|
![]() |
![]() 『オンラインポーカーで 稼ぐ技術 (上)』 好評発売中!! |
著者 エリック・リンチ、ジョン・ターナー、ジョン・ヴァン・フリート
訳者 松山宗彦
オンラインポーカーニュース オンラインポーカーの世界の物語を描いたドキュメンタリー映画 『Bet Raise Fold』が公開されました。PokerStrategy.com様によるレビューはこちら
|
『オンラインポーカーで稼ぐ技術 上』では、入賞バブルに至るまでのハンドが取り上げられていた。ほとんどのハンドは、様々なトーナメントでのハンドが独立して取り上げられていた。 この『オンラインポーカーで稼ぐ技術 下』では、インザマネー(入賞)からヘッズアップ(1対1)までのハンドに焦点を当てて行く。
下巻ではそれぞれの著者は、1つのトーナメントだけを取り上げて、その中でカギとなったハンド全てについて検討していく それぞれが1つのトーナメントだけを取り上げることで、ライゼン、パールジャマー、エイプスタイルズらのそれぞれの対戦相手に対する認識が、自分の決定にどのように影響するか読者は見て取れるだろう。
簡単に彼らの戦績をおさらいしておこう。
◆ライゼン
・ライブ、オンライン両方で世界トップレベルのトーナメントプレイヤー
・獲得賞金総額250万ドル
・WSOPで7回の入賞
・300回以上のファイナルテーブル進出
・50回以上の優勝経験
◆パールジャマー
・チャンスを待つリスク管理の達人
・年間最優秀インターネットプレイヤー賞受賞
・獲得賞金総額200万ドル
・600回以上のファイナルテーブル進出
◆エイプスタイルズ
・アグレッシブにゲームのギアを変える戦略家
・トリプル・クラウン・アワードを2度受賞
・獲得賞金総額200万ドル
・350回以上のファイナルテーブル進出
・70回以上の優勝経験
・序文
・イントロダクション
・ジョン・パールジャマー・ターナー
・エリック・ライゼン・リンチ
・ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリート
・用語集
◎ジョン・パールジャマー・ターナー(JON "PEARLJAMMER" TURNER)
パールジャムドのスクリーンネームでも知られている、ジョン・パールジャマー・ターナーは、オンラインでの凄腕プレイヤーとして名を馳せているが、ポーカーを始めたのはノースカロライナ州ローリーやラスベガスでのライブゲームを通じてである。彼は2007年の「年間最優秀インターネットプレイヤー」賞を受賞しており、2006年にも3位に選ばれている。(www.IntenetPokerRankings.com)彼はwww.PocketFives.com でのランキングで常に
トップ10にランクインし続けている。
過去2年に渡り、パールジャマーはオンラインプレイで見事な成績を収めてきた。優勝は100回以上、ファイナルテーブル進出は600回に及び、獲得賞金は200万ドル近くにもなる。2007年には、あるメジャーなサンデートーナメントで2位に入り、現在までの最高獲得額である$100,000を手にしている。
◎ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリート(JON "APESTYLES" VAN FLEET)
ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリートは2004年に大学を卒業した後、プロとしてプレイし始め、オンラインポーカーのランキングを素早く駆け昇ることとなった。2006年と2007年にはwww.InternetPokerRankings.com でトップ20にランクインしてい
る。彼はwww.PocketFives.com でも常に上位にランクインしており、トリプル・クラウン・アワードを2度受賞している。
ジョンのオンライントーナメントの獲得賞金総額は200万ドル近くに及んでおり、350回以上のファイナルテーブル進出と、70回以上の優勝を果たしている。現在までの最高獲得賞金額は、あるメジャーなサンデートーナメントで2位に入賞した時の$135,000である。
WSOP Main Event 年度 プレイヤー 年齢(優勝時) 賞金(百万ドル) 出身、生涯獲得賞金額 2011 ピウス・ハインツ 22 8.7 ドイツ、$10,000,000 2010 ジョナサン・デュハメル 23 8.9 カナダ、$9,500,000 2009 ジョー・キャダ 21 8.5 アメリカ、$8,550,000 2008 ピーター・イーストゲート 22 9.1 デンマーク、$10,900,000 2007 ジェリー・ヤン -- 8.25 アメリカ、$8,263,393
本書がポーカートーナメントを扱った他の本と異なるのは、いったい何だろうか? 第一に、彼ら3人がいかほどのプレイ経験を積み重ねてきているかを知れば、その量に圧倒されるであろう。ライブのトーナメントを専門にプレイするプロが参加するトーナメントの数は、1年にせいぜい100試合ぐらいのものだろう。だが、彼ら3人は、それぐらいの試合数なら1週間でこなしてしまうのだ! 合計すると、彼らがプレイしてきたトーナメントの数は50,000を超えており、ファイナルテーブル進出は1,800回以上、メジャーな大会での優勝も300回を上回り、獲得賞金は総額で1,000万ドルを超えているのだ! 第二に、これが最も重要なのだが、本書はポーカーのハンドをいかにしてプレイするかについて述べたものであるということだ。
理論やコンセプトというものは、上手いポーカープレイヤーとなるうえでの基盤となる。これらを教授する本は多数出版されており、理論的な知識の確固たる基盤を作り上げるのに役立っている。だが、そういう基盤を作り上げた後には、それらの理論をどう実践に生かしていくかということが必要になってくる。本書は、世界最高のプレイヤーの思考プロセスを見せることで、読者をトーナメントでの成功へと導こうとするものだ。そこでは彼らが個々のハンドのみならず、プレイの全体像をシナリオとしてどう分析しているのかをそのまま見ることができるのだ。
本書の形式は、ジム・ブリアーとボブ・シャフォン著、『ミドルリミットホールデム』に触発されたものだ。そこでは、理論がどう実践に結びついていくかが、何百ものハンドの例を通じて解説されている。私はこの形式こそが、ポーカーを教え、学ぶためのものであると信じている。ポーカーを上手く教えるには、豊かな経験がなくてはならない。だが、経験だけでは、ポーカーの素晴らしい教師や本の著者にはなれない。真のエキスパートがその他のプレイヤーと異なるのは、彼らは自分の意思決定のプロセスを正確に記述することができ、個々のハンドをプレイするうえで何をどう考えたかを完全に明らかにできるという点にあるのだ。
この『オンラインポーカーで稼ぐ技術』のシリーズは、ポーカーに関する文献へのユニークな貢献である。このシリーズを読めば、手堅く成功を収め続けているトーナメントプロの知恵を学ぶことができ、それによって、時間、金を節約でき、そして何年にも及ぶはずだったフラストレーションの日々から解放されることだろう。
おそらく皆さんはすでに上巻をお読みになっていて、この本がどのようにしてできあがったかについての経緯についてはある程度分かっていただいていると思う。そうでない方々のために、このシリーズがどのように始まったかについて簡単に述べて、そのうえで下巻が上巻とどう違うのかについて話したいと思う。そして最後に、2010年に出版予定の3巻目について触れておくことにする。
2007年のことだが、私はエリック・ライゼン・リンチと初めて会って、出版のプロジェクトの可能性について話した。私はライゼンの「ハリントンを越えて」と題された記事を読んで、彼の明快な文章と、新しいアイデアや概念について述べる力に感銘を受けていた。オンライントーナメントをメインとするプレイヤーによる本というのは、私の出版社が扱うものとしてふさわしいものだと思われた。
エリックとコンタクトを取り、それが実り多いミーティングへとつながったとき、このシリーズが形となり始めた。エリックと私はプロジェクトに関するブレインストーミングの中で、ほかに参加すべき著者として誰がふさわしいかを話し合った。エリックが最初に推薦したのが、ジョン・パールジャマー・ターナーだった。
私はパールジャマーとエリックにそれぞれ、共著者としてふさわしいプレイヤーの短い候補者リストを作るように頼んだ。喜ばしいことに、両方のリストのトップにきたプレイヤーが、ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリートだったのだ。
本書から得られる恩恵のうちのひとつが、3つの異なるプレイスタイルを目の当たりにできるということだ。3人のプレイヤーはトーナメントやテーブルでの特定の状況に自分を合わせることができる。それに彼らは皆、複数のギアを持っているが、それでも、パールジャマーはやや保守的なアプローチでゲームに臨み、エイプスタイルズは、特定の状況に合わせる必要がない限りは、アグレッシブな線でプレイしたがる。ライゼンはちょうどその中間に位置する。
プレイスタイルの違い以外にも、彼らの思考のプロセスや、文章のスタイルの違いもまた、見て取ることができるだろう。3人のそれぞれのセクションは、本書をユニークなものにしてくれるはずだ。
上巻をまだお読みでない方に申し上げておくと、上巻では、入賞バブルに至るまでのハンドが取り上げられていた。ほとんどのハンドは、さまざまなトーナメントでのハンドが独立して取り上げられていた。唯一の例外がエイプスタイルズで、自分のセクションの一部で、ひとつのトーナメントでのバブルの場面でプレイした24ハンドを取り上げていた。下巻では、インザマネー(入賞)からヘッズアップ(1対1)までのハンドに焦点を当てて行く。
この下巻では、上巻とは違ったアプローチを取っている。この巻ではそれぞれの著者は、ひとつのトーナメントだけを取り上げて、その中でカギとなったハンド全てについて検討していく。トーナメントの終盤まで生き残った場合、相手のプレイスタイルについてできるだけ知っておくことが肝心である。それぞれがひとつのトーナメントだけを取り上げることで、著者たちはそれぞれの相手に対する認識が、自分の決定にどのように影響するかをお見せすることができるのだ。
上巻の中で特に評判が良かったのが、「20の共通ハンド」で、私がプレイしたハンドから選んだものを、3人の著者たちが、彼らならどうプレイしたかをコメントしたものであった。ここでは、3人のトッププレイヤーがそれぞれのプレイスタイルに従って行くと、違った結論に達し得るのだということを、はっきりと指し示していた。
このセクションは、大好評だったので、3巻目は全てこの共通ハンドに費やすことにしている。そこで選ばれるハンドは全て、我らがヒーローがトーナメントで入賞を果たした後でのものである。というのも、その段階でどうプレイするかというのは、トーナメントプレイヤーとして成功を収めるうえでとても重要だからだ。
今回は次巻の発売まではお待たせしないということをお約束する。いまの計画では3巻目は2010年の後半には出版できる予定である。
彼らトッププレイヤー達と一緒に仕事ができたおかげで、私自身のプレイも大きく進歩することができた。彼らと一緒に仕事を始めて以後、1年の間に2つのトーナメントで優勝することができ、そのどちらも参加者が3,500を超えるものだった(うちひとつは10,000人を超えていた)。優勝したもののひとつは、750K保証トーナメント(賞金総額$750,000以上が保証されたトーナメント)で、$132Kという賞金を手にすることができたのだ。
この本を読めば、あなたにもそれが手にできると保証はできるか?そこまでは保証できないが、初心者から中級者、上級者に至るまで、本書に盛り込まれている教えを学びとれば、ゲームの上達に役立つということだけは、確信している。彼ら3人は、プレイヤーの中でも厳選された一握りであり、最高のプレイヤーなのだ。トッププレイヤーにコーチしてもらえるチャンスなどそうあるものではない。本書を読んで学ぶことは、トーナメントポーカーの上級クラスに出席するようなものなのだ。
忘れないでほしいが、ポーカーをプレイすることは楽しいものだが、勝てればもっと楽しいものになる。勝者になるために、世界最高のプレイヤーがどうプレイするかを学ぶ以上の方法なんて、ほかに誰が思いつくだろうか?
![]() オンラインポーカーで稼ぐ技術 (上) |
![]() 確率の考え方 |
![]() 賭けの考え方 |
![]() ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード |
![]() フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編 |
![]() フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編 |
![]() ポーカー教室 |
![]() トーナメントポーカー入門 |