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著 者 ローレンス・A・カニンガム
監修者 長尾慎太郎
訳 者 増沢浩一、藤原康史、井田京子
「カニンガムは私たちの哲学を体系化するという素晴らしい仕事を成し遂げてくれた」――ウォーレン・バフェット
「とても実用的な書だ」――チャーリー・マンガー
「バリュー投資の古典であり、バフェットを知るための究極の1冊」――フィナンシャル・タイムズ
「このバフェットに関する書は素晴らしい」――フォーブス
「凄い――知恵とユーモアとコモンセンスに満ちている」――マネー
「今年最も優れた書のひとつ。最高だ!」――CNNファイナンス
「真剣な投資の講義にエンターテインメントの要素を加えたものだ」――インベスターズ・クロニクル
「必読のビジネス書だ」――JPモルガン・プライベートバンキング
「企業経営の書でもあり個人金融の書でもある」――パブリッシャーズ・ウィークリー
「あらゆる時代を通じて投資に関する最高の書物のひとつだ」――モトリーフール
バフェット会長が株主にあてて書いた手紙を読んだことのある経験豊かな皆さんは、投資についてきわめて有益な知見を得たことでしょう。形式ばらないシンプルな言葉で語られた手紙には、堅実なビジネスを実践するうえでの基本的な原則がすべて詰まっています。投資対象や運用者を選ぶとき、企業や業界を評価するとき、利益をもたらす財務情報を活用するとき、本書は広い範囲で豊かな英知を与えてくれると思います。
このような投資について意義のあるエッセイをまとめることで、ビジネス全般や投資哲学など多くの要素を網羅しながらも、幅広い一般読者を対象とした1冊の本になりました。前作のビジネス評価やコーポレートガバナンス(企業統治)のような基本的な原則を土台にして、第3版では現代の諸問題である、世界金融危機や技術革新、リスクを乗り越えて、バフェットの原則が通用するかを描いています。
グローバル化が進む時代、日本や米国、またその他の国の投資家にとってアイデアや知識を交換することは重要です。バークシャー社が成長し続けているように、日本やアジア全体への投資を加速しながら世界はよりグローバル化し続けるでしょう。日本や世界のどこでもそうですが、富が積み重なると、投資家は海外市場に関心を向け始めます。興味をもった投資家にとって、企業国家アメリカの美徳と悪習の双方を学ぶのに『バフェットからの手紙【第3版】』に勝る知恵の宝庫はないでしょう。本書でバフェットは、美徳を重んじ、悪行を批判して暴露しているのです。
ローレンス・カニンガム教授
監修者まえがき まえがき 序文 ローレンス・A・カニンガム プロローグ――株主に関する企業原則 ■第1章 コーポレートガバナンス(企業統治) ■第2章 ファイナンスと投資 ■第3章 投資の選択肢 ■第4章 普通株 ■第5章 合併・買収 ■第6章 評価と会計 ■第7章 会計上のごまかし ■第8章 税務 ■第9章 バークシャー五〇周年とその後 用語集 |
順位 | 氏名 | 資産高 | 業種 |
1位 | ジェフ・ベゾス | 1120億ドル | アマゾンドットコム(米国) |
2位 | ビル・ゲイツ | 900億ドル | マイクロソフト(米国) |
3位 | ウォーレン・バフェット | 840億ドル | バークシャー・ハサウェイ(米国) |
4位 | ベルナール・アルノー一族 | 720億ドル | LVMH(フランス) |
5位 | マーク・ザッカーバーグ | 710億ドル | フェイスブック(米国) |
6位 | アマンシオ・オルテガ | 700億ドル | Zara(スペイン) |
7位 | カルロス・スリム・ヘル一族 | 671億ドル | 通信業(メキシコ) |
8位 | チャールズ・コーク | 600億ドル | コーク・インダストリーズ(米国) |
9位 | デビッド・コーク | 600億ドル | コーク・インダストリーズ(米国) |
39位 | 孫正義 | 227億ドル | ソフトバンク(日本) |
52位 | ジェームズ・シモンズ | 200億ドル | ヘッジファンド(米国) |
67位 | レイ・ダリオ | 177億ドル | ヘッジファンド(米国) |
73位 | カール・アイカーン | 168億ドル | 投資家(米国) |
102位 | スティーブ・コーエン | 140億ドル | ヘッジファンド(米国) |
(米フォーブス誌 The Richest People On The Planet 2014 より)
バフェットは優れた企業に投資し、それまでの経営者や企業文化を尊重しながら、バークシャー傘下におさめてきました。
その業種は保険業から鉄道、食品、メディアまでを含み、米国でもっとも成功した巨大コングロマリットといえるでしょう。
バフェット率いる
バフェットには2つの顔が存在すると言われます。
世界でもっとも成功した株式投資家、そして、投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる最高経営責任者としての顔です。
バークシャー・ハサウェイ社とは?
バークシャー社50年の社史がわかるポスター
バフェットが繊維会社だったバークシャー社を買収した1964年から2014年までで、
株価は18,262倍、年利21%以上に成長しています。
その社史と同社に成長にもたらした要素がわかるポスターが市販されていました。
幅1メートルほどのチャートを眺めていると、S&P500(水色のライン)やバフェット銘柄との株価比較、 過去の買収劇、時代ごとにバフェットがどのセクターに投資したかなどが、 見て取れます。
株価に比べてなだらかな黄緑色のラインは、CPI(消費者物価指数)。米国では過去50年で平均4%台で推移してきました。
インフレ経済では、株や実物資産の価値が、物価と連動して上がっていく様子がわかります。
逆に、現金のまま保有していては価値が目減りしてしまう恐れがあるのです。
アニュアルレポート |
バークシャー・ハサウェイ 1株あたりの簿価 | S&P 500 (配当含む) | |
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1965〜2020年 年平均利回り |
20.0% | 10.2% |
1964〜2020年 累積利回り |
2,810,526% | 23,454% |
アメリカン・エクスプレス (American Express) | 金融 |
アップル (Apple Inc.) | IT |
バンク・オブ・アメリカ (The Bank of America) | 銀行 |
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン (The Bank of New York Mellon Corporation) | 銀行 |
チャーター・コミュニケーションズ (Charter Communications, Inc) | 通信 |
コカ・コーラ (The Coca-Cola) | 食品 |
デルタ航空 (Delta Airlines) | 航空 |
ゴールドマンサックス (Goldman Sachs Group) | 金融 |
JPモルガン・チェース (JPMorgan Chase & Co.) | 銀行 |
ムーディーズ (Moody's) | 金融 |
サウスウェスト航空 (Southwest Airlines Co.) | 航空 |
ユナイテッド航空(United Continental Holdings Inc.) | 航空 |
USバンコープ (U.S. Bancorp) | 銀行 |
ビザ(Visa Inc.) | 金融 |
ウェルズ・ファーゴ (Wells Fargo) | 銀行 |
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著名投資家バフェットと昼食できる権利をかけたチャリティオークションが 2000年から毎年おこなわれています。 2004年に他界した元妻スージーさんが発案したもので、落札額はすべて貧困支援のためグライド基金に寄付されています。
バフェットの熱心なファンが集うこのオークションの落札額は年々高騰し、ついには eBay のチャリティ史上最高額 345ドル(約3.6億円)にまで達しました。
落札者は7人まで同行でき、世界でもっとも成功した株式投資家と昼食を楽しむことができます。
2003年、文字どおり桁違いで落札したのが、バリュー系ヘッジファンドを率いるデビッド・アインホーン氏。100万ドルで立ち上げたファンドを年25%で運用し、不正企業の空売りから得た収益を慈善団体に寄付しています。また、ポーカー世界大会で入賞するほどの腕前で、ポーカーと株式投資の共通点を述べています。
インド出身のモニッシュ・パブライ氏は、5回もの競売参加でようやく2007年に落札した一人。バフェット信者を自認し、その投資哲学から多大な影響を受けて自身が運用するファンドは7年半で年率リターン28.6%の好成績をあげています。
また、パブライ家族とともに昼食会を落札したガイ・スピア氏の著書『勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語』では、人生哲学までもバフェットから影響を受けて開眼するさまが描かれています。
ちなみに昼食会場によく使われるスミス&ウォレンスキー NY店は、アメリカの典型的なステーキハウス。映画「プラダを着た悪魔」が撮影されたこともあるそうです。
2018年4月9日発売の『米国会社四季報 2018春夏号』(東洋経済新報社)にて、『バフェットからの手紙』と『オニールの成長株発掘法』が紹介されました。
巻頭特集1 波乱相場で学ぶ賢人の「虎の巻」 |
『証券アナリストジャーナル Vol.53』(日本証券アナリスト協会刊、2015年1月発行)に農林中金バリューインベストメンツ株式会社 奥野様による書評を掲載いただきました。
本書は、1979年から2011年までのChairman's Letterの重要部分を抜粋し、テーマ別に再構成したものである。その意味でバフェット氏本人による言葉で構成された唯一の書物であると言える。 |
『証券アナリストジャーナル Vol.52』(日本証券アナリスト協会刊、2014年10月発行)の新刊紹介に『バフェットからの手紙 第3弾』を掲載いただきました。
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『フォーブス ジャパン 2014年10月号』の特集「投資は哲学だ!バフェットと伝説の投資家たち」のなかで、株式会社オプトCEO鉢嶺様の愛読書として『バフェットからの手紙』を挙げていただきました。
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日経ヴェリタス(2008年8月27日号)の『賢者に学ぶ株式投資』で、バフェットついて記載されています。 ※同企画の第1回目の記事は、ベンジャミン・グレアムと彼の著書『証券分析』についてです。 ←クリックいただくと、記事がご覧いただけます。 |
『お金と富の哲学 世界の名著50』(日本実業出版社、2009年11月刊)に本書が掲載されました。 |
PanReport No.2563(2009.9.11)「バフェットが日本にやってくる」 (PanReportとは) |