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『百人百色の投資法投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集 Vol.3』
著者 JACK
定価 1,200円+税 A5判 ソフトカバー 2015年12月発売 ISBN 978-4-7759-9142-8
ここで、大事なのは、数あるノウハウの中で、自分にとって、どれが一番やりやすいかを把握しておくことです。例えば、サッカーで言えば、リオネル・メッシのようなドリブルで状況を切り裂くスタイル(やり方)が合っている人もいれば、往年のジーコのように絶妙のパスを出して、味方を活かすスタイル(やり方)が合っている人もいます。
どのやり方も、それ自体は優れたものです。だからといって、メッシタイプの人がジーコタイプのスタイル(やり方)をやろうとしても、結果がついてくるかどうかは微妙です。その逆もまたしかりです。要は、ノウハウを生かすも殺すも使い手自身なのです。自分に合っていないものをやってみても、その効果を享受しにくいのです。
このことは、投資(トレード)でも一緒です。一番に考えないといけないことは、自分の選んだやり方で結果が出るかどうかです。仮に、ほかの人がやっていて結果が出ていても、そのやり方で自分自身が結果を出せないのであれば、そのやり方は合っていないという結論にしかなりません。逆に、ほかの人にはこなせないけれども、自分にとっては結果が出しやすいというものであれば、それは「続ける価値のあるやり方だ」と結論できます。
他人がどうこうではなく、自分自身にとって結果が出るやり方であるかどうかが、本来、最優先されるべきことなのです。
本書(シリーズ)では、さまざまなタイプの投資家(トレーダー)さんたちから、さまざまなやり方や考え方などを聞いています。ノウハウ本ではありませんので、ひとつの手法を深く掘り下げた構成にはなっておりませんが、その代わり、いろいろなやり方や考え方にふれることはできると思います。 本シリーズで紹介しているものの中から、「あっ、これは自分に合っているかも」とか、「今使っている手法にこの考えをプラスしたら相乗効果が生まれるかも」と感じるものがあったら、積極的に試していただきたいのです。現在の手法をサポートするものとしてでも構いませんので、結果につながる何かを探してほしいと思います。
そして、もしも、「自分に合っているかも」と試してみたところ、うまくいかなったときには、パラメータを変えたり、時間軸を変えたり、ほかの要素(例えばテクニカル等)を加えてみたりなど、皆さんなりのアレンジを足してみてください。自分の頭を使って、いろいろチャレンジしてみていただきたいと思います。
それでもダメなら、やり方自体がダメなのではなく、単純に相性が悪かっただけだと思われますので、また違うやり方に目を向けていただければと思います。
現在の手法をサポートする触媒として、本書をぜひお役立てください。
【第3弾に登場する投資家】 ◆株式投資 いちろー 〜歪みを狙い、勝率の高いトレードをする〜 IPOとPOに集中して資産を築いてきた。勝てる確率が五分五分の勝負に全力を注ぐの は割に合わないと考え、「歪みがあるかどうか(勝率51%以上あるかどうか)」に 注目して、ポジションを作っている。 羽根英樹 〜過去のデータが「お宝」のトレード〜 昔は「サヤ取り」だったが、今は株式投資(※イベント投資)が主戦場。「有効なイ ベントかどうか」「歪みが強いかどうか」に注目している。「過去のデータ」を分析 し、それを有効に使う統計トレードが特徴。 ヤマシタ 〜TOPIXに注目したオリジナル投資〜 「従業員の持ち株」を利用したやり方で資産を築きつつ、さまざまジャンルに挑戦し てきた。地道にデータを集めて、TOPIXの動向に注目。その動きに逆らわずにポ ジションを作るやり方はオリジナル。 ウォール・甲斐 〜年初来高値ブレイクアウトを狙う〜 ファンダメンタル分析をうまく取り入れたシステムトレード(一部裁量もあり)が特 徴。年初来高値ブレイクアウト銘柄に注目し、年初来高値を更新したら、「本格的な 上昇相場か」「勢いが本物か」なども加味しながらエントリーを検討している。 斉藤正章 〜トレードのすべてをシステムに〜 売買のタイミングだけではなく、上げ相場&下げ相場の判定やポジションの作り方ま で、すべてシステム通りにポジションを作る。裁量を入れる余地がない完全なる「シ ステムトレード」を実行している。 v-com2 〜優待企業に限定して投資する〜 企業価値を「収益面」「資産面」「優待面」で分析。具体的には、PERやPBR、 配当利回り、優待利回りなどを入り口として見ている。また、東証1部昇格が期待で きる株を先回りして買うスタイルも実践している。 崔真淑 〜マクロという土俵で勝負する〜 本書発行時は自由に投資できる環境でないため「投資信託」と「外貨預金」がメイン だが、取材時はマクロ経済を巧みに分析して「資金の流れ」を読んでいた。大局の動 向を意識しつつ、思想や文化を参考に業種を選び、最後に財務の健全性や成長性を加 味して銘柄を選ぶやり方。 津島朋憲 〜チャートが読めなくても結果は出る〜 日経225オプションのコール売りがメインの投資(トレード)をしている。過去の 節目で短期的な天井を確認しつつ、ポジションを作ることが多い。資産運用の技術の なかでの「トレード」の立ち位置は端っこ。常に優位性のあること(稼げる)ことを 探している。 マネー・ヘッタ・チャン 〜寄りの逆張り投資〜 10年間負けなしの契約ディーラー。1年更新契約で成績を残さないと契約解除され るシビアな世界にて10年平均で年約18%のリターンを達成している。「寄りの逆 張り(ギャップダウンの寄り付き買いやギャップアップの寄り付き売り)」が主なや り方。 ◆FX waka 〜初動に乗ることに全力を尽くす〜 典型的なチャートパターンや移動平均線3本の収束からの広がりなどを参考に、でき るだけ初動で「トレンドに乗る」ことを意識している。自分の得意なパターンになる まではとにかく「待つ」こと、そして、「儲けることより損をしないこと」に重きを 置いている。 おばらっち 〜「負け」を前提に慎重にトレードする〜 常にフラットな精神状態でトレードに臨めるように、自分のメンタルに強烈なイメー ジを与える「利食い」や「損切り」という言葉を使わないようにしている。ティック 足チャートを駆使して、エネルギーが放出されるところを狙う。プライスアクション を意識したトレードに徹している。 Masahiro 〜水平線を軸に最小リスクでトレード〜 チャートに水平線を引いて、「もう上がりたくないな(=下げたいな)」「もう下が りたくないな(=上がりたいな)」という心理を読み取る。スターラインやBitaBita Line(ビタビタライン)といった、独自の水平線の使い方でポジションを作る。常 に、より良いトレード手法を研究しているカリスマトレーダー。 齊藤トモラニ 〜着実な「地味トレード」を続ける〜 FX スクールで講師をしている。上がっていく途中の下げ止まりや、下がっていく途 中の上げ止まりを確認してからポジションを作るなど、基本的に、売りも買いも、値 動きが止まったところに注目する。WBRという独自のインジケータを使って押し目や 戻り目を判断することもある。 FXcarrer 〜勝率を高めた利小損大のトレード〜 EMAクロスというオリジナルのインジケーターを参考にポジションを作ったり、水 平線のブレイクなどを見ながらトレードしている。勝率を高めた、利小損大のトレー ドを心がけている。 こうちゃんママ 〜大局に合わせて動き出しを待つ〜 長い時間軸の足(4時間足や1時間足)で大局を見ながら、短い時間軸の足(5分 足)でタイミングを計る。ボリンジャーバンドや平均足を観察しながら、総合的に判 断した後、ポジションを作る 春香 〜行き過ぎを狙う逆張りトレード〜 乖離ライナーという独自のインジケーターで、一時的な行き過ぎを狙う逆張りトレー ドのほか、15EMAと25EMAのクロスでトレンドを判断し、トレンドが発生し ているのであれば、乖離ライナーやオシレーターでエントリーのタイミングを計る順 張りトレードも行っている。相場の状況に合わせて、逆張りも順張りも狙う。 ◆不動産 沢孝史 〜利益の出る間取りを自分で作る〜 中古アパートの購入だけでなく、土地を仕入れ、自分自身でアパートを建てることに も尽力している。プランニングやシミュレーションに時間をかけ「こうやれば利が乗 る」などを考える不動産投資が特徴。できる限りアウトソーシング化している点も沢 氏ならではのもの。 竹内かなと 〜競売物件に絞って投資〜 「5年後の売却」を視野に入れ、競売物件に特化している。「立地」「平成築の戸建 て(テラスハウス)かどうか」に注視し、「これは買いたくないな」と皆が思うよう な物件に入札していくスタイルを貫いている。 まこと 〜大阪北のテラスハウスに絞る〜 立地(駅から近い)を重視つつ、リスクの軽減と管理のしやすさを考え、投資する物 件のタイプ(テラスハウス)とエリア(大阪市内の北部)を完全に絞り込んだ投資ス タイルにしている。 松田ひであき(ゴン)〜管理対費用効果を意識した不動産投資を展開〜 単なる投資ではなく、「経営者の観点」を持ちつつ、銀行に好まれる物件(積算価格 の出る物件=融資が出る物件)を選んで収益を上げてきた。銀行の基準に合うものは 「アパートローン」を使って計画的に使い、融資の出ない物件については現金で買う という投資スタイル。管理費用対効果(管理に手間がかからないこと)を重視してい る。 【インタビュー項目】 最初にマーケットに関わったのはいつ頃ですか? きっかけも? 銘柄(通貨)を選ぶときには何を重視していますか? いつもどんな情報を見ていますか(テクニカル&ファンダメンタル) “何”が“どうなった”ときにポジションを作りますか? トレードで大事にしていることを3つ教えていただけますか? ポジション保有中、思惑に反して逆行しているとき、何を考えていますか? また利食いするときはどういう状態になったときですか? 印象に残っている最高の思い出と最悪の思い出は? ご自身のトレードを一言でまとめると、何を狙ったトレードと言えるでしょうか? 自分がほかのトレーダーとは違うと思う点は何ですか? 投資の世界から引退と考えたことはあるか(理由含む) 【本書(シリーズ)の特長 〜本書(シリーズ)を読んでわかること〜】 シリーズ全体で100人の投資家(トレーダー)が登場! 株式投資、FX、不動産投資で活躍している投資家(トレーダー)など、よく名前を見かける人はもちろん、普段、表に出ない人も登場している 普段、結果を出している人たちがどういう情報を参考にしているのかがわかる! どういう考えのもとで銘柄や通貨や物件を選んでいるのかがわかる! エントリーするときは何を根拠にしているのか。決済するときには何を根拠にしているのか。凄腕投資家(トレーダー)たちの頭の中がわかる! 投資(不動産投資含む)をするにあたって、普段、どういうことを大事にしているのかがわかる! 相場観を養うポイントがわかる! さまざまな手法がわかる! 「これは!」と思った手法を試すことができる! 今、どういうやり方がいいのか模索している人にとっては、手法構築のヒントになる! すでに手法を確立している人にとっては、新しいものを知ることで、投資の幅を広げるチャンスになる! 複数の手法を学ぶことで、急な相場変動にも左右されなくなる! 今まで知らなかったやり方や考え方を取り入れることで、パフォーマンス向上の可能性が高まる! 投資の世界で生き続けるためのヒントが得られる! ページのトップへ 関連書籍
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