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『暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード』
著者 korosuke 定価 2,800円+税 A5判 2020年11月発売 ISBN 978-4-7759-9175-6
しかし、あとから振り返ってみると、●●ショックと呼ばれるような大暴落がきた後は、大暴落前の高値を超えるような、ある意味、バブルと言っても言いすぎではない上昇が訪れています。先述したリーマンショックもそう、2020年に起こったコロナショックもそう。大きく下げた後は、大きく戻しています。
ここまでの話でお気づきのように、暴落(大暴落)は、次の上げ相場のスタートになります。言うならば、絶好の買い場なのです。このことは、本書の検証結果からも言える事実です。 下げている様子を目の当たりにしているときは、怖くて怖くて、保有しているポジションがあったら「投げ売りしよう」とは思っても、「ここで、積極的に買っていこう」とは思えないものです。でも、この場面で買う勇気を持てた人こそが、次の上げ相場をモノにできるのです。
暴落の中にも、「買うべき暴落」があります。それはいったい何なのか。本書では検証に検証を重ね、その買うべき条件を、誰にでもわかるように「数値」で明らかにしています。
浅い下げ……◎上昇トレンド中の暴落(押し目)を狙ったもの 深い下げ……◎下降トレンド中の暴落(とどめ)を狙ったもの ◎日中に突如発生する暴落[騰落率(終値の前日比率)]を狙ったもの
押し目となる「浅い下げ」を狙う方法として、本書では「TOPIXの移動平均線」と「移動平均線乖離率」を使ったストラテジーを取り上げています(数値や詳しい売買ルールは、本書に譲ります)
また、とどめとなる「深い下げ」を狙う方法として、「騰落レシオ」や「前日比ギャップ率(騰落率)」を使ったストラテジーを紹介しています(こちらも、数値や詳しい売買ルールは、本書にて)。
「どこが底になるのか」がわからない以上、買うことに対して「さらに下がる覚悟で買う」という勇気が必要になるからです。つまり裁量トレードだと、気持ちにブレの生じる可能性が考えられます。
ここで、登場するのがシステムトレードです。システムトレードの良いところは、「あらかじめ、底となって反発しそうな条件を設定しておけばよい」という点にあります。決めておいた条件になったときに出動すればよいので、「今、買うべきかどうか」という迷いは軽減されるのです。
本書を読むとわかるように、「売買ルールをどのように深化させていくか」にページを割いています。システムトレードに興味のある方は、その情報を参考に、売買ルールの作り方を学んでいただければと思います。
一方で、本書を読む方の中には、システムトレードというものについて苦手意識を持っておられる方もいることでしょう。
システムトレードに慣れていない人については、本書で紹介している売買ルールを使ってトレードしてみてください。そして、今後、システムトレードというモノに興味が出てきたには勉強してみてください。
※1 https://note.com/korosuke563 ※2 https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=JqOlDpwXzqi、毎週発行 ※3 https://openterrace.jp/
第1章 相場とトレード 第1節 株式相場とは 第2節 相場のサイクル 第3節 失敗から学んだこと〜自分の体験談〜 第4節 空売りの重要性〜大暴落からのひとつ目の学び〜 第5節 ファンダメンタルズとテクニカル 〜大暴落からの2つ目の学び〜 第6節 デイトレードの重要性 〜大暴落からの3つ目の学び〜 第7節 裁量トレードとアルゴリズム(AI)
第2章 なぜ、暴落を狙うのか? 第1節 資産運用で大切なこと 第2節 暴落からの反発をキャッチする 〜値動きの原理を知る〜 1)値動きの理由は後付けで決まる 2)投資家が知りたいのは「今後、どうなるか」 第3節 下げの規模を数値化する 〜反転のタイミングを計る〜 1)騰落レシオ 2)フィルター1:移動平均線乖離率 3)フィルター2:騰落率(終値の前日比率) 第4節 狙うべき暴落とは 第5節 下げを買いで狙うにはシステムトレードが適している
第3章 システムトレードについて 第1節 システムトレードとは? 第2節 システムトレードの優位性 〜裁量との違い〜 第3節 期待値について 第4節 チャート分析について 第5節 システムトレードの注意点 1)カーブフィッティング 2)トレード数 3)売買手数料 4)資金管理とドローダウン 5)売買ルール 6)マーケットインパクト 7)売買ルールの信頼性
第4章 基本売買ルールの構築 第1節 基本ルールの検証 1)基本条件 2)仕掛け条件 3)仕掛けの優先順位 4)このルールのバックテスト結果 5)資産推移曲線 6)年次サマリー 第2節 基本ルールの修正 〜ドローダウンの改善〜 1)仕掛け条件の改善 2)1銘柄当たりの仕掛け金額の変更 3)バックテスト結果の分析
第5章 浅い下げを狙った買い戦略 第1節 期待値の低いトレードを回避する 〜TOPIX を使ったトレンド判定〜 1)トレンド判定にTOPIXを使う 2)トレンド判定を入れた売買ルール 第2節 上昇トレンド中の下げを狙う 〜移動平均線乖離率を使ったトレンド判定〜 第3節 まとめ
第6章 深い下げを狙った買い戦略 第1節 下落相場における戦略 第2節 暴落の数値化 第3節 騰落レシオを使った戦略 1)騰落レシオの数値を決める 2)経過日数を考慮する 第4節 前日比ギャップ率を使った戦略
第7章 マルチストラテジーについて 第1節 マルチストラテジーを考える 1)運用資金 2)ストラテジーの優先順位 3)各ストラテジーへの資金配分 第2節 結果の改善を考える
第8章 フォワードテストとまとめ 第1節 バックテストとフォワードテスト 第2節 検証してみることが大事 第3節 相場で生き残るために 1)予想をしてはならない 2)リスクの取り方
特別付録:銘柄検索までの流れ あとがき
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