短期トレーディングの手法 第7回
―TD CLOPWIN―
中原 駿
C)TD CLOPWIN
TD CLOPWINは、他のデマークのフォーメーションより、若干複雑となる。
1.UPSIDE REVERSAL
短期フォーメーションとしては、3本の観察が必要となる。
<条件1>
A・Bのバーの比較において、Aの実体(始値―終値のレンジ)に、Bの実体(終値―始値のレンジ)が孕むこと。
<条件2>
Bのバーのおいて、終値はAのバーより高いこと。
<条件3>
Cのバーにおいて、Bの終値以上の価格で取り引きされること。
Bの終値が仕掛けのレベルであり、デマークは「ローリスク買いゾーン」すなわち「比較的安全な買い場」という。
2.DOWNSIDE REVERSAL
1.の全く反対となるのだが、念のため解説しておこう。
<条件1>
Aの実体に、Bの実体が孕む。
<条件2>
Bの終値はAより低い。
<条件3>
Cにおいて、Bの終値以下で取り引きされること。
デマークは、Bの終値を「ローリスクセルゾーン」、すなわち、「比較的安全な売場」としている。
<TD CLOPWINの実例@ ソフトバンク>
ソフトバンクの99年12月相場である。バー1で、TD TRAPが形成され、安値引けとなった。大きなレンジ且つ安値引け(引け値がレンジの中で0%)は、決してベアではない。2はTD CLOPWINが形成される。すなわち、2のバーの高値以上に価格があった場合、買いサインである。3は寄付から2のバー以上であったから、寄付から買いに出る。高値引けしたので、大引けで利食っても良いがベイルアウトを検討すべきところであろう。翌日はギャップオープンで、ベイルアウト(利益が出た日の翌日寄付でポジションクローズ)すれば利益は倍となった。4はそのままウップスシグナルとなり、この短期間の相場変動はほぼとれたことになる。
<TD CLOPWINの実例A ソフトバンク>
今度は、うまくいかなかったTD CLOPWINを見てみよう。
1はソフトバンクの99年10月21日の状況である。2で、TD CLOPWINが成立し、2の終値、40100が介すトップである。3は40150で寄り付いたので、そのまま買いを維持するが、結局引けは39750でロスカットとなった。4はいずれのチャートパターンも成立せず、5で100円だけギャップを開けるスケールの小さいウップスシグナルで再びショート、6のバーでやっとTD TRAPが成立、大きく上申した。
細かく見れば、3のバーはTD CLOPWINを成立させた後、2のバーの実体(始値―終値のレンジ)を下に抜けており、TD CLOPが成立している。常に最新のシグナルに従っていれば、損失が小さくなった好例であろう。(続く)