ホーム > 発行書籍 > フェニックスシリーズ > /
必要なのはゴールだけ ポテンシャルゾーンの入り方

目次

必要なのはゴールだけ
──ポテンシャルゾーンの入り方

2024年5月発売/四六判 並製 336頁
ISBN978-4-7759-4297-0 C0011
定 価 本体1,800円+税
著 者 ジョン・エイカフ
訳 者 井上大剛

あなたの可能性を100%発揮するために
3ステップで考える目標プランニング

ポテンシャルをフルに引き出す
人生の“突破口”がここにある!

 「自分の可能性を最大限に活かしたい」――そう思い立った著者のジョン・エイカフは、マイク・ピーズリー博士とともに調査を開始しました。3,000人以上の人に、「自分の可能性をフルに発揮できている実感があるか」と尋ねると、50%の人は「自分は半分しか可能性を活かせていない」と答え、「自分の可能性をフル活用して生きている」と答えた人は、4%にすぎませんでした。世の中の半数の人が“50点の人生”に甘んじているのです。

 しかし、そんな状況を変えられるとしたらどうでしょう?

 自分の可能性をフルに発揮して、やりがいのあるすばらしいキャリアを築くことができるとしたら。結婚生活を充実させ、友だちと深い絆を結ぶことができるとしたら。人生でもっとも美しい体型をずっと維持できるとしたら。毎日がまるで贈り物のように感じられ、年を重ねるごとに進歩していけるとしたら……。きっと最高でしょう。

 驚くなかれ! なんと、自分の可能性をフルに引きだすのに必要なのは“ゴール(目標)”だけ。ベストモーメント(最高の瞬間)リストを使って自分の可能性を見極め、具体的な目標に変え、簡単なものから次々とこなしていけば、最後には大きなことを成しえるような流れをつくれます。そして、“100点の人生”を謳歌している4%の人たちの仲間入りができるのです。

 数々のベストセラーを世に出してきた著者ジョン・エイカフが、軽妙な筆致で 「目標をどう捉え、どう取り組んでいくのか」、その具体的なメソッドを余すことなく紐解いていきます。本書を読む時間が“ベストモーメント”になり、あなたを最高の人生に導いてくれるでしょう。


著者紹介

(c) Jeremy Cowart
(c) Jeremy Cowart


All It Takes Is a Goal
原題:All It Takes Is a Goal: The 3-Step Plan to Ditch Regret and Tap Into Your Massive Potential by Jon Acuff

ジョン・エイカフ(Jon Acuff)
 ベストセラー作家。9冊の著書が『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーとなる。代表作は『Soundtracks: The Surprising Solution to Overthinking』『Your New Playlist: The Student’s Guide to Tapping into the Superpower of Mindset』、そして、ウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラー第1位になった『FINISH! 必ず最後までやり切る人になる最強の方法』(ダイヤモンド社)など。
 執筆活動や自身が手がける人気ポッドキャスト「All It Takes Is a Goal」の収録の合間に、『INC.』誌が選ぶ「トップ100リーダーシップスピーカー」としてステージにも立つ。これまでにフェデックス、ランドローバー、マイクロソフト、ノキア、コメディ・セントラルをはじめとする世界中の企業や大学、サミットで多くの人々を前に講演をおこなってきた。
 ユーモアあふれる文体で示される鋭い知見や、人生への斬新な切り口で知られるエイカフは、『ファスト・カンパニー』や『ハーバード・ビジネス・レビュー』、『タイム』への寄稿経験もある。現在は妻のジェニーとふたりの娘とともに、テネシー州ナッシュビルの郊外で暮らしている。さらに詳しい情報を知りたい人は JonAcuff.com にアクセスしよう。

訳者紹介

井上大剛(いのうえ・ひろたか)
 翻訳者。訳書に『初心にかえる入門書――年齢や経験で何事も面倒になった人へ』(パンローリング)、『WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード』(山と渓谷社)、『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(共訳、KADOKAWA)など。

本書への賛辞

「目標について書かれた本のなかで、私の新しいお気に入りはこれ! ジョン・エイカフがまたやってくれた!」――メル・ロビンズ(ポッドキャスター、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー 『魔法のハイタッチ』[KADOKAWA]、『5秒ルール』[東洋館出版社]の著者)

「おお! 行動に移せて、ちゃんとした結果がすぐに出る、世にもまれな1冊だ。間違いない!」――パトリック・レンシオーニ(『決める会議』[パンローリング]、『あなたのチームは、機能してますか?』[翔泳社]の著者)

「目標に関する本で、いままで読んだなかで最高の1冊! ジョン・エイカフのこの本は、あなたの持つ可能性を最大限引き出す手助けをしてくれるはずだ」――ジョン・ゴードン(『最強のポジティブチーム』[日経BP]など、12冊のベストセラーの著者)

「本書の最初から最後まで、ジョンは魅力的で親しみやすい、ユーモアあふれる語り口で個人的な経験を正直にうちあけ、人生の振り返りをうながす。そしてなにより、あなたが目指す場所がどこであれ、より良い人生へとつながる、楽しくて多くの気づきに満ちた道のりを、一歩一歩、けっして迷わないように案内してくれる」――ジニー・ユーリッチ(1000 Hours Outside 創設者)

「ジョンがまたやってくれた。別次元の成果を出すための、斬新で面白い、刺激的な作品だ! 自分の可能性を引き出し、10倍がけの人生を送る用意はいいか?」――グレッグ・マキューン(ポッドキャスター、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー『エッセンシャル思考』『エフォートレス思考』[かんき出版 ]の著者)

「読者に、見慣れたハードルを新鮮な目で観察させることができる。ジョンはそうした、たぐいまれなすばらしい才能の持ち主だ。従来のアドバイスとは一線を画す、新鮮で超実践的でユーモラスな方法論によって、読者はこれまでにないことを考え、これまでにないことを実行することになる。あなたが探し求めていたブレイクスルーがここにある」――キャリー・ニーウホフ(ポッドキャスター、『At Your Best』著者、The Art of Leadership Academy 創設者)


目次

はじめに――自分の可能性に対する落胆と好奇心

[リスト(The List)]
1. 未来に戻る
2. ベストモーメントリストをつくってみよう
3. 過去を分類して、未来を手に入れる
4. 変わるのが大嫌いなあの人をだます

[ゾーン(The Zones)]
5. 3つのパフォーマンスゾーンを渡り歩く
6. 勝ちたいビッグゲームを選ぶ
7. イージーゴールでコンフォートゾーンから抜け出す
8. ミドルゴールを使ってカオスゾーンを避ける
9. カレンダーを占拠せよ

[燃料(The Fuel)]
10. お気に入りの燃料を見つける
11. 最高の成果を達成する
12. 華々しさよりも技術を追う
13. 仲間を探して、可能性を見つけよう
14. ストーリーを増やし“物”を減らす

[約束(The Promise)]
15. みずからの成功を保証する
16. 恐怖を目標に変えて、行く末を見守る
17. ゲームに勝っていることを知るために、スコアカードをつくろう

最後に――ゴールのハシゴを上からたどる


本書「はじめに」より

可能性を引き出す

 自分の可能性をいかにして引き出すかに興味がわいてきた私は、こうしたときにお決まりの行動をとった。ミドルテネシー州立大学の教授であるマイク・ピーズリー博士に調査研究を依頼したのだ。そして博士とともに、3000人を超える人々に「自分のポテンシャルをフルに発揮できている実感がありますか」と尋ねてみた。

 すると、この質問にイエスと答えたのは、たったの4パーセントだった。驚くほど低い数字だ。だが、私の目を引いたものはほかにある。

 この調査では、半数の人が「自分は50パーセントしかポテンシャルを活かせていない」と感じていることもわかった。つまり、世の中の人の半分は、“50点の人生”に甘んじているわけだ。X(旧ツイッター)が荒れるのも無理はない。

 毎年、もらったクリスマスプレゼントを半分しか開けられないことを想像してみてほしい。残りの半分は部屋の隅に山のように積まれている。だが、決して開けることはできない。しかも、誰かにそうしろと言われたわけではない。むしろ、友だちや家族は全部開けたらどうかと勧めてくれたのかもしれない。だが、あなたはどういうわけか、そうしたプレゼントは自分の手の届かないものだと思い込んでしまったのだ。

――中略――

 もしあなたがいま20代なら、この10年がこれまでの人生でもっとも充実したものになり、それに続く30代はそれよりもさらにすばらしく、40代がそれ以上に良いものになるとしたらどうだろう?

 きっと、最高なはずだ。

やり方はシンプルにしておこう

 自分の持つ可能性を、ひとつの目標(ゴール)に変えることができるとしたら? 成功するのに必要なものがゴールだけだとしたら? きっと、難しいチャレンジもシンプルになるはずだ。

 形の定まっていないアイデアを実行に移すことはできない。そして「可能性」というのはそれと同じくらい曖昧なものだ。そのままでは、どこがゴールなのかも決まっていないレースに勝とうとしているのと同じだ。正しい方向に向かっているのかはおろか、前に進んでいるのかすらわからず、その道のりはひどく苦しいものになる。

 きっと、みなここでひっかかっているのだろう。「可能性とはどのようなものですか?」と人々に尋ねたとき、私はそう思った。この質問に対する回答があまりにもバラバラだったからだ。

 目的意識を持つこと
 喜びを感じること
 後悔をしないこと
 何をするか自分で選べること
 効率を最大化すること

 たしかにこれらは「可能性」の一側面ではあるかもしれない。だが、そこから何かをはじめられるような具体性はない。「目的意識を持つ」というのは、人生のダッシュボードに光をあてるという意味では重要だ。だがその光はゆらぎやすく、ともするとまったく突飛な方向に進みかねない。

「喜び」についてはどうだろう? どうやってそれを測ればいいのか。大きさや色のような尺度はあるのだろうか? 「今日の私は濃いオレンジ色。量も火曜日にふさわしい。金曜日までにはマゼンダになってたらいいな」というように。

「後悔をしない」? ダニエル・ピンクは『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める』(かんき出版、2023年)という著書で、「後悔をしない」という世の中でよく耳にする目標が、実際には達成不可能であることを証明した。人は平均で1日あたり3万5000回も決断を下すそうだ。週のはじめから3万5000回の全部が全部うまくいくことなど、ありえるだろうか? 私には無理だ。予測に予測を重ね、どんなに慎重に行動したとしても人生にある程度の後悔はつきものなのである。

「効率を最大化する」? まるでロボットのようなセリフではないか。「ワタシハ、コウリツヲサイダイカシマシタ。シカシ、コレヲケイゾクスルヒツヨウガアリマス」

 では、人生がもっとシンプルだったらどうだろう? そう考えれば考えるほど、私はひとつの大きな問いに立ち戻ることになった。すなわち、「必要なのは目標だけなのではないか?」という問いである。

 急に気になりはじめた自分の可能性というものを、具体的な目標に変えることで、簡単な目標を次々とこなしていけば、最後には大きなことを成し得るような流れをつくれるのではないか?

 そうすれば、「はい! 私は自分のポテンシャルをフル活用して生きています!」と答えた4パーセントの人たちの仲間入りができるのではないか?

 これは、最初はほんのわずかな望みにすぎなかった。それでも、はじめの一歩を踏み出すきっかけとしては十分だった。

 この思いを胸に、私は可能性というものを真剣に追求しはじめた。

ページのトップへ


関連書籍


ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

マンガでわかる 複利で伸びる1つの習慣

1440分の使い方

マンガでわかる1440分の使い方

複利効果の生活習慣

締め切りを作れ。それも早いほどいい。

12週間の使い方

習慣金曜日カレンダー


トレーダーズショップから送料無料でお届け