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『三位一体のFXトレード理論』
著者 坂井秀人 定価 1,800円+税 A5判 並製 2017年8月発売 ISBN 978-4-7759-9153-4
確かに、トレード手法は大切である。だが、多くの参加者には「トレード手法がなぜ大切か?」についての理解が薄いように感じる。 「このトレードはするんじゃなかった」「利食いせず、もっと伸ばせばよかった」といった声をよく聞く。
なぜ確立されたトレード手法があるにもかかわらず、こうした声が出るのだろうか? 結局、そのトレードのプラス・マイナスの結果にしか興味を持たないが故に、そのときどきでルールを変え、思いつきでトレードしてしまっているのだ。
このようなエントリーと決済にまつわる、皆が「トレードだ」と勘違いしているであろう行動を本書では「稼働」と言い換えている。また、トレード手法のことを「発見」と言い換えている。
もうひとつ、本書で出てくる単語に「証明」がある。この「証明」とは検証のことを指す。実は、この証明をおろそかにしている人が多い。「発見」した手法が正しく機能するかどうかを「証明」しなくては、本来、「稼働」させることなどできないにもかかわらず、だ。
トレード手法を「発見」し、それが正しいものなのかを「証明」し、正しいものと証明された後で、それを明日も、明後日も、1年後も、「稼動」させていく。この一連の流れがトレードなのである。「正しい」と証明された手法をひたすら繰り返していくのである。
本書では、私自身が「発見」したトレード手法とその根拠について書いた。本書に記した内容のほとんどは「それ」なのだが、著者が本書を通じて読者に伝えたい本当のメッセージは「それ」ではない。 「発見」「証明」「稼動」。どれかひとつが欠けていてもトレードとして成立しない。この一連の作業が必ず求められる。“そのこと”を伝えたい。
「発見」「証明」「稼動」の大切さを紹介するためには、具体的な手法の紹介が欠かせない。そこで、エントリー基準だけでなく、利食いや損切りの基準まで、著者が実際に使っているトレード法を詳細に紹介している。
だが、勘違いしないでほしい。話の展開上、手法の話がメインになってはいるが、読者の皆さんに覚えてほしいのは手法そのものではない。
実は、手法自体は何でもよい。ラインブレイクでなくてもいいのである。それこそ、「移動平均線のゴールデンクロスで買い」という、どこかで聞いたような手法でもまったく構わない。
ただし、絶対的な条件がある。それは、あなたが使ううえで「正しい」と証明されているかどうかだ。
証明されているのであれば、それはあなたにとって期待値が高い手法になるわけだから、それを繰り返していけばよい。
逆に、証明されていないのであれば、それは思いつきの範疇を出ないものなのであって使ってはいけない。
本書で紹介している著者の手法も真似していただいて構わない。ただし、あなたにとって「正しい」かどうかを必ず証明してから使ってほしい。ある人にとって「正しい」ものが、必ずしも、あなたにとって「正しい」とはならないことを、本書を通じて感じてほしい。あなたにとって「正しい」と証明されたルールを稼働していただきたい次第である。
(一部、まえがきより抜粋整理)
第1章 あなたは「あなたの発見したトレードが正しいと証明してから稼働しているか?」
第1節 FXの現実を知る(再確認する) 第2節 「過去にこうなったときに、こうしたら、こうなった」が大事 第3節 我々の仕事は何か? 第4節 チャートは常に正しい 第5節 発見 第6節 証明 第7節 稼働 第8節 トレーダーが陥りやすい罠 第9節 テクニカル分析とファンダメンタルズ分析 第10節 動く原因を知る必要はあるのか?
第2章 証明済みの私の手法を使って三位一体の重要性を解く ~ルールの発見&稼働のエントリー編~
第1節 私の手法の概要 第2節 ラインを使う理由 第3節 時間限定について 第4節 監視する通貨ペア、トレードする通貨ペアについて 第5節 エントリーパターンについて 第6節 ラインを引くときの技術的な話 第7節 実際のトレードのエントリー手順
第3章 証明済みの私の手法を使って三位一体の重要性を解く ~稼働の決済編~
第1節 損切りについて 第2節 利食いについて 第3節 主な利食いポイントについて 第4節 その他の利食いについて
第4章 実戦的な話について 第1節 どのような割合で利食いをすべきか 第2節 中期目線のトレードについて 第3節 ポジションの保有について 第4節 どこまで行くか?
巻末付録:証明方法(検証のやり方)について 第1節 検証の準備 第2節 当手法を検証してみる
あとがき
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