けしないことも多いのでおいしくありません。
   よって除外→図3
(3)2番限(この時点なら7月限)との組合せはやや避けるべし
 これは、当限と同じ理由ですが「時間的余裕のなさ」からいって避けるべきです。つまり、時間があるうちは仕掛けても特別悪くはありません。ただ他に仕掛けるものがあるのなら敢えてこの組合せを選ぶ必要がない、ということです。→図4





 以上のような消去法により、組合せは理論上15通りでも実戦では3通りしかないと考えてもよいわけです。株式のサヤ取りにくらべてなんと迷いが少ないのだと感じる方も多いと思います。株式のサヤ取りは組合せ選びがノウハウの半分とよくいわれますが、その点、小豆のサヤ取りは、この3つのサヤを押さえればOKです。さらに3つの中で一番よい組合せを選ぶのなら、3番限と6番限(図4なら8月限−11月限)の組合せです。3つの中で最も限月が離れていてサヤ自体の動きが大きいからです。