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Best Loser Wins――人間の脳に組み込まれた負けパターンを克服する方法


■立ち読みコーナー(本テキストは再校時のものです)

親愛なるマーケットへ
序章


親愛なるマーケットへ

 私は、初めて出合ったときからあなたに魅了されている。恋に落ちたと言ってもよいが、まだ10歳だった私にはよく分からなかった。新聞に載っていたあなたは、一種のコンテストのように見えた。

 当時の私はまだ幼くてあなたと対戦できなかったため、ただ見ているしかなかった。時も私に味方をしてくれなかった。今日のようにトレードできるようになるまでには20〜30年早すぎた。私の幼少期はあなたとかかわることなくすぎていった。

 1973年にあなたが壊滅的な下落に見舞われていたのは、私がやっと歩き始めたころだった。1987年の暴落であなたが怒りの声を上げていたころ、私は高校を卒業したばかりだった。そして、あなたが1990年代の強気相場に入ろうとしていたとき、私はほぼ準備ができていた。ただ、まだ完全ではなかった。

 そして、ついにあなたから人生を変える招待状を受け取った。私はすべてを捨ててあなたを追い求めることにした。大学ではあなたについて学び、2つも学位を修得した。また、長い時間をかけて従来の経済学やノーベル賞受賞者や善意のジャーナリストや専門家の視点であなたを理解しようと試みた。

 あのころの私に、そんな必要はないと言ってほしかった。あなたは解くべき方程式ではない。あなたはモデルではとらえきれないほど複雑であり、本当の姿はだれにも理解できないし、とらえることもできないことをあなた自身が何回も示している。あなたはどこにでもいるし、どこにもいない。普遍的な法則でさえあなたには当てはまらない。

 私はあなたを深く愛し、あなたも私に多くの喜びを与えてくれた。私はあなたにすべてを捧げた。あなたは、私が目を覚ましたときから眠りにつくまでずっと私のそばにいた。私が不安を感じているとき、あなたは私の気分を上げてくれた。私が柔軟に対応できたときは想像もしないようなご褒美をくれた。しかし、私が頑なに意地を張っているときは、罰として、与えてくれた以上のものを奪っていった。

 私はあなたに夢中で、恋したティーンエイジャーのようにあなたを追いかけた。フィボナッチレシオ、ケルトナーチャネル、ボリンジャーバンド、トライデント戦略だけでなく、神秘的なギャンの価格振動やオニールの相場サイクルなども駆使してあらゆる角度からあなたに挑んだ。

 私はハドソン川のうねりのモデルまで開発して、あなたの反応を確かめようとした。さらには、あなたと一緒に踊ったときにあまり足を踏まれないようにするため、何千枚ものチャートに線や丸を描き込んでいった。

 私のつま先はひどく痛んだ。あまりの痛さに海に行って何時間も石を投げていたこともあった。あなたが一緒にタンゴを踊ってくれなかったことに腹を立てていたのだ。

 あなたのせいで眠れない夜もたくさんあった。あなたのために涙を流し、怒りに震え、心は傷ついたけれど、あなたと別れることはできなかった。まだすべてを理解していないことも、探し続けなければならないことも分かっていた。

 あなたにすべてを捧げることで、私は生きていることを実感できた。あなたは私が生きる目的を与えてくれた。あなたが課してくる難問の数々は鬼軍曹でさえ一目置くほどだが、私はそれさえも愛している。あなたは子供に最善を望む親のように、私が常に気を抜かないように仕向けてくれた。

 ただ、あなたの教えは分かりにくかった。簡単なふりをしてけっしてそうではなかった。モデルや方程式や指標や常識や理論があれば踊れると見せかけていても、実際のあなたに理論は通用しなかった。あなたと踊るために何年も奮闘し続けていたある日、偶然あなたが秘密を打ち明けてくれた。それは、あなたを理解しようとするのをやめて、自分自身を理解しろということだった。

 私はトレードをやめた。自分自身を理解するために長い時間を費やしてから、再びトレードを始めた。ダンスフロアに帰ってきた私を、あなたは両手を広げて迎え、笑顔で言った。「おかえり。やっと分かったようだね。バンドエイドは持ってきたかい」

 もちろんだ。私は傷ついても自分で手当てできる。市場ではうまく負けた人が勝つのだ。


■序章

 私の名前はトム・ホウガード、52歳だ。30年前、私は故郷のデンマークをあとにした。金融トレーダーを志した私は、ロンドンを目指した。

 どうすればトレーダーになれるかは考えていた。経済学の学士号と、金融とファイナンスの修士号を修得した私は、トレーダーになるために必要なすべてを身に付けたと思っていた。適切な教育と、正しい労働倫理と、市場に対する情熱だ。

 しかし、私は間違っていた。

 経歴で見れば、私は金融市場で活躍できそうだった。しかし、実際にはトレードという食うか食われるかの世界で学歴などほとんど意味がなかった。

 本書は、当時の私が今の私に至るまでの経緯を話していく。

 しかし、私は今どのような状態なのだろうか。

 本書を執筆している今、私はトレードの勝ち日が39日続いている。また、私はTelegram(テレグラム)でトレードチャンネルを運営しているが、私のフォロワーは私が先月だけでも32万5000ポンド稼いだことを目撃している。このチャンネルではリアルタイムで仕掛けから資金管理、ポジションサイズ、手仕舞いまですべてを遅延なく公開しており、すべてはフォロワーの目の前で、タイムスタンプ付きで行っている。

 本書は、個人トレーダーだけでなく、すべてのトレーダーに必要だと信じられている誤った考えを一掃するために書いている。私も最初は多くの人と同じことをした。さまざまな指標やパターンやレシオに関する本を読みあさったのだ。しかし、トレードで利益を上げるという困難な挑戦の本当の答えは、実は私のなかにあった。これは、探そうとは思ってもみないところだった。

 出だしは上々に見えた

 私は大学を卒業すると、JPモルガン・チェースで働き始めた。トレード職ではなかったが、それに近い仕事だった。そして2000年には自宅でトレードを始めたが、1年半で資金が尽きた。

 私はトレードで使っていた証券会社の社員のつてで、この会社で金融アナリストとして働き始めた。ただ、アナリストとは言ってもメディア向けのこけおどしで、仕事はテレビでこの会社を売り込むことだった。私はテクニカル分析の専門家ということになっていた。

 この仕事は2001年の夏に始めた。私が最初に顧客対応をしたのは、この会社のCEO(最高経営責任者)につれられて行ったロイヤルアスコット(社交界の大イベント)でのことだった。これは、大きな帽子をかぶった淑女と葉巻をくわえた紳士がシャンパンを飲みながら競馬を見るイベントだ。

 このVIPイベントにはとびきりの上客のみが招待されていた。一流の顧客をアスコットに送迎する豪華バスのなかで、CEOは私を新任の金融アナリストとして紹介して高らかに言った。「彼に何でも聞いてください」

 ある顧客がマルコーニについてどう思うかと聞いてきた。マルコーニはFTSE100種総合株価指数の構成銘柄で、かつては高かったが、この12カ月で1200ペンスから450ペンスに下落していた。

 「マルコーニは安いのかな」とルートンから来た薬剤師が聞いた。

 このときは知るよしもなかったが、私はこのときの返答(と2〜3カ月後にテレビで似たような発言をしたこと)によって、のちにこの仕事をクビになった。ただ、それを知っていたとしても私の答えは変わらなかった。

「マルコーニなんてクズですよ。なぜ下落している株を追いかけるのですか。株式市場はスーパーマーケットではありませんよ。トイレットペーパーをセールのときに買えば得しますが、株は違います」 「トイレットペーパーが50%オフなら買うべきですが、50%以上下落した株は買う理由がありません。安いとか高いという概念は、週末に日用品を買うときには意味があっても、金融市場では通用しません」

 私の言葉は、葬式での不謹慎な冗談のようにその場を凍りつかせた。そして、意見を言い終える前に、上司が私をにらみつけていることに気づいた。ここにいる顧客はみんなマルコーニ株を買っており、大金を失いかけていた。

 その年の後半に私はCNBCの番組に出演し、マルコーニのチャートを分析するよう依頼された。その時点で、マルコーニは1200ペンスから32ペンスに下落していたが、それでもこの株を買っている人たちがいた。私は、チャートパターンに基づけばマルコーニはゼロになるだろうとコメントした。

 いくつかの地方紙が私のこの発言を取り上げると、2〜3日後に私は勤めていたファイナンシャル・スプレッズの親会社であるスポーティング・インデックス(スポーツ系のブックメーカー)に呼ばれた。CEOは私に、マルコーニに関するコメントを「あのインターネット」から削除してくれないかと言った。

 結局、マルコーニの株価はゼロになり、私は別の仕事を探すよう告げられた。幸い、クビになった同じ日にシティ・インデックスが雇ってくれた。私はこの会社のトレーディングフロアで7年間働いた。そのあと2009年にリストラされ、それ以降は個人トレーダーとして活動している。

 それから12年間、私は自分の技術を磨いてきた。私は証券会社が言うところのハイステークトレーダー(大きなリスクをとるトレーダー)になった。平均的な個人トレーダーがとるリスクは1ポイント当たり平均10ポンド程度だが、私は100〜3500ポンドをとっている。

 ボラティリティが高い日は額面で2億5000万ポンドのトレードをしたこともある。わずか7秒で1万7000ポンド以上稼いだこともあれば、8秒で2万9000ポンドを失ったこともある。

 これほどの金額を賭けると、感覚が研ぎ澄まされる。もちろんうまくいけば素晴らしいが、逆行すればかなり苦しい。

 本書は、2009年2月に会社をクビになった金融ブローカーが、高額を賭けるハイステークトレーダーになるまでの道のりを紹介したものだ。ただし、これは普通のトレード本ではない。

 普通のトレード本ではないのか

 トレード本ならばすでにたくさん出ている。私がもう1冊書く必要はない。テクニカル分析についてならば何冊か書けるが、テクニカル分析で金持ちになれるわけではないことも分かっている。それどころか、良いトレーダーにすらなれない。

 私は本を執筆しようと思ったことはなかったが、ある日YouTube(ユーチューブ)のドキュメンタリーを見ていると、1本の広告が流れ、そこに出てきた顔には見覚えがあった。

 彼は、私がロンドンのシティ・インデックスでトレーダーをしていたときに開催したテクニカル分析の講演を何回か聞きにきていた。その彼が今、自分の講座を受ければ、金融市場の秘密が明らかになると勧誘しているのだ。

 彼は、プロのようにトレードしたければ、必要なのはこの講座だと断言した。

 実は、私の友人がこの講座に参加していた。彼によると、週末にロンドンの豪華なオフィスで開かれた講座は満席で、自称カリスマが次々とチャートを見せると、それを希望に満ちた受講者が一言も聞き逃すまいと真剣に聞いていた。

 受講者に批判的思考はなく、だれも疑問をはさまなかった。日曜の夜に会場をあとにするときには、みんな次の金曜日には大金を手にしていると思っていた。

 この講座のテキストを見たが、よくあるテクニカル分析の教科書を何百ページもコピーしたような資料だった。独自の発想はなく、テクニカル分析に何かしら貢献するような要素もなかった。

 これならば、インターネットで2〜3時間も探せば、だれでも無料で手に入れることができる。しかも、参加した友人によれば、講師は個人指導や上級講座の宣伝も怠らなかった。

 できる人は自分でやる

 昔から、「できる人は自分でやる。できない人は他人に教える」と言われている。

 しかし、私はそうは思わない。「できる」うえに「教える」人もたくさんいる。どちらか択一ではない。優れた「できる人」の多くは、その知識を周りの人たちに伝える使命があると考えている。シティ・インデックスで働いていたとき、私はテクニカル分析の権威とまではいかなかったが、ほとんどの顧客よりはよく知っていた。そのため、私は毎晩のように顧客やホワイトレーベル(自社ブランドで商品・サービスの提供をしているバークレイズ銀行、ハーグリーブス・ランズダウン、TDウオーターハウスなど)にテクニカル分析を教えていた。

 私は知識を伝えるのを楽しんでいたし、その知識を最大限活用していた。しかし、テクニカル分析はそもそも正しい行動をする訓練ができていなければ無意味だということに、当時はまだ気づいていなかった。

 法外な値段で週末の講座を開いている「カリスマ」に対する最大の不満は、彼らが結果ばかりを強調していることだ。彼らはヘリコプターやプライベートジェットと一緒に写した写真を見せ、トレードは簡単にマスターできることで、秘密さえ分かればATM(現金自動預け払い機)のようにお金をいくらでも引き出せるなどと言って勧誘する。その一方で、彼らが自身の評判をかけてトレード結果をリアルタイムで公表することはほとんどない。結果はいつも過去のもので、負けトレードについて語ることはない。これによって、負けはめったに起こらないことのような幻想を与える。

 しかし、バカ高い週末の講座から帰宅した参加者は、月曜日の朝にパソコンの前に座って実際に動いている市場を目にしたとき、初めてそれが事後のチャートではないことに気づく。そして、トレードはカリスマが講座で語ったほど簡単ではないことを痛感することになる。

 そこで、私はトレード業界で売られている無価値本――マーケティングが99%で、トレードについては1%しか書いていない本――に対抗する本を書いた。自称カリスマは、疑いを持たない人たちに教えを説き、悲しいことに読者はそれを信じる。しかも、教えるほうも教わるほうも全体の10%しか理解していないことに気づいていない。

 そして何よりも、本書ではカリスマたちがけっして教えないことでトップトレーダーになる方法について書いていく。

 本書を執筆中に、私は故郷のデンマークでも別のテクニカル分析講座の広告を見かけた。しかし、その主催者は、ほんの1年前にフォロワー向けのコピートレード口座(フォロワーが同じトレードができるようになっているトレード口座)で資本の35%を失って口座を閉鎖した人物だった。

 テクニカル分析の問題はここにある。学ぶのは簡単だが、金融市場でこれさえあれば大金持ちになれるなどと宣伝すべきではない。今回の広告の「カリスマ」も、市場で儲けるにはテクニカル分析さえ学べばよいと謳っていた。

 現実の世界がそんなに簡単だったらよかったが、そうではない。

 テクニカル分析が役に立たないのならば、何が必要なのか

 ヨーロッパでは、個人向けにトレードサービスを提供する証券会社は顧客が被った損失の割合を公開することが法律で定められている。

 業界の大手のウェブサイトをいくつか調べたところ、顧客の約80%が資金を失っていた。

 私はある証券会社に電話をかけて、この数字の算出方法を聞いてみた。すると、この数字は四半期ごとに算出されており、顧客のトレード口座の残高を3カ月前と比較して、減っている口座の割合を示していることが分かった。

 もしトレードを探求するために必要なのがテクニカル分析を学ぶことならば、損失を被っている人の割合が80%になるわけがない。ちなみに、友人が参加した講座の自称カリスマもブローカー会社を所有しており、口座の参加者を勧誘していた。そこでこの会社も調べてみた。

 失敗率は80%を超えていた。

 彼の顧客がみんなひどいトレーダーなのか、彼がひどい先生なのかのどちらかだ。

 私は顧客とカリスマの両方を救うために宣言する。利益を上げるトレーダーになるためには、テクニカル分析以外に身に付けておくべきことがたくさんある。

 こうして私は本書を執筆することにした。今の私になるまでの道のりを紹介するためだ。私はこの20年でテクニカル分析やトレードテクニックに関するたくさんの本を読んだ。しかし、個人的にはそのほとんどが退屈で無意味だと思った。

 これらの本に載っているのは完璧なチャートの例ばかりだ。これは読者を錯覚させる。彼らは、みんなと同じことしか言わない著者の自慢話と、実際とは似ても似つかないチャートを信じてしまう。そのため、実際にトレードを始めると不意打ちをくらうことになる。

 もちろん例外もある。テクニックや戦略について書かれた優れた本もあるが、ほとんどが役に立たない。多くの著者が完璧なトレード例のみを示さなければならないという幻想を信じているからだ。

 そして、それを読んだ人はトレードなんて簡単だと錯覚してしまう。しかし、失敗率が80%に上るトレードという仕事に、簡単な要素などないと言ってよいだろう。

 それに、例えば歯科医の失敗率が80%ならば、廃業を余儀なくされるだろう。実際、こんなに失敗をする歯科医なんていない。

 YouTubeで100万回再生

 私は世界的な証券会社に依頼されて、自宅トレーダーの日常について話をすることになった。私の話は2〜3時間に及び、それを彼らが録画した。タイトルは少し刺激的なものにした。

 「普通では稼げない」

 昨年、この証券会社からeメールが来た。私の動画の再生回数が100万回を超え、再生回数2位の動画の5倍以上になっていると書いてあった。

 これは、本書の執筆に自信を与えてくれた。私のメッセージが、従来のトレードの教えを超えた内容を望んでいた視聴者の共感を得たことが分かったからだ。

 本書はトレードテクニックに関するものではないが、テクニカル分析などの分析方法がなくてもトレードができると主張しているわけではない。

 仕掛けや手仕舞いや損切りには、何らかのリズムや理由があるはずだ。

 ただ、テクニックだけで大金を稼げるわけではないことも言っておきたい。分析するだけでは目指す場所に到達できない。トレードをするからには、それなりの副収入を得るか、もしかすると本業にすることを望んでいるのだろう。

 トレードでは、普通の思考パターンや普通の性質を持つ普通の人に大きく稼ぐチャンスはない。つまり、普通ではうまくいかないのだ。

 『欲望と幻想の市場――伝説の投機王リバモア』(東洋経済新報社)はトレードについて書かれた傑作だが、トレードテクニックについては一言も書かれていない。

 ここで少し考えてみてほしい。地上30センチの高さにある綱渡りならば、だれでも渡ることができるようになる。しかし、それが地上30メートルの高さだったとしたら、渡れる人は非常に少ないだろう。

 それと同じで、トレードも1単位ならば勇気を持って積極的に仕掛けられるが、10単位や100単位になっても明確に考え、感情を抑えてトレードできるだろうか。

 本書を読んでも100単位のトレードがうまくいくようになるとは約束できないが、私がこのようなサイズでトレードできるようになった過程を明かしていく。

 この過程について、私はすべて紹介する。トレーダーとしての生活については、日常的なことから刺激的なことまで、あらゆる側面について書いた。また、常に良いトレードができる状態にしておくために毎日、毎週、毎月、毎年、行っていることも詳しく紹介している。

 ただ、大事なことをここで宣言しておきたい。書くのは体裁のよいことばかりではない。トレードはとてつもなく難しい仕事で、ほとんどの人の精神力では太刀打ちできない。ただ、正しい戦い方が分かれば、想像以上の報酬を得ることができる仕事でもある。

 つまり、本書はトレードというゲームの戦い方を説明している。

 これが本書が目指すところだ。ここまでの話が万が一、気に入らなければ、ここで本書を閉じてYouTubeやTikTok(ティックトック)でフェラーリに乗っている20歳のトレードコーチにトレードを習えばよい。

 しかし、もしトレードや生き方について長期的な変化を望むならば、読み進めてほしい。安定したトレーダーに生まれ変わると、その変化は人生のほかの部分にも浸透していく。自分自身のことを深く理解すると、自分をより向上させるためにできることも分かる。そして、最終的にはトレード口座のお金が増えるだけでなく、充実した心躍る人生を歩むことができるようになれると思う。

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