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著者 石川臨太郎
四六判 250頁
定価 本体 1,800円+税
2005年6月29日発売
ISBN4-7759-9017-9 C0033
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「もっと、もっと、儲けたい」「できるかぎり損はしたくない」など、欲と恐怖が往来する株式市場。ここでは、心が少しでも不安定なままでいると、思わぬ事態に陥ってしまうことがあります。イライラしたり、他人を妬んだり、思惑と反対に動いた銘柄に呪いを掛けたり……。マイナスの感情をまき散らし、そのままに取り引きし、失敗し、またマイナスの感情をまき散らしていく。こうした負の循環に陥ると、地獄の底ではいつくばる亡者のごとく、もう上へは這い上がれなくなってしまいます。
芥川龍之介の小説に『蜘蛛の糸』があります。生前、蜘蛛を助けたことのある罪人カンダタのところに極楽浄土から蜘蛛の糸が垂れ下がってくる。それをつかんだカンダタは……、という話です(詳細は省きます)。 カンダタのところに垂れ下がってきた1本の蜘蛛の糸。欲と恐怖が往来する株式市場をあえて地獄と仮定するならば、「自分にも蜘蛛の糸がほしい」と願う人は、やはりひとりやふたりどころの話ではないことでしょう。
さて、本書で紹介する思考法や実践法は、株式市場という名の地獄において「蜘蛛の糸」となりうる存在です。「ストレスをためずに、心をスッキリさせて、難しいことはしないで、ラクに儲けましょう(願わくはガッポリ儲けましょう)」と提案しています。具体的に言うと、著者が自らの体験から悟った「損をしてしまう考え方」をはじめ、著者が投資家にとって最も大切だと考える「運(ツキ)を呼び込む方法」、著者が実際に利益を出している「カンニング投資法(※)」などを紹介。いろいろな意味で“ラクに投資できて稼げる”ノウハウを記しています。
小説『蜘蛛の糸』では、カンダタは「蜘蛛の糸」を自分のものだけにしようと試みて、再び地獄の底に戻っていきました。マイナスの感情持つと、やはりロクなことが起こりませんね。自分の内にマイナスの感情を呼び込まないように、株式投資編「蜘蛛の糸」で心をプラスに励みましょう。ちなみに、株式投資編「蜘蛛の糸」は投資家みなさんの目の前に一本ずつ垂れ下がります。「自分だけ」なんて、あせらなくても大丈夫ですよ。
※カンニング投資法とは
優秀な投資家さんを「参考」にして、自分も真似させていただく投資法。単なる真似事に終わらないように、どの銘柄を、どのような理由で買っているのか、きちんと自分の頭を使うことが大事なのは言うまでもない。
第1章 株で稼げない“本当”の原因、考えたことがありますか
第1節 ラクして儲けてはいけないと考えている
第2節 「できない」と思い込んでいる
第3節 「お金が好き!」と言うことに抵抗感がある
第4節 投資をバクチだと思っている
第5節 欲をかくことはいけないことだと考えている
第2章 株式投資で利益を上げるための基礎の基礎
第1節 株式投資を始める前に確認しておかねばならない一番大切なこと
第2節 株価は企業の実質価値の影であると理解する
第3節 株式投資で戦う相手は何か
第4節 精神的に強くなりましょう
第5節 自分に自信がなければ勇気が出ない。勇気が出なければ闘えない。
第6節 自信を持つための秘法カラーバス
第7節 幸運の女神様は行動する人だけに微笑む
第8節 自分の人生のページは自分でめくっていくしかない。さあ行動を始めましょう。
第3章 私を年収300万円の投資家から月収300万円の投資家へと劇的に変えた「きっかけ」とは?
第1節 そのきっかけは「人を呪わば穴二つ」と知ったこと
第2節 そのきっかけは「他人を妬んではダメだ」と知ったこと
第3節 そのきっかけは「悪い予想を口にしてはいけない」と知ったこと
第4節 そのきっかけは「損する人には共通の癖がある」と知ったこと
第5節 そのきっかけは「他人の失敗は、自分の成功の母だ」と知ったこと
第6節 そのきっかけは「後悔してはいけない」と知ったこと
第7節 そのきっかけは「ミニマックス・リグレット基準」を作ったこと
第8節 そのきっかけは「安心して失敗できるシステム」を作ったこと
第9節 そのきっかけは「投資の損は何で取り返しても良い」と気づいたこと
第10節 そのきっかけは「キャッシュ・ポジション」を高められるようになったこと
第11節 そのきっかけは「制約はチャンスである」と知ったこと
第12節 そのきっかけは「良い習慣を身につける」ことが大切だと知ったこと
第13節 きっかけの正体はプラス思考だった
第4章 株式投資で稼げる投資家に変身する一番早くて近い道
第1節 まずは「自分は稼げる」と信じてください(ステップ1)
第2節 手本となる良き師をさがす(ステップ2)
第3節 ラクに稼ぐための具体的な投資戦略(ステップ3)
第5章 株式投資はあなたを行動する人に変えます。そして人生をも変えてくれます
第1節 まず大きな夢(=ビジョン)ありき
第2節 目標は長期と短期をセットで
第3節 目標はできるだけ高く掲げる
第4節 哲学に学ぶこともすばらしいことです
第5節 ツキと運を味方につければあなたの人生は輝き出します
最近、拙著『潜在意識を活用した最強の投資術入門』の原稿を書いていたとき以上に成功法則の本が多くなってきたと、本屋さんに行くたびに感じています。また株式投資の本も株価が低迷していた2003年とは比べ物にならないほど増えてきたように思います。
しかし相変わらず、成功法則の本は理論的な説明をするばかり。潜在意識のすばらしさについて、実践を通して体感できる方法を教えているものはほとんどありません。事業を起こし成功するという本(=起業による成功の本)もすべての人が同じ事業で成功できるわけではないことから、参考になる部分はあっても、いまひとつ自分が実際に行動するための起爆剤としては弱すぎると感じています。
私は『潜在意識を活用した最強の投資術入門』で主に株と不動産を活用した資産運用について述べました。この2つの投資対象のうちどちらが多くの人々にとって身近で実践しやすいかを考えました。その結果、株式投資のほうが多くの方にとって参加しやすく、潜在意識の実践訓練のツールとしてふさわしいという思いを強くしました。 そこで、この本では、私が実際に株式市場で潜在意識を活用してどのように利益を上げたか。どのような思考をしたら損をしたかをご紹介して、皆さんのお役に立てるような構成にしました。
私は本格的に潜在意識を投資に活用し出してから、加速度的に資産を増加させることができました。2003年の1月から2年3ヶ月で、資産運用だけで5100万円の運用益を作り出せました。そのうち株式投資で増やした資金は3800万円です。昔からの夢だった本も立て続けに3冊も出版できるようになりました。新聞にもコラムを書かせていただくことができました。潜在意識を有効に活用することは、本当にすばらしいことです。あなたも私の話を参考にして、実際に株式投資で、そして人生で潜在意識を活用してみてはいかがでしょうか。
株式投資では自分が判断して行動した結果が事業や不動産投資よりも早く出ます。「行動の結果、どうなったか」を日々確認できます。1回の取引の金額はそれほど大きくありません。ミニ株を利用すれば数万円から取引できます。失敗したと考えたら、すぐに取引を中止してお金を回収することも可能です。
それに対し不動産投資は1回の投資額が大きくなるため、失敗したとわかっても、すぐに資金を引き上げることができません。また、株価と同じく、不動産の価値も変動しますから、実際に売ってみないと成果(結果)がわかりません。株式投資のようにすばやく結論――投資の結果が成功だったか失敗だったか――を出すことはできないのです。
『潜在意識を活用した最強の投資術入門』やほかの成功法則の本を読んで感動しても、実際に行動してくれる人ははほんの3%〜5%程度です。みんなすばらしい才能を持っているのに、本当にもったいないことだと思います。
レオナルド・ダ・ビンチも「鉄が使用せずにさびるように、そして水が腐ったり凍りついたりするように、才能も用いなければ損なわれる」と戒めています。
株式投資で潜在意識の活用方法を身につければ、人生を生きて行くうえですばらしい武器を身につけたことになります。鬼に金棒、人に潜在意識。これが最高の組み合わせです。株式投資は潜在意識を活用するための最高の訓練ツールであるとともに、投資商品の中で、財産を加速度的に増やしてくれる最高の運用対象でもあります。
私が所属する「人生を謳歌する会」(投資を勉強するために個人投資家の有志で作った勉強会です)では、30歳前後の何人もの若き投資家たちがすでに1億円近い資金を株式投資で稼いでいます。マネー雑誌のZAiやマネージャパンでも「人生を謳歌する会」の講師になってくださった若き株式投資の達人たちが取り上げられました。もちろん株式投資も簡単ではなく、誰にでもすぐ1億円を作れるわけではありません。成功した投資家たちは、みな徹底的に自分の投資手法を磨き上げて試行錯誤を繰り返しながら成功を勝ち取っています。
鍛錬は必要ですが、株式投資で資産を作れるというのは間違いのない事実です。財産を作るだけに留まらず、人生を生きていくうえで必要な「成功のための武器(=潜在意識の活用方法)」も手に入れられるのですから、株式投資は素晴らしいものだと思います。みなさんも、そう思いませんか。
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