■ CME225先物のエッジ(優位性)とは?/講師 岩本祐介氏からのコメント
セミナーで新規に公開するシステムを一つご紹介する。
CME225先物(円建て)デイトレードシステムである。夜間に取引されているため、エントリーする時刻は日本人向けに固定型にしている。最初の30分程度の監視でどなたでも判断可能である。
大証の225先物は日中の変動よりも寄付きGAPの方が値幅が大きいことが多い。
これは何を意味するかというと、
夜間、すなわち米国株式市場の影響を多大に受けるからである。
日経225先物の場合、ご存知の通り、シカゴマーカンタイル取引所(以下、CME)でも取引が行われており、大証やSGX(シンガポール)の日経225先物は、CMEの価格の影響を受ける。価格変動を見ると、CMEの方が日中の変動が大きい。
つまり、収益チャンスは、日中の225先物よりもCME225の方が大きいともいえるのである。また、値動きパターンが異なるので、日中の225先物のリスク分散にも役立つ。
CME先物の市場にも様々なバイアス(特性)が存在する。
そのうちの一つを利用したものが下記のシステムである。
CME225先物を先行する指標のある時刻の分足を1本だけ見て、固定時刻にエントリーを行い、大引けで決済(具体的には16時00分(東部標準時:大引けは16時15分))した場合のパフォーマンスである。
CME225の呼び値は5円であり、1回当りの平均利益は約23円で十分といえる。
売買高もここ1,2年で円建て先物の方がドル建てよりも多く、スリッページもそれほど意識しなくても大丈夫であろう(ただし、時間帯によってはスリッページは大きくなる)。
また、それにもう数分間のバイアスを条件に加えたものが、下図のパフォーマンスである。
訂正:検証期間 2006年6月〜2009年5月31日
CME225先物のバイアスについては、この他にもいくつかご紹介しようと考えている。 また、大証225の売買システムもご紹介していく予定である。
■ パフォーマンスの第二弾(09/6/29更新)
検証期間 2006年6月1日〜2009年5月31日
上記フィルターはパラメータを持たない。
■ セミナーの趣向
システム・トレードを開始して以来、一貫して取引し続けている市場が株価指数先物市場である。
トレードのスタートは米国のS&P500先物mini、その後、現在は日経225先物を中心にシステム・デイトレードを行っている。
さて、パンローリング社主催の日経225先物セミナーは今回で5回目となる。
今回も日経225先物を中心としたストラテジーの紹介を行っていくことを主眼とするが、 今までとは異なる試みも行う。
すなわち、これまで行ってきた4回のセミナーで、
さまざまなストラテジーの紹介を行ってきたが、
その成績がセミナー以降どうなっているのか?
それをご紹介しようと思う。
全てのストラテジーを紹介することはできないが、
各セミナーで紹介した代表的な戦略を検証する。
当然のことながら、ストラテジー自体はうまくいっているものばかりではない。
過剰最適化しないように試みても結果的にそうなってしまっているもの、、、
エッジ(優位性)があるはずが、検証後にそうなっていないもの、、、
恥を忍んで検証結果をご報告するストラテジーもあるが、
それらを検証することで、どのような戦略が機能し、
またどのような戦略が機能しにくかったのか、、、
ストラテジーの問題点と、どの程度までのパフォーマンスの改善が見込めるかなどの
テクニックなどセミナーを受講された方々に知っていただければ、幸いである。
当然、新しい日経225先物のストラテジーのアイデアもセミナーの中に盛り込んでいく。
また、日経225先物はシカゴ(CME)でも取引されていることは周知のことであろう。
以前のセミナーの中で、CME225先物の簡単な特徴を紹介をしたことがあるが、
今回はもう少し突っ込んだ話にまで取り組み、
CME225先物のストラテジーもご紹介する。
さらに、CME225のストラテジーを考案するに際して、
どのように米国の株価指数先物市場を見ていけばよいか?
いくつかの特徴もセミナー内で公開していく予定である。
この中には、アートコリンズ著『株価指数先物必勝システム』の中から選択したストラテジーもご紹介しようと考えている。
主なセミナー概要
- 過去のセミナーで紹介したストラテジーの検証・解析
- 大証日経225先物ストラテジーの紹介
- 米国(CME)株価指数先物市場の特性と優位性の検証
- CME日経225先物ストラテジーの紹介
※新規ストラテジー紹介に充てる時間はおよそ5割程度です。
岩本祐介
(市況に左右されず毎年100%以上の利益を出すトレーダー)
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