ホーム > 発行書籍 > フェニックスシリーズ > /
海賊共和国史 1696-1721年

海賊共和国史 1696-1721年

2021年6月発売/四六判 512頁
ISBN9784-7759-4251-2 C0098
定 価 本体3,800円+税

著 者 コリン・ウッダード
訳 者 大野晶子


目次著者紹介読者の声NEWS

黒ひげ、サミュエル・ベラミー、チャールズ・ヴェインら海賊仲間の世界にはじめて鋭く斬り込んだ真実の書

NEWS

「紀伊國屋じんぶん大賞2022 読者と選ぶ人文書ベスト30」の25位に本書が選ばれました(2021年12月24日)

紀伊國屋書店様にて「紀伊國屋じんぶん大賞2022フェア」を2022年2月1日(火)より開催予定です。受賞作品などの詳細はこちら

紀伊國屋じんぶん大賞2022

 本書は海賊たちの歴史書であり、何世代にもわたって歴史家、アーキヴィスト、系譜学者、新聞記者、そして著述家の方々が成し遂げてきた業績の恩恵に与っている。

 当時のアメリカ・西インド諸島などの植民地行政官記録は、イギリスに残っている。また、イギリス海軍の艦長も海賊にかんする情報を集めており、彼らの手紙や航海日誌は海軍本部に届けられていた。海賊たちの裁判記録もロンドンに保管されている。

 そうした膨大な情報の多くをロンドンで入手したのが、18世紀に書かれた『海賊史』の匿名作家だった。そして『海賊史』に描かれた内容が、刊行から3世紀近くがたったいまでも、バハマの海賊にかんする論説に多大な影響をおよぼしているのである。

 しかし、そこには、まちがい・誇張・誤解も数多くふくまれる。20世紀になり歴史家が原本を確認することによって認識されていった。本書は、各地に残る資料に基づき、史実を再現している。

 本書では、4人の主要人物の人生を通じて、海賊の黄金時代を語っていく。3人は海賊だ。〝ブラック・サム〟ことサミュエル・ベラミー、〝黒ひげ〟ことエドワード・サッチ、そしてチャールズ・ヴェイン。最後にウッズ・ロジャーズ。バハマ諸島に平和をもたらすべくイギリス国王から送りこまれた男である。

 海賊共和国の誕生から衰退を順番に紐解いていこう。魅力あふれる史実と物語が広がっている。

著者紹介

コリン・ウッダード(Colin Woodard)
歴史家、ジャーナリスト。著書に『11の国のアメリカ史―分断と相克の400年』(岩波書店)、『The Lobster Coast: Rebels, Rusticators, and the Struggle for a Forgotten Frontier』『Ocean's End: Travels Through Endangered Seas』などがある。ポートランド・プレス・ヘラルド紙の記者。同紙の調査報道でジョージ・ポルク賞受賞。その他、スミソニアン、エコノミスト、ワシントン・ポスト、ガーディアン、クリスチャン・サイエンス・モニター、ポリティコなど、国内外の多くのメディアに寄稿している。メイン州ミッドコースト在住。
連絡先:www.republicofpirates.net
著者ホームページ:https://colinwoodard.com/

訳者紹介

大野晶子(おおの・あきこ)
英米文学翻訳家。訳書にブライアン・サイクス『イヴの七人の娘たち』『アダムの運命の息子たち』(ともに河出書房新社)、ミッチ・アルボム『天国からの電話』(静山社)、リッチ・カールガード『早期の成功者より、遅咲きの成功者は最高の生き方を手に入れる』(辰巳出版)等多数。

目次

はじめに
プロローグ 海賊の黄金時代
第1章 伝説(1696年)
第2章 海へ(1697年~1702年)
第3章 戦争(1702年~1712年)
第4章 和平(1713年~1715年)
第5章 海賊集合(1716年1月~6月)
第6章 沿岸の同胞(1716年6月~1717年3月)
第7章 ベラミー(1717年3月~5月)
第8章 黒ひげ(1717年5月~12月)
第9章 恩赦を求めて(1717年12月~1718年7月)
第10章 瀬戸際政策(1718年7月~9月)
第11章 海賊狩り(1718年9月~1720年3月)
エピローグ 海賊の終焉(1720年~1732年)
あとがき
謝辞
参考文献
索引

ページのトップへ


関連書籍


海賊の栄枯盛哀

人類初の南極越冬船

騎士の掟

歴史の大局を見渡す

チンギス・ハンとモンゴル帝国の歩み

トリュフの真相

エンデュアランス


トレーダーズショップから送料無料でお届け