しかし、ニンジャトレーダーなら、プログラムの知識がなくても、ウィザード画面に沿ってルールを選ぶだけで、簡単に売買システムを構築できる。トレーダーは、プログラムの入力や勉強に割く時間を大幅に省き、より本質的な部分（つまり売買ルールの作成、検証、修正）に集中できるわけだ。
しかも、このシステム作成機能は「無料」である。ほかにも、売買システムの検証・最適化、さまざまなチャート分析、実際の相場データでのトレード練習、売買シグナルの自動表示、板情報の記録・再生など、優れた機能が「無料」で利用できてしまうのだ（有料版が無料版と違うのは「実際にブローカーに発注する機能」だけである）。
ニンジャトレーダーは、米デンバーのIT企業、ニンジャトレーダー社が開発した「多機能売買ソフト」。世界70以上の市場を扱うインタラクティブ・ブローカーズ証券をはじめ、100を超える証券、先物、FX（外国為替証拠金取引）会社が対応している。
「これ１本で」さまざまな海外市場、ブローカーに接続でき、およそ売買ソフトに求められる機能は、ほとんど搭載している。だからこそ米欧の個人トレーダーから高い評価を得ているわけだ。
では、これだけ優れたソフトが、日本では「知る人ぞ知る」存在なのはなぜか。その最大の理由は、日本語版がないからである。すべて英語で表記されているため、日本人にはとっつきにくいのだ。
本書の目的は、そうした英語の壁をできるだけ取り除き、ニンジャトレーダーの魅力を紹介することにある。基本動作にさえ慣れてしまえば、英単語は単なる記号でしかない。しかも慣れるまで、とことんデモ口座で売買練習やシステムの試運転ができるのだ。
トレードのグローバル化は急激に進行中である。ニンジャトレーダーで十分な練習と検証を積んで、世界を舞台に才能を開花させる日本人トレーダーが数多く誕生することを願っている。
■担当編集者より
ニンジャトレーダーは、米デンバーのＩＴ企業、ニンジャトレーダー社が開発し
た「多機能売買ソフト」です。世界７０以上の市場を扱うインタラクティブ・ブ
ローカーズ証券をはじめ１００を超える証券、先物、ＦＸブローカーが対応して
おり、世界の個人トレーダーたちから非常に高い評価を得ています。
このソフトの特徴のひとつは、高度な発注機能を搭載していることです。例えば
「隠しストップ」という機能は、ストップ（逆指値）注文をコンピュータに待機
させておき、その指していた値段で自分が設定していた数量の出来高が成立した
とき、成行で自動的に発注されます。
これならば、ストップ注文が板にさらされて、狙われることがありませんし、
「ローソク足のヒゲがちょこんと触れただけで約定してしまう」事態を極力避け
られます。つまり「相場が指した値段に達してストップが発動したものの、すぐ
に不利に戻ってしまった」という状況をできるかぎり避けられるわけです。
しかも自動的に発注されますから、トレーダーは躊躇することなく、別の機会に
集中することができます。まさに「隠れ身の術」です。
これ一本で海外株も先物もＦＸもトレードできますし、複数のブローカーの口座
を追加できます。例えば、Ａ社、Ｂ社、Ｃ社と複数の口座を登録しておき、建玉
やシステムを分散して注文を出すことが可能なわけです。
建玉を分散することで手の内を極力隠すことができますし、Ａ社の注文回送シス
テムがダウンしたときにＢ社のシステムに同じ画面から発注することができま
す。まさに「分身の術」です。
ただし、このように実際の発注に使用する場合は、このソフトを購入しなければ
なりません。一括払いで約１５００ドルですから決して安くはないでしょう。
しかし、デモ売買であれば無料です。相場データ配給会社と別に契約をすれば生
のデータで「つもり売買」ができます。
板情報と自分自身の売買を記録再生する機能がありますから、自分の売買を丹念
に振り返ることが可能です。そうすることで自分のトレードの隠れた長所や短所
を発見できるかもしれません。
また、単に機能を覚えるのであれば、内蔵シミュレーターがつくりだす仮想相場
で「模擬売買」をすることもできます。こうした「修行」機能が無料で利用でき
るわけです。
しかも、このソフトには多種多彩なチャート分析はもちろんのこと、売買システ
ムを構築する機能や、検証する機能も搭載されています。こうした機能を持つ有
名ソフトに「トレードステーション」がありますが、それと同等の機能が「無
料」で使えるのです。あの数千ドルする有名ソフトと同種の機能が、月額使用料
もなく、無料で利用できるとすれば、それは驚きではないでしょうか。
ニンジャトレーダーで売買システムを構築するのにプログラム言語を使う必要が
ありません。難解なプログラム言語でコードを書かなくても、ウィザード画面に
したがって選択していくだけでシステムを作成できるのです。
テキストデータをインポートできますから、手持ちのデータを使って検証するこ
ともできます。もちろん、作成した売買システムを生のデータで走らせて試運転
や完全自動売買に用いることも可能です。
発注機能以外は無料版と有料版にほとんど違いがありません。しかし、残念なが
ら、ニンジャトレーダーは英語版のみで日本語版がないため、日本での知名度は
いまいちです。そこで本書では、できるかぎり英語と日本語を対比させることで
ニンジャトレーダーの素晴らしさを紹介できるよう努力しました。
トレードのグローバル化は急激に進んでいます。日本市場もその影響を免れるこ
とはできないでしょう。今後は日本の「ローカルルール」ではなく、世界の土俵
でその才能を開花させる個人トレーダーが数多く誕生することを願わずにはいら
れません。
ニンジャトレーダーがそのきっかけとなり、本書がその助力となることを期待し
ています。
Futures Japan 2009年3月号寄稿
http://www.mknews.jp/fj/
⇒ 『Futures Japan』年間購読ならコチラ http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=85&loc
６．ExchangeがOSEになっていることを確認したら、Expiryを ##-## に選択し、左矢印をクリックすると、左側にあるInstrument ListsにN225 ##-##が登録される。確認したらOKで終了する。
９．既存のシステムとして組み込まれている「SampleMACrossOver」を選択し、移動平均の設定を5日と25日に設定する。Data seriesをDay（日足）に設定し、検証期間を1988年9月3日からに設定する。
