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隠れた才能──天才たちの教訓を自分の人生に応用する

隠れた才能
──天才たちの教訓を自分の人生に応用する

2024年8月発売/四六判 並製 304頁
ISBN978-4-7759-4297-0 C0011
定 価 本体2,000円+税
著 者 ポリーナ・マリノワ・ポンプリアーノ
訳 者 牛原眞弓


目次著者紹介本書「はじめに」より

世界の成功者たちを支えた考え方の秘訣

本書は、欠点のない崇拝するべき「英雄」としての伝説的成功者を集めたものではない。本書のテーマは憧れることではなく、学ぶことだ。

 並外れた英雄と、単に優れている人の違いはどこにあるのでしょう?

 著者のポリーナ・マリノワ・ポンプリアーノは、さまざまな人々の経歴と物語を紹介するメールマガジン「ザ・プロフィール」を5年間執筆したあと、何千人もの著名人や成功者たちを研究し、彼らが極度のプレッシャーの下でどのようにして創造性を発揮し、直面する問題を解決しているのかを調べあげました。

 並外れた成功者たちは、優れたスキルやテクニックを用いて大きな成果を上げているのではありません。世の中の常識を根本からくつがえしてしまうようなマインドセットを持っているのです。そして自らの“隠れた才能”を解き放ち、能力を最大限に発揮する方法を身につけ、その活躍の原動力としているのです。多くの著名人や成功者たちに取材を重ねてきた著者が、それらを巧みに解き明かしてくれています。本書を読めば、あなたも同じように“隠れた才能”を見つけだし、解き放つことができるでしょう。創造性を高め、人間関係を強化し、決断力を向上させるコツを見つけることができるはずです。

 成功者たちに憧れるのではなく、その人生から学ぶことが大事です。あなたも世界的な成功者たちのマインドセットを学ぶことで、人生の難題に取りくみ、人間関係をうまくこなし、自由自在に創造性を発揮することができるようになってください。

 さあ、あなたの人生を豊かにする“学びの旅”のはじまりです。

本書に登場する成功者


著者紹介

Polina Marinova Pompliano


HIDDEN GENIUS
原題:HIDDEN GENIUS
The secret ways of thinking that power the world’s most successful people by Polina Marinova Pompliano

ポリーナ・マリノワ・ポンプリアーノ(Polina Marinova Pompliano)
成功を収めた人や企業を研究する報道機関「ザ・プロフィール」創業者。創業前には、『フォーチュン』に5年間在籍して1300本以上の記事を執筆し、有名な投資家や起業家の信頼を得た。『フォーチュン』では、業界トップの商業取引メールマガジン「ターム・シート」の著者兼編集者として、メリンダ・ゲイツ、スティーブ・ケース、チャマス・パリハピティヤ、スティーブン・シュワルツマン他、多くの著名人にインタビューしている。

訳者紹介

牛原眞弓(うしはら・まゆみ)
英日翻訳者。神戸大学文学部卒。訳書に『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』(パンローリング)、『親という傷』(SBクリエイティブ)、『人生が変わる 血糖値コントロール大全』(かんき出版)、『SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できる』(CCCメディアハウス)、『名作文学で読み解く英文法 風と共に去りぬ』(IBCパブリッシング)、『アナと雪の女王 エルサとアナ 真実の物語』(学研プラス)、『レスター先生の生徒たち』(未知谷)などがある。

本書への賛辞

各分野のトップパフォーマーから得た、すぐに活用できるアイデアと有益なアドバイスの宝庫!
――ジェームズ・クリアー(『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』[パンローリング]著者)

成功者たちが際立つ本当の理由を見事に看破した、知性あふれる非常に楽しい読み物!
――モーガン・ハウセル(『サイコロジー・オブ・マネー』[ダイヤモンド社]著者)

成功の根底にあるシステム、パターン、マインドセットを見出すのに、ポリーナ・ポンプリアーノほど有能な人はいない。
――ブランドン・スタントン(写真家、「ヒューマン・オブ・ニューヨーク」創設者)

ポリーナ・ポンプリアーノは優れた聞き手だからこそ、すばらしい語り手なのだ。
――ダニー・マイヤー(ユニオン・スクエア・ホスピタリティグループ創業者、『おもてなしの天才』[ダイヤモンド社]著者


目次

はじめに
第1章 創造性を発揮する
第2章 精神的な強さを身につける
第3章 健全な人間関係を築く
第4章 よい物語を語る
第5章 有能なリーダーになる
第6章 不確実なときにリスクを負う
第7章 自分の考えを明確にする
第8章 参加型コミュニティをつくる
第9章 コンテンツ摂取を最適化する
第10章 自分の隠れた才能を発見する
おわりに
謝辞
出典

本書「はじめに」より

 読み進める前に、本書がどのような本ではないかを、はっきり知っておいてほしい。本書は、欠点のない崇拝すべき「英雄」としての伝説的成功者を集めたものではない。本書のテーマは憧れることではなく、学ぶことだ。
 チェスの元世界チャンピオン、マグヌス・カールセンを例にとってみよう。カールセンがグランドマスターになったのは13歳のときだったので、インタビューのたびに憧れのチェスプレーヤーはだれかと尋ねられた。彼は、ウラジーミル・クラムニクやガルリ・カスパロフ、ボビー・フィッシャーから多くを学んだが、そのうちのだれにも憧れてはいないと答えた。
「ぼくの考えでは、ほかのプレーヤーに憧れたり、まねたりするのは自分らしいやり方じゃないと思うんです。現在や過去の巨匠たちから、できるだけ学ぼうとしているだけです」。ひとりを手本にして盲目的にまねるのではなく、最高の人たちから最大限学ぶことで、カールセンは自らの実力とスタイルを確立したのだ。
 わたしは多くの非凡な人たちについて調べ、インタビューしてきたが、だれのことも羨望したり英雄視したりしていない。成功は世間からかけ離れたところにはない―だれもが家庭内の葛藤、金銭問題、不安など、あらゆる人間的な悩みと日々闘っている。
 アル・パチーノは史上最高の人気を誇る俳優のひとりかもしれないが、かなりめちゃくちゃな私生活を送ってきた。81歳の彼には子どもが3人いるが、結婚したことはない。結婚しなかったのは、彼がわずか2歳のときに両親が離婚したという幼少期の体験のせいだろう。アル・パチーノは俳優としての目標を達成するため、ほかのものを諦めてきたのだと自分でもわかっている。
 心に留めておこう。もしあなたの分野で自分より成功を収めている人とまったく同じ道を歩めるなら、あなたはそうするだろうか。本書を読みながら、自分にこう問いかけてほしい。自分も同じ犠牲を払い、同じ失敗をし、同じ妥協をする? よいことには、悪いことも伴うのだ。
 人々について何年も学んでわたしが発見したことは、人生はけっして直線ではないということだ。人生は曲がりくねって絡み合い、浮き沈みする網のようなもので、予想できるまっすぐな線ではない。とはいえ、どんな人生からでもほぼ必ず、見習うべきもの、そして避けるべきものについての教訓を得られる。
 この重要な違いを肝に銘じてほしい。憧れはあなたを罠にはめ、じつは不完全な人々の「完全」に見える姿のまねをさせてしまう。一方、学びは観察と統合をうながし、あなた自身の道を開いてくれる。
 本書では、多種多様な人たちの隠れた才能を披露する。みな人生から教訓を学んできた人たちだ。あなたが望むなら自分の人生に応用できるだろう。完璧な人間はいないが、だれもがお互いのもっともすばらしい成功から、そしてもっとも悲惨な失敗からも学ぶことができると、わたしは信じている。
 本書で紹介する人々はあなたに、創造性を高め、人間関係を強化し、決断力を向上させるコツを教えてくれるだろう。さあ、わたしと一緒に学びの旅に出かけよう。この旅の終わりには、あなた自身の隠れた才能が見つかるだろう。

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