Pan;ウィザードブックシリーズ第78弾スイングトレード入門

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『スイングトレード入門
――短期トレードを成功に導く最高のテクニック』

続編
『スイングトレード大学』
ついに刊行！

DVD『アラン・ファーレイの収益を拡大する「仕掛け」と「仕切り」の法則』

定価本体7,800円＋税
A5判上製本 696頁
ISBN4-7759-7040-2　C2033
2004年9月末発売

著者　　アラン・ファーレイ
監修　　長尾慎太郎
訳者　　鎌田傳、高本義治、二宮正典

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著者

アラン・ファーレイ

原書

『The Master
Swing Trader』

ブルベア大賞2004「特別賞受賞」

あなたも「完全無欠のスイングトレーダー」になれる！大衆を出し抜け！

200以上の豊富なチャートと典型的かつ著者が考案した多くのオリジナルトレード手法が公開されている本書は、短期トレードからギャンブル的要素を完全に排除している画期的な書籍である。冷静な分析とリアルタイムのトレード結果にも裏付けされており、読者を一段階上の短期トレーダーに導き、同時にリスクマネジメント方法を身につけさせてくれ、本書を読んだあとは今日のボラティリティの高いマーケットに自信を持って立ち向かうことができるだろう。デイトレーダーと長期投資家の間に潜り込み、隠れた利益をつかみ取れ！

光の速さで反応するデイトレーダーと忍耐強い投資家の間に挟まれ、現代のスイングトレーダーは安定的に大きなトレード利益を手に入れる。本書は実用的なアイデアと情報にあふれ、多数のトレーダーが見落としている貴重で多くの短期売買手法が紹介されている。詳細なパターンサイクルとトレンドと横ばいの説明のあと、読者は以下のようなスイングトレードの成功に欠かせない重要な知識を吸収できる。

リスク・リワード比、損切り設定方法を含む多くのトレード手法とトレードパターンの紹介
短期トレードの技術革新がもたらした確実な理論や戦術を公開
ユニークな７ベルを駆使した高勝率のトレードチャンスの発見方法

マーケットのプロたちは、一般的に信じられている「効率的市場」とは、単に迷信的な理論であることを知っている。現実の市場は非効率的であり、株の正当評価額とはまったく関係なく、インサイダーたちの隠された意図、そして感情的な群衆によって動かされている。幸運なことに、この非効率性が勝率の高いトレードパターンを繰り返し出現させる。本書は、一見分かりにくいこれらの有益なパターンの発見方法を伝授する！
ファーレイ氏のシステムは、マーケットの各段階で繰り返し現れ、予期しやすいあらゆる時間枠で観察できるパターンサイクルを基盤にしている。パターンサイクルの特徴とは、

適切な売買チャンスの表示
トレードのセットアップ
ブル・ベアサイクルにおけるマーケットの非効率性の利用
確率の高い利益チャンスの発見
自然なマーケット環境への順応
大衆の感情がマーケットに与える影響の予想

本書は、パターンサイクルを武器にして成功に欠かせない競争力を与える。さらに本書によってマーケットの値動きを理解することができれば、読者はお金を奪われる側ではなく、奪う側に回ることができる。猛スピードで動く現代のマーケットや氾濫する迅速な情報は、有望銘柄の発掘を難しいものにしている。大衆の投資知識も深まり、一般的な方法では利益を手にすることが不可能な時代になった。しかし、本書は大衆の一歩先を行くトレード手法を紹介しており、読者に利益の確定方法を教える。　パターンサイクルの習得は楽ではない。簡単で自動的に行えるものでもない。しかし、本書のパターンサイクルをマスターすれば、読者は無限の利益を得ることができるだろう。早速、本書の１ページ目を開けて、新しい、儲かるスイングトレーダーに仲間入りしよう！

投資のプロが選ぶ「オススメの一冊」

■しろふくろうさん
外資系企業を独立後、個人投資家という立場ながらビジネスとしてトレードに取り組む。
トレードはファンダメンタルズを極力排除し、テクニカル分析の見地からデイトレード～スイングトレードのスパンでの取引を得意とする。自らの実体験をベースに運営している「しろふくろうのＦＸでシステムトレード」、「しろふくろうのＦＸテクニカル分析研究所」は、メタトレーダーの活用法に関してナンバーワンのサイトとして、多くのアクセスを集めている。

ＦＸにかかわらず、チャートを中心にトレードを行う方にとってはぜひ一読いただきたい一冊です。
この本のタイトル「入門」とありますが、トレード経験がない方が読んでも最初はまったく理解できないかと思います。

しかし、しろふくろうがこの本を始めて読んだのが4年ほど前になりますが、いまだに何度も読み返し新しい発見があります。

（つづき→）

■著者／アラン・ファーレイ（Alan S. Farley）

短期トレードやテクニカル分析の情報サイトとして多くのトレーダーや投資家に人気を博している「ハード・ライト・エッジ」（http://www.hardrightedge.com/）の発行人かつ編集者として知られており、個人トレーダーとしても活躍しながら、短期トレード手法やテクニカル分析の指導を行っている。また、バロンズ、スマートマネー、テックウィーク、アクティブトレーダー、マネーセントラル、ロサンゼルス・タイムズ、オンラインインベスター、そしてザ・ストリート・ドット・コムなどで特集を組まれたこともある。

■目次

監修者まえがき
まえがき
謝辞
はじめに
　パターンサイクルの誕生
　この本が対象にする読者は？
　この本の内容は？
　　　第１章　パターンサイクルのトレーディング／第２章　トレードの準備／第３章　マーケット分析／第４章　スイングトレード戦略の確立／第５章　トレードツールの習得／第６章　時間を理解する／第７章　セットアップをマスターする／第８章　ディップトリップ／第９章　コイルドスプリング／第10章　フィンガーファインダー／第11章　ホール・イン・ザ・ウォール／第12章　パワースパイク／第13章　ベアハッグ／第14章　サードウオッチ／第15章　正確なトレード執行／結論　マスタースイングトレーダーのための30のルール

パート１　短期トレーディング入門

第１章　パターンサイクルのトレーディング
　　　トレーディングパワーの獲得
　　　隠されたマーケット
　　　パターンサイクル
　　　トレンド―保ち合い軸
　　　スイング対モメンタム
　　　時間
　　　トレンドの相性
　　　出来高
　　　クロスマーケット分析
　　　リスク・リワード化
　　　トレードのマスター

第２章　トレードの準備
　　　終了レベル
　　　支持線・抵抗線
　　　　　支持線・抵抗線の種類／複数の確認
　　　３Ｄチャート
　　　　　チャート構成／トレード地図の作成／移動平均リボン／ローソク足／ボリンジャーバンド
　　　チャートの両極性
　　　　　ブルーベア／トレンド―保ち合い／拡大―収縮／先行―遅行／コンバージェンス―ダイバージェンス
　　　市場心理の解釈
　　　　　モメンタムのワナの回避／全体像／ダウ理論Ｙ２Ｋ
　　　有望銘柄の発掘
　　　　　干し草の山に隠れる針／機会費用／銘柄リストの作成／スキャン例

第３章　マーケット分析
　　　パターンサイクル
　　　　　底／上放れ／上昇／高値／天井／反転／下落
　　　マーケットのメカニズム
　　　　　パターンの特徴／上放れ・下放れの理解／トレンドの認識／トレンドの鏡／空白地帯／道標
　　　出来高とパターンサイクル
　　　　　アキュミュレーション（買い集め）―ディストリビューション（売り抜け）／トレンドと出来高／揉み合いと出来高／イントラデイの出来高／静かな警報／大衆心理のの理解
　　　ベアマーケット

第４章　スイングトレード戦略の確立
　　　システムと手法
　　　　　モメンタムトレード／逆張り／トレーディング戦略／複数の指標による確認―追加事項／トレーダー対大衆／空売り／時間枠／弾丸装填／デイトレード／リスクマネジメント／勝ち抜け／損切り／トレード資金／トレード記録と結果
　　　トレーダーの内面
　　　　　自滅の回避

第５章　トレードツールの習得
　　　パターン対指標
　　　　　テクニカルツールの運用／株価・時間・出来高／指標のカスタマイズ
　　　パターン認識用ツール
　　　　　トレンドライン／サイコチックトレンドライン／平行株価チャンネル／ギャップ／三角形／フラッグ／ローソク足パターン／パターンの形成失敗
　　　指標ツール
　　　　　ボリンジャーバンドの利用方法／ＭＡＣＤヒストグラム／ＲＳＩとストキャスティックス
　　　出来高関連ツール
　　　　　ＯＢＶ／ファーレイのＡＤＡ
　　　特別なトレード用ツール
　　　　　フィボナッチ／マーケットの数字／ティック
　　　ベアマーケット

第６章　時間を理解する
　　　タイムエレメント
　　　市場時計
　　　　　ポジションのタイミング
　　　最初の一時間
　　　　　寄り付き時の不均衡／ガントレット
　　　ミッドデイマーケット
　　　　　プロのための時間／ミッドデイの勝者を見つける
　　　最後の一時間
　　　　　性格の変化／手仕舞い時間
　　　週と月の時間
　　　季節と季節性

パート２　７つのベル――
素晴らしいチャンスを見つけるためのツール

第７章　セットアップをマスターする
　　　典型的パターンとオリジナルパターン
　　　　　パターン認識／機会を管理する
　　　２つの典型的応用
　　　　　２Ｂトップ／チャネルブレイク
　　　７つのベルの紹介
　　　　　オリジナルのセットアップと売買執行／７つのベルの特徴／トレーディング戦略

第８章　ディップトリップ
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／ディップ戦略
　　　応用
　　　　　ザ・38-62／コンティニュエーションディップ／最初の押し・戻り

第９章　コイルドスプリング
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／スプリング戦略／値幅に関するさらなる分析
　　　応用
　　　　　トライアングルコイル／フェイリアーコイルⅠ／フェイリアーコイルⅡ

第10章　フィンガーファインダー
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／フィンガー戦略／ほかの検討材料
　　　応用
　　　　　隠れた100／２Ｂフィンガー／デススター

第11章　ホール・イン・ザ・ウォール
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／ホール戦略
　　　応用
　　　　　1-2ディクライン／サポートホール／アイランドリバーサル

第12章　パワースパイク
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／スパイク戦略
　　　応用
　　　　　ブレイクダウンスパイク／プルバックスパイク／クライマックススパイク

第13章　ベアハッグ
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／ベア戦略
　　　応用
　　　　　50-200ピンボール／チャネルショート／イントラデイショート

第14章　サードウオッチ
　　　特徴
　　　　　トレードのメカニズム／ウオッチ戦略
　　　応用
　　　　　ウオッチエコー／サードウオッチクラシック／スイングウオッチ

パート３　トレードを行う

第15章　正確なトレード執行
　　　タイミングと手法
　　　　　執行目標／取引日／執行手腕を確立する／押しや戻りでの執行
　　　トレード管理
　　　　　完璧な仕掛け／注文執行マシン／アクティブなポジションを監視する／手仕舞い／ゲームに勝つ
　　　テープをマスターする
　　　　　ＥＣＮとダイレクトアクセス／テープ／レベルⅡ
　　　市場のウソ
　　　　　フェイクアウト／ちゃぶつき／ノイズ

結論　マスタースイングトレーダーのための30のルール
　　　トレード技術
　　　トレーディングゲームのルール
　　　　　市場の知恵／スイング／時間／執行／チャンスとリスク／株価チャートの秘密
　　　マスタースイングトレーダー
付録Ａ　サプライヤー
付録Ｂ　用語解説
参考文献

■チャートギャラリー活用例

チャートギャラリーで、著者のアラン・ファーレイが押し目買い・戻り売りの参考として多用する「フィボナッチ・グリッド」がご使用いただけます。

■チャートギャラリーでアラン・ファーレイの開発したファーレイのADAをご利用頂けます。

[左画像]チャートギャラリーで出したファーレイのADA
[右画像]ファーレイのADA　オラクル日足

・ファーレイのADA（本書342ページより引用）

　アキュミュレーション－ディストリビューション指標は、活発なマーケットに大衆の参加・退場が繰り返されることによって変化する。株価の動きは新しい参加者をマーケットに引き寄せるだけでなく、すでに参加している投資家にも行動を起こさせ、マーケットには自らを支える基礎が出来上がっていく。複雑な境界線の間には隠された需給関係が存在し、それがある一定のレベルに達すると、マーケットを揺り動かして反転が何度も繰り返される。マーケット以外の要因でこのダイナミックな動きが変わることもあるが、振幅する売買圧力を崩すことはできない。

　ファーレイのADA（アキュミュレーション－ディストリビューション加速指標）は出来高の振幅を観測し、突発的な出来事からくる影響にも対応できる工夫がされている。スイングトレーダーは、この指標から大衆が自然に行動を起こす株価が反転しやすいレベルを見つけることで、トレードに有効に用いることができる。出来高を通して大衆の行動を分析することで、マーケットのサイクルを理解することができ、さらにインサイダーたちの動向や値動きの予想も可能になる。

　ADAには支持線・抵抗線を引くことができ、指標は2本の直線で囲まれたゾーン内を往復する。ADAを使って株価と出来高の間に生じる遅れを把握してほしい。株価が先導するときはADAが追いつくまで、株は持ち合い状態になる。ADAが大きく株価を離してリードする場合は、ダイナミックなトレンドが始まる確率が高い。この有益な指標は、OBVや他の出来高関連指標よりも早く警報シグナルを発し、パターンもきれいに整然としたものが形成される。