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『FXメタトレーダー4&5一挙両得プログラミング MT4ユーザーのためのMT5システムトレード』
著者 豊嶋 久道(とよしま・ひさみち) A5判 ソフトカバー 544ページ
著者ウェブサイトに、MT5のプログラミングについての記事が掲載されました。
本書オリジナルライブラリーで メタトレーダー4の自動売買プログラムを バージョン5に簡単移行!
「高性能なのに、無料で体験できる取引ソフト」として、世界中のFX(為替証拠金 取引)トレーダーたちから支持されているメタトレーダー4(MT4)。リアルタイム の価格表示、多種多様なテクニカル分析、柔軟な発注方法、指標・売買プログラムの 作成、検証、最適化、自動売買、口座管理など・・・・・・計画的なトレードに欠かせない 機能が備わったオールインワンソフトだ。しかも、どの機能も高水準で、使い勝手が 良い。
なかでも優秀なのが、プログラミングの機能である。MT4のプログラミング言語で あるMQL4(MetaQuotes Language Version 4)は、非常に柔軟で、融通が利き、ト レーダーの創造性を高めてくれる。
事実、世界中のトレーダーやプログラマーが、大きなコミュニティを作り、メタト レーダーの自動売買プログラムである「EA」の開発に切磋琢磨をしている。まさに 「メタトレーダーはシステムトレードの定番」なのだ。
そして、次世代バージョンとして2010年に正式公開されたのが、メタトレーダー5 (MT5)である。MT5には、例えば次に挙げるような機能拡張が施されている。
ところが(日本では特に)人気があるのは、依然としてMT4だ。その大きな理由と して、MT5のプログラミング言語であるMQL5が、MQL4の単なるバージョンアップでは なく、一部を除き「互換性がない」ことが挙げられる。
MT4で作成したプログラムが、そのままではMT5に、ほとんど再利用できない。これ が、MT5への移行に大きく立ちはだかっている“壁”となっているのだ。
しかしMQL5自体は、MQL4同様、発注や決済など、決まった処理をひとまとめにして 「関数」という形で定義できる。そして、関数の定義の仕方、使い方という点で、 MQL4とMQL5には互換性がある。つまり、関数の定義の内容は異なっていても、その関 数を呼び出すときには、同じような形で利用できるのだ。
そこで筆者は、共通の部品となる「オリジナルライブラリー」を作成した。これを 利用すれば、自動売買プログラムの“肝”である売買ロジックの部分が、MQL4でも MQL5でも、ほぼ同じような書式で記述できる。
もちろん、完全な互換性はない。しかし、利用するテクニカル指標の宣言の仕方な どを変える程度の修正で済むのだ。
本書は、オリジナルライブラリーを利用したMQL4/MQL5プログラムの作成手順につ いて解説した“一挙両得書”である。また、自動売買システムの評価や最適化をMT5 でも体験できるよう紹介している。
EAの醍醐味は「自分の理想のトレード」を具体化し、検証することにある。納得の いくEAを作成するには、時間がかかるだろう。しかし結局のところ、納得のいく自動 売買を遂行するには、プログラミングについての理解を深めていくしかないのだ。
そしてその理解が深まれば深まるほど、本書には珠玉のヒントが満載されているこ とに気がつくだろう。
1965年山口県生まれ。1988年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業。1993年慶應義塾 大学大学院博士課程修了。博士(工学)。大学生のころからC言語プログラミングに 親しみ、実用系のフリーソフトウェア、シェアウェアを公開。2003年よりFX取引を始 め、システムトレードの道へ。2011年合同会社T&Y総合研究所設立。FX自動売買シ ステムの最適化の研究を行っている。
主な著書に『FXメタトレーダー入門』『FXメタトレーダー実践プログラミング』(パ ンローリング)がある。
著者WEB Toyolab FX―手ぶらで為替取引
第1章 メタトレーダーの紹介 1-1 メタトレーダー4とメタトレーダー5 メタトレーダーのダウンロードとインストール メタトレーダーの画面構成 MT5に追加された機能 1-2 プログラミングの流れ プログラムとプログラミング言語 作成可能なプログラムの種類 MQL4プログラムのフォルダ構成 MQL5プログラムのフォルダ構成 実際にプログラムでトレードをするときの注意点 1-3 本書で使用したサンプルプログラムについて サンプルプログラムのインストール サンプルプログラムの著作権について
第2章 MQL4/MQL5プログラミングの基礎
2-1 MQL4プログラミングの基礎 データ型 配列 関数 予約変数 特別な関数 2-2 MQL5プログラミングの基礎 データ型 整数のデータ 実数のデータ 列挙型のデータ データ型の変換 そのほかのデータ型 配列 構造体 関数でのパラメータの参照渡し 関数のオーバーロード 予約変数 特別な関数 2-3 カスタム指標プログラムの基本 プリプロセッサ命令 指標バッファ用の配列の宣言 外部パラメータ 初期化関数 指標計算関数 カスタム指標の計算 2-4 テクニカル指標関数を使ったカスタム指標プログラム 移動平均 ボリンジャーバンド 移動平均乖離率 カスタム指標の平滑化 2-5 MQL4とMQL5のトレード関数の使い方 MT4でのトレードの流れ MQL4のトレード関数 MQL4でのポジション情報の取得 MT5でのトレードの流れ MQL5のトレード関数 MQL5でのポジション情報の取得 MQL5のトレード関数を利用したEAの問題点
第4章 ストラテジーテスターを使った売買システムの評価 4-1 MT4を使ったEAのバックテスト バックテストのための設定項目 過去データの取得 テスターのモデル選択 4-2 MT5を使ったEAのバックテスト バックテストのための設定項目 過去のデータの取得 テスターのモデル選択 バックテストでの注意点 4-3 売買システムの評価 レポートの見方 4-4 MT4を使ったEAの最適化 最適化のための設定項目 最適化の結果 4-5 MT5を使ったEAの最適化 最適化のための設定項目 最適化の結果 バックテストとフォワードテスト シンボルの最適化
第5章 MQL4/MQL5関数一覧と互換性 予約変数……436 特殊関数……437 共通関数……438 配列関数……440 変換関数……442 数学関数……443 文字列関数……445 日付・時間関数……447 口座情報関数……449 チェック関数……451 マーケット情報関数……453 時系列・指標データアクセス関数……454 チャート操作関数……457 トレード関数……461 大域変数関数……465 ファイル関数……466 カスタム指標関数……470 オブジェクト関数……473 テクニカル指標関数……476 列挙型定数……485 さいごに
付録 本書オリジナルライブラリー MQL4用MyPosition.mqh MQL5用MyPosition.mqh MyDateTime.mqh 索引 図索引 プログラムリスト索引
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