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著者 麻生 稔
定価 本体1,800円+税
2006年10月12日発売
ISBN4-7759-9040-3 C0033
NEW アメリカ株セミナー&カニツアー 11月25日(土)〜26日(日) 開催地:福井市 |
このような数ある分散投資の中から、本書では、世界の中心であるアメリカ証券市場で投資するための方法を「基礎知識の面」と「口座開設」の面から詳しく説明している。しかも、「アメリカ証券市場に投資したはいいものの、思うように資産を増やせなくて……」という事態に陥る可能性の少ない方法を紹介している。よりわかりやすく言うと、こうなるだろう。「アメリカ株で生き残るための方法(アメリカ株で生き残るには何をすればいいのか)」を紹介していると……。 さて、本書で主張している論理は次のようなものである。
プロと遜色ない手法を選択しないと生き残れない
→ そのためにはテクニカル分析を知る必要がある
(ファンダメンタル分析だと、プロとアマの格差が生じやすい)
→ まずはチャートの形を覚えよう(勉強してください)
リスクを管理しないと生き残れない → リスクにはいろいろあるが、コントロールしやすいリスクは 「価格変動リスク」である → 「価格変動リスク」に絞って対処する観点からたどり着いた究極のリスク軽減法は デイトレードである → だから、デイトレードしやすい環境(口座開設についてもリアルタイムで取引できる DATブローカーを利用)を整えよう
要するに、テクニカル分析を用いて、アメリカ株をデイトレードで取引をするためのポイント(口座開設含む)を、著者のこれまでの経験をもとに紹介しているのが本書『アメリカ株投資完全マニュアル【基礎知識&口座開設編】』なのである。
著者がアメリカ株を始めてから8年。この間には、市況の悪いときもあった。そして、自分の意志とは関係なく市場から撤退させられた人も数多くいたという。でも、著者は生き残れたのである。
山あり谷ありでも負けずに生き残ってきた著者が語る「生き残るために何をすればいいのかや、著者自身が何をしているのか」は、“アメリカ株に興味のある人”にとって、また“アメリカ株で資産を増やしたいと思っている人”にとって、まさしく「喉から手が出るほど知りたい情報」のひとつにあたるのでなかろうか。
※本書では、権利の問題もあって詳しく紹介できなかった部分(例えば、付録部分の各種セットアップについてなど)がありますが、そこについては、わかりにくい部分があれば、著者がサポートしてくれるとのことです。
ホームページ
http://www.pt-globalinvestment.com
E-mail asou@e-mail.jp
それとともに、ネット投資家という言葉が無視できないほどの広がりを見せ、今や彼らの投資動向が市場に影響を与えるまでに膨れ上がっています。オンライン証券への口座開設者は、日に日に増えている状態です。 このようにネット投資家と呼ばれる人たちが爆発的に増えた背景には、いくつかの理由が考えられます。
長期にわたる超低金利、そして財政難から確実視されている消費税引き上げ、懸念される年金問題、さらにペイオフ、ハイパーインフレ、預金封鎖など、あまり聞きたくないような言葉がささやかれるようになり、もう国に頼ってはいられなくなったのです。自分の生活は自分で守らなければならない時代になったのです。 こういった背景が、個人投資家が爆発的に増え続けている大きな理由と言えるでしょう。
しかも悠長にかまえている場合ではありません。現実にこれから金利が上がり始め、物価が上がっていくのは目に見えています。今始めなければ、取り残されるのです。 その意味で「資産形成」のひとつである株式に投資をすることはとても有効です。しかし、ただ株式投資をやればよいというものでもありません。
資産を形成していくうえでもっとも大事なことは「分散投資」です。分散には株と債券、日本と海外といった方法があります。つまり同じ動きをするひとつの市場だけで運用していると、何か大きな事件があったときにすべてが影響を受けてしまうわけです。 そういう意味でも、日本の円だけに頼る時代ではなくなっています。 世界に目を向けて、アメリカやアジア、ヨーロッパなどの証券市場で、株やオプションを直接取引することも視野に入れた資産運用を考える時代なのです。 そうすれば日本一国だけでの資産運用というリスクを避けることができます。
本書はこれらの観点から、世界の中心であるアメリカ証券市場で、今話題のデイトレードという手法で取引をするための手順やポイント、そしてアメリカの証券会社での口座開設の仕方などを紹介していきます。
広く世界に目を向けることによって、リスクを分散し、大きな資産を形成される際の一助になれば幸いです。
PT&Global Investment
麻生 稔
第1節 アメリカ株の魅力について
アメリカ株の“大きな”魅力(ガラス張りの情報開示/株主重視の経営体制)/値幅制限がないこと、信用取引の期限がないことも魅力
第2節 2つの巨大マーケットと株価の決定方法について
「NYSE」と「NASDAQ」/オークション方式とマーケットメイク方式
第3節 アメリカ証券市場の取引時間――あなたもリアルタイムで体験できる
第4節 世界企業の株主にすぐになれる!
第5節 Ticker Symbol――覚えやすい企業コード
第2章 アメリカ株で生き残るための「基礎知識」
第1節 勝負できる手法を選ぶ
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について/プロアマの格差がない手法を選ぶ/テクニカル分析で勝負
第2節 生き残るためにリスクをきちんと管理する
リスクに勝つ/プロに対抗するために究極はデイトレードで勝負/復元力を認識してストップロスをかけ、大きな損をしないこと
第3節 トレード手法――Core, Swing, Intra
目的に応じて手法を使い分ける/資産を形成するための手法/生活のための手法
第4節 ローソク足が形作るチャンスを知る――日本が生み出した芸術
第5節 ダイレクトアクセストレーディングとオンライントレーディングを知る2つのネット投資方法(オンラインブローカー/DATブローカー)
第3章 アメリカ株で生き残るための「口座開設(基本情報とその手順)」
第1節 プロと互角に戦うための準備をしよう
〜アメリカの証券会社に口座を開こう〜
プロと互角に戦うために証券会社を選ぶ/DATブローカーを選ぶ2つの理由(時間との勝負/使い勝手が良い)
第2節 DATブローカーへの口座開設の手順
第3節 DATの手数料とソフト使用料について 〜必要経費と考えよう〜
第4節 送金について 〜日本から送る場合と日本へ送る場合〜
第5節 オンラインブローカーもしくはDATブローカー廉価版への申し込みについて
第4章 アメリカ株でできる各種取引について
第1節 個別銘柄取引 〜アメリカ企業への直接投資〜
第2節 ADR取引 〜アメリカの中の日本と世界〜
第3節 ETF取引 〜インデックス投資で市場全体を売買する〜
第4節 Holder取引 〜インデックス投資でセクターを売買する〜
第5節 MutualFund取引 〜グレーゾーンだが世界ではこれが中心〜
第5章 麻生流 アメリカ株で生き残るためのルール
トレードは、リスク管理が第一番である。1回のトレードへの投入資金に対して、絶対にその10%以上をなくさないこと/トレードに入る前に、最悪時の脱出の値段を決めておく/過激な売買をしないこと、手持ち資金の管理を行うこと。手持ち資金をすべてをトレードに投入してはいけない/利が乗ったら、損益ゼロになるようにストップ価格を調整する。勝ちのトレードを負けのトレードにしないこと/買いなら上昇トレンド、売りなら下降トレンドを確認する(トレンドに乗る)。トレンドが判断出来ないときや、自分に合わないトレンドでは休むも相場である。/ポジションを持ってから迷いが出たら、手仕舞いのとき/値動きが少なくかつ出来高が少ない銘柄を対象にするな。活発に売買され、値動きのある市場で売買を行うこと/手持ち資金を一銘柄にすべて投入するのは破滅への道である。リスクを分散し、資金の集中を避けること/エントリーはピン・ポイントではなく、少しの幅を持つこと。数セントを惜しんで、エントリーの機会を逃すな/手仕舞いの理由も、エントリー前に計画しておくこと/手仕舞いして利益が出たら、出来るだけ別口座へ移して余剰資金とすること。投資資金の総額は一定にするのが良い/数セントの利益を狙うトレードは成り立たない(スカルピングは行わない)/リスク管理と資金管理から離れた、計画性の無いナンピンは身の破滅である/トレード計画に従ったエントリー、ストップ及び手仕舞いを行う(トレード計画が重要で、感で投資をしない)/失敗の投資とは、利益は小さく確定して、損失は大きくなるまで我慢すること。利が乗ったときは大きく伸ばし、損が出たときは小さいうちに切ること/ストップを守れない人は相場をする資格がない/トレード回数を増やしても、儲けが増えるわけではない。手数料の支払いだけは確実に増え、かつ心身ともに疲労する/ショート(空売り)を嫌がる必要はない/トレードはプランを実行することである。値頃感から売買するのはトレードではない/増し買い(売り)は、明確なサインが出てから行うこと/トレンドが明確な時の増し買い(売り)は有効である/ヘッジする場合は、同業種銘柄で両建ては行わないこと/一度立てたトレード・プランは必ず守ること/満足する利益が出たら、それ以上頻繁にトレードしないこと。腹八分目が大切である/独善的なチャート分析をしてはいけない。客観的な分析を実行するのがトレーダーである/他人の意見でトレードをするな/損切りしたら、取り戻そうと大きなトレードをしないこと。冷静に同じ規模のトレードを淡々と行うこと/失敗の処理を失敗しないこと