|
![]() |
発行書籍一覧 > 現代の錬金術師シリーズ一覧 > ← / →
[オーディオブック] 増田丞美編 ![]() |
著者 増田丞美
A5判 384頁
定価 本体5,800円+税
2006年08月10日発売
ISBN4-7759-9037-3 C2033
→電子書籍版はこちらからどうぞ
(新規タブでamazonのkindle版ページが開きます)
オプション取引
|
本書は、拙著『最新版オプション売買の実践』(パンローリング刊)の日経225オプション編です。実は本書の基になった原稿の多くは、5年以上も前に書いたレポートです。したがって戦略の説明部分であげた日経225オプション売買例の多くが、5年前のデータということになります。
しかし、戦略ごとに読者に理解していただきたいエッセンスは、古い新しいにかかわらず同じです。基本は変わりません。ですから敢えて差し替えることなく本書に掲げました。まずそれをお断りしておきたいと思います。
最後の章・実践TRADINGにおいて、最新データを使った取引例を解説しています。“それまでの詳細な説明をどのように実践していくか”について、さらに現実に即したヒントやアドバイス等を加えてあります。 日本市場は大きな動きを見せていますので、実感を伴って理解していただけるものと思います。
もう一つ予めお断りしておきたいことがあります。本書の最後の部分で述べていることですが、私は日経225オプション売買の実践家でもありますが、どちらかと言えば日経225オプションにはあまり積極的ではありません。理由は本書の最後の箇所をお読みください。ここに私の本音が隠されています。 にもかかわらず「なぜこのような本を著したのか」、読者の皆さんはそう思われるでしょう。
「日経225オプションにあまり積極的ではない」というのは、単に比較の問題でしかありません。私は海外オプション市場に詳しいのですが、それらの市場と日経225オプションを比較したときに、経験上“海外市場のほうが、より多くの優位性を見いだせる”という考えをもっているのです。特に個人投資家(トレーダー)にとっては……。
しかし日本市場においてオプション売買を実践するときに、日経225オプションは最右翼です。この市場をおいて他に選択の余地はほとんどありません。そこで日本の投資家(トレーダー)たちの期待と要望に応えて著したのが本書なのです。 本書は日経225オプション編というタイトルですが、“どのオプション市場でも応用がきく”ということを強調しておきたいと思います。
日経225オプションに限らず全てのオプション売買で大切なことは、一言で述べるなら「優位性を知る」ということです。オプションの商品構造と市場構造についての深い知識は、十分に役に立つのです。「ゲームのルール」と「ゲームのやり方」を知ることで十分に報われるのです。本書は、優位性を生かした「ゲームのやり方」の実践を中心にまとめてあります。
実際に読めばわかりますが、本書の構成は実にユニークです。それはオプション売買の実践とそれらの一般的な解説に加えて、オプション売買のプロが感じている本音を、そのままズバリ飾らずに隠さずに述べているからです。その考えは非常に主観的です。人によって別の見方や考え方があるでしょう。それはそれでよいのです。しかし“百戦錬磨の「プロの本音」”はそれだけで傾聴に価すると思います。
取引にあたっては、オプション市場の観察力と実行力、リスク管理能力などが求められますが、これらは経験によって誰でも身についてきます。しかし、プロ側の本音はなかなか聞けるものではないでしょう。
オプション売買は非常に「戦略的」です。だからこそ、だからこそ、市場について知識を多くもつことは役に立つのです。この「プロの本音」を批判的に捉えてもかまいません。それでもとりあえず、このようなプロの見方や考えに一度耳を傾けてみてはどうでしょう。(「はじめに」より)
序章 はじめに日本のオプション市場日経225とは何か 日経225を取引する前に知っておくべきこと 米国との違い/証拠金/税金/日経225オプション売買のための準備
日経225オプションの価格表とオプション価格のメカニズム
第1章 買いの基本1.買い戦略の魅力と落とし穴単純でむずかしい買い戦略 オプション買い戦略の魅力 2.買い戦略での戦い方 オプション買いの“優位性”とプレッシャー 満期日まで保有せずに、プレミアムが上昇した時点で利益をとるには ①権利行使価格の選定 デルタ ②限月の選定 マネーマネージメント 3.買い戦略のタイミング タイミングのむずかしさ 原資産市場とオプションとのタイミングの重要度 買い戦略のタイミングのとり方例 4.買い戦略のむずかしさ どのようにして仕掛ける回数を限定するか 5.勝つ確率を高める手法 成功率を高める手法
第2章 売りの基本1.売り戦略の基本日経225オプションの問題点 2.コールを売る戦略 3.プットを売る戦略 4.コールとプットの両方を売る戦略 5.クレジット・スプレッド コールのクレジット・スプレッド プロと学ぶ応用編
はじめる前に 第3章 プロが教える買い戦略買い戦略のポイント参考例 プロの本音1 プロの本音2 Lesson-1 プロの本音3 Lesson-2 プロの本音4 Lesson-3 チャートから読み取れる情報 Lesson-4 手仕舞い Lesson-5 利益を確保するには Lesson-6 フリートレード これから後の戦略 Lesson-7 プットのデビッド・スプレッド シンセティック・ポジション プロの本音5 プロの本音6 ボラティリティ ボラティリティの特性 株式市場におけるIVの変動の特徴 オプション買い戦略に重要なボラティリィティのもう一つの特性 Lesson-8 日経225オプション買い戦略における権利行使価格の選択
|
第4章 プロが教える売り戦略プロの本音7Lesson-9 Lesson-10 Lesson-11 プロの本音8 Lesson-12 ローソク足の難点 調整のまとめ Lesson-13 調整の注意点
第5章 プロが教えるスプレッド取引1.クレジット・スプレッドLesson-14 [売り戦略]で仕掛ける [クレジット・スプレッド]で仕掛ける 「売り戦略」と「クレジット・スプレッド」の違い クレジット・スプレッドは個人投資家向きの手法 仕掛けの手順 スプレッド取引は売りと買いの注文で1セット 限月の選択 クレジット・スプレッドにおけるリスク管理 プロの本音9 プロの本音10 2.カレンダー・スプレッド
カレンダー・スプレッドの注意点 2)オプション・プレミアムの変化を利用したカレンダー・スプレッド カレンダー・スプレッドのまとめ ストラングル・スワップ 3)リバース・カレンダー・スプレッド
TRADE-1 TRADE-2 TRADE-3 TRADE-4 TRADE-5 TRADE-6 TRADE-7 TRADE-8 TRADE-9 プロの本音13 TRADE-10 プロの本音14 TRADE-11 プロの本音15 TRADE-12 プロの本音16 TRADE-13 TRADE-14 TRADE-15 プロの本音17 TRADE-16 プロの本音18 |
日本におけるオプション取引の第一人者。
『最新版オプション売買入門』、『最新版オプション売買の実践』、『オプション売買の実践<日経225編>』、
『オプション倶楽部の投資法』(以上、パンローリング刊)、
『日経225オプション取引 基本と実践』、『日経225先物取引 基本と実践』
(以上、日本実業出版社)等、著書多数。他に、オプションに関するセミナー
のDVD多数。オプション倶楽部の監修を初め、オプションの一般投資家へ
の啓蒙活動等、幅広く活躍している。自身のオプショントレーディングの
経験は、1980年代後半のロンドン在住時代から長く、多くの実績を残している。
オプションに関しては株式、株価指数、ETF、債券、通貨、商品と幅広く多く
の市場で取引してきた。1985年コロンビア大学卒(MIA/MBA)。