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ウィザードブックシリーズ Vol.182

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投資家が大切にしたいたった3つの疑問
行動ファイナンスで市場と心理を科学する方法




『チャートで見る株式市場200年の歴史』

『ケン・フィッシャーのPSR株分析』

2011年6月発売/A5判 上製本 752頁
ISBN 978-4-7759-7149-9 C2033
定価 本体3,800円+税

著者●ケン・フィッシャー
訳者●丸山清志



著者紹介 | 目次 | 序文 | 関連書籍
著者

ケン・フィッシャー

原書

『The Only
Three Questions
That Count』

投資の“神話”に挑戦し、それを逆手にとって自らの優位性にする考え方を徹底解説!

投資で成功を収め、資産を築くための最善の方法は「他人が知らないことを知ること」である。アマであろうがプロであろうが、私たちは実質的に、他人の知らないことを知らないまま、しかもそれを知ることが不可能だと思い込んで生きている。しかし、情報技術とグローバル化が進展し、市場での競争が激化しても、手つかずの分野がまだまだ広がっているのだ。 そのとっかかりとなるのが、例えば「神話」である。私たちは何の確証もない「古い知恵」を根拠に、しかも本能のおもむくまま投資をしている。

ケン・フィッシャーは本書で、多くの人々が判断の根拠としている従来の投資神話の正体を暴き、他人の知らないことを知るためにすべき方法論を詳細に披露してくれている。その方法論は、彼自身が長く大きな成功を収める土台となったものであり、たった3つの疑問に集約される。

ひとつ目の疑問を使うことで、物事を本来のありのままの姿で見ることができるようになる。2つ目の疑問では、他の投資家が頻繁に見落としがちな物事を見抜けるようになる。そして3つ目の疑問では、あなた自身と現在の市場との関連性を理解できるようになる。

本書のいたるところで細かく紹介されているこの3つの疑問は、あなたがいわゆる “即効性のある投資本”に期待しているものとは違うかもしれない。本書が焦点としているのは、単にPERの使い方とか、金利の予想方法といったものではない。すでに発見された優位性は、いずれ相場に織り込まれてしまう。本書が教えてくれるのは、これらの疑問を使って、自分の力で、あなただけが知ることができて他人には知ることのできない優位性を継続的に発見し、投資判断を常に改善・修正していく方法なのだ。

この革新的な書でフィッシャーは、最初の三章を割いて、これらの疑問について、ひとつひとつ徹底的に解説する。そこから数々の実例を出しながら、さまざまな方法でこれらの疑問を実践していく方法を紹介していく。読者は3つの疑問の使い方を学び、市場全体、さまざまな株式区分、さらには個別株について、一緒に考えていく。また金利や為替など、ほかの投資分野に応用していく方法も提示してある。本書はあなたの投資パフォーマンスが一貫して改善していくために、3つの疑問をどのように使ったらよいか、あらゆる手段を尽くして説明しているのだ。

深い洞察力、アドバイス、投資秘話が満載で、あなたの心をひきつけて離さないだろう。本書があなたに贈るダイナミックな投資戦略と投資ツールは、あなただけの強みをもたらすはずだ。



■本書への賛辞

「この本を読むことが、より良い投資家になるため、今年あなたができる唯一かつ最善の方法だと思う」
――ジェームズ・J・クレーマー(本書序文寄稿者)

「すばらしい本だ。ケンは、自我と別方向に進み、従来のような投資思考をしない秘訣を教えてくれた。3つの疑問は、投資で心地良い成果を熱望する人ならば誰にでも役立つ、思考の栄養素だ」
――グレゴリー・E・ジョンソン(フランクリン・リソーシス社長兼CEO)

「マネーマネジャー界のマエストロ、ケン・フィッシャーは、20年以上もコラムを執筆し続け、読者に有益な啓発機会を提供している。このすばらしい本には目の覚めるような内容がたくさん盛り込まれており、キャピタルゲイン実現の経験を投資家にプレゼントしてくれるだろう」
――スティーブ・フォーブス(フォーブス社CEO兼フォーブス誌編集長)

「投資界で最も独創的な思想家の一人が書いた、アクティブ投資家にとって刺激的な本だ」
――チャールズ・R・シュワブ(チャールズ・シュワブ・コーポレーション創業者・会長兼CEO)




■著者 ケン・フィッシャー(Kenneth L. Fisher)

米フォーブス誌の名物コラム「ポートフォリオ・ストラテジー」執筆者として知られる。1984年から長期連載中の同コラムは、第三者機関CXOアドバイザリ・グループの 2006年調査で、公表されている市場予想の正確性ランキングでトップに選ばれた。独立系資産運用会社フィッシャー・インベストメンツ社の創業者・会長兼CEO(最高経営責任者)として、運用総資産額は300億ドルを超え、米国の長者番付「フォーブス 400」では常にランクインしている。ビジネスや金融関連の出版物に多数寄稿しており、学術的論文でも数多く受賞している。1984年のベストセラー『ケン・フィッシャーのPSR株分析』や『チャートで見る株式市場200年の歴史』(いずれもパンローリング)など多数の著書がある。

・本書のウエブサイト(英語)⇒ http://www.onlythreequestions.com/

・2011年現在、米国で252番目の億万長者(世界で736番目) ⇒ http://www.forbes.com/profile/ken-fisher

・ケンがForbesで挙げた銘柄とS&P500との比較⇒ http://search.forbes.com/search/colArchiveSearch?author=Fisher

 


■目次

序文
謝辞
序論

あなたに大切なことを教えようとしている私はいったい何者か?
愚か者とプロ(何度でもいおう)
器用貧乏
私には全く分からない――科学者のように考え始める
使う価値のある三つの疑問

第一章 疑問一――実際には間違っているが信じているものは何か

それが誤りと知っていたら信じていないだろう
神話的な相関性
常に別の見方をする
あなたが本当に本当に間違っているとき
[コラム]因果関係と相関係数

第二章 疑問二――あなたに見抜けて他人に見抜けないものは何か

見抜けないものを見抜く
藪の石は無視
メディアマシーンの織り込みと応用気まぐれ回避論
イールドカーブに関する衝撃的なな真実
イールドカーブのいわんとしていること
大統領任期サイクル
[コラム]使えないニュース
より大きなウソ
できるかぎりグローバルに
グロースとバリューの違いは何?
世界大恐慌

第三章 疑問三――私の脳は自分を騙して何をしようとしているのか

あなたが悪いのではない――進化が悪い
原始時代の暗号を解読する――プライドと反省
TGHの好きないたずら
洞窟から出る
[コラム]自分の過剰な自信を制御する

第四章 資本市場テクノロジー

資本市場テクノロジーを作り上げて実践する
続いているうちが華
プロのようにではなく、正確に予測する
世界のベンチマークを使うほうがよい
[コラム]ファンドは嫌い

第五章 そこにはそこがないとき、そこにある!

ジョンズ・ホプキンス大学、祖父、人生の教訓、そしてガートルード
リングの中心で石油と株式の攻防
一月効果でサンタクロースラリーは駄目なので五月売り、魔法効果がなければ
[コラム]年率と平均

第六章 いや、それは正反対だ

あなたが間違っているときは完全に間違っている
相乗効果と薬物依存症のiPod債務者
こちらとあちらの赤字を交換する
新しい金本位制
[コラム]オズの魔法使いと金のOz

第七章 衝撃的な事実

需要と供給、それだけ
弱いドル、強いドル――何か関係は?
[コラム]需給曲線

第八章 大いなる屈辱をもたらす者と原始時代の脳

例の予想可能な相場
バブルの構造
基本的な弱気ルール
弱気相場を引き起こす原因
[コラム]守備型ポートフォリオの作り方
二つのバブルの構造
インターネット消耗率
本当の誤りの原因

第九章 すべてをまとめる

自分の戦略にこだわり、そしてあいつに貼り付けておく
使う価値のある四つのルール
そろそろ必勝の銘柄選択法を!
売り時はいったいいつ?
[コラム]人気だが問題
カバードコール――何がカバーされている?
小さく動く、大きな存在――金額加重平均 株式の売り時

結論 お別れのとき

変革主義

付録

付録A 米国株式市場トータルリターン(1830―1925年)
付録B S&P五〇〇総合リターン(1926年1月―2006年6月)
付録C テクノロジー株のリターンシミュレーション(1939年1月―1971年2月)
付録D ナスダック総合リターン(1971年3月―2006年6月)
付録E 英国株式市場トータルリターン(1926年1月―1962年4月)
付録F 英国株式市場(FTSEオールシェア指数)トータルリターン
(1962年5月―2006年6月)
付録G ドイツ株式市場リターン(1926年1月―1964年12月)
付録H ドイツ株式市場(DAX)トータルリターン(1965年1月―2006年6月)
付録I 日本株式市場トータルリターン(1926年1月―1972年12月)
付録J 日本株式市場(TOPIX)トータルリターン(1973年1月―2006年6月)
付録K フィッシャー・インベストメンツ グローバル・トータルリターンの推移
付録L フォーブスレポートカードに見る10年の歴史
付録M 財政赤字合算データ(1975―2005年)

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■序文

 ケン・フィッシャーはひとつの帝国を築き上げた。それは次のようなひとつの単純な教えがもとになっている。
 「時間をかけ、最小限のリスクで、できるだけ多くのお金を稼ぐ」
 それこそ運用を託した顧客が享受すべきものであり、そして心の底では、誰もが求めているものである。

 ケンを超えられる者はいない。これは何も大げさな誇張ではない。実際に彼が一番である。
 このような発言をしたら、私は自分の代理人に殺されるかもしれない。ケンと私は商売敵なのに、彼の商品をほめるなんて、私はどうかしている。私はなんという資本主義者なのだろう。

 まずいっておきたいことは、私はケンと仲の良い友人であるということだ。しかし、これはあなたにとって何の関係もない話である。
 あなたにとって関係のある事柄は何か。単純だ。「ケンがあなたにお金を稼がせてくれるか?」である。
 前よりも良い成績を出す投資家になるためにどうすればよいか。今あなたができる唯一かつ最善の方法は、ケンの本を読むことだ。

 正直にいおう。現在、私はさまざまな制約の下で慈善信託を運用している。だが、もし自分で自由にできるお金があれば、何も考えずにケンに預けているだろう。
 私がこのことをあなたに話す理由は、私が不健全なほどに正直であり、また、あなたにお金を稼いでほしいからである。ケンはその手助けをしてくれる。

 この本を中断できずに最後まで一気に読んだあと(本当はそのような時間などないのに)、私は何かを悟ったのを感じた。  この本でケンは、投資の世界全体をひっくり返してしまった。多くのプロ投資家を自滅させているような神話や、使いものにならないばかばかしい信条を取り去ったのである。単にそれらを論破しただけではなく(結局のところ「それら」は単なる主張にすぎなかった)、実際に間違いであることを証明したのだ。

 彼の素晴らしいところは、それだけにとどまらない。本書では、それをどうすれば自分で実践できるかも教えてくれる。  私がこれまで信じてきたいくつかの事柄が、厳密に正しいとはいえないと彼が明確に示したとき、私はなんというか、若干鳥肌が立つ思いだったことを認めざるを得ない。しかし、それこそ彼にとって重要なことであり、目的であり、仕事なのだ。それはいかにして「あなたを良い投資家にするか」である。

 さて、話を進める前に、ひとつだけ知っておいてほしいことがある。それは、ケンと私は、お金の動かし方について根本的に視点が異なることだ。
 私は、自分では銘柄を選ぶのが、かなり上手なほうだと思っている。だが、ケンはそれを頭の悪い人のゲームだという。私はすぐさま数字をいくつか持ち出し、彼の発言が間違っていることを示したいが、これには少し時間がかかる。  また、私は相対主義者ではない。だが、物事の解決方法はひとつだけでないことも分かっている(特に、お金に関しては)。しかも、ケンの手法が非常にうまくいくことも知っている。

 私たちのアプローチの違いはさておき、私はこれまで幸運にも何十年にもわたって相場と関わっており、その間、数多くの投資関連書籍を読んできた。そのなかでも、本書は最も緻密で、知性的で、総合的で、かつ有益だと信じている。  あなたが株式を保有しているか、ちょうどこれから始めようとしている人ならば、プロであろうがアマであろうが、この本はまさにあなたにぴったりだ。
 ケンが的確に指摘しているように、ほとんどのプロは――特に投資信託のファンドマネジャーは――爐發辰箸んばりましょう瓩箸い人のほうが圧倒的に多い。したがって、プロとかアマとかについて論じるのは意味がないかもしれない。

 要は、みんなお金を稼ぎたいのである。誰もが市場平均よりも良いリターンを出したいし、また、どのような指数であれ、個人的に使い心地が良いと感じるものや、目標としているものに打ち勝ちたいと思うものである。ただ、私が思うに「みんながそれを望んでいるが、ほとんどがその方法について知らない」のではないだろうか。
 「自分はその方法を知っている」と豪語する読者の方がいるとしたら、もしかしたら、ここ数年は単にラッキーが続いただけかもしれない。

 単刀直入にいおう。あなたにはおそらく手助けが必要だと思う。個人投資家は、お金の扱いで常に、多くの間違いを起こす。あなたがお金に働いてほしいと思うなら、自分にお願いをしてでもこの本を読むべきだ。
 投資というゲームに二五年以上関わってきた私もまた、本書から非常に多くの教訓を得ることができた。
 恥を承知のうえでいう。私はテレビでは、かなり自己主張の強い人間だ。しかし、本当に、ここから数時間は私のいうことではなく、ケンのいうことを聞いたほうがよい。
 もし、最初から私のことなど信用していないというならば、これまで述べてきた「ケンが私とは全く異なる戦略(そしてたくさんの戦略)を持っている」といった話を聞く必要もないだろう。私たちはいくつかの点で意見が違う。だが、それでも彼が最高の人物であり(人間としてではなく、いや、実際には人間としてもそうだが)、素晴らしい投資家であることは事実だ。

 また、本書の根本となる狒按鶚瓩砲弔い討蓮∋笋浪燭眈歩する必要がない。完全にケンと同意見だ。良い投資家は、良い投資家であろうとするならば、自分を変革する方法を知っている必要がある。
 ある株式、業種、または市場全体でポジションを取ろうとするとき、あなたは正しいか間違っているかのどちらかである。もし正しいならば、あなたは儲けを手にする。もし間違っていれば……結果はいうまでもない。相場には常に勝者と敗者がいる。あなたが勝つためには、誰かが負けなければならない。
 ケンは、正しい選択をする方法を伝えようとしているのではない。走る前にまずは歩き方を覚えたほうがよいということだ。

 この本が提供するのは、読んで直感的に分かりやすいシステム、アプローチ、手法である。これらは一般投資家が相場に対してとるアプローチと、かなりかけ離れている。ただ、一度マスターしてしまえば、かぎりなく良い投資家にしてくれるような、相場哲学だ。

 あなたが勝者になるために正しくなければならないことをケンは知っており、彼は正しくあるための方法も知っている。
 私自身、彼のパフォーマンスを見てきたし、彼のコラムを読んだこともある。本書では、彼の科学的なアプローチをいかに投資に適用し、お金の面で、より豊かになるために、どのように利用すればよいかが分かる(ただし、それが必ずしも精神的な面でも豊かにしてくれるとはいえないが)。
 ケンのアドバイスを生かすのに、天才である必要はない。それほど賢くなければならないこともない。それほどたくさんのことを知っている必要もない。本書をうまく利用する方法を知っていればよい。これは真剣にいっている。

 ケンは「たった三つの重要な疑問」を上手に使いこなすために、必要なことをすべて教えてくれた。これらの疑問に関して、彼が正しく書いてくれたのはとてもよいことだ。
 この本は素晴らしい爛ぅ灰薀ぅ供辞瓩世箸い┐襪もしれない。プロは仕事がやりやすくなるし、アマチュアは本来の意味でプロと呼べる位置まで引き上げてもらえるからだ。
 実のところ、プロの知っていること、またはプロが知っていると思っていることは、あまり重要ではない。これは本当のことだ。なにしろ、プロのひとりである私がいっている。
 「神が人間を創造し、サミュエル・コルト(米国の発明家および工場経営者。リボルバー拳銃を普及させたことで知られる)が皆を平等にした」という古い言葉がある。私は、誰が現代の投資家を創造したか知らない。だが、ケン・フィッシャーが皆を平等にする人物であることは知っている。
 いや、完全な平等ではない。ある投資家のほうがほかの投資家よりも、もっと平等であるということだろう。そして、ケンがその仲間にあなたを入れてくれるというわけだ。ただし、長年にわたって蓄積されてきた彼の英知に、あなたが耳を貸すならばであるが。
 そして、私の言葉を鵜呑みにしてはいけない。客観的に判断しよう。自分が何をやっているのかを知らないかぎり、そして他人が知らない何かを知らないかぎり、あなたは二九七位にはなれない(「フォーブス四〇〇」でのケンの順位だ)。

 投資本を書くときは、すぐに深遠な話に入るのが常である。お金がどれだけ魅力的であろうと、これを主題とした本を読破するのは、ほとんどの場合、難しい。その理由は、つまらないからである。いや、つまらないという次元を超えている。もし不眠を解消したいならば、ジアゼパムを数錠飲むよりもよく効くくらいだ。投資関連本のほとんどが明白な間違いであるという事実はさておき、正しい本であっても、どうにも退屈すぎて脳に響かない。
 ケンはこのようなことを重々承知しており、工夫をしている。彼の物書きとしてのキャリアは、私よりもはるかに長いのだ。何か物事を教えるときには、まずその人の注意を引かなければならない。私は時折、この点で「行きすぎ」といわれることもあるが、私は元々極端主義者である。あなたが投資に全く興味がなくても、お金を一銭も持っていなくても、一兆枚の一セント硬貨を持っていたとしても、お金には興味がないとしても、いずれにせよ本書を手にしてほしい。彼の文は人を引きつけ、おもしろく、そして笑わせもしてくれる。読んでいるうちに目が離せなくなる。

 もちろん、これは学術的な話である。図表が掲載され、(息も絶え絶えに)学術論文の参照も書かれている。しかし、そこがポイントだ。投資はまだ科学として確立されていない。だが、ケンはそこへ持っていこうとしているのだ。  図表や論文を恐れることはない。なぜなら、ケンがこれらの情報をすべて「ろ過する」方法を知っているからである。つまり、難しそうで不可能に見えることを、いかに単純で容易そうなものに変えるかということだ。ケンはこの変換の達人である。

 素晴らしい本だ。これは投資の様相をがらっと変えてしまうような本かもしれない。もっとも、ほとんどのファンドマネジャーは、自分の手法に固執しすぎて変わることができないだろうが……。  これは銘柄選びの本ではない。人気銘柄についての本でもない。デイトレードに関する本でもない。いわゆる一般投資家の犁い鬚修修覘瓩茲Δ蔑爐里發里任呂覆ぁ
 ひとついっておこう。私が長年にわたるマネーマネジャーという仕事から、また数々のメディアをとおしてのアドバイス業務から何かを学んだとすれば、これである。その「気をそそられる」分野は、めったに機能しないということだ。  何が機能するのか知りたいだろうか? ケンと同じように数字を使い、基本的な統計学を用いれば、何が機能するのか分かるだろう。
 ケンのコラムを参照してもよいし、彼の実績を見てもよいだろう。彼が実際に運用している金額(三〇〇億ドル)を見てもよいだろう。この数字には私も驚きだ。しかし、それは単に私の原始時代の脳が惑わされているだけだと彼はいう。

 彼は、一貫して相場に打ち勝つことのできる手法を持っている。これ以上の何が望めるだろうか。あなたが本書を読んでいるということは、お金を儲けようとしているのだろう。もしかしたらあなたは、クールなデイトレーダーとして成功を収めたいというかもしれない。だが、それは間違いである。あなたがほしいのはお金だ。インデックスファンドで稼げるお金以上、現金や国債でちびちび稼ぐ以上のお金である。

 ちまたには、自分だけで傷ついて終わるタイプの特殊な投資家もいる。私は彼らを「趣味の株式投資家」と考えている。趣味でやっているから、相場で巨額のお金を失っても気にしないし、市場平均の成績に大差で負けても気にしない。おそらく、株式を売買するときの「自分の考えを実行する」という行為に、はまっているのである。だから、それでお金を失おうとも関係ないのだ。趣味なのだから。プラモデルの飛行機を買ってもお金はなくなるし、スタジアムでフィラデルフィア・イーグルスの試合を見てもお金はなくなる。

 しかし、そういう趣味で投資をしたいという人、楽しみで投資をしたいという人であっても、やはり本書から何かを得ることができるはずだ。そして私は、この本によって、あなたが趣味の投資家から成功する資本家へと一気に変わってくれることを願う。本書は個人的な楽しみについての本ではない。これはお金を稼ぐことについての本である。

 私を信じてほしい。短期的にはそう思わないかもしれない。しかし、長期的に見れば、お金を使ってゲームをするよりも、お金持ちになったほうが楽しいのだ。
 そのために、ケン・フィッシャーのような人物がいる。ちょっとお金を稼ごうとするとき、私たちが間違っているのはなぜか、何をうまくやる必要があるのかを彼はユーモアたっぷりに話してくれる。

 ここまでで私はあなたの時間をだいぶ奪ってしまった。本題に入ろう。
 もし、これまでずっと信じてきた投資の信念が覆されるのを恐れずに、順応する勇気が持てるならば、そして大きなリスクを背負わずに単純にたくさんのお金を稼ぎたいならば、お金を稼ぐための最善の方法は、私が知るかぎりでは、本書を読み続けることであろう。
 ケン・フィッシャーは、読者のために本書にさまざまな内容を詰め込んでいる。彼のいっていることの半分、いや三分の一でも信じれば、あなたは投資家としてさらに良くなる。彼のアドバイスすべてに従えば、あなたは相場に打ち勝つことができるはずだ。もしその一部にしか耳を傾けなかったとしても、前よりもずっと良くなるだろう。
 この序文は、ほんのわずかな数時間でケン・フィッシャーにすべての戦略を論破され、すべての神秘性を解読されてしまった男によって書かれたものである。

 私の言葉を信じること。本書にあるのは、たった三つの大切な疑問である。

ジェームズ・J・クレーマー

TheStreet.comコラムニスト
ニューヨーク誌コラムニスト
CNBC放送「マッドマネー」司会者
CBS放送「リアルマネーラジオ」司会者

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