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世界資源株投資完全マニュアル本気の海外投資シリーズ8
著者 上中康司 定価 本体1,800円+税 2008年2月発売 ISBN 978-4-7759-9067-4 C2033
資源とひとことに言っても、その数はかなりあります。ただ、投資家の視点から大きく分類すれば、『エネルギー資源』と『鉱物資源』の2つになるでしょう。そこで、本書では、『エネルギー資源』と『鉱物資源』を探査・調査し、資源を探り当て、資源需要国に供給する企業の株式を“資源株”として紹介します。具体的に言うと、石油・ガスメジャーや総合資源メジャー、金鉱山企業、銀鉱山企業になります。
ここからが本題です。“資源”は果たして見込みがあるのか。その判断材料になりうる話を簡単に紹介します。
資源株に焦点を当てるとき、重要になるのが世界情勢です。情勢を考えるうえで、見るべきポイントはいくつかありますが、その中で特に注目すべきは「新興国の高度経済成長」です。事実、2008年現在、「人口の増加→生活活動の活発化(=高度経済成長)→資源の需要増加→資源価格の高騰」という図式が浮かび上がっています(特に、中国のインパクトはすさまじい)。冒頭に説明した原油価格の100ドル突破のほか、金価格の高騰などは、この図式を端的に表した代表例といえます。
もちろん、リスクもあります。主なリスクとしては、「商品相場による影響を受けやすい銘柄がある」「資源バブルが発生する可能性がある」「資源価格の高騰が続くと、やがて代替・エネルギー、代替素材などの開発と置き換える整備が整い、いつかは長期的な資源相場も終わりを迎える」が挙げられます。しかし、これらのリスクは“予測されているリスク”であることも事実です。人口増加のようにすでに“起きたこと”ではありません。「人口の増加→生活活動の活発化(=高度経済成長)→資源の需要増加→資源価格の高騰」のように、“まず間違いなく起こること”ではないのです。
以上を踏まえて考えると、リスクを頭に入れておくことを前提に、あくまでも“中期”で考えるのであれば、「資源は見込みがある」と言ってもよいのではないでしょうか。
本書では、「資源株とは何か」はもちろん、資源争奪のM&A合戦、新興国の高度経済成長の影響、各資源(原油や天然ガス、鉄鉱石、レアメタル、貴金属など)の概要や需要動向、需要推移、価格推移などの紹介、資源株を買うに当たっての口座開設の仕方、お勧めの資源株紹介、資源株においての情報収集方法など、“資源株投資”に必要な情報を余すことなく紹介しています。
新興国の経済成長を考えれば、まだ伸びる余地があると考えられるのが“資源株”です。“うわさ”が“事実”に変わる瞬間を目撃できる可能性は十分に考えられると思います。
マーケットの魔術師〜日出る国の勝者たち〜
1962年生まれ。現在、エフエーストック株式会社 代表取締役。神戸大学大学院工学研究科修了後、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入行し、金利・為替デリバティブの法人セールスを担当。その後、シティバンク、クレディスイスファーストボストン証券、住友キャピタル証券でオフショアでの資金運用業務、デリバティブを使った商品開発などを経験。日本インベスターズ証券(現日興コーディアル証券)において、個人富裕層向け資産運用アドバイスを担当し、入社後わずか半年で販売残高5億円に達するトップセールスとなる。2000年、今の会社の前身であるエフエードットコム株式会社を設立。代表取締役に就任。個人投資家を対象とした金融教育コンテンツ開発企業。
海外投資専門チャンネル「WorldInvestors.TV」に出演
第2章 資源株の基本情報
第3章 世界資源株を買うための証券口座の開設
第5章 世界資源株の情報収集の方法
第6章 投資信託を通じて資源株に投資する
付録1 世界資源メジャーデータ集 付録2 読者プレゼント おわりに