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『デービス王朝 ウォール街を生き抜く影の投資家一族』
四六判 ソフトカバー 392頁/定価 本体 2,800円+税 /2003年7月29日発売
ISBN 4-7759-7019-4 C2033
著者 ジョン・ロスチャイルド
訳者 高本義治
■立ち読みコーナー(このテキストは再校時のものです)
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目次
はしがき ピーター・S・リンチ
デービス家の年表
序章
訳者あとがき
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■原書
『The Davis Dynasty : Fifty Years of Successful Investing on Wall Street』
■著者紹介
ジョン・ロスチャイルド(John Rothchild)
ピーター・リンチとともに話題作『ピーター・リンチのすばらしき株式投資――楽し く学んで豊かに生きる』『ピーター・リンチの株で勝つ――アマの知恵でプロを出し抜け』(ともにダイヤモンド社)を執筆。単独作品には『The Bear Book』『A Fool and His Money』
『Going for Broke』がある。ワシントン・マンスリーとフォーチュン誌の元編集長であるロスチャイルドはハーパーズ、ローリング・ストーン、エスクワイアなどの雑誌への寄稿のほか、CNBCなどのテレビ番組にもに出演している。
■訳者
高本義治(たかもと・よしはる)
1983年に北九州大学外国語学部卒業。情報サービス会社ゼネックスで為替・貴金属アナリストを務めたあと、1991年に日英翻訳者として日経国際ニュースセンター入社。1994年にメリルリンチ証券入社、調査部翻訳チームマネジャー。2002年にメリルリンチ退社。現在はフリーランスの翻訳者。
バフェットは、2,000倍
ソロスは、4,000倍
デービスは、1万9,000倍に投資資金を増やした!
ピーター・リンチやウォーレン・バフェットもびっくり!
序文
「ジョン・ロスチャイルドはデービス家のストーリーに投資の話を巧みに織り込み、この偉大な投資家一族を生き生きと描き出した。物語の場面をウォール街とデービス家の間で行き来させることによって、不況、インフレ、相場の上げ下げなどその時々の経済情勢とそれに対して一族がいかに反応したかがよく分かる。また、彼らの長期的な視点は、現代の短期的思考に対する有効な防衛手段となろう。実際、株式市場では強気相場もそして弱気相場もまた、何年も続いてきたのだから」 →つづき
――ピーター・S・リンチ・フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー副会長
ウォール街で50年勝ち抜いたデービス三世代の投資必勝術!
デービス一族の物語は、いわば過去半世紀にわたるウォール街の物語である。ジョン・ロスチャイルドは圧倒的な筆力によって、成功を収めながら世に知られていないアメリカ屈指の投資家一族の活躍とともに、その舞台となったウォール街の変わりゆく顔をそれぞれの時代背景の中に見事に描いた。
デービス家三代――第一世代シェルビー・カロム・デービス、息子シェルビー、孫のクリスとアンドリュー――が読者をウォール街の峡谷にいざなう。投資への情熱を持ち続ける彼らは、「妥当価格の成長株」という投資哲学を貫き、常に市場平均を上回る運用成績を残した。
シェルビー・カロム・デービスはイリノイ州ペオリアの中流家庭に生まれ、金融より歴史に興味を持っていた。そんな彼の人生が大きく変わったのは、38歳のときだった。1947年、彼はニューヨーク州保険局の要職を辞め、妻の持参金5万ドルを元手に投資の世界に飛び込む。1940年代末はダウが180ドル辺りをうろつき、保険株にはだれも見向きもしない時期だったが、デービスは自分が一番よく知っている業界に狙いを定め、保険株のありふれたポートフォリオから王朝を築いた。
証明された戦略と倹約精神を武器に、デービスは1950年代の戦後の上げ相場から1980年代の華々しい相場を経て莫大な富を蓄積した。彼は将来の世代に自分の経験を伝えたが、9億ドル近い信託財産は保守的な目的のために残し、子孫には自力で王朝を維持するよう仕向けた。
息子のシェルビー・デービスは株高に沸いた1960年代にウォール街に挑んだ。彼は小さな投資会社を始め、誕生したばかりのニューヨーク・ベンチャー・ファンドの経営権を握った。同ファンドは彼が運用を担当してから28年のうち、22回も市場平均を上回る成績を残している。インフレが高進した1970年代の市場を航海するのは至難の業だったが、シェルビーは無傷で切り抜けた。孫のアンドリューとクリスは1990年代を通じてデービス王朝のかじを取り、新世紀になっても最前線で活躍している。彼らはデービス家の洗練された投資戦略を駆使してウォール街に挑み、一族の名を冠した転換社債や不動産などのファンドを運用している。
市場は変化するかもしれないが、投資の極意は変わらない。デービス家は、「複利装置」――投資金を何倍にもしてくれる可能性がある会社――に対する信念と、長期投資は生涯続くとの考えに基づき、2回の長い上げ相場、2回の大幅な下げ相場、7回の緩やかな下げ相場、1回の大暴落、25回の調整を乗り越えてきた。
本書でジョン・ロスチャイルドは、デービス家、彼らの投資哲学、そしてウォール街を歴史的かつ文学的な語り口で紹介している。情報量の多さもさることながら、読み物としても面白く、人物描写の妙につい引き込まれてしまう。アメリカで最も成功した投資家一族とともにウォール街を旅する一生一度のこの機会を生かし、王朝がどのようにして築かれたかじっくり見てほしい。
『デービス王朝』に寄せられた賛辞
「ジョン・ロスチャイルドが歴史や伝記を投資とひとつにまとめるとき、歴史は伝記と投資を、伝記は歴史と投資を、そして投資は伝記と歴史を明るく照らす。これはいずれのレベルでも異彩を放つ作品だが、3つすべてを巧みにミックスしたカクテルとして読むとその魅力がさらに際立つ」
ピーター・L・バーンスタイン――『ゴールド――金と人間の文明史』『リスク―― 神々への反逆』(ともに日本経済新聞社)の著者
「デービス一族と同じ世界で長年経験を積んできた者たちにとっても投資の未経験者にとっても、極めて意義深い本書は、一族の驚くべき成功と忍耐を克明に描いている。その過程を学ぶことは、今日においても多くの人にとって興味深いことだろう。デービスの努力は一貫して長期展望に照準を絞ったもので、そこには彼自身が経済の重大局面においてよりどころとした強力な投資哲学とビジネス原則がある」
M・R・グリーンバーグ――アメリカン・インターナショナル・グループ会長兼CEO
「これは本当に1冊で2冊分の中身がある本だ。ひとつは、一族の資産運用の技が進化し、家長から続く二世代にまで受け継がれるという、投資ビジネスでは非常に珍しい話の本として。もうひとつは、常識に富む投資のハウツー本として。ドットコム企業に浮かれた時期が通り過ぎて歴史の中に溶け込むにつれ、この本はいかにして財産を築き、それを建設的な目的に使うかについて有益な教訓を与えてくれている」
バイロン・R・ウィーン――モルガン・スタンレー、チーフ米国投資ストラテジスト
「これは特異な伝記で、ウォール街で最も偉大な一族の歴史をとらえた珍しい宝石のような作品である。本書は、デービス家の投資哲学を比類ない洞察力で描いている」
バートン・M・バッグズ――モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント会長
デービス王朝の系譜
第一世代 デービス (シェルビー・カロム・デービス) |
↓ |
第二世代 シェルビー (シェルビー・カロム・デービス)
※父親と同名。本書では、区別するためシェルビーと表記しています。 |
↓ |
第三世代 クリス & アンドリュー |
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