著者のゴットマン博士は、『Psychotherapy Networker』誌の「過去四半世紀で最も影響力のあるセラピストトップ10」に選ばれた心理の権威。アメリカで、多くのセラピストがカウンセリングに導入している本書の効果をぜひ実感してください。
著者まえがき
人と人を結ぶ絆は、小さな結び目が無数により合わさってできています。私たちの研究から、その結び目が何なのかが見えてきました。そこから、よりよい人間関係を築くベーシックな法則を引き出すことができ、対立を解消する方法についても、多くのことがわかってきました。日々のありふれた
場面で、あなたが誰かと気持ちのふれあいを持とうとして、シグナルを出す。相手がそれに応える、あるいは気づかずに無視する。そんなささやかなやりとりが、人間関係の土台をなしています。
そうした日常的なシグナルは、さほどドラマチックなものではありません。見過ごすのはたやすいし、たいがい見過ごされてしまいます。にもかかわらず、シグナルはとても大きな力を秘めています。
そうした感情のシグナルを意識し、関心を向けることで、親しみの気持ち、互いを支えたいという気持ちを表現し、受け止めることができ、深い絆をつむいでいけるのです。
感情シグナルとあわせて、本書では脳にある7つの基本的な感情の指令システムを紹介しています。この指令システムを理解することで、自分が求めているもの、居心地よく感じる状態を把握できます。それによって、いまの生活に何が欠けているかがわかるだけでなく、あなたが望むことと、あなたにとって大切な人が望むこととが、どうすれ違っているのかも見えてきます。自分の感情、そして相手との関係で生じる感情に気づくことで、より心豊かに生きるにはどうすればいいかが見えてくるはずです。
本書は、そのためのガイドラインと実践的なスキルを提供していきます。
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