2013年上半期のフォーキャスト
失敗から学ぶことは…
フォーキャストや株、商品取引といった相場世界では、1回のミスですべてを失うことが当たり前のようになっている。
トレーダーは自分が正しいのか、それとも間違っているのか、すぐに分かる。
2013年フォーキャストの購読者は、私の予測が正しくないとすぐに気がついたようだ。
その結果、米株市場のフォーキャスト以外の商品予測にも疑問を持ってしまい、まったく信用できないという多くのコメントが寄せられた。
この7年間、ダウ平均の株価指数の予測が当たっていたことなど、購読者にはどうでもよいことになってしまった。
2013年という年は、これまでとまったく違っている。
過去とは不思議なものだ。人々は、過去を見て、投資判断を下している。
1つの悪いトレードやフォーキャストに接すると過去はまったく意味を持たなくなってしまう。
つまり、最後のトレードの結果のみが重要となるのだ。購読者から怒りのメールや苦情が多く寄せられた。
これもマーケットのなせる業である。
何が起きたのか?
オバマ政権や量的緩和政策、FRBとは関係なく、すべて私の分析と判断ミスである。
過去データをベースに2013年の株式相場を予測したが、結果は散々だった。
予測が大きく外れてしまい、私自身も不愉快である。大勢の前で恥をかいた気分である。
しかし、これも良薬と思い、より分析や研究に力を注ぐきっかけになった。
より注意深く過去データと向き合えた。
マーケット予測という商売は神の誘惑なのかもしれない。
フォーキャストの聖杯を手にできたわけではない。もちろん、そのようなものが存在するとも思っていない。
しかし、金をはじめとする商品市場予測は正しかった。
ぜひ、その点は確認してもらいたい。
2013年の金のフォーキャスト
2012年12月に作成した2013年フォーキャストの一部をここに載せておく。
チャート1 金のナチュラルサイクルと2012年の季節性
フォーキャストは明確であった。2013年は若干の上昇からスタートする。
次に、2月22日に天井を付けて、4月中旬(正確には4月19日)に底を打つ。
その後、6月から下降する。
その他の予測で当たっていたのは大豆である。
2013年フォーキャストのなかで、70週サイクルのボトムは2011年12月16日であり、次の底は2013年5月3日に到来すると記した。
レポートのなかで、この時期には大豆類に注目してほしいと書いた。
7月限の大豆はその時期から急騰して、1枚につき、約1万2500ドルの利益を上げている。
しかし、本当の利益は大豆ミールによって作られていた。
レポートのなかでもこの点について、次のように書いた。
「一般的には、大豆類のなかでも大豆ミールが先行役になっている。
だから、大豆ミールの動きに注意するべきである」
チャートを載せておく。各自、フォーキャストの結果を確認してもらいたい。
チャート2 大豆ミールの利益
金は素晴らしい成果を収めているが、予測から大きく外れた米株が問題として残っている。
どれだけひどかったのか?
フォーキャストのロードマックを逆さまにすると実際の動きと一致する。
今年の上昇と下降の転換ポイントをしっかりとおさえていた。
この結果は何を物語っているのだろう?
サイクルの転換時期に予測とは真逆の動きをするパターンは存在するのだろうか?
正直言って、分からない。
過去のパターンをもとに今年、同じパターンをたどりそうな年を探ってきた。
この考えはこれまで良い結果をもたらしていた。
しかし、年初から予測が外れ、投げつけられたタマゴをぬぐいながら残り半年の動きを探ってみた。
年初に発行した2013年のフォーキャストで採用した「3」の年の平均した下のグラフから、それなりの成果を上げている。
このチャートで注目すべきは2013年の年央から米株が下降する点だろう。
チャート3 「3」の付く年のダウ平均のパターン
年初に発行したレポートに掲載しなかったのはナチュラルサイクルである。
なぜ、載せなかったのか?
これまでのフォーキャストの精度が高く、ナチュラルサイクルを無視してしまった。
次のチャートはナチュラルサイクルである。
チャート4 ダウのナチュラルサイクル
ここで2点、ポイントを挙げておきたい。
2012年はナチュラルサイクルが機能していなかった。
それもあって、今年のフォーキャストではナチュラルサイクルを使わなかった。
2013年に関しては、今のところ、ナチュラルサイクルが最も合致している。
チャート5 ダウ平均の2013年下半期のフォーキャスト
上記チャートが2013年下半期の米株価の予測である。
これまで同様、いくつかのサイクルを組み合わせてフォーキャストを作成しているが、上半期との違いは長期サイクルのウエートを下げたことだ。
これが2013年、後半戦のロードマップである。
空売りでの損失など、今年前半の米株は惨敗だった。
しかし、立ち止まることなく、フォーキャストはこれからも続けていく。
ラリー・ウィリアムズ
■フォーキャスト2013年(2013年1月発売)からゴールドの検証
今年は、2月中旬に天井を付けるだろう。
その後、上下にスイングするレンジ相場となって、○月後半に今年の安値を付けるだろう。その後もチャート35の緑線で示されているナチュラルサイクルでは下降している
■実際の値動き(サイクルと同じ動き)
出展先:barchart.com
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フォーキャストの使い方
1年間で1万ドルを114万ドル、11000%を超えるリターンを得た史上最高の短期トレーダーと称されるラリー・ウィリアムズが不可能に挑んだ相場予測。
フォーキャストには2つの重要な意味がある。
- その年のいつに、何が起きるかを事前に予想して、トレーダーはその動きに対して容易に反応できる。予測どおりに市場が動くことは未来を読めるということだ。
- 予想が実際の動きとどのように違うのかを比較することである。市場の変化に対応するということだ。仮に予測と違う場合はトレンドが強いということ。しかしそのトレンドは短命な場合が多いため、注意深く建玉を操作できる。また転換点を境にトレンドに乗るなどのテクニックもある。
この違いを知ることは重要である。
予測は100%ではない!
しかし、サイクル理論や季節要因、市場行動パターンを利用したロードマップを使って大金を手にした事実がここにはある。
株式、債券、通貨、コモディティ(貴金属、穀物、エネルギー)市場の将来を少しでも垣間見ることができれば、ほかの投資家やトレーダーよりもずっと有利な立場で取引できるだろう!
警告
このレポートはすべてマーケットのタイミングについて予測しているのであって、転換後のトレンドの強弱は予測していない。サイクル分析から描かれるロードマップはマーケットのナビゲーターとしての役割を果たしている。トレンドが予測と反した方向へ進んでいても、転換日に近づくと反転する可能性が高まる。
あくまで、このフォーキャストはタイミングに焦点を当てているのだ。そのため、トレンドの方向やその強さを計るツールとはなっていない。
サイクル分析とは相場の反転を探る研究と言えるだろう。
過去の結果から、トレンド方向を予測するためにこのレポートを活用するのではなく、あくまで、反転のタイミングを事前に知ることに重点が置かれている。
2013年フォーキャストの載せたチャート上に記した日付あたりでマーケットの転換が起こりやすい。マーケットのエネルギーがこの時期に活発化するようだ。なぜ、その日付あたりにエネルギーが存在しているのかは分からない。
これまでの本フォーキャストでは、80%近い確率でマーケットの反転を予測してきた。通常は、予測したどおりのトレンドも確認されている。
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