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エンデュアランス

エンデュアランス
――史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか


著者 アルフレッド・ランシング
訳者 山本光伸
定価 本体1,000円+税
2014年8月発売
四六判 408ページ 
ISBN 978-4-7759-4126-3




目次 | 著者紹介

News

『オズマガジンプラス』2016年11月号 「書店員さん24人が推薦する気分本96冊」のページにて、 日本初の旅と街道専門ブックカフェ、KAIDO books & coffee代表 佐藤亮太様より 「スカッとするノンフィクション」としてご紹介いただきました。


2015年9月6日発行「朝日中高生新聞」(朝日学生新聞社)に、「漂流文学の傑作――人間の強さ問われる海のドラマ」として、作家の川端裕人様による『エンデュアランス』の書評を掲載いただきました。


豆情報

2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督、マシュー・マコノヒー主演のSF映画『インターステラー』。
その中に出てくる宇宙船の名前が『エンデュランス号』なのです!
影響を受けたと思われる作品のオマージュやキーワードを散りばめられた今作、宇宙船の元ネタは本書かも?

不可能を可能にした28人の男たち

 アイルランド生まれの探検家サー・アーネスト・ヘンリー・シャクルトンは、1914年、南極大陸横断を目指し、27人のメンバーと「エンデュアランス号」で旅立った。だが南極へ向かう航海の途上で氷塊に阻まれ座礁、氷の圧迫で崩壊し始めた船を棄てる。およそ17カ月にもおよぶ漂流生活の幕開けだった。

 シャクルトンは並外れた勇気と大胆さをもつ男であったが、平凡な日常生活でその力を発揮することは難しく、ときに場違いであり、的外れですらあった。だが、彼には天才と言っていいほどのある才能があった。歴史に名を残したほんのひと握りの人物たちに共通するその才能とは、「真のリーダーシップ」だ。

 彼の部下の一人の言葉を借りれば、シャクルトンは「この世に生を受けた最も偉大な指導者」だった。彼には盲目的なところをはじめいくつかの欠点があったが、そんなことを打ち消すだけの指導力があった。

「科学的な指導力ならスコット、素早く能率的に旅することにかけてはアムンゼンが抜きん出ている。だがもしあなたが絶望的な状況にあって、なんら解決策が見いだせないときには、ひざまずいてシャクルトンに祈るがいい」

寒さ、食料不足、疲労、病気――。およそ生還は不可能という極限の状況下、たぐいまれなリーダーシップもと、28人の男たちはいかにして全員生き延びたのか。奇跡のノンフィクション。

※本書は『エンデュアランス号漂流』(新潮社)の新装改訂版です。

星野道夫さんと『エンデュアランス号漂流』――青木久子(本書コラムより)

 Endurance瓩鮗命寝叛洩酘刺廚気鵑ら手渡されたのは、いまから約十年前のこと。彼がアラスカに住みついて十年ほどたったときだった。以前から星野さんはよくこの本について語り、エッセーにも書いていた。それで、わたしが読みたいと言うと、ある冬、アラスカから持ち帰ってくれたのだった。
Endurance瓩鮗蠅砲靴燭箸、不思議な暖かさを感じた。少し湿っぽい匂いもした。多くの人に読まれた古い本の感触だった。本を開く前に、『アラスカ光と風』(星野道夫著、六興出版一九八六年、福音館書店一九九五年)の中の星野さんの言葉が浮かんだ。それは、一九八三年に三十歳の星野さんがはじめて厳冬期のアラスカ山脈でオーロラ撮影のために、風邪をひいたり、凍傷になったりしながら、一カ月間テント生活をしたときの日記の抜粋である。
「二月二十一日絶好のオーロラ日和。快晴である。しかし夜二時まで待つがオーロラ出ず。Endurance瓩垢个蕕靴ぅ離鵐侫クション。
 二月二十三日快晴。月が出たときに(そしてオーロラが出たときに)このような良い天気になればよいが。夜、ランタンの下でEndurance瓩鯑匹濬える」
「Endurance瓩蓮∩阿ら友人に読むよう勧められていた本だ。とうの昔に絶版になっているが、この本の話はいろいろな人から聞いていた。Endurance瓠頁β僉砲箸蓮一九一四年、アーネスト・シャクルトンを隊長とした南極探検隊の船の名前である。船は南極近海で氷にはさまれて座礁する。物語は、シャクルトンを隊長とした二十八人の隊員が、それからの約一年半、南極海を小さなボートで漂流しながら生還するまでの記録だ。シャクルトンのこの旅は、アムンゼンやスコットに隠れてほとんど知られていないが、本当に信じられないストーリーだ。極限の状態に置かれた隊員の、心の動きがとても興味深かった。英語を読むのが遅いぼくが、ものすごいスピードで読み終えてしまったのだから、いかにおもしろかったかがわかる。この本の第一ページは、次の言葉で飾られていた。
 In appreciation for whatever it is that makes men accomplish the impossible
(人間に不可能なことを成し遂げさせる何ものかに感謝を捧げて)」

 星野さんは、マッキンレー山を背景にオーロラを撮ろうと思い立ち、いろいろ調べた上で、マッキンレー山の南にあるアラスカ山脈にやってきたのだった。しかしそれは、「ミチオ、真冬のアラスカ山脈にはいる奴なんて今まで聞いたことがない。マイナス五十度まで下がるんだ。それだけでも危険なのに、ひとりで一カ月は長すぎる」と、星野さんを乗せてアラスカ山脈まで飛んだブッシュパイロットに言わせるほど、困難な試みだった。アラスカ山脈にはいってから、星野さんは自分が頭に描く写真は、半月、快晴、オーロラ、この三つが重なる夜でなければ撮れない、とひたすら待ったあげく、ある夜オーロラ撮影が実現した。
「三月二日 やった! すごいぞ。三ロール撮る。すごいオーロラだ。数ショットであるがマッキンレー山もいっしょに撮った。さいさき良い三月のグッド・スタートだ!」

 話をEndurance瓩砲發匹后わたしは星野さんのように三日間で読破することはできなかった。最初は、本の中の地図を見ても東西南北がわからず、地図をぐるぐる回したり、他の地図と照合してやっと位置の確認ができた。人名もなかなか頭に入らなかった。が、次第にひきつけられ、夢中になって読んだ。
 極限状態の日々を生きるシャクルトン隊長と隊員たちの言動がいきいきと記されている。それぞれ一癖も二癖もある、頑固で辛抱強い、なんとも魅力的な人たちだ。あるとき別の本を読んでいて、アーネスト・シャクルトンが南極探検隊員を募集した広告の内容を知った。

MEN WANTED for Hazardous Journey. Small wages,bitter cold,long months of complete darkness, constant danger,safe return doubtful. Honor and recognition in case of success―― Ernest Shackleton.
「求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る」(『もっと面白い廣告』天野祐吉著、ちくま文庫、一九八九年)

 ロンドンの新聞にこの求人広告を出したシャクルトン、殺到した五千人以上の志願者、その中からシャクルトンが稲妻のような早さで直観的に選んだ隊員たち……。ああ、だからなのだ、とわたしは納得した。

Endurance瓩砲録べものに関する記述が多い。漂流中に隊員たちが必死になって獲物を捕え、分かち合って食べる場面を読んでいて、星野さんが魚をさばいたり、ごはんを炊くときの真摯な表情と手つきが、わたしの頭の中で重なった。
 食べものの関連で再び、星野さんの言葉を拝借する。
「エンデュアランス号が壊されて、氷づたいにイヌぞりに食料を積んでみんなで船から逃げだし、そこから漂流が始まるのです。絶望的な漂流のさなか、みんなの間で引っ張りだこになって、回し読みされた本が一冊だけあったんですよ。何の本だと思います? 料理の本なんです」(季刊誌「ペンギン」一九九四年秋号「星野道夫・青柳昌宏サバイバル対談」SEG出版)

 星野さん自身、前掲のアラスカ山脈における一カ月間のテント生活で同じような体験をしている。
「この旅にはEndurance瓩魎泙瓩堂榛かの本を持ってきた。その中に日本の雑誌が一冊あった。この雑誌の中に、何度見ても飽きないページがあった。紀文のおでんの広告ページである。できたてのおでんがぐつぐついいながらそのページから匂いを発していた。人間の想像力というのはたいしたもので、ぼくはほとんどおでんを食べたような気持ちになっていた」

Endurance瓩離ーロラのシーンを読みながら、星野さんはこんな思いを抱いた。
「絶望的な状況で、彼らは極地の暗黒の冬を越す。その日記の中に、ある晩オーロラが現れ、全天を舞うシーンがある。おそらく生きては戻れない運命の中、彼らはどんな思いでその光を見つめていたのだろう。……人はいつも無意識のうちに、自分の心を通して風景を見る。オーロラの不思議な光が語りかけてくるものは、それを見つめる者の、内なる心の風景の中にあるのだろう」(「家庭画報」一九九一年三月号「アラスカ風便り・オーロラのダンス」)

Endurance瓩鯑匹濬えたとき、わたしは表現し難い感動を覚え、しばらく忙然とした。それから、この本が日本語でも読み継がれるようになればどんなにいいだろう、という思いにとらわれた。そのために星野さんの時間と労力を費やすわけにはいかないということは、よくわかっていた。いずれにしても男の人の訳がいいと思った。ふと浮かんだのが、山本光伸さんの存在だった。高校時代、行きは氷川丸、帰りはプロペラの旅客機で、一年間アメリカへ留学した仲間だ。
 彼は主にミステリーの翻訳に従事していたが、そのすっきりした訳文がわたしはすきだった。星野さんの了解を得て、Endurance瓩鮖核楔伸さんに手渡した。とにかく読んでみて、すばらしい本だから、と。そして、感銘を受けた山本さんからEndurance瓩録慶社の編集者に渡された。何年かたつ間に、日本語版が出ることを願う星野さんの気持ちは、直接編集者に伝わった。山本さんを星野さんに紹介することもできた。
「Endurance瓩慮狭討鮹稿しました!」と北海道に住む山本さんから電話で知らされたのは、本年の七月二十二日のことだった。二年前に星野さんが日本からカムチャツカに向け旅立った日だ。そのカムチャツカで星野さんは八月八日早朝、就寝中のテントを熊に襲われ、急逝した。

 日本語訳が完成したいま、Endurance瓩呂錣燭靴里發箸悗えってきた。星野道夫さんの手に渡せないこの本を、星野直子さんともうすぐ四歳になる元気いっぱいの翔馬くんにお返しする、星野道夫さんへの限りない感謝の念とともに。


■目次

第1部(七章)
第2部(六章)
第3部(六章)
第4部(五章)
第5部(六章)
第6部(六章)
第7部(三章)
エピローグ

星野道夫さんと『エンデュアランス号漂流
訳者あとがき


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著者紹介

アルフレッド・ランシング
シカゴ生まれ。1940年ノースパークカレッジを中退して海軍に入隊、5年あまりを過ごす。46年ノースウェスタン大学に入学し、ジャーナリズムを専攻した。卒業後、イリノイ州で週刊誌の編集に携わった後、52年にコリアー誌の専属作家となり、冒険小説を手掛ける。55年にフリーランスに。59年に刊行された本書が、著者の初めての本であった。

原書:ENDURANCE――Shackleton's Incredible Voyage


掲載されました

マレーシア・クアラルンプール日本人様が発行する 「クアラルンプール日本人会ニュースレター7月号」に本書の書評を掲載いただきました。

2015年9月6日発行「朝日中高生新聞」(朝日学生新聞社)に、「漂流文学の傑作――人間の強さ問われる海のドラマ」として、作家の川端裕人様による『エンデュアランス』の書評を掲載いただきました。


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