2017年3月発売/四六判 ISBN 978-4-7759-4172-0 定 価 本体1,500円+税
著 者 オリソン・S・マーデン 訳 者 関岡孝平
彼は貧しい移民の子として生まれながらも、生涯をかけて「成功哲学」の研究に情熱を注いだ。「成功者の成功の秘訣」をひもとくことで、人はいかにして成功を手に入れられるのか、成功する人と失敗する人の違いは何なのか、といった成功の真理を導き出した。
マーデンは言う。
「黄金のチャンスでさえも、怠け者にとっては何の価値もないが、勤勉な者はごくありふれたチャンスをも黄金に変える」
「自分が世のなかの役に立てる道はないのではないか、と不安に思う必要はない。真の成功とは、与えられた環境で自分の役目をしっかり果たした結果としてついてくるものであり、それは誰にでもできることだ」
「人は能力を、豊かさを手にするように創られている。それは生まれながらの権利だ。人は成功するために、幸福になるために創られているのだ」
「人としてやっていけないことのひとつは、自分が生まれつき不運で、運に見放されていると考えてしまうことだ。この世に運命などというものはない。あるとすれば自分の頭のなかにだけだ。自分自身こそが自分の運命であり、自分こそが自分の運命を左右するのである」
成功の真理を解き明かした著者が、成功を夢見るすべての者の背中を強く押す。
全世界で1000万部を超える大ベストセラーは、「聖書の次に多くの人生を変えた」とも言われ、時代を超えて読み継がれる名著となった。読みやすい現代語の抄訳で待望の復刊。
本書『前進あるのみ「究極の楽観主義」があなたを成功へと導く』は、アメリカで1894年に刊行された『Pushing to the Front』を新たに翻訳したものである。著者オリソン・S・マーデンが執筆してから実に120年以上の時を経ていることになるが、メッセージの力強さ、読者に与える影響力ともに、まったく色褪せることはない。
原書が刊行された当時のアメリカは、第24代大統領グロバー・クリーブランドの時代だ。エイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言を発してから30年ほどしか経っておらず、まだ多くの差別と階級格差のあった時代だと言える。また、イギリスに始まった産業革命がアメリカにも広がり、さまざまな技術革新によってアメリカが工業力を上げていった時代でもある。
言うまでもなく、21世紀を迎えた現在の社会状況とはまったく異なっている。しかしながら、それでもなお本書が新鮮さを失わず、高度にグローバル化・情報化された複雑な現代社会に生きるわれわれにも大いに役立つのは、「成功」という目標に達するために必要な思考や行動、あるいは習慣といったものが、どれも本質的な要素であり、けっして時代の影響を受けないからであろう。
著者のマーデンは当時の若者たち(著者が想定しているのは「白人の若者」だが)に、繰り返しこう述べる??チャンスにあふれたこの時代に生きながら、なぜもっと努力しようとしないのか、と。それはそのまま、現代のわれわれの心にも突き刺さるメッセージではないだろうか。
なお、新訳にあたっては1911年刊行版を底本とし、全66章から35章を抄訳収録した。
1850年、ニューハンプシャーの貧しいスコットランド移民の家庭に生まれる。幼い頃に両親を亡くし、不遇な子ども時代を過ごす。
17歳で手にした英サミュエル・スマイルズの『自助論』に影響を受け、「成功するためにはどうすればいいのか」という成功の研究に没頭する。41歳までに書き留めた「成功者の成功の秘訣」を1891年、「Pushing to The Front」として出版。世界25か国で翻訳される大ベストセラーとなる。明治時代の日本においても150万部を超え、政府が許可する英語の教科書にもなった。
1897年、人生とビジネスで成功をつかむための専門誌「サクセス・マガジン」を創刊。「フォーブス」「ニューズウィーク」「フォーチュン」「タイム」と並んでビジネス5大雑誌と呼ばれ、多くの読者を獲得する。歴代編集長にナポレオン・ヒル、オグ・マンディーノ、スコット・デガーモなど多くの人材を輩出しただけでなく、その表紙を飾ることは名実ともに成功者となった証として、多くの成功を目指す者の目標のひとつとなった。
マーデンの成功理論は、究極の楽観主義。安易なプラス思考ではなく、真の楽観主義とは、失敗して挫折を経験し悲観的になった者こそ手に入れられるものだと説いた。ジャーナリストの視点から多くの成功者への取材を重ねた彼がたどり着いたのは、「成功に王道はない」という根本原理でもあった。
人生のすべてを成功哲学の確立に捧げたマーデンは、45冊の著作を発表し、デール・カーネギー、ロバートシュラー、ノーマン・ビンセント・ピールなどにも多大な影響を与えている。
目次 1章 チャンスをとらえよ 2章 人間を求む 3章 チャンスなき少年たち 4章 チャンスはすぐそばに 5章 空き時間の力 6章 丸い体を四角い型にはめるなかれ 7章 力を集中せよ 8章 熱意は勝つ 9章 時は金なり 10章 もしもうまく話せたなら 11章 礼節は宝なり 12章 機転の力 13章 正確なこと、あるいは嘘がないこと 14章 あきらめなければ道は開ける 15章 逆境のもとで成功をつかむ 16章 決断力 17章 武器としての観察力 18章 自助の精神 19章 価値を高める 20章 ありふれた美徳が成功へと導く 21章 ひとつのアイデアに生きる 22章 勇気 23章 意志あるところ道は開ける 24章 備えよ、そして待て 25章 ささいなことの大きな力 26章 給料袋には入っていない貴重なもの 27章 自分が嫌になったときには 28章 自然の女神からのちょっとした請求書 29章 人生に美を 30章 暗示の力 31章 不安という疫病神 32章 昼間の憂さをベッドにまで持ちこむな 33章 貧乏から抜け出すには 34章 倹約のすすめ 35章 成功と失敗を分かつもの ページのトップへ 関連書籍
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