『
資本主義最強の389人のリスト』
著 者 ピーター・フィリップス
訳 者 田中恵理香
2020年10月発売/A5判 並製 384頁
定価 本体 2,800円+税
ISBN 978-4-7759-7272-4 C2033
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トランプ大統領のもと資本主義の暴走は新たな段階に突入した。いったいだれが真の支配者なのか? 本書は世界を支配する巨大企業(ジャイアンツ)17社を詳細に分析し、綿 密な調査にもとづき、驚きの現実を明らかにする。限られた人への富の集中、大企業の強大な力、それを可能にする制度と構造。そして、そのために人類と文明は危機にさらされていることを。
本書は、トランスナショナル資本家階級(TCC)のグローバル・パワー・エリートたちを独特の手法で追跡し、リストをまとめあげ、世界各地で私たちの生活のあらゆる面にエリートたちが及ぼす影響力を分析している。
あくなき利益の追求に暴走するグローバル資本主義、それを動かしている人と制度がどのようなものなのか、数々のデータがあざやかに見せる。彼らは、自分たち超富裕層のために安定した世界を維持し、資本主義を守ることを目的としている。
著者は、資本主義のもとで富が集中する政治経済の現状を分析し、富の集中がもたらす深刻な結果とその対応についても指摘している。現代のグローバル・パワー・エリートの名前とネットワークを明らかにし、エリートたちに、もっと公正で民主的ですべての人の声が反映される社会をめざし、手おくれになる前に、権力構造を変えるためともに行動してほしいと働きかけている。
また、学術的調査と市民運動との橋渡しをする本書は、今まさに必要とされる貴重な1冊でもある。チャールズ・ライト・ミルズの『パワー・エリート』以来の、グローバル化の概念を変える本がついに生まれた!
ピーター・M・フィリップス(Peter M. Phillips) 1994年からソノマ州立大学政治社会学教授。メディアに検閲された記事を発掘する団体「プロジェクト・センサード」の会長(1996年−2010年)、同団体に関連するメディア・フリーダム財団の会長(2003年−2017年)を務める。「プロジェクト・センサード」が発行する年鑑『センサード』14巻を編集。著書に、デニス・ルーとの共同編集によるImpeach the President: The Case Against Bush and Cheney (Seven Stories Press, 2006年)、編集を担当したProgressive Guide to Alternative Media and Activism(Seven Stories Press,1999年版、2004年版)がある。2010年から2017年にかけ毎週、カリフォルニア州バークレーのラジオ局KPFAの番組「プロジェクト・センサード・ショー」の司会をミッキー・ハフ(「プロジェクト・センサード」現会長)とともに務めた。同番組は、全米40局で放送されている。大学で担当する授業は、政治社会学、権力と社会学、メディア社会学、陰謀の社会学、捜査と社会学。1997年に年鑑『センサード』でファイヤークラッカー・オータナティブ・ブック・アワード政治部門賞を受賞する。アメリカPENクラブのセンサーシップ・アワード受賞(2008年)、民主コミュニケーション・ユニオンからダラス・スマイス賞受賞(2009年)、全米内部告発者協会の人権賞受賞(2014年)。カリフォルニア州ソノマ郡ボデガ近郊に妻のメアリー・M・リアと住む。 | 原題: Giants: The Global Power Elite |
訳者紹介 |
バナナ王サミュエル・ザムライ伝 |
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