『スーパーストック発掘法
3万時間のトレード術を3時間で知る』
2014年10月発売/A5判 ハードカバー 374頁
ISBN978-4-7759-7190-1 C2033
定価 本体3,800円+税
著 者 ジェシー・スタイン
監修者 長尾慎太郎
訳 者 山下恵美子
「彼の話は実に興味深い。本書で最も印象的なのは、彼が自分のやっていることを誠心誠意語っていることだ。実例と投資の成功から得た重要な原理を関連づける彼のやり方は非常に分かりやすい。何も包み隠さず正直に、そしてしっかり自覚して語っているところがいい。それがほかの投資の古典と大きく異なる点だ。個人投資家だけでなくプロのマネーマネジャーにもお勧めしたい1冊だ」――ホイット・コリー(ヘルメス・グローバル・エクイティーズ・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー)
「これまでいろいろな本を読んできたが、人々が望んでいるのは実際の現実であり、事実だ。これほど正直に書いている本は見たことがない」――ティム・ハーボート(シェアマーケット・カレッジのシニアアドバイザー)
「本書は絶賛に値する本だ。ジェシー・スタインは株式市場でどうやって何百万ドルものお金を稼いだかを語っているだけでなく、革新的なトレードプロセスも示している。このトレードプロセスに従えば、人々は人生を変えてしまうほどのお金を儲けるチャンスを得ることができるだろう」――スティーブ・バーンズ(『ニュートレーダー×リッチトレーダー』[竹書房]の著者)
「何百万ドル稼いだという本はこれまで五万と読んできたが、読み終えると、多くに疑問に襲われた。本書にはそれがない。ジェシー(ファーストネームで呼んでいるが、本書を読み終えるころにはあなたもきっと、ジェシー、と呼びたくなるはずだ)は私にとってのメンターだ。彼は成功するのに使ったあらゆる方法を示してくれている。本当にありがとう」――スティーブン・ドゥベル(個人投資家)
■目次
監修者まえがき
謝辞
ツイッター上の仲間へ
編集者から
序文 (立ち読みページ)
はじめに
第1章 私のストーリー
第2章 あなたが平凡と決別するのは今日
第3章 世界で最も良く効く薬
第4章 ウォール街の最悪の秘密
第5章 良いトレーダーになるために
第6章 システムと簡易性
第7章 とらえどころのないスーパーストック
第8章 あなたに有利になるように事を進めよ
第9章 ローリスクの仕掛けのスーパー法則
第10章 売りのスーパー法則――ハイリスクで売るワザを身につけよ
第11章 スーパーストックの「不精な人向けガイド」
第12章 私の人生を変え、あなたの人生を変えるかもしれない11のチャート
第13章 スーパーストックに関するお勧めの本とウェブサイト
第14章 私の失敗から学んだ偉大な教訓――何もかもさらけだそう
第15章 大きな成功を手に入れるために、人とは別の方法でやらなければならない16のこと
第16章 行く人の少ない道
付録A――世界のメジャーな変曲点の見つけ方
付録B――グローバル市場の年次予測(2010〜2013)
付録C――そして最後に、変わらないものがある
■監修者まえがき
本書は、2003年10月から2006年1月までの2年余りの間に4万5000ドルの資金を684万5000ドルへと増やした個人投資家、ジェシー・スタインの著した“Insider Buy Superstocks : The Super Laws of How I Turned $46K into $6.8 Million”の邦訳である。加えて本書は、ニコラス・ダーバスの『私は株で200万ドル儲けた』(パンローリング)の現代版ともいえるナラティブな相場書であり、読者は読み進むに従い、著者の相場人生を追体験することになる。特記すべきは、ページの多くがスタインの犯した失敗に割かれていることである。ほかのトレード本とは違って本書は、数多く失敗することによって成功に至った相場師の記録である。奇異に感じられるかもしれないが、これは弁証法的には「量質転化」、「対立物の相互浸透」を経て「否定の否定」が起きたと考えれば不思議ではないし、投資技術において「創発」が起こったのだと理解することもできる。いずれにせよ、著者の経験に照らせば、現在たくさんの失敗を重ねている投資家ほど、むしろ未来の成功により近いという逆説的で痛快な命題が成立することになる。
さて、一般に投資家がマーケットで利益を上げ得る方法は三種に大別される。その第一は、制度的ロジックによるアノマリーを利用するものである。定量分析によるシステムトレードなどがこれにあたる。また第二は、売買主体としての人間の持つ文脈由来の限定合理性のバイアスを利用するものである。安全分析に基づいたバリュー投資などがこれにあたる。そして第三の方法は、マジョリティーの逆を衝いてアウトライヤー(外れ値)の出現に賭けるという方法である。本書のような超グロース投資手法や分散トレンドフォロー手法などがこれにあたる。これは前二者の方法と異なり、拠って立つところが論理的でもなければ斉一性原理に従うわけでもない。なにしろ存在そのものが元々アウトライヤーなのだから。それゆえ、ほとんどの人はその構成要素を理解できないし実行しようとも思わない。
しかし、大多数の人がその価値を省みないおかげで、この第三のアプローチを取る投資家は破格の恩恵にあずかることができる。確実性を重視してリスクを最小化したい多数派の投資家には縁のないものだが、リターンを最大化するためには確からしさを捨ててもよいと考える投資家なら、著者と同じように短期間に驚異的なパフォーマンスを上げられる可能性がある。そのためには計算された無謀さ(これをメンタルマネジメントと呼んでもよい)が必要だが、具体的な方法はすべて本書に書いてある。ここで私たちにとっての朗報は、この投資手法は地道な研究や、高度な知的能力、長い期間にわたる忍耐といったものを必要としないことである。重要なのは、成功の保証を要求しない思い切りの良さと僅かの勇気だけだ。これを実践することができた投資家は、その代償として、成功の暁には名誉と称賛に加え、莫大な資産を得ることだろう。
翻訳にあたっては以下の方々に心から感謝の意を表したい。翻訳者の山下恵美子氏は大変読みやすい翻訳を、そして阿部達郎氏は丁寧な編集・校正を行っていただいた。また本書が発行される機会を得たのはパンローリング社社長の後藤康徳氏のおかげである。
2014年8月長尾慎太郎
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