サヤ取りのこと。密接な関係のあるマーケットで、価格関係に歪みが生じたときに、同等の売りと買いを行うこと。
アービトラージを専門に行うトレーダーのこと。アービトラージャーは、マーケットの方向を正しく予測して利益を得ようとするのではなく、関連あるマーケット間にしばしば起こる価格の歪みから、少ないが確実な利益を得ようとしている。
相場の値段が過去最高値を抜き、目標とする上値がなくなった状態。
上昇が続いた後、ギャップがその上にでき、1日、または、それ以降もギャップが埋められず、その後、ギャップが下にできること。
下落が続いた後、ギャップがその下にでき、1日、または、それ以降もギャップが埋められず、その後、ギャップが上にできること。
「本質的価値」のないオプションのこと。Callであれば、現在の原資産価格−権利行使価格<0。Putであれば、権利行使価格−現在の原資産価<0。
悪材料が出尽くして、相場が落ち着くこと。
売り気配置/買い気配値。 (ask550-bid450)のように使う。
オプションにおいて権利行使価格が原資産の現在の価格と同じもの。アット・ザ・マネ−のとき、オプションの時間価値は最大となる。
空売りをするときは、直前の取引価格より高値でしか売ることができないという株式市場での規則。
価格の上昇傾向。
立会い開始前にすべて同時注文として扱う方式。
1株当たりの純利益のこと。企業の税引き後の利益を発行済株式数で割ったもの。
イールドスプレッドは株式益利回り(1株当り税引利益を株価で割ったもの)と、長期国債などが示す長期的な金利水準とを比較したもの。
相場が上か下かに変動するが、結局はもとの水準に戻ってくること。
価格データを滑らかにし、トレンドを認識しやすくするように計算すること。最も基本的なものは単純移動平均であり、今から過去N日間の終値の平均で決められる。加重平均・指数平滑化移動平均は、現在の価格をそれ以前の価格に比べ強調するように特別な加重計算を使っている。
相場に影響するような未公開の情報を基にその内部者故に知り得る立場の人が売買すること。
「本質的価値」のあるオプションのこと。Callであれば、現在の原資産価格−権利行使価格>0。Putであれば、権利価格−現在の原資産価格>0
現在のオプション価格によって暗示される、将来価格が変動するであろうというマーケットの期待。
上昇ウエッジでは価格がくさびを打つように上昇し、また、下落ウエッジでは価格がくさびを打つように下落して行く収束パターン。ウエッジはときどき何年にもわたることがある。
ラリー・ウィリアムズが最初に開発した窓を利用する売買手法。前日の高値を超えて上に窓を空け、前日の高値まで下げてきたときに売ったり、前日の安値を超えて下に窓を空け、前日の安値まで上げてきたときに買うこと。これはデイ・トレードか、せいぜい翌日までには手仕舞う短期の売買法である。
価格があまりにも急激に大きく下降し、上方への調整が今にも入りそうなとき。
『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』で紹介された短期売買のための戦略。ウップス戦略のサインに、出動条件を絞り込んだ短期売買のための戦略。
ある口座のトータル金額。
ラルフ・ネルソン・エリオットの理論に基づいてマーケットの分析を行う方法。この理論は複雑だが、理論の基本は、マーケットは波を形成しながら動くというもので、大きなトレンドの方向(または、マーケットの行程)に5つの波動を作るのが一般的なパターンで、3つの修正波動
未決済建玉。先物マーケットでは、未決済の売りと買いの建玉数はいつも等しい。この売り残高と買い残高の合計をオープン・インタレスト(未決済建玉)という。定義によると、ある限月のトレードが始まる前は未決済建玉はゼロである。そして、未決済建玉がピークを付けながら
現物以外の取引において、未決済の建玉の計算上の損失が生じたときに、証券(商品)会社に納めなければならない追加の保証金のこと。
先行した価格の動きに反した価格の動き。例えば、株は30ポイント上り、15ポイント下げた場合、これは50%の戻りである。
市場のモメンタムの中立を表す平行線の上や下に動く逆トレンド、モメンタムを基本にした指標の集合。それらは買われ過ぎ、売られ過ぎの価格レベルを設定するのに使われる。例えば、相対力指数やストキャスティックスが含まれる。
約束の日時、または約束の日時までの期間中に、あらかじめ決められた一定数量の対象物をあらかじめ決められた価格で売買する「権利」。この権利に「買う権利」と「売る権利」の2つがあり、前者をコール・オプション(Call)、後者をプット・オプション(Put)という。
CallまたはPutを買った人。オプションの買い手は「約束の日時、または約束の日時までの期間中にあらかじめ決められた一定数量の対象物をあらかじめ決められた価格で買う、あるいは売る権利」を持つ。これはあくまで権利であって義務ではない。したがって、自分に不利であれば、買った「権利」を放棄することができる。
CallまたはPutを売った人。オプションの売り手は、約束の日時または約束の日時までの期間中にオプションの買い手に権利を行使されれば、「あらかじめ決められた一定数量の対象物をあらかじめ決められた価格で売る(Callを権利行使された場合)、あるいは買う(Putを権利行使された場合)義務を持つ。これは義務であって、必ず応じなければならない。
CallとPutには値段がついており、その権利自体が売買されている。その値段(価格)をオプション・プレミアムまたはオプション価格という。オプションの買い手は売り手にプレミアムを支払い、売り手は買い手からプレミアムを受け取る。
終値だけで描かれていて、その日の高値と安値を無視しているチャート。これはライン・チャートとも呼ばれる。
特定した過去の価格データに対して良い結果をもたすように最適化されたトレーディングの規則を作ること。最適化されたパラメータ(テスト期間中最もパフォーマンスの良いパラメータ)でのパフォーマンスでシステムを評価することは過去の結果に対する「こじつけ」として表現できる。
市場が示す価格の不安定性の量。活況なマーケットは、価格が極端に上下に動くが、この市場の価格変動性は高い。
会社が発行する債券の元本償還や利払いの確実性を格付機関が判定し、ランク付けすること。ムーディーズなど格付会社が随時発表している。投資家が参考にしている。
市場で起きた出来事がテクニカルなトレード・シグナルの有効性を強めること。例えば、長期にわたる抵抗線を上方へブレイクアウトしたとき、その最初のブレイクアウトの後に5日間にわたり終値がそのレベルを上回れば確認されたことになる。
株価を1株当たり利益で除したもの。株価収益率が高いほど、利益に比べ株価が割高であることを示している。
株価を1株当たり株主資本(純資産)で除したもの。株価が1株当たり株主資本の何倍まで買われているのかを示すもの。
価格があまりにも急激に大きく上昇し、下方への調整が今にも入りそうなとき。
価格の上昇や下降が大きかったり、速すぎたりするときに、反対方向への反動が出やすいことを明らかにしたテクニカルな指標。買われ過ぎ/売られ過ぎの概念は、ほとんどのトレーダーが強気、または弱気になっていることを示す。「コントラリー・オピニオン」とともに使用される。
オプションには期限があり、その期限の最終日をもってオプションは消滅する。
先物取引、オプション取引のベースとなっている商品のこと。
いくら以上に上がったら、買う。いくら以下に下がったら売りというような注文方法。
大きな価格の動きを待って、市場が調整に入るという仮定の下に反対方向に玉を建てる指標、または、システム。
窓のこと。価格の間に跡切れがあることで、今日の安値が前日の高値よりも高い場合、または、今日の高値が前日の安値よりも低い場合に起こる。
20世紀前半、株式や商品の有名なトレーダーだったウィリアム・ギャンによって開発された様々なテクニカル概念を元にしたマーケット分析法。
日本ではローソク足と呼ばれる一般的なチャート。ローソク足参照。
通常の注文のように注文を出した日の取引終了後に自動的に取り消されず、取り消されるまで注文がそのまま継続されること。
オプション売買では、買い手はプレミアムを支払い、売り手はそれを受け取る。オプションの買い玉と売り玉の両方を建てた場合、受取りプレミアムの合計が支払いプレミアムの合計より大きい場合を、クレジットという。
競争売買のなかで、同一会員が売手となると同時に買手となって売買が成立すること。
例えば10日間の短期移動平均が、例えば30日の長期移動平均を上に交差したときに買いシグナルを出し、短期移動平均が長期移動平均を下へ交差したときには売りシグナルを出すシステムのこと。
数多いチャート形態の1つで、その形が起こる前に形成されていたトレンドが続くことを示唆している。
先物取引において最終決済する期限の月のことをいう。
「買う権利」(Call)、または「売る権利」(Put)を行使したときに「あらかじめ決められた一定数量をあらかじめ約束された価格で売買される」対象物。
先物、信用取引による買建てを行っている場合において、差金決済を行わず、顧客が買付代金を商品会社・証券会社に渡して、商品・買付株券を引き取ること。
状況に影響されずに利益を上げられるかどうかを、システムの堅牢性(あるいはロバスト性、頑丈さ)という。システムの堅牢性を高めるには、最大引かされ幅を小さく、最長フラット期間を短くすればよい。多くのフィルタを使うと、パラメタの数が増え、カーブ・フィッティングが簡単になるため、システムの堅牢性は損なわれる。システム全体で使われるパラメタの数の合計は自由度と呼ばれ、自由度を低くすること(つまり、単純なシステムを作ること)が堅牢性の高いシステムの必要条件である。
株式で配当や分割が行われたとき、その理論値ぶんだけ株価が下がること。
オプションの保有者(買い方)が、オプション契約に基づいて実際に権利行使価格で、基礎商品の取引を行うこと。
オプション取引の買い方が、権利行使したときに、基礎商品を取引できる価格のこと。
権利行使できる最終日のこと。
オプションの買い方が、権利行使期間満了日になっても権利行使を行わないこと。
現引きの逆。先物・信用取引による売建てを行っている場合に、差金決済をせずに、売っている現物を商品会社・証券会社に引き渡して売付代金を受け取ること。
約束の日時、または約束の日時までの期間中に、あらかじめ決められた一定数量の対象物を、あらかじめ決められた価格で「買う権利」。
価格は上昇の過程で新高値を付けたが、モメンタム・オシレータの極大値は以前の極大値よりも小さいこと。価格は下落の過程で新安値を付けたが、モメンタム・オシレータの極小値は以前の極小値よりも大きいこと。
限月。先物マーケットにおいて、標準化された取引商品のこと。将来の決められた日の受け渡し(または現金決済)のために、商品や金融商品の量と質が決められている。
コントラリー・オピニオンによってトレードする人。
大多数のトレーダーとは反対のことをすることによって、利益を得ようとする考え。基本の概念は、もし多くのトレーダーたちが強気であれば、価格が上昇すると思っている市場参加者はすでに買い方になっており、これ以上には価格は上がりにくいと考える。反対に、多くのトレーダーたちが弱気であるときも同じことがいえる。コントラリー・オピニオンの数字は、トレーダーやマーケット・レター、トレーディング・アドバイザーを調査する様々なサービス機関によって提供されている。日本の商品市場ではゼネックスが集計しているブル・ベア指数がある。
もっとも大きかった引かされ幅(ドローダウン)のことをいう。マキシマムドローダウンとも呼ぶ。
トレーディング・システムの結果が最も良くなるパラメータを探す過程のこと。例えば、単純移動平均の平均する期間を探すことなど。
限月のいちばん先の価格をつないだチャートのことをいう。限月制の取引は納会があるので、チャートに連続性を保たせることができない。そこで日本の商品先物では便宜上、取引のいちばん多い先限のつなぎ足が使われることが多い。ただし限月間のサヤの部分に誤差がでる。
当限をつないだものは、当限つなぎ足という。
アービトラージの項参照。裁定取引と呼ぶこともある。
もみ合いのパターンで価格が徐々に一点に集まるもの。連続パターンの中でもっとも一般的であり、天井や底の型でもある。
取引所の会員権。
商品取引顧問業者。資金運用のアドバイスを行なう業者。
権利の価格から本質的価値を差し引いた残りの値。「時間価値」は時間とともに減少し、期日においてゼロになる。
現在のマーケットでの価格で未決済建玉を評価すること。つまり、あるポジションが時価評価されれば、現実と評価損(または評価益)との間に差はない。
トレーディング・システムの結果を、ある時期のテストと別の時期のテストで比較したもの。
マネーマネジメントともいう。トレードのリスクを制限するルール。その延長として、定められた状況でどの程度の株式や先物を保持するのかを決める。
MACDやストキャスティックに見られるような指標の移動平均はその指標がシグナル・ラインを上に交差したり、下に交差したときに買いと売りのシグナルを出す。その移動平均線のこと。
サポートともいう。テクニカル分析において、下降するマーケットで、その速度が遅くなるか、反転し上昇するほどの大きな買い圧力にさらされそうだと考えられる価格帯のこと。
ある一つのマーケットや関係の深いマーケット間で、買いや売りのシグナルを発生させるのに使用する決まったルールのこと。
マーケットの状況を見て判断する個人の評価を信じるより、売買のタイミングを決定するのにシステムを使用するトレーダーのこと。
株価指数の先物市場で使われる限月のローテーション。3月、6月、9月、12月限。
月次収益の平均を、標準偏差で割ったもの。損益曲線の平滑さを評価するのに使える指標で、0.5以上が良いシステムといわれている。
収益性とその収益性を達成するために許容できるリスクをトレード、または、システムごとに定めた基準。単純な例はシステムの勝ちトレードの平均を負けトレードの平均で割ったもの。高い収益/リスク比率はそのシステムにとっては望ましいものである。
終値だけで構成される種類のチャートで口座にあるトレーディング資金の上下動を記録する曲線。
価格が上昇しているときに買い、下落しているときに売ることをいう。トレンドフォローはこのタイプの売買手法である。
売ること、または売ることによってできた建玉のこと。市場の価格が下がることによって利益を上げることができる。また、この言葉は、売りの建玉を持つトレーダーや売りの建玉を保持している状態も指す。
短期売買のこと。
今日の高値か、前日の終値のどちらか高い方。真のレンジ参照。
今日の安値か、前日の終値のどちらか低い方。真のレンジ参照。
真の高値から真の安値を引いたもの。上記の定義を参照。これは市場の価格変動性を測定するものである。真のレンジは通常のレンジの計算よりも値動きを正確に反映している。なぜなら、それは1日のギャップも考慮しているからである。平均した日々の真のレンジ(ADTR)は単純に日々の真のレンジの値の移動平均である。それは、また、週間、月間、または、日中でも計算される。
トレードでの理論的な執行価格(寄り付きの範囲での中値)と実際の約定価格との差。
自己勘定で、大変小さい値動きから利益を得ようとしてトレードしているフロア・トレーダーのこと。典型的なスキャルパーは、売り気配で売り、買い気配で買うことができるという有利さから利益を上げようとする。このトレードの手法は、マーケットに流動性をもたらしている。
買い方が、売り方を踏ませるような相場を演出すること。
現在、相場はある価格に達していないが、将来、その価格に達したときに成り行き注文となる注文のこと。売りストップ・オーダーは現在値より高い価格に出され、買いストップ・オーダーは現在値よりも安い価格に出される。ストップ・オーダーは損切りだけでなく、新しい建玉をするときにも使われる。
サヤ取りの一種。類似商品の価格差、価格比率に注目して、利益を上げようとする取引。
ある日とその翌日の高値(安値)より非常に高い高値(安い安値)のこと。スパイクは少なくとも買い(売り)圧力の中での一時的な頂点であり、時に主要な天井(底)であることを示すことがある。
前後する日の高値よりも急激に高い高値の日。ときどき、スパイク・ハイの日の引け値はその日の値幅の下限に近いものになる。
前後する日の安値よりも急激に低い安値の日。ときどき、スパイク・ローの日の終り値はその日の値幅の上限に近いものになる。
サヤのこと。例えば、トウモロコシと小麦というような2つの商品の価格差、または7月限のトウモロコシと12月限のトウモロコシのように同じ銘柄でも限月の差を描いたチャート。スプレッドは先物限月とそれの基となった現物の価格差を指すこともある。またサヤ取りという売買自体を意味することもある。
上昇スラスト・デイとは、前日の高値を超えて引けた日のことで、下降スラスト・デイとは、前日の安値を下回って引けた日のこと。一連の上昇スラスト・デイや下降スラスト・デイは価格の強さや弱さをそれぞれ示している。
仮想では理想的な費用で売買できるが、現実に売買したときには不利な価格で注文が通ったり、先物の場合では値幅制限などに影響されるので、その理想的な費用と実際の費用との差のこと。
強気派と弱気派のバランスを見る尺度のこと。センチメント指標は、コントラリー・オピニオンのトレードで使われる。また、プット・コール・レシオはセンチメント指標の一つである。
株式市場で、ある株が株価指数に対してどのくらい相対的に強いかを計る指標。この言葉は、買われ過ぎ/売られ過ぎのような指標を指す最も一般的な意味としても使われる。
その日の高値がその前後N日間よりも高いこと。例えば、N=5では、相対高値はその前後5日のどの日の高値よりも高い。
その日の安値がその前後N日間のどの安値よりも安いこと。
損益を表すグラフ。損益曲線は、売買システムを評価するのになくてはならない。たとえば、この損益曲線がきれいに右肩上がりになるようなシステムであれば、どんな状況でも安定して利益を上げられることを示している。
ローレンス・コナーズが考案した売買手法。順張りのトレンドフォロー派が20日間高値(20日間安値)を更新したときに、買い(売り)を仕掛けるのに対し、このタートル・スープ戦略は、高値を更新したときに前回の20日間高値を逆指値とした売りを仕掛ける(安値を更新したときは前回の20日間安値を逆指値とした買いを仕掛ける)短期の売買手法。なお、翌日に同じ仕掛け値で仕掛けるのが、タートル・スープ・プラス・ワン戦略である。『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』で紹介された。
不一致のことで、ある指標が新高値や新安値を取っているときに、別の指標は新高値や新安値を取っていないこと。アナリストによっては、天井や底が近付いているシグナルとして、ダイバージェンスを探している者もいる。
分散投資のことで、ポートフォリオのリスクを低くするため、多くの異なったマーケットでトレードをすること。
あるマーケットで、価格が下落傾向にあること。
先物取引やオプション取引で取引が成立し、未決済になっているもの。
投機家が保持することのできる最大建玉数のこと。多くの先物取引において、取引所は制限を設けている。
2つの高値、または、2つの安値からなる天井(底)形。このパターンを形成する2つの高値(安値)は全く同じである必要はなく、大体同じと思えるところにあれば良い。大きな値動きの後のダブル・トップ/ダブル・ボトムは主要なトレンドの変換点と見られる。
市場がチャートのシグナルの方向へ行かなかったとき。そのような出来事は反対方向へ大きな動きをする可能性があることを示唆している。
はっきりとある方向に動く前に、真近の高値、または安値を抜いて逆の動きをする短期的な値動き。例えば、ここ6カ月間、18〜20ドルで取引されていた株が21ドルまで上昇し、その後、すぐに18ドルを下回るような場合、21ドルまで上昇した値動きをだましのブレーク・アウトという。
価格が繰り返したり、突然、急にそのトレンドを反転させたりすることから起こる多くのだましシグナルによって、ほとんどトレンドフォロー・システムで連続して損失を出すこと。
前日に比べて価格の足が非常に大きいこと。その日の価格変動は最近の価格変動性の平均を大きく上回っている。
値動きに欠け、トレンドのない状態。
実際に資金を使わずに、仮想的トレードをすること。
価格が繰り返し上昇してきて、そこで押し戻される価格帯のこと。あたかもそこで天井を打っているように見える。
一般的には、事前の承認なしに顧客勘定でトレードを行なう権利を委任されているトレーダーのこと。しかし、この言葉には、コンピュータ・システムによるシグナルによってトレードされるというよりはむしろ、自分の相場観に基いて売買するトレーダーを意味することもある。
呼値のことで、マーケットでの最も小さい上下の価格変動。
一日のうちに建て玉して、手仕舞う売買をする人。
ある期間に成立した取引の総数。
ファンダメンタルな(経済的な)マーケットの要因に対して、価格の動きそのものに基づいて予測を立てる分析のこと(ときには、出来高、未決済建玉数も分析要因に入れる)。テクニカル分析はよくファンダメンタル分析と比較対照される。
現在持っているポジションを清算すること(例えば、買っていれば売り、売っていれば買い戻すこと)。
クレジットの反対で、支払いプレミアムの合計が受取りプレミアムの合計より大きい場合を、デビットという。
原資産市場の価格の変化に対する、オプション価格の感応度。
マーケットで新高値(新安値)を付けた後、方向を反転させ、終値が前日やそれより前の終値より下(上)であった日のこと。転換日が、もし高い出来高と、特に広い価格帯で取引されていた場合は、より重要なキーである。
利益を上げようと金融商品や商品の値動きを予想し、その売買によるリスクを喜んで受け入れようとする人たちのこと。
ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄のうち、その日に上昇した銘柄と下落した銘柄の差を累積したもの。騰落ラインとダウ平均のようなマーケットの平均との乖離が、ときにはシグナルとみなされることがある。例えば、下落した後、ダウ平均が反発したのにもかかわらず、騰落ラインがその跡を追わなければ、その値動きはマーケットの内部の弱さを反映しているということになる。
重要な相場の高値ポイントを示しているような価格の型。
三角形のこと。三角形参照。
ダブル・トップとダブル・ボトムの型と同様に2つの高値、または、安値からできているのではなく、3つで構成されているもの。
ある一定の期間、価格の動きが横ばい状態になること。トレーディング・レンジは、方向性のないマーケットを意味している。
トレードの利益を確定するために逆指値の仕切り注文(プロテクティブ・ストップ)を断続的に上昇相場では上げ、下落相場では下げること。
ある期間にわたって価格が上昇、または、下落したりしているパターンが確認できること。上昇トレンドは継続的に高値が高くなり、安値も高くなるもの。下落トレンドは継続的に高値が安くなり、安値も安くなるもの。高値が高くなることと安値が安くなることは必ずしも必要ではない。
トレンド・ラインと平行に引かれた線。
特定な価格の動きを待って、そのトレンドが継続するという仮定の下にそれと同じ方向にポジションを取る指標、または、そのシステム。
上昇トレンドを決めるためにチャート上の一連の価格の低い地点を結んだ線、または、下降トレンドを決めるために一連の価格の高い地点を結びんだ線。
引かされ幅。純資産曲線の、天井から底までのトレーディングの損失。トレーディングの口座が7万5000ドルで純資産のピークとなり、その後、連続して2万5000ドルの損失を出した場合、それは33.3%のドローダウンである。マキシマム・ドローダウンとは、資産が最大のときとその後の最小のときの最大価格差のこと。小さいドローダウンは、トレーダーやトレーディング・システムにとって望ましいパフォーマンスの特徴である。
極端な高値、安値を除外して、その前の幾つかの高値や安値の近くを注意深く描いたトレンド・ライン。
価格が反対に動いたときに、損を出しているポジションの方向に建玉を増やしていくこと。難平とも書く。
商品や金融商品の現物、あるいは買いオプションを持っていないトレーダーによるオプションの売り建玉。これは、売り建玉の損失について、一切、限定するポジションを持っていないことを意味している。
ヘッド・アンド・ショルダー・トップの両肩の間の安値、または、ヘッド・アンド・ショルダー・ボトムと両肩の間の高値を結んだ線のこと。
多くの先物市場において、取引所は1日で動くことのできる価格の最大幅を決めている。この最大幅まで上昇することをストップ高(リミット・アップ)、反対に最大幅まで下落することをストップ安(リミット・ダウン)という。自由なマーケットで、値幅制限を超えて価格が付けられようとするとき、マーケットは最大幅まで動き、事実上、取引ができなくなる。
1つの先物限月が納会に近付き、次の限月が売買対象限月になること。例えば、S&P500の3月限が納会に近付くと、それは6月限に乗り換えられる(ロールオバーされる)。
棒足。取引日の安値から高値までの値幅を垂直な線で表したチャート。その日の終値はバーの右側に出た水平な突起で示される。また、その日の始値はバーの左側に突き出た水平な線で表わされることもある。
逆指値の買い注文のこと。
価格のパターンで価格の動きの方向を重要視していないもの。例えば、トレンドフォロー型とか逆バリ型でないものなどである。それに先行した価格の動きの内容ではなくて、パターンそのものを重要視している。例えば、スパイクとか長大線などに注目している。
シグナルを出す時期を変えるためにトレーディング・システムに設けられた値。例えば、単純移動平均システムで移動平均を計算するのに使う日数はパラメータである。
利益と損失。
ドローダウン参照。
取引所のフロアで先物が取引されているところ。ときに、リングとも言われる。
1日のうちに建て玉をし、そしてその日のうちに手仕舞うトレードのこと。
増し玉の方法。建玉を増やすときに、現在持っている建玉の評価益を使うこと。取引のレバレッジ効果を大きくすることで、ピラミッティングはリスクも利益と同様にその可能性が増すことになる。
価格を予測するために経済データを使う分析のこと。例えば、通貨のファンダメンタルズ分析は、相対インフレ率、相対利率、相対経済成長率、政治的要因といったことに注目する。
急に反転してできた天井や底の型。市場が急激に上昇したり、下落したりして、天井や底を作るが、すぐに反転して、テクニカル的には何の反転の証拠も残さない。
1、1で始まる数列で無限に続く。ある数字は、前の2つの数字の総和になっている。よって、最初の部分は、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89……となる。
連続する2つの数列の数字の比は、数字が大きくなるにしたがって、0.618に収束する。また、数列の1つおきの数字(例えば、21と55)は、0.382に収束する。 これら2つの比(0.618と0.382)は、将来の価格の押しや戻りを予測するのによく使われている。
将来のトレンドの押しや戻りは、よく38.2%だったり、61.8%だったりするという概念(数字は、フィボナッチの数列から導かれたもの)。
成功する確率の低いトレードを減らすための規則や条件。フィルタは確認の規則とは異なるものでトレード・シグナルが出るときだけに適用され、その後は適用されない。
マーケットの指標やアナリストとは反対方向にトレードすること。例えば、揉み合い相場を上に抜けたときに売り建てるトレーダーは価格のブレイクアウトで逆張るといわれる(普通は、このような状況で多くのテクニカル・トレーダーは、買うか、買い持ちを持続するシグナルと判断する)。
売買システムの堅牢性を調べる方法のこと。システムを作る段階では、自分の持っているすべての価格データを使わずに、限られた期間の期間だけ(たとえば10年前から5年前まで)のデータを使う。そして、パラメタの調整が終わった段階で、残りの期間(たとえば5年前から現在まで)のデータを使って成績を評価する方法。
約束の日時または、約束の日時までの期間中にあらかじめ決められた一定数量の対象物を、あらかじめ決められた価格で「売る権利」。
プット・オプションの出来高をコール・オプションの出来高で割ったもの。プット・コール・レシオはコントラリー・オピニオンや買われ過ぎや売られ過ぎを見る一つの尺度となっている。基本的な考え方は、この比率が高いときはコールよりもプットの方が多く買われていることを意味する。
売り方による損を承知の買い戻しが連続することにより、相場が急激に上げること。スクイズでよくおこる。
支持線・抵抗線のレベルを探す方法。プライス・エンベロップ・バンドの上限は移動平均からあらかじめ定められた比率を足したものと定義され、プライス・エンベロップ・バンドの下限は移動平均からあらかじめ定められた比率を引いたものと定義される。その結果、得られた指標は多くの価格の動きを含んでいる。
一般に1週間から3週間の短期の連続パターンで上限と下限が平行であるもの。
売買システムにおいて、利益を更新しない期間のこと。システムの堅牢性を高めるには、最長フラット期間を短くすればよい。
強気/弱気。ブルが強気でベアが弱気である。
主な上方へのブレイクアウト直後、下落方向へ価格が反転すること。
トレーディング・レンジ、または、トライアングルなど様々な揉み合いのパターンの上限や下限を放れる価格の動き。
自身の利益のためにトレードする取引所のメンバー。
損益率のこと。勝ちトレードの平均利益を、負けトレードの平均損失で割った絶対値。
ブローカーがマーケットが動くことを予想して、顧客の注文の前に自分の注文を先に執行する非倫理的な、違法行為のこと。
純利益をトレード数で割った値で、1回のトレードで得られる利益の期待値。
保有しているポジションのリスクや、将来に予想される売りや買いによって起こるリスクを補うために用いられる建て玉をすること。例えば、コーン農家が生育期間に収穫後の限月のコーン先物を売ることなどがある。この先物を売ることは、将来の正確な売り付け価格を固定し、収穫までに起こる価格の変動に対するリスクを制限できる。
さまざまなデリバティブ取引を駆使して、世界で運用するファンドのこと。
価格のリスクを減らすためにポジションを取るマーケット参加者。
3つの部分からなる天井を作る形態で、中央のヘッドと呼ばれるものが両脇のショルダーと呼ばれるものよりも高いものである。同様に、ヘッド・アンド・ショルダー・ボトムは3つの部分からなり、中央の安値は両脇の安値よりもさらに安い。
上限と下限の線が収束する一般的に1〜3週間の短期間の連続パターンをいう。
一連の×と◯の列を使った、時間を無視した1つの連続した流れで表現したチャート。一部のチャートのソフトウエアでは◯の代わりに四角や他の記号を使っている。それぞれの×は与えられた価格の動きの大きさを示し、それはボックス・サイズと呼ばれている。
不慣れな投資家に、高圧的な態度で金融商品や商品を高い価格や手数料で売り付ける違法、または違法すれすれの電話によるセールス。例えば、貴金属や貴金属のオプションの価格が取引所より相当高い水準で売られたりすること。ときには、全く架空の取引で、完全な詐欺の場合もある。
建玉のこと。
価格の変動率。対象となる銘柄が一定期間にどれだけの価格変動をするかを示す数値。オプションには、ヒストリカル・ボラティリティとインプライド・ボラティリティがある。前者は統計上の数字であるのに対して、後者は予想変動率でオプション価格決定に影響を与える。
コール・オプションの場合は、原資産の現在の価格から権利行使価格を差し引いた値。プット・オプションの場合は、権利行使価格から原資産の現在の価格を差し引いた値。この値がゼロまたはマイナスのときは本質的価値がないことを意味する。
最大引かされ幅のこと。最大引かされ幅の項と、ドローダウンの項を参照。
いまあるポジションをさらに買い増ししたり、売り増しして、ポジションを増やしていくこと。ピラミッディングなどいくつか方法がある。
資産を目減りを保護するために損切り注文を置くポイントのことで、テクニカルに重要なポイントに設定されるのではなく、許容できる金額でそのポイントを決めること。
ギャップを参照。
トレードにリスク・コントロールの様々な方法を用いること。
業界用語で、出した注文を取り消すことをいう。
また、投資家がポジションをすべて手仕舞った状態のこともいう。たとえば「年末はなにがあるかわからないから、マルにしておこう」というように使われる。
投資家と証券会社の間で、単位未満株を売買をする制度を使って投資すること。
米国の会社型投資信託で、オープンエンド型のもの。
売買される会社の株のこと。または商品取引所などに上場されている品目。
売り買いのシグナルを発生させるトレーディング・システムのこと(普通は、コンピューター化されている)。メカニカル・システム・トレーダーは個人のマーケット評価に関係なくシステムのシグナルに従う。
相場が膠着状態であり、上にも下にも動かないこと。
価格が一定の範囲内で上昇も下落もしない横ばいの動きが続く相場のパターン。
価格変化の比率やそのスピード。
市場で売買注文が成立したこと。
欧州単一通貨のこと。1999.01から欧州11カ国で使われ始めた新しいお金の単位のこと。
ティック(tick)参照。
主な下方へのブレイクアウト直後、上昇の方向に価格が反転すること。
確定拠出年金(アメリカ)。
鋭角的な天井や底ではなく、価格が比較的滑らかな曲線で特徴付けられる天井や底の型のこと。この基準は型の外側の境界が湾曲しているかどうかである。
非常に強いトレンドのある日のこと。上昇ラン・デイはその日の高値が過去N日間の高値よりも高く、その日の安値がその次のN日間の安値よりも安い日である。Nは特定された数である。下落ラン・デイは過去N日間の安値よりもその日の安値が安く、その日の高値がそれに続くN日間の高値よりも高い日である。
利益になった建玉を決済して、差益を現実に確保すること。損切りの反対を指す。
損失を限定するために、トレードにルールを設けること。
トレードでの損失の可能性と収益の可能性の比率。理論的には、収益と損失の確率も計算に入れるべきだが、この比率は単純に見積もられた収益と損失のみに基づくことがある。
価格上昇過程での新高値を付け、その前日の終値を下回って引けること。この強いものは、大引けで前日の安値を下回る。
価格下落過程での新安値を付け、その前日の終値を上回って引けること。この強いものは、大引けで前日の高値を上回る。
チャート上に表される、抵抗線のこと。
投下された資本の額よりも大きな金額の商品や金融商品を管理する能力。建玉のレバレッジが大きければ大きいほど利益や損失の可能性が大きくなる。
指値注文のこと。
マーケットでの取引量。
大きな価格の変動を伴わず、多くの売買注文をこなすだけの取引量が1日のうちにあるマーケットのこと。別の言葉で言えば、建玉の新規や手仕舞いが容易にできるということでもある。実際に売買する投資家にとって、とても大切なことである。
与えられた期間の高値と安値の値幅のこと。例えば、1日のレンジとはその日の高値からその日の安値を引いたもので、週間レンジとはその週の高値からその週の安値を引いたもの。
FRB、またはFedともいう。連邦準備制度の運営機関であり、金融政策の実施をして、経済の調整をするアメリカの中央銀行に相当する機関。
相場が急落したり、とつぜん売り材料が出たようなときに、あわてて買い玉を損をしても手仕舞いしようとすること。
フロア・トレーダーと同じ。特に、自己勘定でトレードする取引所のメンバーとしての意味に使われる。
1次元の単純なバー・チャートの表現を、色を付け、バーの実体と呼ばれる部分を始値と終値で示して2次元にしたもの。値が上昇した日の実体は白で、値が下げた日の実体は黒である。また、この始値と終値で示される実体を超えた高値と安値は、「ひげ」と呼ばれる垂直な線で示される。
日本のチャートは、このローソク足がよく使われている。
サヤすべり取りのこと。プレミアムのついている順ザヤを売り続ける取引手法。
先物において当限のポジションを最終決済日が来る前に、次の限月以降に乗り換えること。
先物市場での契約の別名。枚。
買うこと、または買うことによってできた建玉のこと。市場の価格が上がることによって利益を得ることができる。また、この言葉は、買いの建玉を持つトレーダーや買いの建玉を保持している状態も指す。
長期(型)売買のこと。ショートタームの逆。
先物取引(現物のある先物取引)において、現物を渡す者のこと。
新株引受権付社債(社債権者に社債発行会社の新株引受権が付与された社債)のこと。
資金力にものをいわせて、買い煽ったり売り叩いたりして強引な方法で形成される人為的な相場のこと。需給関係などを一切無視して行うので、そのあとの反動が大きいこともある。