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四半期成長率とチャート分析

四半期成長率とチャート分析

著者 結喜たろう
定価 2,800円+税
A5判 496頁
2023年8月発売
ISBN 978-4-7759-9187-9

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30・60・90日の節目で今後の展開を読む

銘柄選択から出口戦略まで6つのステップ
オリジナル計算シートとTradingViewの活用方も伝授!

PER、PBR、ROEよりも四半期成長率?

株式投資にはさまざまな指標(ファクター)が存在します。「低PERのものほど割安」「ROEが高いほどよい」などといわれますが、実際はどうなのか。これらを検証するのが、機関投資家が用いる「5分位分析」です。つまり5分位分析は、システムトレードでいうバックテストのようなもの。本書では主要なファクターの調査結果を提示し、なぜ四半期成長率を使うのかも明確にします。

著者は過去に大勝ちも大負けも経験し、数多くの失敗を重ねました。その失敗の原因は主に3つ――「正しい銘柄選択ができていなかった」「売買タイミングを分かっていなかった」「ポジションを取りすぎた」。それらを踏まえ、ファンダメンタルズとチャートの分析を徹底的に学びなおし、実績を積んだうえで確立したのが、本書のシナリオ売買法です。著者はこの投資方法にしてから、10年以上も利益を出し続けています。その間、市場はさまざまな局面を見せていました。

本書では有効ファクターとして四半期成長率をベースに、出来高や年成長率などを考慮して有望銘柄を探します。しかしいくら有望銘柄だといっても、売買のタイミングを見誤れば結果は出ません。そのタイミングを計るのがチャート分析です。過去からのチャートを波動としてとらえ、価格変動と30・60・90日という時間的サイクルで分析、仕掛け・利確と損切りのシナリオを事前に設定、段階的に実行していきます。その際、投資資金からポジションの大きさを決め、オーバーポジションからくる資金を減らす要因を排除していきます。

■投資ルーティン手順

①銘柄を探す
②成長性を調べる
③チャート波動の分析
④戦略シナリオの作成
⑤数回に分けた買付
⑥数回に分けた利確

といっても難しい作業はありません。成長性はオリジナルのエクセルシートで計算でき、チャートの波動分析は無料サイト「TradingView」の活用で簡単に線を引くことができます。作業に慣れるまでは本書にそって試していけば、簡単に実践することが可能です。

本書のスタンスはテンバガーなどホームラン級の銘柄を探すものではありません。が、兼業投資家がどんな市場環境でも焦ることなく7~8年といった期間で資産を増やしていく方法も紹介します。

■売買のスタンス

基本的な保有期間は数週間から数カ月。そのため本書のスタンスは、長期投資でテンバガーなどホームラン級の銘柄のみを狙い打ちするものではなく、確実にヒットを積み重ねることを基本にしています。これは兼業投資家がどんな市場環境でも焦ることなく資産を増やしていける方法です。

銘柄の選定ができない、チャート分析がうまくいかない、ポジションに自信が持てないという方は、本書から戦略的株式投資の術を学んでください。

目次

まえがき

第1部 基礎編

序章 なぜ、株式投資は上手くいかないのか?
本編に入る前に……
なぜ私が買うと下がって、売ると上がる?
投資ルーティンと基本スタンス

第1章 私の投資ルーティン
1-1 手順①:銘柄を探す
1-2 手順②:成長性を調べる
1-3 手順③:チャート波動の分析
1-4 手順④:戦略シナリオ
1-5 手順⑤:数回に分けた買付
1-6 手順⑥:数回に分けた利確
1-7 ルーティン補足と売買テンプレート
1-8 ルーティンまとめ
コラム 株式投資で必要な3つのこと

第2章 成長率のファクター
2-1 一般的な前年同期比
2-2 四半期成長率とは?
2-3 ファクターの有効性をどう判断するか?
2-4 PER、PBR、ROEは使えるのか?
2-5 四半期成長率の有効性を確認する
2-6 中・大型株、小型株、新興株の違い
2-7 東証新区分による五分位分析
2-8 ローゼンバーグ方式の年成長率
2-9 四半期成長率のチュートリアル
コラム 四半期成長率はどこから生まれたのか?

第3章 チャートの波動
3-1 まず押さえておくべきこと
3-2 価格の波動:突破(ブレイク)
3-3 価格の波動:天井と底
3-4 価格の波動:トレンドラインとチャネルライン
3-5 価格の波動:押しと戻し
3-6 価格の波動:保ち合い
3-7 価格の波動:倍返し
3-8 時間の波動:支配的サイクル
3-9 時間の波動:1年、2年、3年、7年
3-10 時間の波動:30日、60日、90日
3-11 時間の波動:サイクルと日柄の応用
3-12 TradingViewを使ったチャート波動の分析
コラム 相場の千里眼

第4章 ポジションと資金の管理
4-1 投資資金を決める
4-2 証券口座と銀行口座
4-3 ポジションの管理
4-4 信用取引について
4-5 結局は、メンタルの問題
4-6 攻撃的な複利運用
コラム 危機的状況に陥らないために

第二部 実践編

第5章 実際の売買履歴
5-1 歴史的な立ち位置を知る
5-2 地合いの読み方と先行指標
5-3 市場テーマとリーディングストック
5-4 実例① 3856 Abalance
5-5 実例② 2121 ミクシィ(思惑相場編)
5-6 実例③ 2121 ミクシィ(業績相場編)
5-7 実例④ 6258 平田機工
5-8 補足 空売りについて
コラム 投資とリズム感

あとがき



著者紹介

■著者
本名は外尾幸洋(ほかお・ゆきひろ)
(株)山幸投資事業部代表  一級建築士。東京都立大学大学院工学研究科修了。モノづくりに興味を覚え大学では建築学を専攻。建築設計事務所勤務を経て独立。不況で廃業寸前まで追い込まれるが、趣味で続けていた投資が、経営の立て直しに功を奏す。現在、空間建築デザイン業務と並行し、個別株を中心にさまざまな資産運用の実践に務めている。著書に『FXで究極の海外投資』(パンローリング)』などがある。
・ブログ:https://ameblo.jp/yuukitarou0322/
・Twitter:https://twitter.com/tarouyuuki0322/

■監修者
北山広京(きたやま・ひろき)
日本証券アナリスト協会検定会員。大手運用会社にてクオンツ責任者として勤務。株式ポートフォリオ、アセットアロケーションなど多数の運用モデルを開発し運用を行う。運用系システムはデータベース構築から最適化まで、すべて自作することをモットーとする。自身では、個人向けクオンツ情報提供システムの開発に注力している。
・ホームページ:https://costofcapital.jp/
・Twitter:https://twitter.com/Cost_of_Capital/

正誤表

本書に誤植・表記漏れがありました。お詫びして訂正いたします。

P118 図表2.3.1 下図②
【誤】※綺麗な末広がりの形 → 【正】※綺麗な末広がりの形にはならない

P122 図表2.3.2
【誤】(2005~21年)→ 【正】(2005~22年)

P125 下から8行目
【誤】昭和から上昇 → 【正】昭和から上場

P181 図表3.2.3《下落の場合》
【誤】(左)上げていく可能性、(右)下げていく可能性 → 【正】(左)下げていく可能性、(右)上げていく可能性

P317 上から4行目
【誤】2021/3/19 → 【正】2020/3/19

P337 図表5.4.13a 内
【誤】- 2020/1 → 【正】- 2020/10/7時点


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