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ウィザードブックシリーズ Vol.203

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バフェットの経営術
バークシャー・ハサウェイを率いた男は投資家ではなかった

バフェット関連書
破天荒な経営者たち バフェット合衆国 バフェットからの手紙 [第4版] オーディオ
ブック

2013年2月発売/四六判 上製本 398頁
ISBN978-4-7759-7170-3 C2033
定価 本体2,800円+税

著 者 ジェームズ・オラフリン
監修者 長尾慎太郎
訳 者 井田京子

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目次 | 著者紹介 | 監修者まえがき | まえがき

銘柄選択の天才ではない本当のバフェットの姿が明らかに
経営者必携!全米第2位の資産家から学ぶ経営戦略

ウォーレン・バフェットが賢者としてウォール街の寵児になっていたころ、彼を取り上げた本は、企業のリーダーとして、資産運用者として、アメリカで2番目のお金持ちとして大成功を収めてきたことについて、多くの情報をもたらしてくれた。しかし、これらの本には一番重要な点が抜けていた。彼独自の経営スタイルとリーダーシップの取り方、そして戦略やリーダーシップや企業統治に関する重要で実践的な教訓についてである。まさに本書こそが、その点に触れている唯一の書籍である。

 生物学とビジネスと心理学を組み合わせた分析によって、本書はウォーレン・バフェットのリーダーシップと「オーナーのように行動する」という理想に関する独自の研究結果を提示している。広範囲に及ぶ作業の末、バフェットの原則をひとつずつ彼自身の言葉を添えて詳細に説明した本書は、現代の「頼れる男」として世界中で認められた経営者、かつリーダーを独自の視点でとらえている。

 著者は、企業統治の意味を定義し直したバフェットの内面を素晴らしい洞察と新鮮な視点で見つめ、経営者とリーダーとしてバークシャー・ハサウェイをアメリカで最大かつ最も成功しているコングロマリットのひとつに作り上げたバフェットの秘密を初めて明かした。

 著者は、バフェットの株の銘柄選びだけでなく、彼が株式ブローカーから「シケモク投資家」を経て、素晴らしい資産運用者兼リーダーに変わっていった過程を追跡している。これまでこの謎の人物を研究した人たちが見逃してきた実践的かつ重要な教訓を満載した本書には、バークシャー・ハサウェイを経営するための特別な原則が詳しく説明してある。彼がどのように「組織由来の旧習」(バフェットの言葉)を避け、どのようにして「戦略計画」を持たずに統率しながら視野が狭まるようなことを避けてきたのか、そしてどのようにして非凡な分散管理のスタイルを機能させているのかをジャック・ウェルチの陣頭指揮による過酷な中央管理の手法と対比させて見ている。

 バフェットに続きたいと崇高な企業統治をマネしてきた経営者や企業幹部に、本書はオーナーのように行動することの意味を教えてくれる。このなかには、彼の理想をリーダーシップや買収を成功させるための道具として活用する方法や、適切な人材をバークシャーに引き付ける方法、そして彼の原則を促進するための行動ルールを組織の現場レベルまで普及させる方法などが含まれている。

 本書全体を通じて、著者はバフェットの「自分のコンピタンス」についても詳細かつ実践的に紹介している。これは心理と感情にかかわるモデルで、より良い判断を下したり資本を配分するときに役に立つだろう。


原書

The Real Warren Buffett

■著者紹介

ジェームズ・オラフリン(James O'Loughlin)
イギリスの大手保険会社で、360億ドル以上の資産を管理するコオペラティブ・インシュランス・ソサエティーのインベストメント・マネジャー兼グローバル・エクイティ・ストラテジーの責任者。イギリスのウィラル在住。

■本書への賛辞

「投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるバフェットの経歴と業績を紹介するタイムリーかつ洞察にあふれた1冊。何よりも素晴らしいのは、バフェットが思慮深く、流行を拒否し、ブームに流されない長期投資家として描かれていることで、著者は彼を「資本配分者」と呼んでいる。知的で分かりやすくまとめられた本書の内容は、40年間にわたって驚くべき成功と報酬をもたらしてきた実証済みの公式と言える」――ステファン・スターン(アカウンティング&ビジネス)

「アメリカで2番目にお金持ちのバフェットは、株の銘柄選びの達人として世界中に知られている。ただ、彼が投資会社のバークシャー・ハサウェイを37年間、年率25%(複利)で成長させてきた理由はこれだけではない。著者は、バフェットの資本の使い方や、子会社の経営者にオーナーのように考えさせる方法など、彼の事業を掘り下げて調べ、賢く経営するための単純なモデルを解明した。多くの企業がこの手法を採用することで、利益を上げることができるだろう。このモデルは、いくつかの揺るぎない原則に基づいている。株式アナリストが言うとおり、買って保有するのである」――キャロル・ケネディ(ディレクター)

「優れた分析と極めて分かりやすい文章による良書である」――ハーシュ・シェフリン(サンタクララ大学金融学教授、『行動ファイナンスと投資の心理学』[東洋経済新報社]の著者)

「バフェットの価値ある名言と著者の洞察が合わさって、素晴らしいものが生まれた」――アーノルド・S・ウッド(マーチンゲール・アセット・マネジメントの共同設立者兼社長兼CEO)

「ユニークでとても好きな本。ほとんどの本は方法を説明しようとするが、本書は実際にそれを成し遂げた人物を見せてくれる。やればできるという教えは重要だ」――ボブ・オルセン(カリフォルニア州立大学名誉教授)

「示唆に富んだ素晴らしい読み物。興味深い洞察と熟考すべき重要ポイントに満ちている」――ニック・チャーター(ウォーリック大学心理学教授、インスティチュート・フォー・アプライド・コグニティブ・リサーチ)


■目次

監修者まえがき
まえがき
謝辞

第1章 ウォーレン・バフェットの本質

第1部 人々のリーダー

第2章 バークシャー・ハサウェイと組織由来の旧習
第3章 リーダーシップと資産配分
第4章 買収を成功させる
第5章 保険会社――ウォーレン・バフェットの銀行

第2部 資産運用

第6章 頼りになる男
第7章 コア・コンピタンス領域(核となる能力)

第3部 オーナーのように行動するために

第8章 ユーザーズマニュアル
第9章 幻想のコンピタンス領域の効力
第10章 将来理解できること

注釈



■監修者まえがき

 本書はジェームズ・オラフリンの著した“The Real Warren Buffett”の邦訳であ る。バークシャー・ハサウェイのCEO(最高経営責任者)であるウォーレン・バフ ェットについて知らない投資家はまずいないだろうから、ここではバフェットの経歴 やそのたぐいまれなる業績についてではなく、オラフリンが本書で示した革新的で素 晴らしい視点について解説したい。

 これまでの一般的な解釈では、バフェットの投資法はいわゆるバリュー投資に分類 され、彼の若いころの師であるベンジャミン・グレアムによる「安全分析」をもとに 改良を加えたものだとされてきた。だが実際には、バフェットの残したトラックレ コードは、バリュー投資を含むほかのあらゆる投資手法のそれとは明らかに異なって いる。このため、市場が効率的にできていると信じたい人たちは、このアウトライ ヤーに対して「数ある資産運用者のなかにはそういったパフォーマンスを偶然に達成 する者もいる」などと苦し紛れの評論を行ってきた。

 しかし、その認識は二重の意味で間違っている。まずはじめにバフェットの業績の Zスコアはそれが偶然に発生したにしては発生の期待確率が小さすぎるし、次にそも そもバフェットは(狭義の)資産運用者ではないからである。バフェットに関する一 般的な評論や解説のほとんどは、バフェットを投資家の枠内でとらえることで事の本 質を見逃している。結果として、既存の多くのバフェット本は、良くて断片的な理解 にとどまっているか、あるいは表層だけを見てやみくもに称賛を繰り返しているにす ぎない。

 さて、もしバフェットが資産運用者ではないのならば、いったい何なのだろう?  その客観的な答えは「バフェットは経営者である」というものだ。本書を読んでいた だければ分かるとおり、バフェットはビークルとしてのバークシャーを通してファン ドの資産運用をしているのではなく、文字どおり企業(群)の経営をしているのであ る。そして、バフェットの持つエッジは経済学の理論ではなく、経営学の知識なので ある。

 ここで、経済学は複雑な市場システムを無理やり構造化し数式で説明しようとする 試みである。一方で、経営学は組織の効率的な運営や生産性の向上、ネットワークの 分析やイノベーションなどに関する体系である。両者共に発展途上ではあるが、前者 は数学への憧憬の深さゆえに、おそらくいつまでもアカデミックな世界の仮説にとど まるだろう、だが、後者は自然言語で記述され、繰り返し現実の検証の試練にさらさ れる実学である。経済学と経営学は重なる部分もあるが、本質的には別のものであ る。だから類書のように経済学の観点からの考察ではバフェットの真の姿を知ること はできない。それを明らかにするには別途経営学のフレームワークが不可欠なのであ る。本書は、経営者としてのバフェットに初めて光を当てた秀作である。

 二〇一三年一月

長尾慎太郎

■まえがき

 本書を書き終えてから最終原稿が整うまでの間に、私は最終確認のつもりで友人のデビッド・クロウザーに原稿を読んでもらった。私の知るかぎりで最も頭の回転が速い彼は本書の内容を正確に理解し、見解を述べてくれた。そのなかのひとつが、次の言葉だった。「信じられない。バフェットはすべてを分かっているんだな」

 私が本書を執筆した理由も、まさにそれだった。

 私はファンドマネジャー兼株式ストラテジストとして、投資理論や経営者が直面する価値の創造について理解を深めるため、組織論や複雑性理論や行動心理学などについて学んできた。ところがこれらを学べば学ぶほど、バフェットがバークシャー・ハサウェイの株主にあてた手紙に書かれている規律に対する洞察に引きつけられていった。

 私が学んだことを、彼はすべて知っていた。私が自分のやり方に組み込もうと苦戦していたことは、すでに彼のモデルに組み込まれていた。私がやっと手掛かりをつかんだことを、彼はすでに実行していた。

 つまり、ウォーレン・バフェットはときにはうまくいかないこともあったが、すべてを知っていたということに私は気づいたのだ。このことを確かめるために、私はバフェットの株主への手紙を調べ、その過程でこれらの資料をそれまでとは違った視点で読むことができるようになった。

 私が発見したのはバフェットの資本管理とリーダーシップのモデルで、本書でこれを紹介することによって、私の経験を広く共有していきたいと思っている。バフェットは、私が認知爆発と呼んでいる状態を経てこのモデルを手に入れた。そして、そのことについて書いたことで、私も似たような経験を得ることができた。私自身もこの爆発を経て、世界をこれまでとは違うレンズで見られるようになったのである。そのことをうまく伝えることができていれば、読者の方も本書を読み終わったときには同じ経験を味わうことができるだろうと思う。

 二〇〇二年八月、英チェシャー州バーケンヘッドにて

ジェームズ・オラフリン

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