2020年9月発売/四六判 並製 288頁 ISBN978-4-4238-3 C0011 定 価 本体1,800円+税
著 者 ムンギ・エンゴマニ 訳 者 長澤あかね
本書はデズモンド・ツツ大主教の孫娘ムンギ・エンゴマニによる、多様性の時代に「違いを認めて尊重し合う」ための14のレッスン。祖父から受け継いだ大きな思いやりをもとに、人とつながる生き方をわかりやすく提案する。ストレスフルな毎日に、穏やかな余裕と自信をもたらす一冊。
※UBUNTU(ウブントゥ)=普遍的な「絆」を意味するアフリカの哲学。コミュニティやつながりを大切にするアフリカ流の生き方を指す言葉。
原題:Everyday Ubuntu: Living Better Together, the African Way Mungi Ngomane
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「人は、ほかの人たちを通して人になる」
つまり私たちがこの世で学び、経験するすべてのことは、他者との関わりを通してもたらされる、という意味です。だから私たちは、自分の行動や思考をしっかり考えるよう求められるのです。その行動と思考で自分が何を達成できるかだけでなく、自分と関わる人たちにどんな影響を及ぼすのかも、考えなくてはいけません。
(中略)
本書は、読者に考えるチャンスを与えるでしょう。どのようにウブントゥを実践すれば、世の中で人々の懸け橋になれるのか。そして、人との関わりの一つひとつをさらに好ましい環境づくりのチャンスに変えていけるのか。ムンギが紹介する物語に、私たちはみんな、さまざまな形で共感を覚えるでしょう。これらは、ウブントゥのある世界で生きるために、私たちに日々与えられているチャンスと試練の物語です。私たち一人ひとりが、来る日も来る日も多くのチャンスを与えられています。言葉や行動を通してなのか、何も言わない・何もしないことを通してなのかはわかりませんが、出会った人たちが思いやりや人間関係を味わえる場を提供できるチャンスを、与えられている。
私が大切に思う哲学を紹介する、孫娘が書いた本をみなさんにお勧めできることを誇らしく、幸せに感じています。本書があなたの目と頭と心を開かせ、「世の中でどうあるべきか」に目覚めさせてくれると信じています。よりよい、より思いやり深い世の中をつくるために。
神の最も豊かな恵みがありますように。
コロナ渦で他者との触れ合いが難しくなっている現状だからこそ、読む必要のある本!
ノーベル平和賞を受賞されたデズモンド・ツツ大主教のお孫さんがアフリカで代々受け継がれてきた教えとその知恵でアパルトヘイトと言う大困難に立ち向かい、見事にそれを打ち砕いた貴重なお話が書かれています。
大変な困難とともに生きてきたアフリカの人々に代々継承されてきた大いなる知恵。 他者との繋がり、絆、視点を変えて相手の立場に立つ、相手を理解する、そして全てを受け入れる。
この本を読んで感じたのは、アパルトヘイト下のアフリカで生きていくのは常に死が隣り合わせであったという事だ。我々日本人の想像を絶するような困難な状況が鮮明に描かれている。 その中で実証されたウブントゥの知恵、人々がその困難と相手を理解し受け入れ、団結し、不条理をどのように克服してきたのかを語ってくれている。
日本においても災害のたびに【絆】と言う言葉が注目され、現状を受け入れ、団結し困難を乗り越えてきた経緯があります。
しかし、現在のコロナ渦においてはなかなか今までの様にいかないのは、オンラインが発達したとは言え、他者と直に触れ合うことが難しくなり、社会が色々と分断されていまいウブントゥの知恵にもある直接本音で不安、困難について語り合う事も出来ない各々が何が正しくどのように団結すれば良いのか分からなくなってしまった為、バラバラに声を上げざるを得ない事に大きな要因があると感じました。
コロナ渦と言う特殊な現状においては、全てを実践することは難しいかもしれない。 でも、読んでくれた人が一つでも意識してくれれば、現状を良くすることはできるはずです。 未来は必ず良くなる!そう言う希望を抱かせてくれる本書を沢山の人に読んでもらいたいと願っています。
億乃細道 自営業
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