『ラリー・ウィリアムズの短期売買法
――投資で生き残るための普遍の真理』
定価 本体 9,800円+税
A4判 257ページ
ISBN 4-939103-06-4
著者 ラリー・ウィリアムズ
訳者 長尾慎太郎/柳谷雅之/清水昭男
本書は、2012年7月に全面改訂版が刊行されました!詳しくは改訂版へ!!⇒
収益が大きい一方、しっかりした作戦と絶え間ない注意と警戒を要する戦略である。過去30年間、最も知名度と人気の高いテクニカル・アナリストである著者のラリー・ウイリアムズによる10年ぶりの画期的なこの新書は、収益性が高く、同時に危険なこの短期取引戦略の長所・短所を明らかにし、安定的な収益を確立するための基本を提供するものである。
経験豊かな成功したトレーダーであるウイリアムズは、この本で、カオス、投機から、ブレイク・アウト、収益パターンに至るまで、マーケットに関するその深い洞察を読者に提供している。マーケットを動かすフ ァンダメンタルズとは、3つの主要なサイクルとは、いつトレードを仕切るのか、勝ちトレードを抱えるコツは、……ウイリアムズが答えを出してくれている。
※世界中で翻訳出版されています
中国版: |
中国版 ver.2 |
イタリア版 |
1970年以降は執筆活動にも熱心に取り組み始め、なかでも、1966年に独自開発し、今でも主要な経済紙や金融・投資サイトで毎日データが公表されているテクニカルインディケーター、ウィリアムズ%Rを基にした著書はベストセラーになった。トレーディング、リサーチ、トレーディングツールの開発と多忙を極めるなか、上院議員選挙に2回出馬し、全米先物協会(NFA)の理事も務めた。
フューチャーズ誌の「ドクター・オブ・フューチャーズ賞」の最初の受賞者で、「オメガリサーチ・ライフタイム・アチーブメント賞」とトレーダーズ・インターナショナルの2005年の「トレーダー・オブ・ザ・イヤー」賞も受賞。さらに2002年、サンディエゴ市は10月6日を「ラリー・ウィリアムズ・デー」に制定した。CNBCやフォックスニュースをはじめ、各種メディアで取り上げられることも多い。
◎著者ホームページ http://www.ireallytrade.com/aboutlarry.htm
「踏絵」となるラリー・ウィリアムズの本
ロビンスカップの魔術師たち |
また、ジョージ・ソロスの発言はそれなりに重みのあるものとしてマスコミではよく取り上げられるが、一般投資家にはほとんど役に立たない、あるいは雲の上の出来事であるのに対して、ラリー・ウィリアムズの発言や著作物は一般投資家の目線で語られているのがアメリカでも日本でも人気のあるゆえんである。
この新刊には、戦略の他に、マネー・マネジメントの章が極めて興味深い。世界で広く言われ、多くの投資家も実行している「損小利大」(損切りは早く、利の乗った玉は最大限まで伸ばす)という極めて個人の「感覚」に任されている重要な事項を、ラリー・ウィリアムズはこの本で具体的な計算式で説明している。また、自分でシステムを組んで売買している人には、そのシステムに組み込めるかどうかは別にして、非常に参考になるアイデアが満載されている。
ここでは、マネー・マネジメントや様々なアイディアについては深く入りこまないのでこの本を読んでいただくとして、戦略を中心にこの新刊のエッセンスを抽出してみよう。
まず、その前にこのラリー・ウィリアムズの本は、前著もそうであったように、中級者向けの本である。その中級者をどう規定するかは難しい。あえて規定するとすれば、商品先物投資に参加した人の70〜80%が2〜3年以内に資金が底を付き、永久か一時的に撤退しなければならないと言われているが、その一線を越えて5年以上投資を続けている人、あるいはその間の収支がトントンかそれ以上の人、と規定できるのではないだろうか? 筆者自身がよく聞いた前著の噂には大きく分けて、2通りあった。「いろいろな戦略を検討した結果、全く役に立たない本だと分かった」と、「最初、読んだときはしょうもないと思ったけれど、数年経って読み返すと、すごいことが書いてあったんだなと分かった」である(もちろん、プロ級の人には当初から相当に評価の高い本であることは様々な場で聞かされたが)。
前者が初心者の無手勝流(自分や営業マンの「相場観」と置き換えてもいいかもしれない)で売買をしている人、後者はとにかく生き残った人の発言である。投資を始めて数年で前著を読んでまさに前者のように思っている人は、投資スタンスを変えるべき時期に来ているとも言えよう。極言すれば、ラリー・ウィリアムズの本をどう評価しているかを聞けば、その投資家の将来を高い確率で予測できると言い張る人までいるくらいである。また、生き残っている人にとっては、この『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』はさらにワン・ステージ上への重要な書籍となるのではないだろうか。
最後に、この『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』は中級者向けの書籍としたが、初級者が読んでももちろん得ることは多いだろう。この世界で生き残るためには、商品会社のニューズレターや営業マンのアドバイスに頼らず、自分に合った売買法を見つけなければならない。その苦しいプロセスを早めたり、そのことに早く気付くためには最良の本である。もし初級者の方が内容的に分からない部分が多くても、数年後、あなたがまだこの世界で投資を続けているのなら、読み返してみて欲しい。いつのまにか実行していたことが、この本にあったということに出合うだろう、きっと。
ミシェル・ウィリアムズ Michelle Williams ラリー・ウィリアムズの実娘であり女優。1997年、17歳で出場したロビンスカップに1000%の成績で優勝。 |
彼女は現在、実力派女優として活躍している。
映画『マリリン 7日間の恋』では主役のマリリン・モンロー役を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞、初来日を果たした。(参照)
1962年 北海道生まれ。ノースカロライナ大学、ウィルミントン校卒業。
シンガポールで10年ほど銀行で金融商品のディーリングした後、1998年にオーストラリアに永住。現在は、日経225先物を中心に自己資本を運用するプライベート・トレーダー。ラリー・ウィリアムズセミナーで通訳を務めるなど、ラリー・ウィリアムズ氏から絶大な信頼を得ている。
セミナーDVDに『DVD 短期システム売買実践セミナー』『DVD 短期売買入門セミナー 1日から1週間で最大の利益をねらう方法』などがある。
今までいろいろと相場関係者の間では知られていたバイアス(傾向)を売買に取り入れ たラリーのアプローチはテクニカルトレードだけのものではない。 本人自身もテクニカルだけでは儲からないと断言しているが、実際に、彼の売買シグナルを紹介しているこの1冊は、非常に参考になる。 (つづき→)
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■FUTURES TRUTE CO. に著者、ラリー氏のインタビューが掲載されています。
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『魔術師に学ぶFXトレード』 でもラリー・ウィリアムズについて 取り上げられています |
あのラリー氏を招いて、セミナーを開催しました。詳細はこちら!!
当日の様子をご紹介しています。