2024年8月5日の日経平均株価は4,451円安となりました。
この下げ幅は、いわゆるブラックマンデー(米国時間1987年10月19日)の翌日、
1987年10月20日に起きた日本市場での暴落3,836円安を超えました。
これは日本市場始まって以来、最大の下げ幅であり、暴落率もこのときの14.90%に次ぐ12.40%と史上2番目です。
とんでもない下げでしたね。
暴落直後には(毎度ながら)色々と恐怖を煽る評論家もチラホラ現れましたが、
2週間が経過した現在(この文章の執筆時8月19日)では、やや楽観的な意見も増えて来ているように思います。
やはり気になるのは、「これから株式市場はどうなるのか?」だと思います。
今現在のリバウンドは単なるデッド・キャット・バウンス (※1)なのか?
…だとしたら、第2波の下げではどこまで下げて行くのか。
あるいは、何事もなかったようにこのままスルスル上げて行くのでしょうか?
一応、私自身はこれらに対する(私なりの)答えを持ってはいます。
それが正しい答えになるかどうかは分かりませんが、それなりの確信はもっています。
なお、私自身は、2024年に「何らかのショック暴落がおきるだろう」とは思っていました。
これは後出しではなく、2024年1月17日に収録した動画内でも述べていた事です(※2)。
この話は別に予想自慢というわけではありません。
あることを知っていれば、誰でも予想できた話なのです。
それは米国大統領選の年に毎回起きている、一種のイベント・サイクルなのですが、
今回もそういうことが起きるだろう…と思って話題に出しました。
米国大統領選に関しては、他にも面白いサイクルがあるのですが、
こういったものを知っていれば、誰でも、ある程度は、今後の株式市場の動きも予想は立てやすくなります。
その辺りのお話もする予定です。
さて、今回のような暴落では。多くの銘柄が全体の巻き添えを食らって下げました。
しかし、あまり下げない銘柄というのがありました。
また、下げてもすぐに反発して元に位置に戻ってくる銘柄もありました。
更に、下げるどころか暴落を無視して上げ続ける銘柄もあります。
一体、地合いに連動して下げた銘柄とは何が違うのでしょうか?
その辺りも深堀りしてみたいと思います。
(※1)「死んだ猫」でも高いところから落とせば地面に当たって跳ね返るとの意味。
暴落時には、一時的に跳ね返るような反発をすることが多いが、そういう場面を指す相場の格言。
デッド・キャット・バウンスは一時的な反発に過ぎないため、その後も相場は下落を続ける。
好決算なのに株価が上がらない……
そんな経験ありませんか?
一般的に株価の動きは複雑で、
業績だけでなく投資家の思惑などさまざまな要因に影響します。
たとえば好業績で本決算までに同じ成長率を達成した銘柄でも
上半期に強い成長を示したA社と下半期に強い成長を示したB社とでは
株価は全く異なります。
そこで四半期ごとの業績や決算などの成長率を数値化することで、
どのファクターが今後期待できるかを測ることができます。
有望銘柄を探してみてはいかがでしょうか?
本書では有効ファクターとして四半期成長率をベースに、出来高や年成長率などを考慮して有望銘柄を探します。
しかしいくら有望銘柄だといっても、売買のタイミングを見誤れば結果は出ません。
そのタイミングを計るのがチャート分析です。
過去からのチャートを波動としてとらえ、価格変動と30・60・90日という時間的サイクルで分析、仕掛け・利確と損切りのシナリオを事前に設定、段階的に実行していきます。
その際、投資資金からポジションの大きさを決め、オーバーポジションからくる資金を減らす要因を排除していきます。
(株)山幸投資事業部代表 一級建築士。東京都立大学大学院工学研究科修了。
モノづくりに興味を覚え大学では建築学を専攻。建築設計事務所勤務を経て独立。不況で廃業寸前まで追い込まれるが、趣味で続けていた投資が、経営の立て直しに功を奏す。現在、空間建築デザイン業務と並行し、個別株を中心にさまざまな資産運用の実践に務めている。
オンライン講座『四半期成長とチャート分析で10倍株を探す』(パンローリング)を開講中。著書に『四半期成長率とチャート分析』『FXで究極の海外投資』(パンローリング)』などがある。
・ブログ:たろう上昇株の発掘と売買
・X:@tarouyuuki0322