3つの原則「ものの見方」「行動」「意志」に沿って構成され、毎月、特定のテーマに焦点を当てる。そして毎日、新たな視点を示す哲人の言葉を紹介し解説を加えている。
本書を手にとる人のなかには、ストレスを抱える人、過労で苦しむ人、あるいは何か依存症と闘っている人もいるかもしれない。年齢や職業・立場に関係なく、そしてどんな苦難に陥っていようとも、ストア派の知恵はきっと役に立つ! ストア哲学が歴史上の偉人や現代の著名な人々に支持されるのも、人生の苦境に耐え抜く強さと耐力を教えてくれるからなのだ。
誰の人生にもさまざまな苦難が立ちはだかるが、それを苦難ととらえるのは自分自身。物事はただそこにあるだけ―よいも悪いもないのだ。どうすれば悩みのない境地にたどり着けるのか。その答えがここにある。あとは実践するだけだ。
「『ストア派哲学入門』は豊かな恩恵のある、実践的な知恵の泉である。この知恵を得れば、自分でコントロールできるものに集中し、身を縛る誤った思い込みを捨て去り、もっと的確な行動がとれるようになる。毎日読み進めるうちに、心の曇りが晴れて、物事がうまく回り出し、心の平静が得られることだろう」
――ジャック・キャンフィールド
『あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『絶対に成功を呼ぶ25の法則』(小学館)および『こころのチキンスープ』(ダイヤモンド社)シリーズの共著者
「『ストア派哲学入門』はまさに宝である。これがあれば、正しい選択をし、自己欺瞞の罠を避け、物事の真の価値にふさわしい行動をとることができるようになる。それも絶えず公益を考えながら。こんなふうに魂を気遣うならば、一人ひとりがよい人間になるばかりか、強靱な社会さえも生まれるだろう」
――ジョゼフ・A・マチャレロ
『ドラッカー 365の金言』『プロフェッショナルの原点』(ダイヤモンド社)
『ア・イヤー・ウィズ・ピーター・ドラッカー(A Year with Peter Drucker)』の著者
編集部の声
ライアン・ホリデイの「苦境を好機にかえる法則」「エゴを抑える技術」に関わったことで、この「ストア派哲学入門」の編集はとてもスムーズに進めることができた。すでに「苦境」本では「正しいものの見方」を学び、「エゴを抑える技術」では「思いがけない自分の内に潜むエゴ」に気づいたことで(愕然とし大赤面したが)、ストア派の思想の真髄ともいえる考えを知ることができたからだ。
これまで多くのすばらしい言葉に多くの気づきを得てきたが、系統だった思想に触れたのはストア派哲学が初めてだ。と言っても、ほんの上辺をなぞっただけにすぎないが……。
今回編集という仕事を通じてストア派に出合えたことは、自分の人生でも画期的なできごとだと感じている。これまでは、どうにもならないことに揺れて悩んでいたが、そういう自分を軌道修正できるようになったのだ。それもたった一瞬で! ストア派の考え方――自分が変えられることにエネルギーを向けよう――を思い起こすことで、心の霧が晴れる! 他者の考えや過去のこと未来のことなどは、悩んでどうなるものではない。
「自分の力がおよばないことにエネルギーを注いでも意味がないではないか」「イヤ、意味がないだけではない。時間の無駄、エネルギーの無駄、そしてそこから生じる疲弊はとてつもない人生の損失ではないか」というアウレリウスの声が聞こえてくるようになった(笑)。そう気づくことで気持ちの切り替えができる。
本書ではストア派を研究しつくした著者が、私たちの日々に有用な哲人たち(主にマルクス・アウレリウス、セネカ、エピクテトス)の言葉を毎日1節366提示している。「生まれて、生きて、死ぬ」という人間の営みは、過去も現在も未来もずっと変わらない。だからこそ、2000年前に生きた人びとの知恵が、今の自分の心に直に語りかけてくるのだ。
本音をいえば、ライアン・ホリデイの前著2冊を先に読んでから、本書に入るほうがより理解しやすいと思う。なぜなら前2冊を読むことで、3人三様の人生の背景や視点が見えてくるからだ。好みをいえば、私はアウレリウスに心ひかれる。不本意にもローマ皇帝となったアウレリウスは、直面する多くの困難のなかで揺れる自分を叱咤しつづけた。その姿勢は胸に迫るものがある。
こんなふうにストア派の哲人たちをほんの一片でも語れるようになれたことは、とてもステキなことだと思う。著者ライアン・ホリデイに感謝したい。
原題: The Daily Stoic: 366 Meditations on Wisdom, Perseverance, and the Art of Living
はじめに
古代ローマの偉大な皇帝の個人的な日誌、ローマ随一の劇作家にして政界の賢者とうたわれた男の個人的な手紙、元奴隷にして追放の目に遭った男の講義録―これらが皆、学びの書として読み継がれてきた。そしてなんと、二〇〇〇年という時の試練をくぐり抜け、現代まで生き残っている。
いったい何が書かれているのだろう? これら古代の、埃をかぶった書には本当に、現代の生活に役立つものが含まれているのか? その答えは、もちろんイエスだ。人類の歴史における最高の英知がそこには詰まっている。
これらの書は合わせて、いわゆる「ストア派」の根幹を成している。ストア派とは古代の哲学であり、かつては西欧で広く行われていた市民倫理だった。富める者も貧しい者も、権力の座にある者も苦境にあえぐ者も、皆同じように「善い生活」を求めてストア派を実践していた。だが時代とともに、これほど広まっていたこの思想も、歴史の影に消えていった。
現代では、熱心な知の探求者を除いて、ストア派は知られていないか誤解されている。実際、英語の中でも「ストイック」という語ほど理不尽な汚名を着せられているものはあるまい。ストア派とは本来、活力に満ち、行動を志向し、生き方をがらりと転換させるような思想であるのだが、現在世間の人がストア派に抱くイメージは「禁欲的、感情を殺す」といったあたりだ。おまけに、たいていの人は「哲学」と聞くだけでギクッとするかうんざりするのだから、「ストア哲学」なんて言おうものなら、言葉の響きだけでそっぽを向かれてしまうに決まっている。まして、日常生活を送るうえで今すぐ必要な知恵だなんて思うわけがない。
なんと悲しい運命か。かのアルトゥール・ショーペンハウアーは、ときにストア哲学を批判しながらも
「人間がまったく理性の力だけを用いて到達し得る最高の地点」とたたえていたというのに。
本書の目的は、ストア哲学をそのあるべき地位へ戻し、自制と忍耐と知恵を究める手段として活用することだ。専門家にしか分からない難解な学問ではなく、普通の人が幸せな人生を送る指針として、ストア哲学をよみがえらせたい。
歴史上の偉人たちにもストア派は多い。彼らはその思想を単に知識として学ぶだけでなく、実人生を通して深く探求した。ジョージ・ワシントン、ウォルト・ホイットマン、プロイセン王フリードリヒ二世(フリードリヒ大王)、ウジェーヌ・ドラクロワ、アダム・スミス、イマヌエル・カント、トーマス・ジェファーソン、マシュー・アーノルド、アンブローズ・ビアス、セオドア・ルーズベルト、ウィリアム・アレクサンダー・パーシー、ラルフ・ワルド・エマソン。皆、ストア派の書を読み、学び、引用し、称賛した。
古代のストア派の哲人たちもやはり、怠惰な人間ではなかった。これから本書でその名を何度も目にする人々―マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ―のうち、一人はローマ皇帝であり、一人は奴隷の身から教師となって名を馳せ皇帝ハドリアヌスの友となり、一人は劇作家にして政治顧問として活躍した。ほかの哲人たちも同様である。小カトーは優れた政治家だった。ゼノンは裕福な商人だった(ストア哲学者の商人は珍しくない)。クレアンテスはもともと拳闘士で、水運びの仕事をしながら学問を修めた。クリュシッポスは、今ではその著作が完全に失われているものの、七〇〇冊以上書いたといわれ、そして長距離ランナーでもあった。ポセイドニオスは外交大使を務めた。ムソニウス・ルフスは教師だった。
近年、ストア哲学は新たな、多様な信奉者を獲得しはじめている(拙著『苦境を好機にかえる法則』(パンローリング)の刊行がその火付け役となれたことをうれしく思う)。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のニューイングランド・ペイトリオッツとシアトル・シーホークスのコーチ陣、ラッパーのLL・クール・J、スポーツキャスターのミシェル・タホヤをはじめ、さまざまなプロスポーツ選手、CEO、ヘッジファンドマネジャー、芸術家、企業幹部が、男女を問わずストア哲学を学んでいる。
こうした人々は、世間では忘れられているストア哲学に、いったい何を見いだしたのだろう?
ストア哲学は宝の山だ。学問の世界ではストア哲学を黴の生えた思想と軽んじる風潮が強いのだが、いつの時代も、その真価に気づくのは現実の世界で闘う人たちである。ストア哲学が人生の試練を切り抜けるのに必要な強さと耐力を与えてくれることに、彼らは気づいたのだ。アメリカのジャーナリストであり南北戦争では兵士として従軍したアンブローズ・ビアスは、若い作家たちにストア哲学を学ぶよう勧め、そうすれば「神々の食卓にふさわしい客になる方法」が分かると言った。画家のウジェーヌ・ドラクロワ(『民衆を導く自由の女神』で有名)はストア哲学を「魂を慰める宗教」と呼んだ。二人とも、実体験としてこうした言葉を口にしたのである。さらに、奴隷制廃止のために勇敢に闘い、南北戦争で初の黒人連隊を指揮したトマス・ウェントワース・ヒギンソン大佐は、エピクテトスの翻訳を手がけて名訳を残している。アメリカ南部のプランター経営者にして作家でもあったウィリアム・アレクサンダー・パーシーは、一九二七年のミシシッピ川大洪水で救援活動を指揮したことで知られるが、ストア哲学をかけがえのない拠り所とし「すべてを失っても、これだけは揺るがない」と語った。また、作家でありエンジェル投資家でもあるティモシー・フェリスは、ストア哲学を理想の「マイ・オペレーティングシステム(OS)」と呼んでいる(この意見に賛成する企業幹部は多く、コンデナスト・インターナショナルCEOのジョナサン・ニューハウスもその一人)。
だが、ストア哲学がその真価を発揮するのはなんと言っても戦場だ。一九六五年、アメリカ空軍のジェームズ・ストックデール大尉(のちにアメリカ軍最高位の「名誉勲章」を受章)は、ベトナム上空を飛行中に撃墜され、パラシュートで脱出した。ストックデールは結局、捕虜となって五年以上も収監され拷問を受けたのだが、パラシュートで地上に落ちていく間、彼が口にした名前とは―そう、エピクテトスだった。それから、フリードリヒ大王は馬の鞍袋にストア派の書物を入れて戦場に赴いたといわれている。さらにアメリカ海兵隊の軍人でありNATO軍司令官も務めたジェームズ・マティス(狂犬マティス)は、マルクス・アウレリウスの『自省録』を携えてペルシャ湾やアフガニスタン、イラクに赴いた。もう一度言うが、彼らは書斎の学者ではなく、現実の世界を生きる人々だった。ストア派の思想を実践的な哲学としてとらえ、自分たちの目的に完璧に一致すると考えたのである。
ギリシャからローマ、そして現代へ
ストア派は、紀元前三世紀前半にゼノンがアテネで興した哲学の一派である。ゼノンが初めて弟子たちに講義をした場所が「柱廊」(ギリシャ語で「ストア」)だったことから、ストア派と呼ばれるようになった。ストア派では、「徳」(おもに自制、勇気、正義、知恵の四つ)こそが幸福の鍵であり、悩み苦しみの多くは物事そのものより物事のとらえ方に原因がある、と考える。私たちがコントロールできる唯一確かなものは、エピクテトスのいう「理性による選択」だけである。すなわち、内なる理性を働かせて、外の世界の物事を分類し、反応し、それに合わせて自分を変えていく力である。
初期のストア派は、包括的な哲学という性格が濃い点で、古代のほかの諸学派と似通っていた(エピクロス主義、犬儒主義、プラトン主義、懐疑主義など、名前だけは聞いたことがあるかもしれない)。初期ストア派では自然学や論理学、宇宙論など、さまざまなテーマが扱われた。ストア派の人々は自分たちの哲学を説明するとき、肥えた畑の比喩を好んだ。論理学とは畑の防護柵、自然学とは畑の土壌であり、そうやって作られる作物こそが倫理学、すなわち「いかに生きるか」というテーマである。
けれども、ストア派が発展するにつれ、これらの領域のうち特に二つ―論理学と倫理学―が重視されるようになった。時代がギリシャからローマへ移ると、勤勉なローマ市民の活発にして実際的な生活に合わせて、ストア派も、実践的な哲学としての性格を強めていった。それを象徴するように、マルクス・アウレリウスはのちにこう語っている。「哲学をやろうと心に決めたとき、ソフィスト(詭弁家)の罠に陥らず、机にかじりついて文章を書き理屈をこねることもなく、天体観測に没頭することもなくて幸運だった」
アウレリウスは(もちろんエピクテトスやセネカも)、こんにちの私たちとまったく同じように、人生のさまざまな問いと向き合っていた。「最善の生き方とは何か」「怒りの感情にどう対処すればよいか」「仲間同士、ほかの人間に対する自分の義務とは何か」「死ぬのが恐ろしいのはなぜか」「現在の苦境をどう乗り越えればよいか」「手にした成功や権力をどう扱うべきか」
これらはどれも抽象的な問いではなかった。ストア派の人々はその著述の中で(多くは個人的な手紙や日誌)、またその講義の中で、現実的で実行可能な答えを出そうとした。そしてついに、その思想を体系化した。それは三つの重要原則からなる。
一 ものの見方:周りの世界をどのように見て、受け止めるか。
二 行動:何のために、どんな決定を下し、どんな行動をとるか。
三 意志:自分の力では変えられない物事に、どのように対処すれば曇りのない、納得のいく判断を下すことができるか。そして世界における自分の立ち位置を正しく理解できるか。
ものの見方を正しくコントロールすれば、澄みきった目でありのままに世界を見ることができる。行動をきちんと適切な方向に向ければ、期待した成果を収めることができる。意志の力を正しく用いれば、どんな困難にも対処できる知恵とバランス感覚を身につけることができる。そうやって自らを鍛え、同胞市民をも助けることで、何ものにも負けない強い心と目的意識が養われ、人生の喜びさえも育まれる、というのがストア派の信念である。
激動の古代世界に生まれたストア哲学は、何が起きるか分からない人生に対処するべく、日々の暮らしで使える実用的な考え方を提供してくれた。私たちの生きる現代は、古代アテネのアゴラ(中心広場)にあった彩色柱廊や、ローマのフォルム(中央広場)や宮廷とは別世界に思えるかもしれない。だが、古代ストア派の哲人たちはこんなふうに自らを戒めていた。自分たちが直面している問題は先人たちが抱えていた問題と何ら変わらないのだ、逃げ出してはならない。そして未来永劫、人間という存在の本質が、生きる目的が大きく変わることはないのだ、と(本編11月10日を参照)。今日も明日も同じ、というのがストア派の人々の口癖だった。そしてその真理は、現代でも変わらない。
だからこそ私たちはこうして今、ここにいるのだ。
実生活に役立つ哲学書
ストレスを抱える人もいれば、過労で苦しむ人もいる。子供が生まれ、親としての責任に戸惑う人もいるだろう。会社を立ち上げて混乱のまっただ中にいる人もいるだろう。あるいはすでに成功を収め、権力や影響力に伴う義務に苦労している人もいるだろう。何らかの依存症と闘っている人もいるだろうか。それから、激しい恋に落ちている人もいるだろう。ある人間関係が壊れて、新たな人間関係を始めようとしている人もいるだろう。人生の黄金期を迎えている人もいれば、青春を謳歌している人もいるだろう。忙しく張りのある毎日を送っている人もいれば、人生に退屈している人もいるだろう。
どんな状況であろうと、どんな苦難に陥っていようと、ストア派の知恵はきっと役に立つ。ストア哲学はこれまでずっと、人生のさまざまな問題に対して、驚くほど現代的なアプローチで確かな処方箋を示してきたのだ。まさにそうした知恵を、本書で皆さんにお伝えしたいと思っている。
本書では、ストア派の聖典と呼ばれる書物から直接引きながら、後期ストア派の三大哲人―セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス―の名言を選りすぐり、清新な翻訳でお届けする。併せて、三人に先立つストア派の哲人たち(ゼノン、クレアンテス、クリュシッポス、ルフス、ヘカトン)の名言もご紹介する。名言にはそれぞれ解説を付し、背景を述べ、問いを投げかけ、実践を促し、ストア派の見方を説明した。それによって読者が理解を深め、求める答えを見つけてくれればうれしい。
ストア派の作品は、時代によって流行り廃りはあったにせよ、現在でもその輝きをまったく失っていない。だから、わざわざストア派の思想に修正を加え、現代風に生き返らせる必要はないと考えた(世間には優れた翻訳がすでにたくさん出ている)。われわれが目指したのはむしろ、ストア派の膨大な知恵の宝庫を整理して、分かりやすく体系的に紹介することだ。ストア派の原典は完全な形で誰にでも読むことができるので、ぜひ読んでほしい(巻末「さらに学びたい方のために」参照)。一方で本書は、多忙で活動的な毎日を送る方でも続けられるように、一日一節の名言集となっている。毎日一回、哲学の名言と向き合うことで、あたかも哲人たちにじかに教えを受けているような濃密な時間を過ごせるだろう。さらにストア哲学の伝統に従って、大きな問いを促し、その答えを見つけやすくする工夫も凝らしている。
本書は、三つの原則(ものの見方、行動、意志)に沿って構成され、さらに各原則の中で重要なテーマごとに細分されている。毎月、特定のテーマに焦点を当て、毎日、新たな考え方や行動の仕方を示す。ストア派にとって重要な関心領域はもれなく取り上げている。つまり、徳、死の運命、感情、自覚、胆力、正しい行動、問題解決、受容、曇りなき精神、プラグマティズム、偏りなき思考、義務である。
ストア派では当初から朝晩の儀式を大事にしていた。朝、一日の準備をし、晩に一日を振り返るのである。君も本書を使って二つの儀式を始めよう。一年間三六五日、一日一度、黙想をするのだ(翌年以降も続けられる仕組みも用意している)。専用のノートを用意して、考えたことや起こした行動を書き留めておくのもいい(1月21、22日および12月22日を参照)。ストア派の哲人たちもそうしていたのだ。
本書を通して哲学を実践することで、読者の皆様がもっとよい人生を送れるようになれれば、これ以上の喜びはない。本書に収めた言葉で、実生活に役立てられないものはひとつもないはずだ。これはセネカの信念であり、われわれもそう願う。
そしてそのために、この本を贈ろう。
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本文中に登場する名言の主な出典
- マルクス・アウレリウス著『自省録』(岩波書店)
- セネカ著『セネカ哲学全集:倫理書簡集』(岩波書店)
- セネカ著『怒りについて』(岩波書店)
- セネカ著『生の短さについて』(岩波書店)
- セネカ著『セネカ悲劇集』(京都大学学術出版会)
- エピクテトス著『人生談義(上・下)』(岩波書店)
- ディオゲネス・ラエルティオス著『哲学者列伝』(岩波書店)
- プルタルコス著『モラリア』(京都大学学術出版会)
- プルターク著『英雄伝9:小カトー』(岩波書店)