著 者 アレックス・フィッツジェラルド
訳 者 松山宗彦
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経験豊かなポーカープレイヤーであっても、相手にとって予測可能なプレイをしてしまうことはある。深く根付いたプレイの癖が、ミスを引き起こしてしまうのだ。だが、そういうミスはただ待っているだけでは滅多に起きてくれない。ならば、あなた自身がそれを相手から引き出せばよい。
本書では、相手が凡ミスを犯す状況をどうすれば作り出せるか、そしてそれが起きたときにどう効果的につけ込んでいけばよいのかを教えてくれる。
著者のアレックス・フィッツジェラルドは世界トップクラスのポーカーコーチであり、自身もトーナメントで3,500,000ドル以上を獲得している。彼は自身のプレイに加え生徒たちのハンドなど、これまでに誰よりも多くの時間を費やしゲームを分析してきた。それらのデータは、テーブルに着くプレイヤーの思考、そしてそれに基づくアクション結果の多大なる蓄積である。そこから導き出した手法をさらに実践で試して検証していった。
その彼が断言するのが、「GTOなどクソだ」である。GTO(ゲーム理論的最適プレイ)は、同卓するプレイヤーがそれを完璧にこなして初めて有効になる戦略だ。しかし彼のデータは、GTOを熱く語るプレイヤーであれ、10人中9人が正しく理解・実践できていないということを示していた。
ならば、まずスターティングハンド表やバランスを取るプレイ、GTOを脇に置いておく必要がある。その替わりに取り入れるべきなのが、自ら安全地帯の外に踏み出してプレイする戦略だ。それにより、相手もまた安全地帯の外に踏み出さざるを得なくなる。が、このコンセプトを有しない彼らは、あなたとは違って「どうプレイを修正していけばいいか」が分からなくなる。だがもし、あなたが逆の立場であれば相手につけ込まれることになるのだ。
具体的には、本書からは以下のようなことが学べる。
著者が大量のハンドデータから得た「人はどのようにポーカーをプレイしているのか」、特に「滅多に起きない状況に置かれてプレッシャーがかかっているときにどうプレイするか」についての深い洞察は、ライブゲームで成功するための最短の道を提供してくれるだろう。
パート1 ライブポーカーの理論
第1章 シンプルに行こう
第2章 ホモサピエンスはいかにポーカーをプレイしているか
パート2 エクスプロイト(つけ込み)プレイ
第3章 プリフロッププレイ
第4章 スリーベット
第5章 フォーベット
第6章 チェックレイズ
第7章 ドンクベット
第8章 コンティニュエーションベット
第9章トリプルバレル
第10章 オーバーベット
パート3 エクスプロイト(つけ込み)に向いた状況
第11章 攻撃すべきボード
第12章 バリューを取る
第13章 パッシブなプレイ
第14章 フォールド
第15章 君の優位性は何か?
第16章 トーナメントのステージ
第17章 実力診断テスト
パート4 実践面で考慮すべきこと
第18章 テル
第19章 注意を払おう!
第20章 ポーカーと生活
原題: Exploitative Play in Live Poker: How to Manipulate your Opponents into Making Mistakes