■ 優利加先生の講師コメント
このセミナーでは、少数限定銘柄をスウィングトレードで波乗りするやり方について学びます。銘柄を少数に限定する場合の最大のメリットは、一旦銘柄を少数に絞り込んだら銘柄選択にかける時間を省けるので、その時間と労力及び気力をその少数限定銘柄に集中することができるということです。
別の表現をすれば、少数限定銘柄のチャートリーディングと建て玉操作に専念できるということです。但し、良いことばかりではありません。もし、何らかの理由で選んだ少数限定銘柄が殆ど動かない場合、トレードのチャンスが非常に少なくなり、無理に仕掛けることにより結局はロスカットの連続となります。それを避けるためには業種と銘柄を或る程度分散して監視しておきます。
トレーダーにとって最大の敵は保ち合いです。殆どの個人投資家は上がる銘柄ばかり探し回りますが、日本や欧米諸国のように成熟した経済で滑らかに上げ続ける銘柄を見つけることは非常に困難です。
45億6,700万年前に地球が誕生して以来、38億年前に生命(バクテリア)が誕生して以来、地球の気候も大地も海も生態系も大変動を繰り返しています。人間が営む経済及びそのミクロ版である企業の業績も絶えず上下変動を繰り返します。つまり万物は変動し続けるということです。変動こそが真理なのです。ならばトレーダーが集中すべきは上がる銘柄ばかりを探し回ることよりも、むしろ上でも下でも良いから適度に動き続ける株価に波乗りすることが一つの有効な方法です。
未来を正確に予測することができれば必ず儲けることができますが、株価は自律リズムで変動しながらも、頻繁に予測不能の突然のニュース(株価材料)により大きく順行あるいは逆行します。どうせ予測できないなら、株価の変動の癖を理解した上で、適切な建て玉法によりその株価波動に波乗りした方が株式トレード上達への近道でしょう。
手掛ける銘柄を固定してスウィングトレードをする場合のポイントは次の3つが大切です。
- 適度に周期的に上下に動く習性のある銘柄を手掛け、長く保ち合いを続ける癖のある銘柄は避ける。勿論、十分な流動性があることは必須条件です。
- 確率的に優位性のあるチャートの読み方により短期トレンドの方向性を読む。スウィングトレードを前提とするなら、1週間から2週間程度先の株価の方向性だけイメージしていれば良いのであり、数ヶ月以上先の株価をどんなに考えても分析してもどうせ外れます。つまり、そのような方向性の努力は、無駄な努力であり時間と労力と気力の浪費となります。
- 短期でもトレンドさえ発生すれば高い確率で利益となる建て玉法を適用する。そのためには仕掛けのONスイッチと手仕舞いのOFFスイッチの組み合わせをどのように決めるかということが重要となってきます。このON-OFFの組み合わせは銘柄によって微妙に違うので、これはと思った銘柄が見つかったら、実際にトレードを開始する前に、数年間は遡ってそのON-OFFの組み合わせでどの程度上手く波乗りできるのかを検証する必要があります。
このセミナーでは標準的なON-OFFスイッチを幾つか紹介します。但し、約8割はON-OFFスイッチの組み合わせにより売買しますが、残り2割は感性により判断する余地を残しておきます。何故なら、株価は機械的には動かないので、いくらその銘柄の習性を熟知したとしても、いつもその通りに動くとは限らないからです。
以上3つの要点を一通り説明した後に、会場の希望者に、時間が許す限り標準的なON-OFFスイッチで売買シミュレーションを行ってもらいます。一人につき15分程度を想定しています。相対的にスウィングトレードに向いている銘柄を複数選定してあるので、それらの銘柄でシミュレーションを行います。ただの座学ではつまらないでしょう。このセミナーは聴衆参加型の行動するセミナーです。
優利加
■ 「時の利」とは
「時の利」とは10日移動平均線とその傾きを基準として、株価が水平または上向きの
10日移動平均線の上にあれば「買い」優勢、株価が水平または下向きの10日移動平均
線の下にあれば「売り」優勢と形式判断する方法です。
時の利が買いならば、株価は上昇し易いです。
反対に時の利が売りならば、株価は下げ易いです。
参考→ブログ